東工大ニュース
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伊賀健一・東工大前学長はレーザ分野研究者として永年ご活躍されていますが、この度世界的学術賞の一つである、The Franklin Institute(フランクリン財団:米国・フィラデルフィア市)から、2013年度 のThe Bower Award and Prize for Achievement in Scienceを受賞することが決定いたしました(フランクリン財団ホームページ上で公表)。
伊賀健一前学長へのThe Bower Award(科学部門)授賞理由:
「The conception and development of the vertical cavity surface emitting laser and its multiple applications to optoelectronics」
(面発光レーザの発案と光エレクトロニクスへの広範な応用への研究)
授賞式は2013年4月25日(木)に フィラデルフィア市で行われます。毎年1週間にわたり授賞式、夕食会、国際シンポジウム、各種教育プログラムなどさまざまなイベントが開催されています。
【フランクリン財団とは】
Benjamin Franklinは凧を用いて雷が電気であることを発見した物理学者で、The Franklin Instituteはフランクリンを記念し、科学・技術の啓発・普及を目的として1824年に創設された非営利の学術財団で、米国・フィラデルフィア市に本部を置いています。
【The Bower Awardとは】
フランクリン学術賞(Franklin Awards)には下記の2種類があり、最も伝統のある世界的な学術賞とされております。
・ The Bower Award(科学、経営の2部門)
・ Benjamin Franklin Medal (物理、化学、生命科学、工学、計算機・認知科学の5部門)
The Bower Awardは、1990年にフィラデルフィア市の化学者である Henry Bower氏からの750万ドルの寄附により創設された賞で、受賞者には賞金25万ドルが授与されます。
今回、伊賀前学長が受賞する、科学部門の The Bower Award and Prize for Achievement in Scienceの過去の受賞者のリストは下記の通りで、ノーベル賞受賞者(Paul C. Lauterbur)を含む著名な研究者が名前を連ねています。日本人では、金出武雄教授(カーネギーメロン大)に次ぐ二人目ですが、日本在住としては初の受賞です。
過去の受賞者は以下の通りです。
2013 | Kenichi Iga | 2001 | Paul Baran |
2012 | Louis E. Brus | 2000 | Alexander Rich |
2011 | George Church | 1999 | Ralph J. Cicerone |
2010 | W. Richard Peltier | 1998 | Sir Martin J. Rees |
2009 | Sandra M. Faber | 1997 | Ralph L. Brinster |
2008 | Takeo Kanade | 1995/96 | Frederick P. Brooks |
2007 | Stuart K. Card | 1994/95 | Chen Ning Yang |
2006 | Narain G. Hingorani | 1993/94 | Isabella L. Karle |
2005 | Henri B. Kagan | 1992/93 | Denis Parsons Burkitt |
2004 | Seymour Benzer | 1991/92 | Solomon H. Snyder |
2003 | Paul B. MacCready | 1990/91 | Paul C. Lauterbur |
2002 | John W. Cahn |