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最近東工大大岡山キャンパス本館前の桜が有名になっています。満開時に桜の下に入ると幽玄の境に浸り、しばし大都会の中にいるのを忘れさせてくれます。
古い卒業生にとってはあの桜がこんな大木になったとは信じられないでしょう。最近の卒業生にして見れば満開の桜は大学生活の重要な記憶の一駒になっていることでしょう。
そこで、今回はグラビア頁に3枚の写真を用意して母校の桜を改めてご紹介しようと思います。
上段は平成9年の桜(中村健次郎氏(26化)撮影)(注1)であり、左下は昭和25年末頃に須山英三氏(28化工)が撮影した写真で、小さな桜が植えられているのが判ります。須山さん、良くぞ貴重な写真を今迄保存されていたものと思います。
右下は昭和40年頃の写真です(安田栄一氏(41化工46博化工)撮影)。この3枚の写真から現在の桜が植樹後約50年(注2)経過して、今日の立派な並木になったことが証明されましょう。
今となっては明確に証明された書類が残っている訳ではありませんが、本館前の桜並木は昭和25年の卒業生が発起人となり、植えられたようだし、又学生食堂前のスロープの桜は昭和28年の卒業生によるものといわれています。
何れにしても、この付近の年代の卒業生の中の有志が募金し、又、桜並木を良好な状態で保存するのは極めて大変な事のようです。時代によってご担当も代ったと思いますが、学校当局のしかるべき部処の方達の蔭の御努力も大変だったと推察します。
植えた方、保全させた方達の御尽力があったからこそ、今我々は思い出として桜を楽しむことができるのであり、事情を知ればこれら御関係の皆様方に対して同窓生全員が感謝の心を持たれることと思います。
さあ同窓生諸兄姉、今年も間もなく桜の季節となります。
そっと静かに学園を訪れて旧き学生時代を忍ばれたら如何でしょうか。但し直ぐ側では現役の教官や学生さん達の厳しい研究・授業が行われていることをお忘れなく。
保里敏夫(25化)、須山英三(28化工)、松井昭孝(28繊) 記