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東工大メディア研究会が、米マイクロソフトの学生ITコンテスト世界大会でベスト32に

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本学学生で構成された東工大メディア研究会 TITAMAS(以下タイタマス)が、米・マイクロソフトが主催する学生ITコンテスト「イマジンカップ」日本予選大会で最高賞となる優秀賞を獲得し、7月24日、25日にわたって開催された「イマジンカップ ワールドファイナルズ2017」に日本代表として出場しました。

左から佐々木俊亮さん、山崎健太郎さん、岩瀬駿さん

左から佐々木俊亮さん、山崎健太郎さん、岩瀬駿さん

イマジンカップは2003年に始まり、これまで世界190ヵ国から200万人以上が参加している世界最大規模の学生向けITコンテストです。国際競争力のあるIT人材の育成を目指し、社会の課題解決に役立つソリューションや、新たな価値を与えるプロダクトを創造し、競い合います。

ワールドファイナルズには、各国から国内予選を勝ち抜いた39ヵ国53チームのファイナリストが集結します。日本からは、視覚障がい者向けスマート白杖デバイスを開発したタイタマスと、ディープラーニングを用いて音声変換システムを実現した、東京大学大学院生有志によるNeuroVoice(ニューロボイス)が国内予選を突破し、日本代表として参加しました。

視覚障がい者向けスマート白杖デバイス「Walky(ウォーキー)」
視覚障がい者向けスマート白杖デバイス「Walky(ウォーキー)」

今回、タイタマスが開発したのは、視覚障がい者向けスマート白杖デバイスのWalky(ウォーキー)です。カメラと超音波センサーを用いて、目の前のどれくらいの距離に、どのような障害物があるのかを検知し、指向性スピーカーを通して利用者に知らせてくれるものです。通常、視覚障がい者は、白杖で足元の危険を知ることができますが、目の前にあるトラックや高い位置にある物体を把握するのは容易ではありません。メンバーの従兄弟が視覚障がい者であり、このような課題を抱えていたことから、同プロダクトの開発に着手しました。

日本代表チームは技術力が高いことで定評がありますが、例年、英語によるプレゼンテーションがネックとなって、苦戦を強いられています。英語でいかにプロダクトの魅力を伝えられるか、どれだけ審査員からの質疑応答に対応できるかが課題となっています。そのため、今年の日本代表チームには、グロービス経営大学院とベルリッツ・ジャパンの2社から、英語やプレゼンテーション、ビジネスプランへのメンタリングが提供され、プレゼン力に磨きをかけて世界大会へ挑みました。

日本マイクロソフト株式会社で行われた、英語プレゼンテーションのトレーニングの様子
日本マイクロソフト株式会社で行われた、
英語プレゼンテーションのトレーニングの様子

タイタマスは、1次審査でベスト32に選ばれ、決勝トーナメントへの進出を決めました。続いて行われた準々決勝では、プレゼン資料やデモンストレーションによる発表と審査員からの質疑応答を行います。審査員からは、製品化したときの販売価格やバッテリーの耐久時間、ネットワーク環境の安定性や画像認識のスピードなど、技術面やビジネスの観点からさまざまな質問が投げかけられました。タイタマスはそうした質問に丁寧に答えながら、プロダクトがいかに社会で受け入れられるかを懸命に伝えましたが、次のステージに進むことはできませんでした。

その後、タイタマスは、準決勝を前に行われた敗者復活戦に挑みました。敗者復活戦は、スライドやツールを使わずに、言葉だけでソリューションの魅力を語る2分間のピッチ形式で行われ、タイタマスは思いの籠ったスピーチを披露しましたが、こちらも敗者復活とはなりませんでした。

準々決勝でタイタマスが敗れ、小児糖尿病の血糖値測定システムを開発したチェコ共和国の代表チームが、優勝を飾りました。

準々決勝の様子
準々決勝の様子

準決勝前に実施された敗者復活戦の様子
準決勝前に実施された敗者復活戦の様子

出場メンバーのコメント

山崎健太郎さん(工学部 電気電子工学科 学士課程3年)

今回のイマジンカップ ワールドファイナルズはとても良い経験となりました。自分たちのアイデアをさまざまな場所で発表し、フィードバックを得られる機会の中でも、世界中から多様なバックグラウンドを持つ人々が集まっている場所という点で、とても素晴らしいものでした。

世界中のさまざまな国で、自分たちのアイデアを実装し、社会に落とし込む努力をしている学生たちと交流できたことは、これからの自分の大きな糧となったのは間違いありません。

ただ作るだけではなく、どう伝えて、どう社会に適応させていくのかを考えられる人間になりたいと強く感じました。

岩瀬駿さん(工学部 電気電子工学科 学士課程4年)

最初にこのプロダクトを開発し始めた時に、まさか世界大会に出場することになるとは思ってもいませんでした。ワールドファイナルズでは技術力だけでなく、プレゼン能力、英語力、コミュニケーション能力などの総合力が重視され、プロダクトや自分自身に対して真摯に向き合う類稀な機会を得ることができました。今回はワールドファイナルズ ベスト32という結果でしたが、これからも別の形で世の中に価値のあるプロダクトを作り続けていきたいです。応援してくださった皆さまありがとうございました!

佐々木俊亮さん(情報理工学院 情報工学系 修士課程1年)

今回、世界規模の大会に初めて参加し、いい経験となりました。ワールドファイナルズに残っているチームはどこも、プロダクト、プレゼン、質疑応答と全てにおいてレベルが高く衝撃を受けました。特に、プロダクト面においては、すでに利益を得ているチームもいくつかあり、実際に使ってもらったり、生の意見を聞くことが足りなかったことを痛感しました。自分自身、この大会に向けた準備を通して、どうやって相手に伝えるかなど技術以外の面で成長することができたと感じています。ぜひ本学の学生にも、こういった大会に積極的に出場してほしいと思います。

お問い合わせ先

広報・社会連携本部 広報・地域連携部門

E-mail : media@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2975

9月12日15:00 本文中に誤りがあったため、修正しました。

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