研究

東工大ニュース

TAIST-Tokyo Tech 学生交流プログラム2016実施報告

2017.06.29

本学では、2007年よりタイ国立科学技術開発庁およびタイのトップクラス大学と連携し、TAIST- TokyoTech(以下、TAIST)という修士課程プログラム(自動車工学、組込情報システム、環境工学の3分野)をタイで実施しています。

TAISTを活用した学生交流プログラム「TAIST-Tokyo Tech 学生交流プログラム(TAIST-Tokyo Tech Student Exchange Program)」は2年目を迎え、東工大生がTAISTで、TAISTの学生が東工大で、それぞれ異文化に触れながら専門分野の研究に取り組みました。

東工大生がTAISTへ

2016年8月から2017年3月にかけ、東工大生18名が、各自で設定したスケジュールに沿って2週間から2ヵ月間タイで過ごしました。今回は、自動車工学コース(AE)に15名、環境工学コース(EnvE)に3名が参加し、渡航1~2ヵ月前からメールでタイ側の受入研究者とインターンシップの内容について打合せを行うなどの準備を進めました。タイ到着後は、タイランドサイエンスパーク(TSP)内にある学生用宿舎シリントーン サイエンス ホームに滞在し、TAISTの講義受講とインターンシップに取り組みました。

受入先では、研究室のメンバーに温かく迎え入れられ、日々英語で意見交換しながら演習を進めました。研究室を離れたところでは、クラスメイトと一緒にスポーツをしたり、観光名所を訪れたりと、現地学生との交流を楽しみました。また、タイも日本同様、英語が公用語ではないので、一歩街中に出ると英語はほとんど通じませんが、現地の方々に親切に声をかけてもらい、身振り手振りで意思を伝え、言葉が通じなくても気持ちが通じ合えるという経験を幾度となくしました。参加学生は、日本とは異なる環境で専門分野を学び、自身の成長を実感して帰国しました。

参加学生のコメント

  • 1人で海外に行くことには大きな不安を伴うが、その分1人での生活をやり終えたことは自分の中で大変貴重な経験だったと感じています。日本に帰ってきた今、タイから東工大に来ている学生と積極的にコミュニケーションをとるよう努めています。
  • 日本語が通じない状況下において拙い英語だけでもなんとか意思疎通できたことは自分にとって大きな一歩だったと感じています。
  • アジア諸国が抱える諸問題を考える上で実際にそれを肌身で感じることは、今後の我々の人生にとって有意義であることは間違いありません。
  • 海外の学生の様子を目の当たりにすることによって、全ての企業が国際競争力を求めている中で、海外の学生に勝てるだけの語学力や専門知識の取得、そして熱意が必要であることを理解しました。
  • 多くのタイの人々や他国の留学生と時間を共にすることで、積極性や自信を持つこと、思いやりの心など、さまざまなことを彼らから学びました。
  • TAISTの学生とアユタヤ遺跡を見学 後列左から3人目が小林将哉さん(環境社会理工学院 融合理工学系 修士課程1年)

    TAISTの学生とアユタヤ遺跡を見学
    後列左から3人目が小林将哉さん
    (環境社会理工学院 融合理工学系 修士課程1年)

    ※学生の学年は全て参加当時のものになります。

  • TAIST講義のクラスメイトと 後列左から2人目が手操周平さん(生命理工学院 生命理工学系 修士課程1年)

    TAIST講義のクラスメイトと
    後列左から2人目が手操周平さん
    (生命理工学院 生命理工学系 修士課程1年)

TAISTの学生が東工大へ

TAISTの学生を浅草に案内 一番左が江山雄哉さん(工学部 機械科学科 4年) 左から2人目が谷口紘章さん(工学部 機械科学科 4年)
TAISTの学生を浅草に案内
一番左が江山雄哉さん(工学部 機械科学科 4年)
左から2人目が谷口紘章さん(工学部 機械科学科 4年)

1月11日から3月17日にかけての約10週間、TAISTの学生5名が東工大に派遣され、副指導教員となっている東工大の研究室に所属し、修士論文のテーマに沿って研究を進めました。

5名が来日したのは寒さが厳しさを増す1月でしたが、プログラムを通して全員が元気に過ごしました。期間中は、研究活動の他に学内見学、研究室訪問、民間企業訪問、休日の観光などさまざまな活動に参加しました。TAISTの学生にとっては、毎日遅くまで他の学生と研究室に残り、時には休日にも実験を行うなど、研究室の一員として過ごしたことが、たいへん貴重な経験となりました。

帰国前日の3月17日に行われた報告会では、TAIST協力教員や副指導教員、研究室の学生たちを前に、5名それぞれが研究成果を発表しました。研究に重点を置いた本プログラムの趣旨にかなう成果が報告され、発表を終えた5名の表情には大きな達成感が見られました。続いて行われた懇親会では、本学の教員や学生と来日中の日々を振り返り、将来の再会を誓い合いました。

参加学生のコメント

  • プログラム期間中は、日本の文化、習慣、食べ物などに触れ、色々なことが経験できました。研究室だけでなく、あらゆるところに日本のハイテク技術を見ることができました。
  • 日本の人々がとても親切で、いろいろな質問に一生懸命答えてくれようとして有難かったです。
  • 研究室の学生が想像していた以上に、熱心に研究に取り組んでいたのが印象的で、自分の研究へのモチベーションが大いに高まりました。
  • 寒かったが、生まれて初めて雪を見ることができて良かったです。
帰国前報告会でのTAIST学生の研究成果発表
帰国前報告会でのTAIST学生の研究成果発表
  • 帰国前報告会でのTAIST学生の研究成果発表
  • 帰国前報告会でのTAIST学生の研究成果発表
  • 帰国前報告会でのTAIST学生の研究成果発表

帰国前報告会でのTAIST学生の研究成果発表

プログラムを通じて

東工大生がTAISTに派遣されている間、TAISTの学生たちがとても気軽に声をかけてくれ、渡航前の不安はすぐに解消され、毎日楽しく過ごせました。また、TAISTの学生が来日した際は、受入研究室のチューターのほか、TAISTに短期留学したことのある東工大生が、積極的にTAISTの学生と交流していました。

東工大生がTAISTへ、TAISTの学生が東工大へと行き来が増えるに従い、お互いの国への理解が深まっています。本プログラムを通して、今後ますます交流の輪が広がっていくことが期待されます。

修了証書を手に記念撮影

修了証書を手に記念撮影

TAIST(タイスト):Thailand Advanced Institute of Science and Technologyの頭文字。タイ政府からの要望により、理工系分野での高度な「ものつくり人材」の育成と研究開発のハブを目指して設立。タイにおいて、急速な工業化から派生する諸問題の解決や持続可能な発展に資する研究開発、人材育成を目的としています。

お問い合わせ先

国際部国際事業課 TAIST事務室

Email : taist@jim.titech.ac.jp