東工大について

年頭のご挨拶 2015

学長三島良直より、年頭にあたりご挨拶を申し上げます。

新年明けましておめでとうございます。皆様におかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。

コンプライアンスの強化

昨年11月、本学元教授らが研究費の不正使用(預け金)による詐欺罪の容疑で逮捕されました。国民の皆様をはじめ関係者の皆様方に改めて深くお詫び申し上げます。
本学は教職員一同、全学を挙げて研究費の不正使用防止に取り組んできたところですが、今回の事案を真摯に受け止めて、さらなる研究費不正の防止対策を推進し、信頼回復に努める所存です。

学びの刷新に向けて

学びの刷新に向けて

昨年は教育改革に向けた取り組みが具体化してきた1年でした。教職員一丸となって、学びの刷新のための新しいカリキュラムや教育システムの構築を進めてきました。2016年4月の新しい教育のスタートまであと約1年余です。今年はさらに内容を具体化し、磨きをかけていきます。学生の教育に熱意をもって取り組むことが、教育改革における成功の鍵ですので、改めて教職員に高い意識を持ってこの改革に臨むように働きかけていきます。

教育改革はいよいよ、文部科学省へ設置等に係る手続書類を提出する段階にきました。現段階では順調に進んでいます。これは東工大だけが目指すものというより、日本の大学全体が目指すべき姿であると自負しています。東工大が先陣を切って、日本の大学教育の国際化を牽引していきたいと考えています。

東工大から世界へ、世界から東工大へ

東工大は昨年、文部科学省事業「スーパーグローバル大学創成支援(タイプA:トップ型)」に採択されました。これまでの教育改革の取り組みや、ガバナンス改革を主軸においた国際化を目指す姿勢が評価されたものと認識しています。先に述べた教育改革とともに研究改革を進め、東工大の国際的地位を高めていきます。スーパーグローバル大学創成支援事業は10年間続きます。2023年に、東工大がどんな大学になっているかが問われています。非常に高い教育の質と、世界から人が集まる魅力的な研究力をアピールし、世界中のトップクラスの学生と研究者が集まる大学を目指していきます。

高校生や留学生など、これから理工系の大学で学びたいと思っている人に、常に注目される東工大でありたいと思っています。そして学生にはぜひ、東工大から世界に出て行くんだ、という気概を持ってほしいですね。

この事業については、1月末にキックオフシンポジウムの開催を予定していますので、皆様ぜひお越しください。

世界トップ10に入るリサーチユニバーシティを目指し

東工大は現在でも世界トップクラスの研究者が活躍し、最先端研究を推進していると自負していますが、「世界トップ10に入るリサーチユニバーシティ」を目指し、「研究改革」の基本方針を昨年より検討してきました。

  • 「世界の研究ハブ」として、国際的な研究活動を展開するためのガバナンス強化
  • 世界の先陣を切って新たな研究分野を開拓していくための柔軟な研究体制の構築
  • 総合的な研究力を高めるための環境整備

世界トップ10に入るリサーチユニバーシティを目指し

今年はこれらの柱を具体化していき、2016年に教育改革後の新しい教育のスタートと合わせて本格実施する予定です。

さらに、2013年に本学が「研究大学強化促進事業」の支援対象機関に採択され、今年は3年目となります。「国際共同研究の促進」「国際的な研究環境整備」「強い分野の更なる強化」を進めているところですが、今年はさらにその取り組みを深化させていきます。

また、ともに世界レベルの研究拠点である地球生命研究所outer元素戦略研究センターouterに、今年春にはそれぞれ新しい研究棟が完成します。各拠点には、国内外から100人規模の研究者が集い、世界規模の研究がいよいよ本格的にスタートします。

東工大を支えてくださる皆様へ

東工大を支えてくださる皆様へ

高校生・受験生や在学生の皆さん、自分が何を目指して勉強するのか、まずはしっかりと自覚してください。そして、そのためには何を身に付けないといけないかを、自分で探してください。卒業後に自分がどのように社会に貢献するかを考えながら学んでほしいと願っています。それができるシステムに、東工大の教育は変わっていきます。

教育改革のプランを立てるのは私を含む大学執行部ですが、それを実行するのは学生と教職員です。

東工大が世界のトップ大学になるためにはどうしたらいいか、東工大に関わる全員で考えましょう。ひとりひとりが自覚と熱意を持って、共に挑戦していきましょう。

東工大は今年も大きく飛躍します。本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。東工大の改革にぜひ、ご期待・ご注目ください。今一度、皆様方に更なるご協力をお願いいたしまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。