1. 経営システム工学課程は,経営管理に対して,工学的立場から創造的に接近し得るような基礎学力を持つ技術者及び研究者を養成することを目的とする。したがって本課程では,工学的接近の基礎となる工学系基礎科目および社会科学系基礎科目を学習するとともに,それらとの関連において経営システム工学の諸科目を履修するよう計画されている。
2. 経営システム工学課程の標準科目は付表1および2に示すとおりである。これらの科目は指定された学期において修得することが望ましい。また付表に示す条件を満たすように修得しなければならない。
3. 学習計画を立てるにあたっては,助言教員又は学科長に相談することが望ましい。将来進もうとする分野によって特に他の課程の科目を付表に示す必要修得合計単位の最低数〔卒業研究申請時(56),卒業時(70)〕に含めて履修しようとする場合には,学科長の承認を得なければならない。
4. 経営システム工学課程の卒業研究を申請するためには,6学期以上在学し,かつ付表に示す卒業研究申請時の必要条件を満たさなければならない。
5. 卒業研究申請時までに,TOEFL-PBT 500点,TOEFL-iBT 61点,あるいはTOEIC 600点以上のいずれかを満たしていることが望ましい。
6. 経営システム工学課程の卒業と認められるためには,付表に示す卒業時の必要条件を満たし,かつ専門科目(卒業研究を含む)および付表2 注2に示す推奨他学科開講科目5単位以上により,70単位以上を修得していなければならない。
7. 前項の規定にかかわらず,「東京工業大学早期卒業に関する規則」の要件を満たし,かつ学科が適格と判定した場合,卒業と認定する。その場合,学士論文研究は半年間で終えることができるものとし,6単位を認定する。なお,○印科目については,学士論文研究申請時には9単位以上を修得し,卒業時には14単位以上を修得していなければならない。
8. 5項の規定にかかわらず,早期卒業を伴わない場合においても,学科が適格と判定したときには,学士論文研究は半年間で終えることができるものとし,6単位を認定する。
○理工系基礎科目の取得単位数の取扱いについて
18年度入学者から,卒業資格に必要な理工系基礎科目の単位数16単位を超えた単位数については,卒業に必要な単位数124単位に含める。
○本学科における国際コミュニケーションT「英語5,英語6又は英語7」の単位認定のための基準設定点(TOEIC試験の点数で示される)は,500点である。
付 表1.(1年次に修得できる専門科目)
第 1 学 期 |
第 2 学 期 |
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Fゼ Fゼ 理広 情報 |
3類セミナー 機械工学系リテラシー 工業力学第一 コンピュータリテラシー |
2−0−0 2−1−1 2−0−0 1−1−0 |
理広 理広 |
有機化学第一 工業力学第二 |
2−0−0 2−0−0 |
付 表2.(2年次以降の専門科目)
科目 |
第3学期 |
第4学期 |
第5学期 |
第6学期 |
第7学期 |
第8学期 |
必要修得 |
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経済・経営 |
○経営工学概論 2−0−0 非協力ゲーム 理論 2−0−0 |
マーケティング 2−0−0 |
会計情報論 1−1−0 経営戦略・ 組織論 1−1−0 |
経営財務 1−1−0 (理広)先端経営 システム工学 2−0−0 |
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卒論申請時 ○印を10単位以上 合計56単位以上 |
卒業時 ○印を14単位以上 合計70単位以上 |
応用 |
数理工学第一 2−2−0 計算数学 1−1−0 |
数理工学第二 2−2−0 確率モデル 1−1−0 オペレーションズ 2−1−0 |
統計工学 1−1−0 ○モデル化とOR 1−0−1.5 |
数理 ファイナンス 1−1−0 |
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システム |
情報システム基礎 2−0−0 |
○情報システム 1−0−1.5 |
システム思考 2−0−0 |
経営情報 システム 2−0−0 |
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生産・人間 |
○インダストリアル・エンジニアリング 1−0−1.5 |
工業心理学 2−0−0 |
生産管理 2−0−0 プロセス システム工学 2−0−0 |
○品質管理 1−0−1.5 ○人間工学 1−0−1.5 プロセス・ 2−1−0 |
(理広) 人間関係論 2−0−0 |
タグチ メソッド 2−0−0 |
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ゼミナール |
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ビジネス創造 0−2−0 ○経営システム 工学ゼミナール 0−2−0 経営システム 工学現業実習 0−0−2 |
科学技術者 実践英語 1−0−0 |
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卒業 |
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学士論文研究 2 |
学士論文研究 6 |
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単位数 |
14.5 |
15.5 |
22.5 |
15.0 |
4.0 |
8.0 |
79.5 |
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注1 :(理広)以外の科目は,いずれも基礎専門科目。
注2 :付表1,2の専門科目の他,機械系・電気系等の「経営システム工学課程推奨他学科開講科目」(P.205参考表のうちの推奨科目)のなかから卒業時に少なくとも5単位以上修得すること。
注3 :必要修得単位数には,機械系・電気系等の「経営システム工学課程推奨他学科開講科目」(P.205参考表のうちの推奨科目)および1年次の専門科目(前ページの付表1)の単位数を含めることができる。