グライダー部:活動場所は「空」

佐久間陽さん(後列左端)、他の部員やOBと共に 佐久間陽さん(後列左端)、他の部員やOBと共に

関東学生グライダー競技会 関東学生グライダー競技会

ウィンチ曳航を行うグライダー(Ka-6CR型) ウィンチ曳航を行うグライダー(Ka-6CR型)

グライダー部は東工大で一番人気のサークルではないかもしれませんが、滑空するスリルに5人の部員は魅了されています。グライダー部が発足したのは1962年、現在大学から貸与されている複座グライダー2機を使って練習しています。

「僕は1年生の時、部員の方に誘われて体験搭乗をしたのがきっかけで入部しました。」と話すのは主将を務める工学部電気電子工学科3年の佐久間陽さんです。「とてもスリリングな体験に僕はグライダーの虜になってしまいました。」

練習は主に週末千葉県の滑空場で行いますが、埼玉県にある滑空場を使うこともあります。他大学のグライダー部や航空部も同じ滑空場で一緒に練習しているので、お互いの経験やグライダーのテクニックを共有することもできます。

グライダーにはエンジンはないので、飛び立つためには曳航索を付けた飛行機に引っ張ってもらう必要があります。曳航策はグライダーが強い熱上昇気流(サーマル)より上の一定の高度に到達すると切り離されますが、日本では春や秋のサーマルの高さは1500メートルを超えることもあります。アホウドリなどの大型の鳥は、このサーマルを使って世界中を飛び回っています。

「曳航してもらうのにお金がかかるため、1フライトは5000円程します。ですから頻繁に飛ぶにはかなりお金がかかります。」と話す佐久間さん。それでもインストラクターの同乗のもとフライトの練習を重ね、決められたエリア内を一人で乗る許可をもらうことができました。

週末のフライト練習の他に、部員は毎週水曜日に集まってスケジュールや操作技術について確認したり、機体整備や必要な部品の手配について相談したりしています。また、スピード、機体制御、サーマルの利用技術などの技量を判定する大会への出場について検討したりします。

通常、パイロットの免許を取得するにはおよそ100回のフライト経験を積まなければなりません。「卒業までに免許を取って、いつでも好きなときに飛べるようになりたいと思っています。これから先もずっとグライダーで飛び続けたいですね。」と佐久間さんは話してくれました。

Tokyo Institute of Technology Bulletin No. 21 (2011年3月)