東工大ニュース
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5月10日、今年度第1回目となる「My Study Abroad留学報告会」を開催しました。東工大の国際室が募集するプログラムにより留学した学生によるこの報告会は、授業期間中の昼休みに、月1~2回開催されています。
今回は、海外派遣プログラムの紹介と参加した学生による体験談の発表が行われました。
まずはじめに、東工大グローバル人材育成推進事業の実践型海外派遣プログラムの一つであるTokyo Tech-AYSEAS※1について、プログラム担当者が紹介しました。本プログラムは、東工大生が東南アジアの国に赴き、現地・近隣諸国の大学生とともに企業、政府機関、大学、国際協力機構(JICA)等の施設を訪問し、インターカルチュラルコミュニケーションを通してグローバル化へのモチベーションの向上を図るものです。国籍・文化・言語・専門等バックグランドの異なる学生および教員による対話形式の講義が行われます。事前学習、約10日間の東南アジア訪問、レポート作成まで、6月~10月の約5カ月間のプログラムで、今年はタイを訪問し、「アジアから世界へ(From Asia to the World)」 について考えます。
次に、ASPIRE※2リーグ及び同リーグの活動について、プログラム担当者が説明しました。ASPIREリーグは香港科技大学(中国)、韓国科学技術院(韓国)、南洋理工大学(シンガポール)、清華大学(中国)及び東工大の5大学をメンバーとして2009年に設立されました。世界トップレベルの理工系大学ネットワークを構築することにより、学生・研究者間のより一層の学術交流促進を目指しています。ASPIREリーグでは毎年各加盟大学の副学長及び研究者等が集うASPIREフォーラムや、学部生を対象とした「ASPIRE アンダーグラジュエイト リサーチアカデミー(ASPIRE Undergraduate Research Academy(UGRA))」、大学院生を対象とした「ASPIREフォーラム学生ワークショップ(ASPIRE Forum Student Workshop(STWS))」などの学生向けの交流プログラムを開催しています。
学生発表者
ラジャリ・マハラジャンさんは、香港科技大学で開催されたSTWS2015について報告しました。このワークショップは、開催校が設定したテーマに沿った講義や、見学が盛り込まれた学生交流プログラムです。昨年は、ASPIREフォーラムと同時期に香港科技大学で開催された「イノベーション&起業家トレーニングキャンプ(Innovation and Entrepreneurship Training Camp)」の講義等も受講しました。
トレーニングキャンプでは、起業に必要な事業プランの立て方や新しい価値を生み出すイノベーションの考え方、プレゼンテーションスキルなどを学び、ワークショップでは、他大学の専門分野が異なる学生たちとグループワークを行い、昨年のテーマ「スマートグリーンシティ(Smart Green Cities)」に関する提案をまとめて各加盟大学の副学長の前で発表を行った他、自由時間には香港観光も満喫したと話しました。
続いて、望月さん、徳永さん、申さんはUGRA2015について合同で報告しました。UGRAは、テーマに沿った講義やグループワーク、施設見学等が盛り込まれた交流プログラムで、昨年はシンガポールの南洋理工大学で開催されました。徳永さんをはじめとした本学からの参加学生は全員、UGRAのハイライトである個人発表にむけて渡航前に指導教員等に発表内容や構成、英語表現について指導をうけ、準備を重ねて挑みました。また、専門分野の異なる講義や学生の発表は、大変興味深かったと語りました。申さんは、募集要項には「4年生が望ましい」とあっても、2・3年生でも学科内で許可が取れれば参加できることや、テーマに関連性があればどの専攻でも参加できることについてアドバイスしました。望月さんは、UGRAは4日間という短い日程であるが、各国の学生と交流する時間も十分に設けられていることなどについてコメントしました。
Tokyo Tech-AYSEASやASPIREのプログラムで育まれた友情や経験が東工大生の成長の糧となることを期待しています。
留学報告会は授業期間中に毎月開催されています。事前申込不要、飲食が可能ですので、興味のある方は、ご参加ください。