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タイ副首相が東工大を訪問

2017.08.07

プラジン副首相(左)と三島学長

プラジン副首相(左)と三島学長

4月28日、タイ王国のプラジン・チャントーン副首相を団長とした、バンサーン・ブンナーク駐日タイ王国特命全権大使、同国政府関係者の総勢13名からなる視察団が本学を公式訪問しました。懇談には、三島良直学長、丸山俊夫理事・副学長(教育・国際担当)、関口秀俊副学長(国際連携担当)、工学院の花村克悟教授、杉野暢彦准教授らが出席しました。

今回のタイ王国視察団の本学訪問の目的は、東工大のタイ王国における教育・研究活動について意見交換を行い、今後の連携強化を目指すものです。

東工大とタイ王国は30年以上にわたり深い連携関係を築いています。1980年代の日本学術振興会(JSPS)の拠点大学方式学術交流による共同研究にはじまり、1985年にはチュラロンコン大学と学術交流協定を締結しました。2002年には、タイ大学への遠隔講義配信を開始するとともに、バンコク郊外に本学初の海外拠点であるタイオフィスを設置しました。

続く2007年には、タイ国立科学技術開発庁(NSTDA:National Science and Technology Development Agency)およびタイの大学グループとともに、連携大学院「TAIST-Tokyo Tech(以下、TAIST※1)」を設立しました。TAISTでは、自動車工学・組込情報システム・環境工学の3つのプログラムを開講しています。同大学の創立10周年を迎える今年、NSTDAからの要請に基づき、既存プログラムの副専門的なコースとして、鉄道技術を学ぶカリキュラムを設置しました。

プラジン副首相は、タイ王国は情報技術など科学技術を重視した新たな経済モデルへの移行を目指しており、今後も東工大との連携を推進したいと話しました。また、同国の高速鉄道網整備計画に言及し、鉄道関連技術や情報通信技術(ICT)の教育においても、東工大の協力を望んでいると述べました。これに対し、丸山理事・副学長は、これまでの東工大とタイ王国との連携はNSTDAやタイの大学との教育を中心としたものであったが、今後は現地企業との産学連携を拡げながら、研究分野でも協力を強化したいと応えました。

その後、視察団は、学術国際情報センター(GSIC)の松岡聡教授の案内のもと、スーパ―コンピューター「TSUBAME」のマシンルームを見学しました。「TSUBAME2.0/2.5」は2010年11月に我が国最速のスパコンとして稼働して以来、国内外で幅広く使われており、タイの研究者にも利用されています。本年8月には、人工知能(AI)やビッグデータ分野での需要増大に対応した「TSUBAME3.0」が本格稼働する予定です※2

日タイ修好130周年にあたる今年、タイ王国視察団を本学に迎え、TAISTなどの取組みや最新の研究について紹介する機会を得たことは、本学にとって、たいへん光栄なことでした。

※1
TAIST(タイスト):Thailand Advanced Institute of Science and Technologyの頭文字。タイ政府からの要望により、理工系分野での高度な「ものつくり人材」の育成と研究開発のハブを目指して設立。タイにおいて、急速な工業化から派生する諸問題の解決や持続可能な発展に資する研究開発、人材育成を目的としています。
※2
「TSUBAME3.0 」は2017年8月1日より稼働を開始しております。
バンサーン駐日タイ王国特命全権大使(前列左から3人目)、プラジン副首相(前列左から4人目)(後列右から)杉野准教授、花村教授、関口副学長、丸山理事・副学長

バンサーン駐日タイ王国特命全権大使(前列左から3人目)、プラジン副首相(前列左から4人目)
(後列右から)杉野准教授、花村教授、関口副学長、丸山理事・副学長

  • 懇談中のプラジン副首相

    懇談中のプラジン副首相

  • マシンルームを見学する一行

    マシンルームを見学する一行