東工大について

年頭のご挨拶 2013

新年明けましておめでとうございます。年頭のご挨拶を申し上げます。

世界最高の理工系総合大学の実現に向けた一歩

 昨年10月1日に新執行部が誕生し、学長のリーダ一シップのもと、構成員の団結と調和を持って、本学の新しい明日を築いて行きたいとの所信を述べました。本学の長期目標である、世界最高の理工系総合大学の実現を目指すために、まずはその確実な一歩を踏み出す年にすべく、決意を新たにしているところです。皆様のご協力をお願い申し上げます。

「世界のトップ10に入るリサーチユニバーシティ」を目指して

 本学は新たに「世界のトップ10に入るリサーチユニバーシティ」を目指し、平成25年をスタートしたいと考えます。本学が創立150周年を迎えようとする2030年までにこれを達成することを目指し、教育・研究における改革を、「自覚と熱意と挑戦する」気概、さらにスピード感を持って進めていきたいと思います。

新しい社会を創造していく科学技術者の育成

三島学長

 学部・大学院の教育に関しては、「量的拡大から質的充実」への転換をはかり、教育密度を上げたいと思います。本学の卒業生に対して、企業等からは現在も高い評価をいただいておりますが、我が国の若年人口が減少し、世界が急速に変化する現在においては、社会から求められる人材を育成することは言うまでもありません。社会さらには世界をリードする気概と人間力を備えた人材を厳選して輩出することが、本学の使命であると思います。そのため、我が国の基盤を支える高度な知識、幅広い見識、高い倫理観を持ち、新しい社会を創造していく科学技術者の育成強化を加速して参ります。
 学部においては、カリキュラムを一から見直し、世界トップクラスの大学に伍する、質の高い専門教育と教養教育を提供し、社会的に開かれた形で学生の質が保証できる教育システムを再構築したいと思います。

 大学院においては、本学の博士号の学位を有し、即戦力として活躍できる、世界トップレベルの研究者を育成することが大変重要です。これを達成するために、日本に限らず世界から優秀な大学院学生を受け入れ、世界を先導する研究と、多様なキャリアパスを想定したカリキュラムを通じて、深い専門力とその周辺の科学技術を俯瞰できる能力、そして協調性を持った研究者の育成を進めたいと思います。

全学的支援による東工大が強い研究分野の強化

 研究に関しては、次世代を先導する独創的な基礎研究の推進と、目に見える具体的な成果を社会へ還元していくことによる社会貢献が、本学の使命です。昨年本学は、元素戦略プロジェクト、世界トップレベル研究拠点プログラムなどの大型研究プロジェク卜を開始しました。このような、東工大が強い研究分野を、全学的支援によりさらに強化していきたいと思います。そのため、東工大の知を融合し、産業界、社会への成果還元を行いうる研究体制の構築を進めます。また、若手研究者が、新しい研究分野を切り拓く挑戦的研究を、高い倫理観と責任感を持って展開できる環境を整備したいと思います。研究面においても、世界トップレベルの成果を生み出す東工大を追求して参ります。

東工大の新たな船出にご期待ください

三島学長

 以上申し上げたように、自主的・主体的に「世界のトップ10に入るリサーチユニバーシティ」を目指して、改革を進めて参ります。国立大学法人は自らのミッションを改めて明確に示した上で、学部・大学院の教育の質的改革と、研究力の強化に着手することが求められています。
 さあ、今年、東工大は決意を持って世界へ向けた大きな一歩を踏み出します。このために学長として全力を尽くして動きます。学生諸君、世界を見ましょう。教職員の皆さん、力を合わせて東工大を動かしましょう。東工大の新たな船出にご期待ください。