国際交流

ケリー米国務長官、東京工業大学で講演

ケリー米国務長官、東京工業大学で講演

2013年4月15日、東京工業大学において米国ケリー国務長官による講演会が開催されました。東京工業大学の学生と教職員約300名に加え、日米議員連盟・政府・経済界の関係者、 米国政府の関係者、マスコミなど総勢600名以上が参加しました。この講演は、第2期オバマ政権の国務長官として初のアジア地域における政策スピーチでした。

ケリー長官は安全保障、経済分野等での協力関係の重要性など、アジア太平洋地域における外交政策の基本的な方針を示し、日本をはじめとするアジア諸国に対する米国政府のコミットメントを強調し、米国の外交政策を実現するために必要とされる原則的な考え方を述べました。

また、ケリー長官はマサチューセッツ工科大学(MIT)を引き合いに出しながら、東工大の研究活動の水準の高さに言及しました。なかでも、エネルギー問題、地球環境問題に高い関心を有する長官は、東工大のキャンパス内に昨年建設された環境エネルギーイノベーション棟などの取組みを紹介し、このような取組は、エネルギー・環境問題に寄与するのみでなく、経済成長にもつながるものであることを強調しました。

近年、日本人学生の内向き志向が指摘されることに関連し、海外経験を積むことによってのみ異文化を理解でき、真の友好関係が築けるものであると述べるとともに、現在、三島学長(当時)が率先して進める学生の海外派遣の促進に関する取組みに賛意を示しました。

最後に、ケリー長官は、2007年の竜巻により町のほとんどが壊滅的な被害を受けたカンザス州グリーンズバーグにおける復興の経験を参考にして、東日本大震災被災地の自治体関係者が日米協力により復興に取り組んでいる例を紹介し、永く困難な道のりを日米両国が友好的な協力関係により共に歩んでいくことの重要性を強調し、講演を締めくくりました。

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2013年4月掲載

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