本学学生チームがiGEM世界大会で最優秀部門賞を3年連続獲得
本学学生チームが、iGEM世界大会で最優秀部門賞を、大会史上初となる3年連続獲得しました。
iGEM(The International Genetically Engineered Machine Competition)は国際的な合成生物学の大会です。学部生主体のチームが、BioBrickと呼ばれる規格化された遺伝子パーツを組み合わせることにより、新しい生命システムの設計・構築 を行い、その成果をプレゼンテーションして審査されます。本年度は、10月31日~11月3日にボストンで大会が開催されました。マサチューセッツ工科大学(アメリカ)、インペリアルカレッジ・ロンドン(英国)、清華大学(中国)など世界各国から245チームが参加し、10の部門と5つの新部門に分かれ競い合いました。
発表の様子
本年度の東工大チームは、「バイオクリエーティブデザインII」の講義を受講する生命理工学部の学生11名、理学部の学生2名、工学部の学生1名で構成されました。消費者・企業・銀行の相互作用を題材にした遺伝子ネットワークの構築と、シミュレーションでの検証も行いました。合成生物学の重要性を社会に発信すると同時に、経済システムを理解するための理系学生向け教材開発を目的としています。この結果、本学チームは10の部門のひとつであるInformation Processing部門において最優秀賞を獲得しました。
東工大チームがInformation Processing部門の最優秀賞を獲得したのは3年連続であり、この記録は10年間におよぶ大会の歴史上初となる快挙です。これは本学学生の総合力の高さが世界に評価された結果であると考えられます。また、東工大は金賞連続受賞の世界記録を、金賞制度の創設以来の8年間に延長しています。この連続記録を持つチームは全245チーム中、東工大、エジンバラ大学(英国)、フライブルグ大学(ドイツ)の3校のみです。
学生参加メンバー
- 木野 裕太
(生命理工学部 生命工学科 生命情報コース 3年)
- 高橋 直人
(生命理工学部 生命工学科 生体分子コース 3年)
- 中村 祐哉
(生命理工学部 生命工学科 生命情報コース 3年)
- 鈴木 翔子
(生命理工学部 生命工学科 生命情報コース 3年)
- 松村 慧奈
(生命理工学部 生命工学科 生命情報コース 3年)
- 村瀬 彩華
(生命理工学部 生命工学科 生物工学コース 3年)
- オウ キンアン
(生命理工学部 生命工学科 生物工学コース 3年)
- 加藤 卓也
(理学部 物理学科 3年)
- 葉 開
(理学部 情報科学科 3年)
- Paniti Achararit
(工学部 情報工学科 3年)
- 篠原 陸
(生命理工学部 生命工学科 2年)
- 日比 滉大
(生命理工学部 生命科学科 2年)
- 劉 暁夢
(生命理工学部 生命科学科 2年)
- 菱沼 雅
(生命理工学部 生命科学科 2年)
指導陣
- 木賀 大介
(大学院総合理工学研究科 知能システム科学専攻 複合創造領域 合成生物学コアユニット/地球生命研究所 准教授)(主指導)
- 山村 雅幸
(大学院総合理工学研究科 知能システム科学専攻 複合創造領域 合成生物学コアユニット 教授)
- 三原 久和
(大学院生命理工学研究科 生物プロセス専攻 教授)
- 小長谷 明彦
(大学院総合理工学研究科 知能システム科学専攻 教授)
- 齋藤 智也
(大学院総合理工学研究科 知能システム科学専攻 連携准教授)
- 太田 啓之
(バイオ研究基盤支援総合センター/大学院生命理工学研究科 生体システム専攻 教授)
- 占部 弘和
(大学院生命理工学研究科 生体分子専攻 教授)
- 十川 久美子
(大学院生命理工学研究科 生命情報専攻 准教授)
- 相澤 康則
(バイオ研究基盤支援総合センター 大学院生命理工学研究科 分子生命科学専攻 講師)
- 鮎川 翔太郎
(情報生命博士教育院 特任助教)
学内サポート(順不同)
- グローバル人材育成推進事業
- 東京工業大学基金(一般寄附分、使途指定分(個人1名))
- 相澤基金
- 蔵前工業会 本部
- 蔵前工業会 神奈川支部
- バイオ創造設計室
学外サポート(順不同)
- 株式会社医学生物学研究所(MBL)- Integrated DNA Technologies(IDT)
- コスモ・バイオ
- プロメガ株式会社-株式会社リバネス
- MathWorks
プレゼン指導
東京工業大学チーム(iGEMの創始者Tom Kinght博士と共に)