大学院で学びたい方

強い目的意識(コロンビア)

強い目的意識(コロンビア)

コロンビア出身の留学生、Evelyn Giraldoさんは、自分が何を学びたいかはっきりと把握した上で、日本政府の文部科学省奨学金を申請しました。Giraldoさんは以前、東京・武蔵野のNTT研究開発センターで研究実習生として8ヶ月働いており、その経験が彼女の決断のきっかけとなりました。

「私はNTTで次世代ネットワークサービスの研究開発グループに配属されました。それは素晴らしい経験でした。この経験を活かした上で、技術的な製品やサービスのイノベーションプロセスに焦点を当てた技術経営を勉強したいと思いました。」

強い目的意識を持ったGiraldoさんはその後、無事奨学金の受給が認められ、現在、東工大の修士課程2年生となりました。「東京工業大学は、その技術研究力において、世界でも高い評価を得ており、工学系の大学の中で上位に位置づけられています。それが、日本の革新的な技術プロセスと開発を研究したいという私の強い思いにマッチしました。」と、彼女は言います。

Giraldoさんが今までに直面した最大の課題は、日本語のスピードについていくことでした。「最初はとても難しかったです。だから日本語が上達するまでは、主に英語の講義をとりました。また、日本語の講義を録音し、それぞれの講義の前にできる限りの準備をしています。そして、講義の後は日本人のクラスメートに質問をして、自分がすべてを正しく理解できていたかどうか確認しています。」

技術と経営の両面で最先端の動向に詳しい教授による講義は、彼女にとって非常に興味深いものとなっています。

また、初めてキャンパスに来たとき、とても驚いたことがあります。「大学を歩いていたら、素晴らしいラテンジャズのライブが聞こえてきたのです。故郷に帰ってきたようでした。学生サークルのバンドがこんなにも上手にサルサを演奏するのを見つけてとても驚きました。そして、東工大が真剣な学びの場であるのと同時に楽しい場所でもあることに気づきました。」

Giraldoさんは、皆が常に忙しく働く大都市東京では、多忙な日々に振り回されないようにしなければいけないと思っていました。「でも、地域社会は暖かく歓迎してくれて、ホームステイやお祭り、自由に参加できる日本語の授業、富士山への旅行など、多くの事を楽しみました。」と彼女は言います。「みなさん工夫して時間をつくっているのでしょうか。おかげで日本での生活が充実した楽しい日々となっています。」

Tokyo Institute of Technology Bulletin No. 18 (2010年9月)