東工大について

研究ポリシー

東京工業大学(以下「本学」という。)は、将来、工業技術者、工業経営者、理工学の研究者、教育者として指導的役割を果たすことができる有能善良な公民を育成する目標のもとに、これに必要な一般的教養と専門的知識とを学生に修得させるとともに、理学及び工学に関する理論と応用を研究し、その深奥を究めて科学と技術の水準を高め、もって文化の進展に寄与し、人類の福祉に貢献することをその目的及び使命として定めている(国立大学法人東京工業大学組織運営規則第2条第2項)。

この目的及び使命に基づき、本学は、産業を牽引する多くの科学・技術者を育み、我が国の基幹産業の創成と発展を担うとともに、最先端の研究成果を創出してきた。その伝統に裏打ちされた特色を踏まえ、本学における研究の基本的な在り方を示した研究ポリシーを以下のとおり定める。

東京工業大学の研究ポリシー

1. 研究の理念

本学における研究は、基礎的・基盤的・長期的な観点に基づく多様で独創的な研究成果を創出し、社会が必要とする問題解決のための知識を提供することにより、人類の幸福や豊かな地球環境の実現に貢献し、もって世界の平和と発展に資するものとする。

2. 大学の責務

本学は、構成員の自由な発想に基づく真理探究に関する活動を尊び、学問研究、思想及び表現の自由を保障し、研究に必要な基盤的な資金や研究環境の確保・充実に努める。

3. 研究に携わる者の責務

  • 本学における研究の理念に沿って、誠実に研究を行う。
  • 研究者としての誇りを持ち、法令や関係する学内外の規則等を遵守し公正かつ信頼に足る研究活動を行う。
  • 研究の倫理性を重視し、人間の尊厳、人権及び基本的自由を尊重するとともに、関係する倫理規範を遵守する。
  • 研究の学問体系における意義を正しく認識し、その成果が社会に及ぼす影響について省察を常に怠らない。
  • 広報活動等を通して研究成果を積極的に社会に発信・還元する。
  • 研究者コミュニティ及び所属組織の研究環境の質的向上に関する取組に積極的に参加する。