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東工大関係者2名が平成27年秋の叙勲を受章

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公開日:2015.12.08

平成27年秋の叙勲において、梅谷陽二名誉教授が瑞宝中綬章を、岩倉良雄元総合理工学研究科等事務部長が瑞宝双光章を受章しました。

梅谷陽二名誉教授

梅谷陽二名誉教授

経歴

梅谷陽二名誉教授は、1956年9月に京都大学工学部機械工学科を卒業し、同年から大阪真空機器製作所にて真空化学プラント系の制御システムの開発に従事しました。

その後、1959年4月より東京大学生産技術研究所において自動制御系の研究を開始、主として大規模化学プラントのシステム開発を行いました。

1970年に東京工業大学工学部に移り、機械物理工学科において生物工学の力学分野の教育と研究、さらに産業用ロボットおよび宇宙ロボットの開発に研究分野を拡げ、日本ロボット学会の設立に参画しました。

1993年、定年退官を機に豊田工業大学に赴任しました。Joseph F. Engelberger Awardsが贈られるなど、世界のロボット産業の発展に大きく貢献しました。

梅谷陽二名誉教授のコメント

1956年に京都大学の機械工学科を卒業し、しばらくの間、私は大阪真空機器製作所で真空プラントの設計やシステム制御系開発の業務に従事していました。

丁度その頃、米国からノーバート・ウイーナ博士が来日されました。 彼が提唱するサイバネチックスと言う基本概念は喧伝され、その中の「自動制御」は技術の分野でも共通概念になって行きました。

私がこの「自動制御」を大規模プラントの設計と制御に導入したいと志していた時に、たまたまご面識を得られたのが恩師・森政弘先生です。森先生はその頃東大の生産技術研究所におられましたが、「本気で勉強するのなら、いつでも来なさい」とおっしゃっていただきました。

それ以降、先生のご好意に甘えて、東大から東工大に至るまで、いや今に至るまで、先生の後ろにくっついて過ごしております。今回受章のことも、そのうちに森先生にお伝えせねば、と思っています。

岩倉良雄元総合理工学研究科等事務部長

岩倉良雄元総合理工学研究科等事務部長

経歴

岩倉良雄元総合理工学研究科等事務部長は、 1959年4月に東京工業大学理工学部事務部経理掛事務員として採用されました。

その後、附属図書館、経理部主計課、経理課を経て、理学部事務長、工学部事務長を歴任したのち、1996年4月から1年間総合理工学研究科等事務部長として在籍し、定年退職しました。

その後、2002年3月まで独立行政法人日本学術振興会の研究事業部事務主幹として在籍しました。

長年培った識見と、卓越した行政手腕と行動力で、国立大学などの研究環境拡充と管理運用に尽力し、多大な貢献を果たしました。

岩倉良雄元総合理工学研究科等事務部長のコメント

この度の叙勲は、極めて名誉なことであり、幸せで一杯です。

11月10日には、叙勲伝達式そして天皇陛下の拝謁の栄誉に浴し、感激の極みでした。

今日が有るのは、東京工業大学に奉職が叶ったことが始まりです。そして、先輩方や机を並べた同僚たちと出会えたことです。当時のことを、懐かしく思い出し、喜びで一杯です。

多くの皆様の御指導と御協力に感謝しております。

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広報センター

Email : media@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2975

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