東工大について

年頭のご挨拶 2018

年頭のご挨拶 2018

謹んで新年のお祝いを申し上げます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。

大学改革の進捗と手応え

本学は2016年に大規模な教育改革・研究改革を実行し、昨年のガバナンス改革では戦略統括会議の設置などにより、執行部の決定がタイムリーに実行できるように生まれ変わりました。

新体制をスタートさせて早2年が経ちますが、注目すべきは、リベラルアーツによる初年度教育で今までにない効果があらわれていることです。東工大に入学した学生が自ら進んで発言し、対話によって問題解決に取り組むようになったことは、教育改革の成果が出ているのではないかと思います。また研究の方でも、若手の教員の努力もあり、2017年度は「CREST」の採択率が全国3位、「さきがけ」の採択率が全国1位となっており、非常に頼もしく感じております。産学連携でも大型の共同研究がこの1~2年でより多く獲得できるようになるなど、安定した財務基盤の強化に向けても着々と進んできています。

しかしまだ全てが整ったわけではなく、例えば教育面では授業に伴う教員のキャンパス移動回数の増加や、クォーター制についての様々な意見など、追加調整が必要な課題が出てきています。今後とも施策を進めながら、新体制をより良いものにしていきたいと思います。

CREST、さきがけはいずれも科学技術振興機構が行う「戦略的創造研究推進事業」の1つ。CRESTは科学技術イノベーションにつながる卓越した成果を生み出すネットワーク研究(チーム型)、さきがけは科学技術イノベーションの源泉を生み出すネットワーク型研究(個人型)についてそれぞれ研究支援・推進を行っている。なお採択率の順位については、2017年9月19日に発表された「科学技術振興機構報 第1276号 参考3 応募件数・採択件数の属性別比較outer」より引用。

これからの東工大が見つめる未来とは

これからの東工大が見つめる未来とは

本学は役員・教職員・学生各構成員の参加によるワークショップを通じて、「ちがう未来を、見つめていく。」という言葉から始まる2030年に向けた東京工業大学のステートメント(Spirit & Action)を策定しました。また昨年11月には総勢207名による「東工大の未来を語る大ワークショップ」を開催し、各構成員がどのような未来を見つめていくのか語り合いました。

ガバナンス改革とは得てして、大学をトップダウンの組織につくり変えるようにも聞こえてしまいます。もちろんトップの意志をすぐに伝えられるようにした方が良い面もありますが、やはり構成員が対話を重ね、年齢や職位に関わらず多様な意見を出し、「東工大はこういうふうになったら良い」という方向性をまとめていく作業は大切です。ワークショップで出た意見からは「独自の強み」「本学が社会に実装できるような価値」といったいかにも東工大らしいキーワードが並び、やはり本学の特色はこういうことなのだ、と再確認しました。「ちがう未来を、見つめていく。」という“Spirit”には東工大の良い意味での“オタク”さが出ていて、我々はそれを誇りとして掲げ、自分達の特色として進んでいけば良いのだと思います。

これからの東工大が見つめる未来とは

また“Spirit”を実現していくためには、東工大に関わる構成員各々の“Action”が不可欠です。構成員には「尖らせる」「共鳴する」「実装する」という3つの“Aciton”を軸に、さらに東工大の将来像に向かって邁進していくことを期待します。今日では東工大に対する学内の思いも、学外からの評価も高まってきていると思いますので、それを発展させ、国際性、多様性のある教育・研究で世界トップテンに入れるよう、みんなで力を合わせてやっていきたいと思います。

学内外へのメッセージ

高校生・受験生の皆さん。東工大は教育・研究を充実させるための大きな改革を行い、私たちそれぞれが見すえる未来に向かって飛躍しようとしています。志願者が増えて注目度も上がっている大学ですので、理工系、科学技術の道を目指す方はぜひ東工大の門を叩いてください。必ず君たちの志を育て、世界を舞台に活躍できるようにします。

本学は産学連携を本格的にスタートできる体制を整えましたので、産業界の皆様とは対話を通じて、何ができるかを一緒に考え、人間社会をより良くするための新しい技術・知恵を共に創出していきたいと考えています。これからもますます地域・社会に開かれた大学にしていきたいと思いますので、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

学内外へのメッセージ

教職員においては、「東工大をどうしたら良くできるか」「世界に伍するリサーチユニバーシティになるには何をしたら良いか」を共に考え、そして「自分はどのようにそれに貢献できるのか」をそれぞれ問いかけてほしいと思います。学生の皆さんは新しい教育システムが目指している自主性、積極性、挑戦する気概をどんどん磨いて、多くの人の話を聞き、自分の意見をしっかり持ち、それを主張する、という訓練を繰り返し積むのが良いでしょう。そのために学業に加えて、大学生の時期だからこそできることにも積極的に取り組んでください。また卒業生の皆さんにおかれては、大学がひとつ先を見て突き進もうとしておりますので、その様子を折にふれ気にかけていただき、応援、ご協力願えれば幸いです。

学長 三島良直

Tokyo Tech 2030

ちがう未来を、見つめていく。
役員・教職員・学生の参加によるワークショップを通じて、2030年に向けた東京工業大学のステートメント(Tokyo Tech 2030)を策定しました。

Tokyo Tech 2030

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2018年1月掲載