大学院で学びたい方

西安からの手紙(西安交通大学)

氏名: Cao Hongquan 准教授
所属: 西安交通大学外国語学院日本語学科 (中国)

キャンパス中央に位置する庭園 キャンパス中央に位置する庭園

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私は、西安交通大学からこの文章を綴っています。西安市は中国の4つの古代王朝の都の1つ、長安として知られています。1896年に上海で創設されて以降、私たちの大学では幅広い研究が行われて来ました。とりわけ、国務院教育部の直接管轄のもと、理工学に力が入れられています。現在は、修士や博士課程の学生も多く、30000人以上の正規学生のうち13000人が大学院生です。

私が東工大に来たのは、2003年9月です。西安交通大学で、学部から修士課程にかけ日本について専攻した後、仁科喜久子教授(社会理工学研究科人間行動システム専攻・留学生センター)の指導のもとで、さらに学ぶことになりました。そして、2007年12月に東工大での博士課程を終えた後、母校に戻り、教育活動を再開しました。それ以降、日本語学科での教育活動と自身の研究とが私の主な役割になったのですが、それに加えて、第2外国語としての日本語の授業も受け持つことになりました。西安交通大学は理工系を学ぶ学生の割合が高く、そのうちの多くが日本語を履修します。私が時折話す東工大での学生生活に興味を持つ学生が多くいます。東工大には科学と人文系とを融合させる土壌がある様に思います。自分の専門は言語教育ですが、そうした素地を持てたことが日々の授業や自らの研究に影響を与えました。

1991年に東工大と西安交通大学とが提携してから、早20年以上がたちました。すでに、西安交通大学の多くの学生が留学生として東工大で学んでいます。更に、西安交通大学のスタッフの中には、東工大で研究したり学んだりした人が大勢いて、昇進し幅広い研究分野で活動しています。それほど多くの人々が東工大との結びつきを持っているので、「西安蔵前会」というある種の同窓会を設立しようかという話が既にある程です。東工大は私にとっての第2の母校であり、そこで過ごした時間はこれからもずっと愛おしい思い出であり続けることでしょう。これから、東工大と私達の大学のさらなる成長と連携強化を願うと共に、それに私自身が関われればと思っています。

ちょうど先日、東工大で大学院を過ごそうと考えている2人の学生にアドバイスをする機会がありました。彼らが将来、西安交通大学と東工大との架け橋になってくれることを、願ってなりません。

Tokyo Institute of Technology Bulletin No.27 (2012年8月)