研究

東工大ニュース

金属クラスターの光反応による革新的 『炭素―水素結合活性化法』を開発

2013.01.16

【要点】

  • 金属クラスターの光反応により高効率な炭素-水素結合の切断に成功
  • 環境負荷低減を実現する有機合成に資する太陽光駆動型の光触媒の開発へ道

【概要】
 大学院理工学研究科の鈴木寛治教授らは、機能性有機分子の合成に有用な鍵中間体である「オキサトリメチレンメタン」を、熱を使わずに光反応だけで発生させることに成功した。金属(ルテニウム)をヒドリド(水素)で結合した集合体「ルテニウムヒドリドクラスター」を独自に開発し、これとアセトンとの光反応により実現した。
 この方法は反応機構的に新しく、アセトンの炭素-水素結合をダイレクトに切断するため、最小の合成ステップで副生成物もないエレガントな合成法である。またルテニウムクラスターの反応には、太陽光を利用することができる。光反応の利用によりクラスターの化学反応に新局面を開くもので、斬新かつ実用性を追求した機能物質合成への展開が期待される。同時に化学産業や地球温暖化抑制にも大きなインパクトを与える成果といえる。
 本成果は、独国化学誌Angewandte Chemie International Editionに速報として掲載され、同時に編集委員会によりHot Paperに選定されました。

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