カリフォルニアでの新しい研究生活(カリフォルニア大学バークレー校)

研究室(学生室)で 訪ねてきた友達と(写真右が磯野さん)

研究室(学生室)で 訪ねてきた友達と(写真右が磯野さん)

氏名:
磯野 文香
学年:
博士後期課程1年
東工大での所属:
大学院総合理工学研究科 創造エネルギー専攻
カリフォルニア大学バークレー校での所属:
物理学専攻
留学期間:
2013年8月~2014年5月
プログラム名:

留学先としてカリフォルニア大学バークレー校を選んだ理由

カリフォルニア大学バークレー校(UC バークレー)はアメリカの中でも五本指に入るほどの名門校です。その中でも物理学専攻はとても有名で、世界トップレベルの大学でぜひ一度研究がしてみたいと思ったため、UC バークレーを選びました。また、カリフォルニアの温暖な気候や、サンフランシスコ、シリコンバレーなどの有名な街に近いという魅力もあって、バークレーに住んでみたいと思いました。実際に行ってみると想像していた以上に快適で充実した環境だったので、UC バークレーを選んで本当によかったと思っています。

カリフォルニア大学バークレー校で学んだ/研究した内容

留学先では東工大で行っていたプラズマの電磁場による制御の研究に関連して、非中性プラズマ及び反水素の閉じ込めに関する研究に参加しました。私が所属した研究グループは8カ国、16の大学及び研究機関が参加している欧州原子核研究機構(CERN)のグループのメンバーとしてCERNで実験をしています。私は主にCERNでの反水素閉じ込め実験で得られたデータの解析と、キャンパス内で行われている非中性プラズマ閉じ込め実験の手伝いをしました。また、研究のかたわら、大学院の授業を1学期1コマずつ聴講しました。特に研究分野と関連のあるプラズマ物理の授業は進みが早く宿題も大変でしたが、その分しっかりと学習できたと思います。

東工大とカリフォルニア大学バークレー校の共通点・相違点

UC バークレーで一番驚いたのが、研究を行う時期です。早い人は学部2年から研究室に所属し研究をしていますし、研究に興味のない人は卒業まで研究室に所属しません。そして学部2年でもリサーチアシスタントとして働いて給料をもらうことが可能です。修士課程においても授業が主で、研究室に所属するかどうかは本人次第です。東工大のように学部3年まで授業、4年は研究、といった決まりはなく、本人の意思と行動次第でなんでも挑戦できる環境が、アメリカならではなのかと思い、圧倒されてしまいました。

留学経験で得たもの、影響を受けたこと

研究スキル、英語力の向上は本来目的としていたもので、ある程度達成できたと考えています。一方、留学を通して視野が広がり、価値観が変わった、ということは予想外の結果でした。修士学生となると、日本では普段は理系学生か、昔からの友達としか話す機会がありません。一方、留学中はInternational Houseという寮で世界約70カ国からやってきた学生と暮らしていたため、毎日のように様々なバックグラウンドを持つ学生と出会い、話す機会がありました。昼食や夕食をとりながら、世界各国の学生と経済について話したり、理系学生とビッグバンについて話したと思ったら、法学専攻の学生とアメリカの憲法について話したり、バングラディシュの学生と貧困について話したりすることもありました。また、世界情勢に関心を持っただけでなく、日本についても考えさせられることとなりました。第二次世界大戦や日本の現在の政治についてどう思うか、など、予想しない質問を常に受け、理系学生であるから、と視野を狭めて生きていたがために、海外についてはおろか日本についても良く分かっていない自分に気づかされました。自分の専門分野以外についても関心を持っている留学生に驚き、私も自然と他分野にアンテナを張るようになりました。

昼食、夕食をとった寮の食堂の様子

昼食、夕食をとった寮の食堂の様子

UCバークレーのキャンパスにて

UCバークレーのキャンパスにて