東工大ニュース

グラフェンを用いたプラズモンの伝搬制御を世界で初めて実証

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公開日:2013.01.17

 日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鵜浦博夫、以下 NTT)と国立大学法人東京工業大学(東京都目黒区、学長:三島良直、以下 東工大)は、電子の移動度が高いなどの特性から近年注目されているグラフェンを利用することにより、電子の波であるプラズモンの伝搬速度を二桁に渡り制御できることを世界で初めて実証しました。従来、プラズモンの研究では金属が用いられていましたが、NTT と東工大はグラフェンに着目し電子密度等を変化させることにより伝搬速度制御を可能としました。
 本成果を用いることにより、光信号をプラズモンの形でナノメートルサイズに閉じ込め制御することが可能となります。将来的には、チップ内の電子回路をプラズモン回路に置き換える事でコンピュータやネットワーク機器の大幅な高速化・低消費電力化が出来ると期待されています。
 なお、本研究成果は英国時間2013 年1 月15 日PM4:00 に英国科学雑誌「Nature Communications」で公開されます。

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詳細はこちら⇒ プレスリリースPDFファイル

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