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東工大ニュース

腰原伸也教授がフンボルト賞受賞

2014.01.29

大学院理工学研究科物質科学専攻 腰原伸也教授が、フンボルト賞を授与されることが決定しました。

フンボルト賞は、ドイツ政府の国際的学術活動機関であるアレキサンダー・フォン・フンボルト財団が創設した賞で、人文、社会、理工の分野において、後世に残る重要な業績を挙げ、今後も学問の最先端で活躍すると期待される国際的に著名な研究者に対して授与されるものです。ドイツで最も栄誉のある賞とされており、毎年100人以内に 授与されます。

今回の受賞の対象となった研究は「光誘起協力現象(光誘起相転移)」であり、特に、以下の2点が評価されました。

(1)
光誘起相転移という新現象を提唱し、合成化学者、半導体研究者の協力のもと、超高感度、超高速で劇的に色相、磁性、誘電性、伝導性などが光励起で変化する物質を多数、世界に先駆けて発見したこと。
(2)
研究に不可欠な「動的構造解析」という新技術を、超短パルス量子ビーム源を駆使して開拓し、光誘起強誘電材料や、光励起のみで発現する新物質相の発見に世界で初めて成功したこと。

腰原伸也教授

受賞を受けて、腰原教授は以下のようにコメントしています。

「大変重要な賞をいただき、光栄に感じると同時に、いままで研究を支えていただいて来た多くの先生方、諸先輩、学生諸氏、大学、研究所、財団など関係者の皆様、とりわけ若手の皆さんに心からお礼を申し上げたいと思います。自分はひたすら「新しいものを覗き見たい」と興味のおもむくまま、若い人たちともっぱら基礎研究にまい進しておりましたので、このような高い評価をいただいたことに驚き、また今後の研究展開への責任も感じております。今回の受賞を、ドイツや世界の研究者との出会いのための新たなきっかけとし、より一層「新しい世界の海図なき航海」に頑張りたいと思います。」