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学生主導の活動を応援―東工大「第9回学生応援フォーラム」開催―

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公開日:2016.07.08

開会の辞を述べる三島学長
開会の辞を述べる三島学長

3月7日、学生支援センター自律支援部門では、自主性や社会性を主軸とする学生の活躍を学内外に広く発信するため、「第9回学生応援フォーラム」を大岡山キャンパス百年記念館フェライト記念会議室にて開催しました。

当日は、本学の学生と教職員、蔵前工業会からの参加者に加え、東京大学、筑波大学、千葉大学、京都大学、多摩大学、明治大学の学生や教職員、一般の方を含め56名の参加がありました。

第1部は、三島良直学長の開会挨拶、工学院の岡村哲至教授による同部門が支援する学生活動の概要についての説明の後、各活動に参加している学生が、それぞれの活動の内容や意義等について口頭発表を行いました。発表を聞いていた参加者からはたくさんの質問やコメ ントが寄せられ、活動する学生たちの励みになりました。以下は、口頭発表を行った学生達の感想です。

口頭発表

口頭発表

口頭発表

所属はすべて開催当時

「東京工業大学国際交流学生会(SAGE)」 釜坂みおさん(工学部3類1年)

釜坂みおさん(工学部3類1年)

私は東工大生のひとりとして、学生自らが国際交流の場を生み出す機会が少ないと感じています。またこのような団体の知名度は学生の間ではまだまだ低いとも感じており、今後はいかに学生に興味を持ってもらうかを考えていく必要があると思います。その中でこのような機会をいただき、私たちの活動やその目的についてたくさんの先生方や他団体の学生から様々な観点でのご意見を伺うことができ、単なる発表に留まらず私たち自身のモチベーションを高める有意義な時間となりました。

「東工大学生ボランティアグループ(VG)」 栗林純平さん(工学部高分子工学科3年)

栗林純平さん(工学部高分子工学科3年)

今年度のフォーラムで3回目の参加となります。このフォーラムは、普段はなかなか交わることのないさまざまな団体の活動を知る貴重な機会であるとともに、他団体の口頭発表やポスター発表から刺激を受けて活動へのモチベーションが一層高まる場でもあり、毎年楽しく参加しています。「年に一度」というイメージがありますが、個人的には各団体の交流の機会として、もっと高頻度に開催してもよいのではないかと思っています。

「学勢調査」児島佑樹さん(理学部物理学科2年)

児島佑樹さん(理学部物理学科2年)

今回、主に2014年の学勢調査の活動内容、その活動によって大学がどのように変わったか、そして次回2016年の学勢調査の展望について発表しました。学勢調査について外に向けて発表する機会は限られていましたが、今回多くの東工大の学生が参加する中で発表し、広く知ってもらうことができたので、とても手応えを感じました。他団体の発表も刺激的で興味深く、これからもお互いに刺激を与え、与えられる関係になれたらよいなと思いました。

「理工系学生能力発見・開発プロジェクト」貴志崇之さん(工学部制御システム工学科3年)

貴志崇之さん(工学部制御システム工学科3年)

フォーラムでの発表後に、本学の先生方や他の学生団体の皆さん、他大学の方々から当プロジェクトについてさまざまな意見をいただくことができました。特に印象に残ったのは他団体との連携についてです。毎年開催されるこのフォーラムでは他団体で活躍する学生と意見交換ができるので、共同企画やプロジェクトなどの新たな活動の可能性を見出すことができます。今回学んだことをぜひ今後のプロジェクトの活動につなげていきたいと思います。

パネル発表

パネル発表

第2部では、パネル発表が行われました。上記4団体の他に、「ピアサポーター」「テクノガールズ」「蔵前工業会学生分科会」「ロボギャルズ」「EPATS」「TISA」の6団体が加わり、あわせて10団体が発表を行いました。前回のフォーラムより参加団体の数が増えたこと、さらに所属大学の支援を受けて主体的な学生活動を行っている他大学の学生複数名の参加があったことから、とても活発な意見交換と交流がなされました。

参加者アンケートからは、「学生始点のアイデアが、ひとつひとつきちんと形になっていて素晴らしいと思いました」、「学生団体同士で連携できるシステムが欲しいと思いました。どの団体も少人数で活動して苦労する面も多そうでした」、「今回発表した学生は全て学士課程の学生でしたが、今後修士課程に進学するにしろ、就職するにしろ、資料をまとめる力や、人前で発表する力というのは役に立つものなので、この様な機会を利用してプレゼン力を身に着けて欲しいと感じました」等、たくさんのコメントが寄せられました。また、他大学の教職員からも「所属大学の枠を超えた複数の大学によるフォーラムができればお互いにとって大変励みになるのではと感じました。今後ともよろしくお願い致します」といった声が複数ありました。

加藤真悟さん
司会を務めた加藤真悟さん

司会を務めた加藤真悟さん(工学部電気電子工学科2年)は、「学生自身が問題意識を持って主体的に取り組んでいる活動が大学内外に発信され、きちんと評価される場はとても貴重で、学生のモチベーション向上などに大変良い影響を与えていると感じています。今年は他大学で学生活動に取り組んでいる学生の方々の参加も増えました。今後は所属大学の枠にとらわれずに学生間で意見を交換し合えるようなコミュニティ構築も目指していこうと思いました」と感想を述べました。

最後は、丸山理事・副学長(教育・国際担当)の閉会挨拶をもって、今回のフォーラムは締めくくられました。

学生支援センター自律支援部門では、学生の主体性や社会性の涵養を目的とする学生の活動支援を今後も継続していきます。

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