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本学学生が第22回 衛星設計コンテストで大賞含む多数の賞を受賞

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公開日:2015.01.05

第22回 衛星設計コンテスト最終審査会が開催され、本学学生が大賞含む多数の賞を受賞しました。

衛星設計コンテスト(Satellite Design Contest)では、参加者が小型衛星をはじめとする様々な宇宙ミッションを創出・設計し、着想・創意工夫・基礎的な技術知識・将来性などの様々な観点で競い合います。コンテストは高校生から大学院生までを対象としており、本年度は11月8日、東京都内にある機械振興会館ホールで開催されました。過去の作品の中には、コンテストに出品したアイデアを具体化し、実際に打ち上げられた小型衛星も存在します。

機械宇宙システム専攻大学院講義「宇宙システム工学特論」(松永連携教授)では、宇宙機や衛星システム工学に関する実践的な知識を、講義、演習、討論を通して身につけ、この大会に作品を提出することを一つの目標としています。今大会では、この講義において議論したアイデアを元に結成した2チームと、機械宇宙システム専攻小田・野田研究室の学生が結成した1チームの合計3チームが本学からアイデアの部に出場し、全20チームの中で競い合いました。その結果、「五輪紋章創造衛星 武蔵」チームはアイデア大賞、地球電磁気・地球惑星圏学会賞、最優秀模型賞を、「月面の建材製造プラントと着陸港建設ローバ」チームは日本機械学会宇宙工学部門一般表彰スペースフロンティアを、「H2Aを再利用した軌道上サービス実証実験」チームは日本航空宇宙学会賞をそれぞれ獲得し、本学にとって過去最大となる5部門での表彰をいただきました。同じ大学から5つの表彰、3チームの受賞は大会初の快挙です。

表彰を受けた各チームリーダーは次のようにコメントしています。

「五輪紋章創造衛星 武蔵」チームリーダー
田中優一郎さん(機械宇宙システム専攻修士1年)

田中優一郎さん
田中優一郎さん

チームの力を結集した結果、栄誉ある賞を頂くことができて、光栄に思います。様々なご助言・ご支援を頂いた先生方に感謝致します。今回のコンテストでは、自分たちが学んだ知識を元に、アイデアを0から創造する楽しさを味わうことが出来ました。今後は、アイデアを提案するだけでなく、形に出来るような人間になっていきたいと思います。

チームメンバー

  • 田中 優一郎 (理工学研究科 機械宇宙システム専攻修士1年)

  • 河尻 翔太 (理工学研究科 機械宇宙システム専攻修士2年)

  • 長洲 孝 (理工学研究科 機械宇宙システム専攻修士2年)

  • 河野 洋行 (総合理工学研究科 人間環境システム専攻修士1年)

  • 金 柔真 (理工学研究科 機械宇宙システム専攻修士1年)

  • 鈴木 聡太 (理工学研究科 機械宇宙システム専攻修士1年)

  • 俵 京佑 (理工学研究科 機械宇宙システム専攻修士1年)

  • 濱島 大輝 (理工学研究科 機械宇宙システム専攻修士1年)

  • 上田 直樹 (工学部 機械宇宙学科学部4年)

  • 太田 佳 (工学部 機械宇宙学科学部4年)

※機械宇宙システム専攻大学院講義「宇宙システム工学特論」(松永連携教授)の一環として結成したチーム

「月面の建材製造プラントと着陸港建設ローバ」チームリーダー
古賀洋一郎さん(機械物理工学専攻修士2年)

古賀洋一郎さん
古賀洋一郎さん

多くの先生方、チームメンバーの助言・助力があって初めて得られた賞だと思っています。この場を借りて感謝申し上げます。今回提案したアイデアは将来人類の発展になくてはならないものになると考えています。今後さらにこのアイデアを発展させ、かつてこの大会から生まれた鯨生態系観測衛星「観太くん」のようにミッションを実現させることで、日本、さらには人類の発展に貢献できるよう努力してまいります。

チームメンバー

  • 古賀 洋一郎 (理工学研究科 機械物理工学専攻修士2年)

  • 鮫島 三郎 (理工学研究科 機械物理工学専攻修士2年)

  • 松下 将典 (理工学研究科 機械宇宙システム専攻修士2年)

  • 大沢 耕介 (理工学研究科 機械宇宙システム専攻修士1年)

  • QU RUI (理工学研究科 機械宇宙システム専攻修士1年)

  • 横松 卓 (総合理工学研究科 人間環境システム専攻修士1年)

  • 倉重 宏康 (工学部 機械宇宙学科学部4年)

  • 古賀 将哉 (工学部 機械宇宙学科学部4年)

※機械宇宙システム専攻大学院講義「宇宙システム工学特論」(松永連携教授)の一環として結成したチーム

「H2Aを再利用した軌道 上サービス実証実験」チームリーダー
濱島大輝さん(機械宇宙システム専攻修士1年)

濱島大輝さん
濱島大輝さん

栄誉ある賞をいただき大変嬉しく思います。このコンテストを通じてロケットや衛星に関して改めて多くの知識を得られたと感じています。チームとして一つの作品を洗練していくことの大変さを身に染みて感じましたが、作品を完成させ発表を終えたときは今まで感じたことのない達成感を味わうことができました。協力してくださったチームの皆様に心から感謝しています。

チームメンバー

  • 濱島 大輝 (理工学研究科 機械宇宙システム専攻修士1年)

  • 武井 悠人 (理工学研究科 機械宇宙システム専攻博士2年)

  • 本田 瑛彦 (理工学研究科 機械宇宙システム専攻博士2年)

  • 唐鎌 聡太郎 (理工学研究科 機械宇宙システム専攻修士2年)

  • 吉川 健人 (理工学研究科 機械宇宙システム専攻修士2年)

  • QU RUI (理工学研究科 機械宇宙システム専攻修士1年)

  • 田中 優一郎 (理工学研究科 機械宇宙システム専攻修士1年)

  • 上田 直樹 (工学部 機械宇宙学科学部4年)

  • 小沢 尭也 (工学部 機械宇宙学科学部4年)

  • GEERS Martijn Arjan (Delft University of Technology 修士2年)

※機械宇宙システム専攻小田・野田研究室に所属する学生のチーム

記念撮影

※ 1月6日 16:45 河野さんと横松さんの所属に誤りがありましたので、修正いたしました。
※ 1月9日 15:50 松下さんの学年に誤りがありましたので、修正いたしました。
※ 2月18日 12:00 表彰名称に誤りがありましたので、修正いたしました。

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