研究

東工大ニュース

多面的なアプローチによる疾患介入~第4回生命理工国際シンポジウム~

2016.02.04

1月13日(水)、東工大すずかけ台キャンパス大学会館において第4回生命理工国際シンポジウムが開催されました。本シンポジウムは、大学院生命理工学研究科と情報生命博士教育院(ACLS)が共催し、主に大学院生を含む若手研究者を対象に英語で行われています。

今回は“Multifaceted Approaches to Disease Intervention(多面的なアプローチによる疾患介入)”というテーマのもと、海外から2名、国外から3名の招待講演者と学内講演者2名が、基礎的な生命医科学研究から創薬研究、さらにはケミカルバイオロジーやナノテクノロジーを用いた技術開発に至るまで、多様な切り口で本テーマに関する最先端の研究を紹介しました。

シンポジウムの様子
シンポジウムの様子

セッション1では、コーネリス・ミュア教授(米国カリフォルニア大学サンディエゴ校)、岡田眞里子チームリーダー(理化学研所統合生命医科学研究センター)、粂昭苑教授(本学大学院生命理工学研究科)が、生命の神秘を解明し、それを計算機や試験管内で再構成する研究を紹介しました。セッション2では、アンソニー D. ウィリアム チームリーダー(シンガポール科学技術研究庁(A*STAR))と安達邦知主席研究員(田辺三菱製薬株式会社)が、新規の標的に対する創薬研究について講演しました。続いてセッション3では、西山伸宏教授(資源化学研究所)と浦野泰照教授(東京大学)が、診断やドラッグデリバリー(薬物輸送)に向けたケミカルバイオロジーやナノテクノロジーの技術開発について講演しました。

共催のACLSの山村雅幸教授(大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻)は、「セッション1でランジュバン方程式が出てきたのには驚きました」とコメントし、ミュア教授はセッション2について「創薬化学に関する詳しい講演を聞いたのは初めてでしたが、とても勉強になりました」と話すなど、これまでになく計算科学の「色」が前面に強く出たシンポジウムとなりました。さらに、セッション3でのお2人の講演は大変素晴らしく、いかなるタイプのがんも近い将来、必ず発見・治療できてしまうのではないかという印象を会場の多くの人々に与えました。

招待講演者とシンポジウム関係者
招待講演者とシンポジウム関係者

今回のシンポジウムの参加人数は事前登録段階で400名を超え、過去4回中最大となりました。今後も継続して質の高い国際シンポジウムを開催し、大学院生や若手研究者に国際的に活躍する第一線の研究者と交流する機会を提供していきます。

懇親会の様子
懇親会の様子

懇親会の様子