国際交流

東工大から世界へ!2013

先輩からのメッセージ

短期留学で自信をつける

  • 東工大での所属理学部地球惑星科学科
  • 留学時の学年学部3年
  • 留学プログラム名TASTE (Tokyo Tech Abroad Short-Term Education)
  • 留学先国アメリカ合衆国
  • 留学先大学名ワシントン大学 (UW)
  • 留学期間2011年8月~2011年9月(3週間)

留学先大学の概要 ワシントン大学(UW)は米国ワシントン州シアトルにある創立1861年の伝統ある州立大学です。アメリカ西海岸でも最大の総合大学の一つであり、合計100以上の学科、学生教員合わせて約5万人、キャンパス面積は約3km2もあります。世界大学ランキングでは24位にランクしています。

UWのキャンパス
芝生は青く、建物も美しいです

プログラムの概要 TASTEとは、奨学金を頂いて海外の大学の語学学習プログラムを受講するプログラムです。UWでは「Short Term Intensive English」という英語学習プログラムがあり、「Orientation to Academic Skills STEP」と「Language and Culture STEP」という2つのコースがあります。私は「Orientation to Academic Skills STEP」の方を受講しました。

TASTEに応募した理由 私はUWへの交換留学を目指しています。しかし、留学どころか海外旅行しか経験のない私は留学のイメージが湧かず、海外で長期間生活することに不安がありました。そこでTASTEに応募し、語学学習の短期留学を通して交換留学の具体的なイメージを掴もうとしました。

授業について 「Orientation to Academic Skills STEP」は3週間のプログラムで、授業時間は平日の9時~12時の3時間です。クラスは少人数で、日本、韓国、サウジアラビアからの留学生が主でした。内容はアカデミックスキルに特化したものですが、ドキュメンタリー映画を観てディスカッションをするなど、東工大の英語の授業と同様なこともやりました。

マリナーズの試合を観ました!

生活について 私はホームステイをし、そこから30分ほどバスに乗って大学に通いました。先にも述べたとおり、授業は午前中だけなので、午後はクラスの仲間とダウンタウンまで遊びに行ったり、図書館で一緒に授業の課題をしたりしました。この午後の時間の過ごし方で留学が有意義なものになるか決まると思います。できるだけクラスメイトやホストファミリーと過ごし、一人でいる時間を減らすことをおすすめします。

最後の授業で記念写真

メッセージ このプログラムを通して、様々な経験を積むことができ、留学に対して自信がつきました。またUW交換留学の具体的なイメージを掴むことができ、TOEFLの勉強のモチベーションを保つことができました。このプログラム参加による英語学習の成果もあって、UW交換留学のTOEFL iBT基準点(93点)もクリアし、2013年のUW交換留学生に推薦されました。 したがって、短期留学をこれまでにしたことがない方や、留学を目指している大学の下見をしたいという方にはこのプログラムに応募することをおすすめします。

行かなくては知ることができない発見がある

  • 東工大での所属理工学研究科建築学専攻
  • 留学時の学年修士1年
  • 留学プログラム名授業料不徴収協定に基づく派遣交換留学
  • 留学先国イタリア
  • 留学先大学名ミラノ工科大学
  • 留学期間2011年8月~2012年8月

バルセロナでのフィールドワーク

語学研修中テスト勉強する昼休み

建築保存の調査の様子

留学先大学の紹介 ミラノ工科大学はイタリアで有数の国立大学です。学生数、教授数ともに大変多く授業の種類も豊富です。
私がイタリアという国を選んだのは、建築の中でも歴史を専攻していたからです。日本にはまだ浸透していない「建築保存」の考え方を最も研究と技術が進んだ国で学びたいという理由から、建築の歴史が深いイタリアへ行くことを志望しました。なかでもミラノ工科大学を選んだのは、留学生の受け入れに積極的で英語の授業が豊富にあるという理由からでした。外国人として生活する上で、都市の方が何かと便利なのではないかという考えも少なからずあったと思います。

授業 研究室には所属せず、交換留学生という立場から、大学院及び学部の授業を自由に受けることが出来ました。私は全て英語のコースを受講しました。歴史や社会学といった聴講がメインのクラスを複数受講し、スタジオと呼ばれるグループワークをするコースも前・後期一つずつ受けました。前期では国際コンペにスタジオを通して参加し、バルセロナにフィールドワークに行き、後期は留学前の目的だった保存スタジオでイタリアの有名建築を対象に保存技術と保存の論理を学びました。学期末の試験では、作品を提出する他に、口頭試問(もちろん英語で)が主な形式となるので、経験のない私には非常に苦労する点だったと思います。

留学を希望するみなさんへ 留学先、特にイタリアでは、事務的な手続きなど苦労することは多くありますが、それ以上に行かなくては知ることのない発見がたくさんあると思います。私にとって最大の発見と収穫は、「外の世界を知ること」よりも今まで気付かなかった「自分や自分の国を客観的に見ること」でした。みなさんにも素敵な出会いと発見がありますことをお祈りしています。

  • ミラノにはイベントが盛りだくさん
    F1レースではじける様子

  • ミラノのクリスマス

経験が自分を育て、視野を広げてくれる

  • 東工大での所属社会理工学研究科
  • 現在の学年博士2年
  • 奨学金名日本学生支援機構留学生交流支援制度(長期派遣)
  • 留学先国オーストラリア
  • 留学先大学名シドニー大学
  • 留学期間2011年7月~

歴史あるシドニー大学の校舎

留学先大学の紹介 私は、修士2年のときに一年間の派遣交換留学でシドニー工科大学に在籍しました。そこでの一年間の生活がとても楽しく、土地が大好きになったというのが再びオーストラリアに留学しようと思った一番の理由です。あとは自身の志望する専攻の有無、教育水準、土地柄やキャンパスの環境からシドニー大学を選びました。シドニー大学はオーストラリア最古の大学で、文系・理系・医系の幅広い学部を持つ総合大学です。世界各地から学生が集まっていて、本当に色々な国の人たちと知り合うことができますし、大学側の留学生受け入れ体制も整っているので、留学生にとって過ごしやすい環境です。

オーストラリアの海は最高! 寮の仲間とホームパーティ

授業・研究 指導教官と定期的に会い、ディスカッションを通して研究を進めています。博士課程は研究のみのコースなので授業はなく、普段は博士生用の研究センターで文献やパソコンを睨む時間が大半です。また、留学生のための語学ワークショップや、ゲストスピーカーを招いた専攻内のセミナーなどに出席しています。前者の語学ワークショップは学術的な英語表現を学べる上に、専攻を越えた色々な国の留学生と知り合うことができました。後者の専攻内セミナーでは、初めのうちは専門的な内容を理解するので手一杯でしたが、今では様々な研究事例を直接聞くことのできる貴重な場となっています。

メッセージ 留学で失うものはなく、得るものは山ほどあります。言葉が分からなかったり文化が違ったりともちろん苦労は多々ありますが、そうした経験が自分を育て、視野を広げてくれました。そして何より、留学生活を振り返ってみると日々が充実していて楽しかった記憶しかありません。もし少しでも留学してみたいと思ったら、行かない理由がないと思います。ぜひ留学してみてください。

SPECIAL TOPICS

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2013年4月掲載

お問い合わせ先

東京工業大学 総務部 広報課

Email pr@jim.titech.ac.jp