研究

東工大ニュース

「理数学生応援プロジェクト」採択24大学の取組が冊子になりました

2014.08.04

理数分野に強い学習意欲を持つ学生の意欲・能力をさらに伸ばすことに重点を置いた「理数学生応援プロジェクト」事業を文科省の支援より平成19年度から24大学が実施してきました。東京工業大学は同プロジェクトに平成19年度に採択され、平成22年度まで4年間実施しました。事業期間終了後も大学が主体となり、「理工系学生能力発見・開発プロジェクト」として、毎年30名程度の学部生を選抜し、継続実施しています。

このたび、同プロジェクト採択24大学の取組が1冊の報告書にまとめられました。本学のみならず、他大学の取り組みも紹介されています。

東京工業大学の取り組み
〜 理工系学生デビューしませんか? 〜

プログラムの紹介

理工系学生能力発見・開発プロジェクトは本学が全面的に費用を負担して実施している全学部生対象のプロジェクトです。 前身である文部科学省の「理数学生応援プロジェクト」(平成 19 年度採択)の事業内容が平成 22 年度に終了した後に、それらを引き継いで本学が主体となり「理工系学生能力発見・開発プロジェクト」として継続しています。

本プロジェクトでは、「創造性の育成、国際的リーダーの育成」を目的に、 本学で既に実施している高大連携特別選抜等の学生を含む多様な学生を毎年 30 名ほど選抜し、能力発見および能力開発のプログラムを実施しています。最終的には、本学の教育システム全体の改良につなげる予定です。

具体的には、1、2 年生(能力発見段階)では、本学が斡旋している国際集会への派遣(AEARU; 東アジア研究型大学協会のサマーキャンプやロンドン国際青少年科学フォーラムなど)、本学のカリキュラムに含まれる創造性プログラムへの参加支援、特別講義・シンポジウムの企画などを中心に実施し、3、4 年生(能力開発段階)では、学会参加(主に国内開催の学会)、インターンシップへの派遣、早期研究室所属を実施し、理工系分野の学力はもちろんのこと、それだけに留まらない学生の多様な能力を開発しています。

附属図書館(大岡山キャンパス)

附属図書館(大岡山キャンパス)

本館(大岡山キャンパス)

本館(大岡山キャンパス)

STUDENT VOICE

村山 真道 工学部 電気電子工学科3年

村山真道 工学部 電気電子工学科3年

本プロジェクトでは、参加学生が自ら立案しシンポジウム・特別講義を開催しています。企画段階では講演者やパネリストの方に直接お会いして出演交渉をしたり、当日の打ち合わせを行ったり,開催内容を学内外に広報を行うなど、普段の学生生活では得られない体験ができます。この他にも、春休みなどを利用して学会を聴講しています。参加する学会については先生方からもアドバイスをいただきますが、学生が自ら見学内容など行動計画を立てます。学部1年生から学会の様子を知ることができることは非常に有意義だと思います。

参加学生のメリット

スーパーコンピュータ TSUBAME

本プロジェクトの最大の特徴は学生の自主性を尊重した取組を行っていることです。プロジェクトの活動を通して参加学生は、普段の大学の授業だけでは身に付けるのが難しい企画力やリーダーシップといった、社会において求められる能力を幅広く発見・開発することを目指します。例えば、シンポジウムの出演交渉の際に相手から断られてしまう等うまくいかないこともありますが、参加学生にとってそうした経験を積むのも成長の一環であり、チャレンジ精神を高める機会となります。また、学部生時に自分の関心に応じて様々な学会を見学したり、早期研究室配属(体験所属)をしたりすることによって、国際性を磨き、大学院での研究への意欲を高めることができます。

学会参加に要する旅費や、シンポジウムの広報費用は、基本的に大学のプロジェクト専用の予算から支出可能です。また、普段の活動にあたり東工大が世界に誇るスーパーコンピュータ TSUBAME(写真)等の学内の設備を使用できます。

参加学生の在学中の実績等

シンポジウム・特別講義の企画にあたり、参加学生は多くの専門家に対して直接出演交渉を行ってきました。これまでに有馬朗人氏(元文部大臣)、茂木健一郎氏(脳科学者)、宮田亮平氏(東京藝術大学学長)、川口淳一郎氏(JAXA はやぶさプロジェクトマネージャー)をはじめとする著名人を招待し、開催当日には多くの聴衆に参加していただきました。参加学生のこうした自主的な活動に対し、学長はじめ大学当局は高い評価を与えており、特にリーダー的な役割を果たした数名の学生は東工大学生リーダーシップ賞を受賞しています。また、国際集会や学会に参加した学生は、その後積極的な学習姿勢を身に付け、大学院進学後、早くも修士課程の段階から国際学会で報告を行っている事例が多く聞かれます。

OG/OB からのメッセージ

専門分野外の学会にも参加したことで得た広い視野や世界の第一線で活躍されている講師の方々がまとう空気感、今後もずっと刺激しあえる志の高い仲間など、このプロジェクトを通して出会った全てのことが今の自分を大きく形作っています。入学から間もなかったあの日、思い切って応募して本当に良かったです。
(大学院社会理工学研究科社会工学専攻修士課程修了・大橋友佳)

このプロジェクトでは、海外訪問・シンポジウムの企画・講演会の企画などの経験をすることができ、その中で自発的に行動することにより、様々なスキルが自然に磨かれました。本プロジェクトを通じて会得した、専門外・海外への幅広い視野と、行動力・交渉力・リーダーシップなどの机上の学習では得られない実践的なスキルは、私にとっての一生の財産です。
(大学院総合理工学研究科創造エネルギー専攻修士課程修了・宮武裕和)

プログラムへの参加条件(入試の種類)

プロジェクトへの参加資格のため特別な入試を課すことはありません。毎年4月に新入生を主な対象とし参加学生の募集を実施しています。その際にプロジェクトに参加する目的や活動への意欲を書かせ、その内容を判断して参加学生の選抜を行っています。

プログラムへの問い合わせ

理工系学生能力発見・開発プロジェクト担当:
齋藤宏文 03-5734-3230 (教育工学開発センター内)

入試一般について

入試課 03-5734-3990