社会連携

附属図書館

2011年2月竣工、同年7月にグランドオープンした新しい東京工業大学附属図書館。
大岡山キャンパス、正門を抜け、本館に向かうキャンパスの一等地に、突然、「緑の丘」と通称チーズケーキとよばれる、ガラス張りの学習棟が現れます。

正門から図書館へのアプローチ正門から図書館へのアプローチ

新附属図書館建設までのみちのり

旧図書館 館内旧図書館 館内

新図書館が建設されることになった契機は、法改正により、旧図書館が耐震基準を満たさなくなったことでした。当初は、対策として、耐震補強工事を施すことが検討されました。しかし、強度検証を行った結果、耐震補強工事を行うことを断念せざるを得なくなり、新図書館建設の動きが加速しました。

新図書館は大岡山キャンパス計画における2本の重要な軸線、本館から桜並木のプロムナードに沿う軸線と、正門から線路に並行な軸線の交差する場所、すなわち、多くの学生・教職員が集う場所に建設することとなりました。

4つの設計コンセプト

図書館は大学にとって「学び」の場の中心、「知の集積」の場であり、「大学の顔」となる最も重要な施設という認識に立ち、設計にあたっては以下の4つのコンセプトを設定しました。

1.
大岡山キャンパスの動線の結節点となる建築
2.
地下図書館とガラスに覆われた地上学習棟の明快な全体構成
3.
緑の丘に覆われた地下図書館
4.
自然光、自然通風を考慮した地下のワンルーム空間、学生のリビングルーム

模型写真: 本館側より断面を見る模型写真: 本館側より断面を見る

「緑の丘」の下の大空間

地下2階:閲覧スペース地下2階:閲覧スペース

本館前プロムナードの延長線上に位置する、小高い丘を「緑の丘」と呼んでいます。この丘から延びる2階・3階に学習エリア、丘のすぐ下の1階には事務エリア、さらにこの丘とプロムナードに続く広場の下に、地下1階・地下2階からなる図書館エリアの大空間が広がっています。延床面積は、2階・3階も含め約8,600m2に及びます。

収容棚数は28,000棚あり、66万冊以上(H26年度末現在)の蔵書が収められています。座席は2階・3階を含め754席あります。

また、文部科学省から外国雑誌センター館の指定を受けており、世界各国の理工系雑誌を所蔵、閲覧できます。

地下空間に広がる閲覧スペース地下空間に広がる閲覧スペース

空中に浮かぶ「学習スペース」

開放感のある学習棟開放感のある学習棟

2階、3階は学習室になっています。V字型の鉄骨構造が3階の上隅まで延びており、ガラス面越しに見ることができます。また、眺望を活かしてカーテンウォールに沿った座席配置にしています。カーテンウォールは室内の影の出方も検討して日射負荷低減を図り、さらに自然換気口を窓辺に組み込むことで、開放感のある快適な学習環境を実現しました。
また、南面に向いた縦型ルーバーは太陽光発電パネルになっており、環境負荷低減も実現しています。

2015年1月には、東工大の教育改革により2016年4月から実施される新しい教育システムにおける学修の場を整備するため、2階をグループ学修が行えるエリアにリニューアルしました。2階では可動式の机・椅子を使用する人数によって自由に組み合わせて使うことができます。友達と相談しながら、あるいはコーヒーなどを飲みながらのカジュアルなグループ学習も可能です。3階のグループ研究室(4部屋)は、ホワイトボードを使ったグループ討議や、スクリーン・プロジェクタを使ったプレゼンの練習など、様々な用途に活用されています。

建築的にも見どころの多い東工大附属図書館。地下の図書館エリアは、研究等のため資料収集を目的とする学外の方もご利用いただけます。

多くの人が行き交う図書館前多くの人が行き交う図書館前