企業・研究者の方

東工大での充実した1年を振り返って

Brian Woodall

ブライアン・ウッダル

ジョージア工科大学国際学部教授

研究分野:比較政治経済学、比較政治学、国際関係学(日本および東アジア地域)

米国のフルブライトプログラムから日本で研究をするチャンスを与えられ、東工大で約1年間客員教授として過ごし、帰国してから数か月が経ちます。

受入研究機関となる日本の大学を検討する際、真っ先に東工大が浮かび、大学院理工学研究科工学系の知人に連絡を取ると快く承諾してくれました。滞在先となった大岡山キャンパス内の国際交流会館は、快適で都心へのアクセスもよく、イベントや政策担当者との会見に出かけるのにも大変便利でした。また、キャンパス内で、多種多様な分野の先端技術の専門家と交流が持てる環境も大きな魅力でした。あらゆる意味で、研究先として東工大を選んだことは正解だったと実感しています。

2014年7月、東工大到着後すぐに行ったグローバル理工系リーダー養成協働ネットワーク(※)の閉会式でのスピーチ、学生たちの留学準備への協力等、振り返ると本当にたくさんのことが思い起こされます。妻のジョイスも、ジョージア工科大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)を訪問予定の優秀な東工大生たちにボランティアで英会話を教えるなど、大変充実した時間を過ごしていました。

また、現在東工大は精力的に「国際化」を推し進めていますが、その現場に立ち会い、微力ながらも貢献できたことも大変いい経験でした。そして、これを将来的につなげるために、今後も交換留学プログラム等も含め、東工大とジョージア工科大間の関係強化に積極的にかかわって行きたいと考えています。長年のジョージア工科大学での教員経験から、ジョージア工科大学にとって一番相応しい日本の大学のパートナーは東工大だろうと感じていました。しかし、実際に東工大で研究を続けるうちにそれは確信に変わり、世界有数の理工系大学である両校には、多方面で協働できる可能性があることを実感したのです。

思い出は尽きませんが、特に印象深かったことをいくつか振り返って締めくくりたいと思います。まず、国際開発工学専攻の廣瀬幸夫outer名誉教授や日野出洋文outer教授とともに「国際共存」の講義を担当させてもらい、同じく国際開発工学専攻の阿部直也outer准教授の研究室主催のイベントで講演させてもらったこと、そして環境エネルギー協創教育院(ACEEESouter)がオーストラリアのパースで開催した国際フォーラムに参加したこと、いずれも学ぶことの多い大変有意義な経験となりました。加えて、東工大出身の元総理大臣の菅直人氏へのインタビューも実現しました。

岸本喜久雄outer工学系長、ジェフリー・クロスouter教授をはじめ、世界展開力強化事業や国際連携課の関係者の皆さん他、本当にたくさんの方々にお世話になりました。おかげで、私も妻も東工大で本当に充実した1年を過ごすことができました。東工大は世界を牽引するリーダーを輩出するというミッションを掲げ、文部科学省よりスーパーグローバル大学に選ばれましたが、まさにそのミッションに相応しい素晴らしい大学です。今後もその活躍に期待するのはもとより、ジョージア工科大学のメンバーとして、今後の両大学の関係強化に寄与して行きたいと思っています。

※文科省の「大学の世界展開力強化事業」として運営されている留学生の受入・派遣プログラム

Tokyo Institute of Technology Bulletin No. 40 (2015年11月)

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「国際共存」講義の受講学生と

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専攻有志による送別会

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阿部直也准教授主催の特別講座の様子

At the ACEEES International Forum in Perth

ACEEES国際フォーラムでの様子

At an event organized by Professor Naoya Abe

阿部直也准教授(前列中央)主催の特別講座にて