東京工業大学広報誌 第8号
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こちら学生企画室 イカダオトコ 君はこの流れにノリきれるか?
まだ私たちが少年少女だったころ、遠くへ行ってみたかった。
例えばそれは目の前に続く川の流れていく先。
この小石のたどりつく先には、なにがあるのだろう。
それが知りたくて。
でもそれは小さい僕らにはとても困難なことで……。
求めていたのは小さな冒険。マンガのように、物語のように。
今回はそんな子どものころの夢を、身近なものを使って実現してみます!
ということで今回の学生企画室は
「ペットボトル製イカダで多摩川を下ってみよう!」 ‘`ィ(´∀`∩ 
皆さんも私たちの旅の記録と共に冒険の旅に出かけてみませんか?
イカダ作り
 イカダの形についてはいくつか案が出たが、水の抵抗や作りやすさを考えた結果、シンプルな長方形型に決定ヽ(´ー`)ノ ペットボトルを組み立てる段階では、“ユニット”を作る案を採用。形ごとに3、4個ずつのユニットを組み合わせるという方法で、このユニット構造により浮力材としてのペットボトルの取り外し・再構成が容易となる。この特性は、改良段階でその真価を発揮する。500mlのペットボトルの浮力が一本で約500g。200kgの浮力が得られれば十分としてペットボトルの数は400本程度とした。こうしてわれらの手作りイカダ「てくてく丸」が完成した。
イカダの写真
ポンドにて アチャー
東京海洋大学のポンドの写真
実験の舞台は東京海洋大学のポンドだ!
イカダに乗るドライバーKの写真

ココ、結構きてます!

ドルフィンキックでイカダを漕ぐ写真
 さぁ、いよいよ「てくてく丸」の実験だ。場所は国立大学法人東京海洋大学の実験施設のポンドをお借りすることにm(_ _)m 理論上は大丈夫なはずっ!!
 まずイカダ単体を浮かべてみる。ペットボトルも安定していてばらばらになりそうな気配はない。
…慎重にイカダに体重をかけていくドライバーK。乗った!しかしここである意味予想していた事態となった。イカダがたわむ!瞬間的にドライバーは最適な姿勢を模索し、この姿勢に落ち着いた。一見くつろいだ体勢に見えるが、本人いわく、たわまないように腰を若干浮かせているので上腕ニ頭筋がすごいことになっているらしい。
 一度上陸し、問題点を話し合い再びイカダに乗る。今度はなんとか推進力を得られないか探ってもらった。腹ばいになって手で水を掻(か)く…うまくいかない。体勢は安定しているし一応進みはするものの、いま一つ推進力が弱いのだ。
 やはりだめかと思い、ドライバーが体勢を変えた時、おもむろにイカダが奇妙な動きをして、進み出した!どこかで見たクネクネとしたあの動き。誰かが言った。「水泳のバタフライの…」ドルフィンキック!…その後2回ほどドライバーを交代したが、ドルフィンキックは誰にでもできるわけではないことが判明した。 
Σ(゚д゚lll)ガーン
ポンドで行った今回の実験で、さまざまな問題点が露呈した。
1)ペットボトルのない所が予想以上にたわみ、折れそうで怖い
2)うまく推進力が得られない
 やはり大きな問題点はベニヤ板。普通に床に座るような体勢でイカダに乗ると、体重が一点にかかって、板が折れるのではないかというほどにたわんでしまうのである。これらの問題を解決するためメンバーで話し合った結果、
1)板を厚く丈夫なものにし、ペットボトルの配置を変更する
2)オールを作る(舵(かじ)も兼ねる)
以上のような改良案が出た。
いざ 多摩川へ
改良を加えたイカダの写真
舵を持ち進水するドライバーTの写真
もう流されない! 改良版「てくてく丸」に
おそるおそる乗りこむドライバーT
転覆したイカダの写真
転覆したイカダとメンバーの写真
転覆して初めて大きな発見。ペットボトルを上にしたほうが安定がいい。
冒険したい!子どものころの夢を実現させたい!という思いから企画が始まり、ペットボトル回収、海洋大での実験など数々の行程を経て完成したわれらが「てくてく丸」。果たして無事に多摩川を下っていくことができるのでしょうか? そんな不安を抱きながら一路多摩川へ。

 ボートを借りて、ペットボトルとゴミ袋で作った浮き輪も用意。救助隊も準備は万全です。さあもうできる事はすべてやった。あとは川を下るだけ。 
 1番ドライバーを乗せて進水式です。
 どきどきどきドキ(゚Д゚;)ドキ
 「やった〜浮いた〜」
 とりあえず第一関門はクリア、何の問題もなく動き出しました。スタートしてみると意外と順調です。心配されていた川の流れなどなんのその。むしろ流れていかないのでドライバーが漕いでます(;・д・) わ〜い。はやいはやい。ぐんぐん進んでいく〜♪d(^o^)b♪
 ドライバーT
 「なんか一寸法師みた〜い」≡(/ ^ ^)/
 バランスの危うさに軽く余裕を失いつつも、楽しげなドライバーT。すっかりお子さま気分です。
続いてドライバーを交代してもう一度チャレンジ!!
 ドライバーS
 「うわ、バランスわりぃ!!」
  とかいう割に、うまいこと進んでいきます。途中から体勢を変えてみたり。お、うまいうまい。うまいうま……
 「うわ、落ちるー」 ノ(i。□。)ヽ
落ちました。「転覆しちゃったヨ〜!」
 いかだ転覆。何たる事でしょう!! われらが「てくてく丸」の旅路はこんなところで終焉を迎えてしまうのでしょうか!!??
 ……と思ったその時。
 「あ、こっちのほうが安定してる」
 転覆(ぎゃくてん)の発想。イカダは板を上にしているより、板を下に、ペットボトル群を上にしたときのほうが安定していたのです。とにかく。細かい事は気にしない。
成功しました!!!!
多摩川を下っていくドライバーTの写真
「てくてく丸」は順調に多摩川を下っていく。ドライバーTの背中にはビミョーな緊張感が。
「てくてく丸」のムービーはこちら
ムービーのアイコン ポンドにて
おそるおそる
タッチ!
センパイも
波が・・・
多摩川出陣
アヒルも
転覆1
転覆2
おまけ
ご覧いただくには、 QuickTimeが必要です。
ダウンロードはこちらから。
クイックタイムダウンロードサイトへ
あとがき
学生企画室メンバーの写真  「てくてく丸」は見事に多摩川を下っていき、私たちは子どものころの夢を一つかなえる事ができました。そして、夢は自らの手でかなえようとすることが大切なのだと知りました。
 ほかにも、小さいころあこがれた冒険はまだまだあると思います。次は皆さん自身で夢をかなえてみてください。自分の手で夢をかなえたうれしさは、子どものころの純粋な好奇心を思い出させてくれるはず。一つ、また一つとかなえていく夢の先には一体何が待っているのでしょうね。
 その何かを求めて、私たち学生企画室の冒険は続きます。
ちゅうい よい子のみんなは大人の人といっしょにやりましょう。
2005 Tokyo Institute of Technology