東工大ニュース

第12回東工大バイオコン 開催報告

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公開日:2016.12.16

11月12日、第12回東工大バイオコンがすずかけ台キャンパスのすずかけホールで開催されました。

東工大バイオコンは、第7類の学士課程1年目の学生を対象に開講している授業「バイオものつくり1・2」での成果を発表し、競い合うコンテストです。

授業:バイオものつくり1・2

議論しながら準備を進める
議論しながら準備を進める

「バイオものつくり1・2」は、バイオテクノロジーに関連したトピックスを専門外の人にわかりやすく教えるための実験教材の創作など、社会に役立つものつくりを通して、学生のバイオテクノロジーに関する基礎力と創造性を育成することを目的としている授業です。今年度も約150名の学生が20グループに分かれ、調査・実験・アンケートなどさまざまな方法から得られたデータを元にものつくりを行いました。学生自身がテーマを考え、ものつくりのための実験をし、発表するまでを半年間という短い期間で行ったため、学生は授業時間以外も、時には終電間際までかかって気合十分に取り組んでいました。

東工大バイオコン:プレゼンテーション

東工大バイオコンでは、上記授業で7~8名のグループで制作した作品を発表します。各チームに与えられた11分の持ち時間で、今まで行ってきたものつくりの目的や実験の手法、集まったデータの結果などの発表を行います。事前の中間報告会などで得たアドバイザーの教員やティーチング・アシスタント(TA)からの様々なアドバイスを反映して、各チームの発表はレベルの高いものとなりました。

20チームが発表するため、コンテストは長時間に及びましたが、テーマもさまざまで発表も動画を活用するなど工夫されており、最後まで飽きないプレゼンテーションとなりました。

ティーチング アシスタント(TA):大学などにおいて、担当教員の指示のもと、学生が授業の補助や運用支援を行うこと、あるいはそれを行っている学生のこと

プレゼンテーションの様子

プレゼンテーションの様子

プレゼンテーションの様子

東工大バイオコン:発表テーマ

今年度の発表テーマは以下のとおりです。

チーム
テーマ
チーム
テーマ
A
植物のありがたみ
K
浸☆透☆圧
B
パンの発酵k
L
酵母を探せ!
C
ダンゴムシ
M
発酵食品を発光させたかった。 制汗剤は作れた。
D
君の血は。
N
3分電池クッキング
E
キャベシ ~食べられる紙~
O
生態系カードゲーム ハヤカワ
F
キチン プイプイ セミセンイ!
P
ゲーム☆センドグ ―DNAからたんぱく質へ―
G
錯覚を体感!
Q
免疫スマートボール
H
Bac-ter the Agar ~たのしいばいちげーむ~
R
も。 ~藻が灯すみらい~
I
免疫 vs. ウイルス
S
コドン de ポン
J
激混みアリ劇場
T
バイオ石鹸

東工大バイオコン:おためしタイム

「東工大生とバイオで遊ぼう!」と題して、小中学生や近隣の方を招いて、発表後に作品の「おためしタイム」を行いました。

チームごとに展示ブースを設け、作品の説明や発表では伝えきれなかったことを説明したり、実演などを行いました。今年度も来場者が多く、学生たちのものつくりの成果に高い評価をいただきました。小中学生にはゲームを通してバイオテクノロジーを身近に感じてもらえました。

おためしタイムを楽しむ参加者

おためしタイムを楽しむ参加者

おためしタイムを楽しむ参加者

展示ブースで作品を紹介

展示ブースで作品を紹介

展示ブースで作品を紹介

東工大バイオコン:審査と結果

20チームによる発表、おためしタイムが終わると審査が始まります。審査員に加え、コンテスト参加者や一般の来場者も審査員として作品を評価しました。学内・学外から選ばれた7名の審査員にはそれぞれ10票、コンテスト参加者には各1票、来場者には各2票の投票権が与えられました。壇上にはAチームからTチームの枠が書かれたホワイトボードが置かれ、会場の全員がマグネットを使って、最も良かったと考えるチームの枠に投票していきます。

優勝し、賞状を受け取るEチーム代表の学生
優勝し、賞状を受け取るEチーム代表の学生

優勝を受けてコメントを発表する代表の学生とメンバー
優勝を受けてコメントを発表する代表の学生とメンバー

審査結果は以下のとおりです。

優勝
Eチーム 「キャベシ ~食べられる紙~」
準優勝
Nチーム 「3分電池クッキング」
3位
Tチーム 「バイオ石鹸」
産学連携賞
Sチーム 「コドン de ポン」
審査員奨励賞
Hチーム 「Bac-ter the Agar ~たのしいばいちげーむ~」
Jチーム 「激混みアリ劇場」
ものつくりセンター賞
Lチーム 「酵母を探せ!」
横浜市教育委員会賞
Pチーム 「ゲーム☆センドグ ―DNAからたんぱく質へ―」

受賞を惜しくも逃したチームも工夫を凝らした素晴らしい作品ばかりでした。無作為に選ばれ同じチームになったメンバーと半年間協力し合えたことは、「バイオものつくり1・2」の受講者にとって大変貴重な体験となりました。

生命理工学院

生命理工学院 ―複雑で多様な生命現象を解明―
2016年4月に新たに発足した生命理工学院について紹介します。

生命理工学院

学院・系及びリベラルアーツ研究教育院outer

お問い合わせ先

生命理工学院 バイオ創造設計室

E-mail : biocreat@bio.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-3007 FAX : 03-5734-3674

12月26日10:55 メールアドレスの表記に誤りがあったため、修正しました。

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