東京工業大学広報誌 第8号
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時代を創るセンパイたち
古府裕雅さんの写真
古府裕雅
オイシックス株式会社
商品開発担当 取締役
ふるふ ひろまさ
東京都出身
1996年 東京工業大学第4類入学
2000年 工学部経営システム工学科卒業
同年、オイシックス起業
起業、俺流。事業、未来流。
 「みなさんの中でどれくらいの方が有機野菜について関心がありますか?例えば90%」こんな数字を見ても、驚く人は少ないと思いますが、実際に消費者が日常的に購入しているかどうかは疑問なのです…。こう前振りを述べておいて、「私はOisix(オイシックス)で商品開発担当責任者をしています」と言うと、いかにも学生時代はバイオケミカル系の研究をしていたように聞こえますよね。
 実は大学での専攻は、経営システム工学。卒業直後に今の会社「オイシックス」を起業しました。インターネットの大きな可能性に魅せられ、ネットベンチャーの通販会社として「食と健康・食の安全」をコンセプトに、とにかく始めてしまいました。在学中から比較的他大学の学生と交流があった私は、研修でロサンゼルスに行く機会があり、一緒に参加した仲間とこの会社を興したのです。東工大の経営システム工学科は“ビジネス創造ラボ”などがあり、先生たちのベンチャーへの理解度も高いと思います。つまり“ベンチャーマインドにあふれる環境”なのですね。
富士山に登る古府裕雅さんの写真
学生生活最後の夏。会社が日本一になることをめざして、日本一の富士山へ無謀にもスーツで登山。
ところが、はしゃぎながら登ったため、頂上では軽い高山病でダウン。帰りは仲間にかかえられながら下山しました。
古府裕雅さんの写真
創業当時のひとこま。
出荷センターの立ち上げのため、昼は箱詰め、夜は伝票整理で帰宅できない日々が2、3週間続きました。スーツと革靴で、倉庫のソファーで寝泊まりの毎日。
当時の苦労も今ではいい思い出です。
 会社立ち上げ当初は、資金面や運営面で苦労の連続でした。しかしeコマース(インターネットなどのネットワークを利用した電子商取引)の躍進から、5周年を迎えた今は、どうにか軌道に乗ってきた感じです。私がこの事業でめざしているのは、安全な食品を、誰もが納得できる情報と共に得られるようにすること。生産者と直接コミュニケーションをとり、安全でおいしいものを調達する。それが私の実践する商品開発です。人々の食の安全意識が、これからますます裾野を広げ、常識となるようにオイシックスの力でビッグ・ウェーブを起したいと考えています。
 ベンチャーといえども斬新なアイディアと技術的な裏付けだけで成功できるというわけではありません。何があっても揺るがない信念があればこそ、サクセスロードは見えてきます。抱いた夢をどこかのタイミングで目標にシフトし、逆境を楽しむくらいの気構えで臨むことですね。学内外を問わず、自分からどんどん出かけて好奇心のフィールドを広げてください。
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2005 Tokyo Institute of Technology