東工大ニュース
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本学教員のプレゼンテーション力向上を目的としたFDセミナーが、3月4日、3月5日の2日間にわたり、大岡山キャンパスとすずかけ台キャンパスにて計3回開催されました。FDはファカルティ・ディベロップメントの略称で、教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組の総称です。
このセミナーは大学の世界展開力強化事業の主催で、昨年度に続き実施されました。大学の世界展開力強化事業は、平成23年度より文部科学省が開始したプログラムで、国際的に活躍できるグローバル人材の育成と大学教育のグローバル展開力の強化を目指しています。本学からは、「日中韓先進科学技術大学教育環」と「グローバル理工系リーダー養成協働ネットワーク」の2件が採択されています。
今年度は、ベルリッツ・ジャパン株式会社より英国人講師マーク・バッテン氏を迎え、1セミナー最大5名という少人数制を生かした、3時間の密度の濃いセミナーが行われました。
挨拶をする原正彦教授(大学の世界展開力強化事業
「日中韓先進科学技術大学教育環」構想責任者)
講師のマーク・バッテン氏
参加者は、それぞれ事前に準備した6~7分のプレゼンテーションスライドを、順番に皆の前で発表します。
発表後は、聴衆である他の参加者から評価を受けます。まずは良かった点、次に、「クリティカル・フレンド(批評してくれる友人)として、改善点を挙げてもらいます。発表者はその評価のひとつずつを、自分の手でホワイトボードに書いていきます。
例えば、ある発表者のホワイトボードには次のような言葉が羅列されていきました。(注:日本語は参考訳)
Positive points 良かった点
Suggestions 改善点
参加者からのコメントの後では、講師のバッテン氏より改めて良かった点、気をつける点について講評がありました。
少人数で行うことのメリットは、一人一人の発表に時間をとることが出来るのはもちろんですが、参加者の緊張感が軽減されることにより、本来の力を発揮しての発表が出来ること、また参加者同士、参加者と講師の相互交流が活発になることです。今回のセミナーを受講した教員は、リラックスした環境で自分のプレゼンテーションについて客観的に見直し、改良点を見つけることが出来たようでした。
3月4日大岡山キャンパスでのセミナー
3月5日すずかけ台キャンパスでのセミナー
お問い合わせ先
大学の世界展開力強化事業 タイプA「日中韓先進科学技術大学教育環」
Email : campusasia@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-3026