1. 情報科学課程は,将来主として情報科学の研究者・教育者および情報技術者として活躍しようとする者を養成することを目的とし,そのいずれにも適するように課程を組んである。
情報科学は比較的新しい分野であって,理学や工学などの諸分野にも密接に関連し,専攻する対象によって,さらに周辺分野の学習研究が必要となるが,この課程はその基礎として役立つことを目指している。
2. 情報科学課程の標準科目を付表に掲げる。そのうち◎印を付した科目および学士論文研究は必修科目である。必修科目を除くその他の標準科目は選択科目であるが,特に○印を付した科目は本課程が推奨する基本的な専門科目である。毎年開講されない科目もあるので注意すること。
3. 次のいずれかにあてはまる場合には,学士論文研究の履修は原則として許可されない。
(イ) ◎印の科目中に不合格のものがあるとき
(ロ) ○印の科目の修得単位合計が36単位に達しないとき
(ハ) 1章の全学の規定を示す表にある必要単位数を満たさないとき
4. 次のいずれかにあてはまる場合には,情報科学課程の卒業は認められない。
(イ) 必修科目(◎印の科目および学士論文研究)中に不合格のものがあるとき
(ロ) ○印の科目の修得単位合計が36単位に達しないとき
(ハ) 理工系広域科目,基礎専門科目,Lゼミ科目,Fゼミ科目,情報ネットワーク科目,学士論文研究の総修得単位数が68単位に達しないとき
(ニ) 1章の全学の規定を示す表にある必要単位数を満たさないとき
5. 前条の規定にかかわらず,「東京工業大学早期卒業に関する規則」の要件を満たした場合,卒業と認定する。ただし,◎印の必修科目全てに合格することが必要である。早期卒業の場合,学士論文研究は半年で終えることができるものとし,その場合も8単位を認定する。
6. 学科をまたがる学士論文研究の申請について
(イ) 情報科学課程に所属する学生に対し,数学科は,学生の数学科への転学科を伴う,数学専修課程での学士論文研究の申請を許可することがある。その条件など詳しくは数学専修課程を参照すること。
(ロ) 数物地学系に所属し,その学科で学士論文研究申請資格をもつ学生に対し,情報科学科は,学生の所属学科の変更なしに,情報科学科担当教員のもとでの学士論文研究の申請を許可することがある。この場合,志望する教員と両学科長に早めに申し出ること。
7. 理工系基礎科目の取得単位数の取扱いについて
卒業資格に必要な理工系基礎科目の単位数16単位を超えた単位数については,卒業に必要な単位数124単位に含めることはできない。
8. 本学科における国際コミュニケーションI「英語5,英語6又は英語7」の単位認定のための基準設定点(TOEIC試験の点数で示される)は,500点です。
付 録
第 3 学 期 |
第 4 学 期 |
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理広 理広 理広 理広 基専 基専 理広 |
◎集合と位相第一 ◎集合と位相第一演習 ◎応用線形代数 ○確率と統計第一 ◎計算機科学概論 ◎アルゴリズムとデ−タ構造 ○解析概論第一 |
2−0−0 0−1−0 1−1−0 2−2−0 2−0−1 2−1−0 2−0−0 |
理広 理広 理広 理広 理広 基専 基専 |
○集合と位相第二 ○集合と位相第二演習 ○代数系 ○複素解析 ○確率と統計第二 ◎計算機科学第一 ○オートマトンと数理言語論 |
2−0−0 0−1−0 2−1−0 1−1−0 2−2−0 2−0−1 2−0−0 |
第 5 学 期 |
第 6 学 期 |
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基専 基専 基専 基専 基専 基専 基専 基専 |
○非線形解析学序論 ○数理論理学 ○応用微分方程式論 ○データ解析 ○計画数学第一 ○情報理論 ○計算機科学第二 ○計算機システム |
2−1−0 1−1−0 2−0−0 2−0−0 2−1−0 2−0−0 2−0−1 2−0−1 |
基専 基専 基専 基専 基専 基専 基専 基専 Lゼ |
○数値解析 ○組合せ理論 ○計画数学第二 ○モデル解析 ○計算の理論 ○コンパイラ ○オペレーティングシステム 計算機科学特別講義第一 ○情報科学総合演習・実験 |
2−1−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 0−1−1 |
第 7 学 期 |
第 8 学 期 |
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基専 基専 基専 基専 基専 基専 学論 |
情報数学T 情報数学U ORの理論第一 計算機科学特別講義第二 数理情報科学特別講義T 数理情報科学特別講義V 学士論文研究 |
2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 4 |
基専 基専 基専 基専 基専 基専 学論 |
情報数学V 情報数学W ORの理論第二 計算機科学特別講義第三 数理情報科学特別講義U 数理情報科学特別講義W 学士論文研究 |
2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 4 |
講義履修ダイヤグラム [PDF]