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アメリカでは古い歴史を持つ"コンクリートカヌー"。土木学会、国土交通省、埼玉県戸田市の後援によって行われる「土木系学生によるカヌー大会」は今年で8回目。
木で作る普通のカヌーとは異なり、その名の通り工夫をこらしたコンクリート製のカヌーで競走する。コンクリートの開発研究を手がける二羽研究室は、1999年度準優勝、2000年度優勝の実績を誇る名門チームである。 |
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「発泡スチロールをのこぎりで切るのはなかなか重労働。これがカヌーの型枠になります」
(大寺一清さん) |
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「均等に混ざるようによく練って。配合は計算されているけど、見て触って質感を確かめます」
(松永直樹さん) |
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「塗りつけの基準は1cm厚さ。大勢で塗るのでムラができないよう気をつけながら塗ります」
(村田裕志さん) |
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ボディをブルーのペンキで塗り、ロゴとイラストを書いて「タマちゃん号」が完成した。 |
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木よりも重いコンクリートを用いるのだから、塗りつけるコンクリートをできるだけ軽く、しかも丈夫に作ることがひとつのポイントだ。先輩から引き継がれたコンクリートの配合には自信がある。材料はセメント、砂、水が基本だが、そこにビニロンという繊維を混ぜこむのが二羽研究室の特別レシピ。繊維を加えることでコンクリートを強化し、ひび割れを防ぐことができるのだ。
設計図をにらみながら、型枠を切り出す。二羽研究室のカヌーの型枠は発泡スチロールだ。ここに、入念に計算された配合のコンクリートを塗っていく。すべてが手作業だから、厳密にいえば計算通りのものはでき上がっていない。しかし、コンクリートが目標の強度になるまで固まるのに最低1週間は必要なのだ。本番当日まで試走する時間はない…。 |
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微風、曇りのち晴れ。絶好のカヌー日和となった大会当日、鮮やかなブルーのカヌー「タマちゃん号」を初めて湖に浮かべる…「よかった、ちゃんと浮いてくれた!」。全員がほっと胸をなでおろす瞬間だ。無事に予選を通過。昼休みを利用して練習を行ったものの準決勝で敗退し、残念ながら入賞はならず。
代表の三木朋広さんは「カヌーをこぐ練習もちょっとはしたほうがよかったかな」と苦笑するが、「研究室の先輩後輩が力を合わせて作り上げたという一体感が一番の宝物」と胸をはった。
二羽淳一郎教授もその結束力には「みんな本当によくやってくれるので、私から言うことは何もありませんね」と賛辞を送る。「でも、いい成績が続いていた分、カヌーのデザインを改良する工夫は停滞していたかもしれないね」。二羽研究室の伝統はこれからも、後輩へと引き継がれていく。 |
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| できるだけまっすぐ進む船体を作ることが、勝利のカギ。来年の課題はここにあり…? |
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