大学院で学びたい方

大連からの手紙(大連理工大学)

氏名: Yi Tan 教授
所属: 大連理工大学材料科学工程学院

大連理工大学正門 大連理工大学正門

大連理工大を訪れた東工大生3名と日本語授業の履修生 大連理工大を訪れた東工大生3名と日本語授業の履修生

私は1990年1月から1993年6月まで東京工業大学で学びました。1993年に博士学位を取得し、数年間日本の超高温材料研究所に勤務した後、アメリカに渡りました。そして、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の材料科学科での勤務を経て、2005年に中国に戻り、現職である大連理工大学の教授となりました。以来、大連理工大学と東京工業大学間の連携促進に携わっています。

中国に戻ってから始めた太陽電池用材料の研究は、同僚や学生たちの献身的な働きのおかげでその成果が認められ、私の研究室が遼寧省の重点研究室として認定されました。また、私の留学経験と海外での実務経験は、国際共同研究拠点形成という点でも多いに役立ち、これまで日本やアメリカから多くの研究者が私の研究室を訪れています。

2007年には、私の提案により専攻内で日本語の授業が開設されました。カリキュラムは東京工業大学材料工学科との緊密な連携をもとに構成されていて、実際に東京工業大学の教員が教えている授業もあります。この日本語授業をとおして、大連理工大学の学生は日本の有名な研究者から最先端研究について学び、また日本の大学を訪れる機会を得ることができます。

東京工業大学在学中は、鈴木朝夫教授と三島良直教授の指導のもと多くを学び、大変充実した時間を過ごすことができました。私は、東京工業大学で日本の研究者の科学研究に対する真摯な姿勢に感動し、その経験が今日の私自身の研究や仕事、そして人生に対する姿勢に大きな影響を与えています。これからもより多くの大連理工大学の学生が東京工業大学で学術研究に触れる機会が持てるよう尽力したいと思っています。そして、それにより私たちの両大学間の連携が一層実りのあるものとなることを願っています。

Tokyo Institute of Technology Bulletin No. 18 (2010年9月)