東京工業大学広報誌 第8号
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時代を創るセンパイたち
清水勝さんの写真
清水勝
中外製薬株式会社 研究本部
創薬研究第一部
しみず まさる
東京都出身
1988年 東京工業大学第1類入学
1993年 理学部生体機構学科卒業
1995年 大学院生命理工学研究科バイオサイエンス専攻修士課程修了
同年から中外製薬株式会社勤務
度胸をつけよ!! 骨太の自分になるために。
 入学当初から、生物物理学の世界には秘めた思いがありました。これは製薬会社に就職し、創薬研究に携わるという形で実を結びました。以来、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)治療の将来を見据え、多くの方が悩んでいるこの病気の治療に光を投げかけるため、創薬研究のプロジェクトリーダーとして、日夜研究に没頭しています。
 目標に向かって突っ走ろうとしても、ある時、ふと無力感や虚脱感に襲われることってありますよね。私の場合も、実は入学してそれほど時間がたたない頃がそうでした。なぜか自分の居場所を見つけられず、何となく宙ブラリンな感覚に襲われていたのです。そんな自分を変えるきっかけをくれたのは、東工大のバドミントンサークルでした。仲間から勇気をもらって、自分の足元が固まったのです。同時に心のゆとりも生まれ、私を開花させてくれました。その後は何事にも積極的に取り組めるようになり、今に至っています。
3年生の工大祭の写真
3年生の工大祭にて。
東工大バドミントンサークル「VAMOS」のメンバーと模擬店を出しました。
サークル活動ではいい友人達に出会うことができ、自分も積極的に参加して盛り立てました。
ハーバード大学医学部付属マサチューセッツ総合病院内分泌講座の実験室での写真
留学先であるハーバード大学医学部付属マサチューセッツ総合病院内分泌講座での実験室で。
米国の最先端の研究現場に触れることができて、大変いい刺激を得ることができました。
 サークル活動に加えて、私にもう一つのきっかけを与えてくれたのは、生命理工学研究科で所属した研究室でした。その研究室では、「α2マクログロブリン変異体の作成と機能解析」というテーマに取り組み、共同研究先との交流も行いながら、さまざまな知識や技術の習得ができたと思います。特にタンパク質の基本的な知識をインプットできたことが、現在の研究の基盤になっています。そして何といっても、研究室が実践する「すべてを英語で行うセミナー」に、本当に鍛えられました。中外製薬に就職後、ハーバード大への留学や海外機関との共同研究など、物おじせずチャレンジできたのも、大学院時代の鍛練があったからと感謝しています。
 創薬研究は、まさに変化を先取りする競争の世界。そこに身を置いて痛感することは、人間自身が変化対応型でなければシンドイのではないかということです。バドミントンにたとえるならば、「強力スマッシュの攻撃性」と、「しぶとくシャトルを拾って返す自在性」を兼ね備えるということでしょうか。つまり、ここぞという時の度胸と柔軟性を身に付けるには、“おおいに遊ぶことも大切”だと皆さんには力説したいですね。学生時代にしかできない体験をたくさん積んで、ハートの骨密度を高めてください。
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2005 Tokyo Institute of Technology