国際交流

Tokyo Tech Qualityの深化と浸透

Tokyo Tech Quality

東京工業大学は2014年10月、スーパーグローバル大学創成支援事業の「タイプA:トップ型」に採択され、2015年1月にキックオフ・シンポジウムを開催しました。計画の本格実施にあたり、シンポジウムの内容とともに、構想の概要を紹介します。

キックオフ・シンポジウム 「真の国際化のためのガバナンス改革によるTokyo Tech Qualityの深化と浸透」

満員の聴衆 満員の聴衆

シンポジウムでは、まず、三島学長(当時)より本学のスーパーグローバル構想について講演がありました。本学は130年以上にわたり、優秀な人材を輩出し、卓越した研究成果を創出し続けてきました。この実を伴った質の高い教育研究を、本構想では「Tokyo Tech Quality」と定めています。その深化と世界への浸透を図ることにより、これまでに取り組んでいる大学改革を加速させ、「世界最高の理工系総合大学」を目指します。これを成功に導くカギとなるのは「人」です。教職員が全学一丸となって、本構想の基盤となる真の国際化を可能にするための徹底したガバナンス改革を進めていきます。一致団結の精神で改革を実現できることが、東工大の強みであると示されました。

学長に続いて、世界のトップ大学から招へいされた2名の講演者が登壇しました。大学全体のパフォーマンス向上につなげたガバナンス改革と、オンライン教育の活用によって生まれる新たなチャンスについて、海外大学の事例が紹介されました。さらに、パネルディスカッションを通して、東工大の特長が浮き彫りになりました。今までに築かれた伝統を踏まえた上で、このグローバル時代に「日本の東工大から世界のTokyo Techへ」進化していくことの意義を、教職員や学生、卒業生をはじめとする参加者が共有しました。

三島学長(当時) 三島学長(当時)
パネルディスカッション パネルディスカッション

日本の東工大から世界のTokyo Techへ

本学は、このシンポジウムを第一歩として、目標達成に向けて体制の強化・構築に取り組み、組織改革や人材の配置、また世界に照準を合わせた教育研究改革を急ピッチで進めています。

構想のポイント

  • 機動力を強化したガバナンス体制への改革
  • 世界水準での教育・研究体制の構築と実施
  • 理工学分野の知と人材の世界的環流

具体的には、学長の強いリーダーシップの下、企画戦略を一元的に行い、教育・研究・国際交流・人事から財政に至るまでの幅広い事項を機動的に連携させて、迅速な意思決定と評価分析を行う機能を担う体制づくりに着手しました。この企画戦略組織は、国際的に通用する世界レベルの内容を誇る教育システムをさらに深化させ、また、教育研究組織のあり方を適宜見直し、Tokyo Tech Qualityを継続して世界に浸透させることを目的としているため、本事業終了後も引き続き学長直属の全学組織として運営する計画です。

研究室の様子

さらに、世界トップ大学との教育内容のチューニング(調整)を進め、学生たちが世界を舞台に「学び舎」を選べる教育システムに刷新するため、アクティブラーニング対応設備の導入や、新たな教育システムに対応した教授法についてFD研修(ファカルティ・ディベロプメント:大学教員の教育能力を高めるための実践的な研修)を実施しています。同時に、海外トップ大学とのシンポジウムの実施、ウェブサイトを利用した英語による教育情報の発信など国際広報活動を強化した結果、海外からのアクセスが増加するなど、世界での東工大のプレゼンスが向上しています。

10年後に本事業が終了となるとき、本学が世界に向けてどのような人材を輩出し、どのような研究成果を提供しているのか、そこに至る過程も含めて注目していただきたいと考えています。今後の展開にご期待ください。

東工大スーパーグローバル大学創成支援事業 概要説明ポスター 東工大スーパーグローバル大学創成支援事業 概要説明ポスター

TOP GLOBAL UNIVERSITY JAPAN

文部科学省による「スーパーグローバル大学創成支援」は、日本の高等教育の国際競争力の向上を目的とし、世界レベルの教育研究を行う日本のトップ大学の国際化への取り組みに対して重点支援を行う事業です。

東工大教育改革

2016年4月、東工大の教育が変わります。現在推進中の教育改革の骨子と進捗をまとめた特設ページをオープンしました。

東工大教育改革

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2015年5月掲載

お問い合わせ先

東京工業大学 総務部 広報課

Email pr@jim.titech.ac.jp