東工大クロニクル Apr.2009

学  生

−我が東工大の誇る学生の部・サークル活動−
Meister

「加速する夢 飛び立つのは今」
Meister 代表 海野 智義

 私たち Meister は1992年に創立し,“Challenge & Creation”の精神で「ものつくり」に挑戦してきました。当初は,読売テレビの番組「鳥人間コンテスト」の滑空機部門への出場を目標に活動しており,当時の学生記録を達成するまでに至りました。
 その後,Meister の活動は滑空機の制作だけに留まらず,人力飛行機やソーラーカー,乾電池飛行機,エコノムーブへと活動の幅をさらに広げるようになりました。
 現在では,部員が50人を超えるほどのサークルになり,人力飛行機部門とエコノムーブ部門に分かれて活動しています。両部門,それぞれが目指す大会において最高の結果が出せるように機体・車体制作に励んでいます。

*人力飛行機とは
 人間のペダルを漕ぐ力を推力に換えて飛ぶ飛行機です。
 誘導抵抗の少ない高アスペクト比の細長い巨大な翼が特徴的で,飛行速度が非常に低速です。機体が巨大になるので,重量を少しでも減らすため構造材に比強度,比剛性の大きい CFRP(炭素繊維強化プラスチック)が使用されています。


*エコノムーブとは
 ワールド・エコノムーブという,決められたバッテリーを用いて,一定時間内でどこまで走行できたかを競う電気自動車の耐久レースがあります。去年は各地で7戦行われており,学生だけでなく,社会人や企業チームも多数参加しています。エコノムーブとは,その大会規定に合格した電気自動車のことです。各チーム様々な形の車体がありますが,Meister はカーボン・モノコック構造の車体を制作しています。


 Meister では,両部門ともに設計から制作に至るそのすべてを自分達で行っています。機体・車体重量をなるべく抑えるために,様々な部分で CFRP を使用しています。人力飛行機ではコクピットや翼の骨組である CFRP パイプを自分たちで自作しており,エコノムーブでは車体のボディをカーボンで制作しています。
 機体や車体に搭載する計器も,自分たちで設計し制作しており,また,近年では大学の「ものつくり教育研究支援センター」の方々に協力していただき,旋盤やフライス盤などの工作機械を用いて,駆動系の部品を金属を加工して制作するようになりました。

 現在,エコノムーブ部門は5月の大会に向け新しい車体の制作に励んでいます。昨年度は社会人チームや企業チームがいるなか,大会で初の表彰台に上がるなど着実に力をつけてきています。4月の中旬には車体を完成させ,テストランを行い車体を調整し,万全の状態で大会に臨むつもりです。
 人力飛行機部門は機体制作をほぼ終え,テストフライトを通して飛行機の調整をしています。例年だと,7月末の鳥人間コンテストに向けて調整をしていくのですが,新年はじめに2009年の鳥人間コンテストの休止が発表され,今年の機体を飛ばす機会がなくなりました。現在,記録飛行または記念飛行の開催を目標に活動していますが,場所や資金など多くの問題が残されています。
 来年度以降は鳥人間コンテストが開催される予定なので,引き続き鳥人間コンテストを目指し活動していくつもりです。

 現在,南2号館1階のものつくり教育研究支援センターにて昨年度制作した機体の車体展示をしているほか,翼や CFRP パイプ,駆動系部品なども展示しています。Meister の活動に興味のある方,ものつくりが好きな方はぜひ見学にいらしてください。


(工学部制御システム工学科 3年)

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