社会工学関係科目

 

ミクロ経済学第一(Microeconomics I)

 大和 毅彦 教授  3学期  2−1−0

 本講義では、経済学を学ぶ上で必要不可欠となるミクロ経済学の基本的な知識を身に付けることを目的とする。ミクロ経済学では、社会における最小の経済主体である消費者や生産者の合理的行動の分析を行う。また、社会全体として、効率性や公平性の観点から、どのような財・サービスの配分を行うべきかを吟味する。

 

空間計画設計演習第一(Environmental Planning and Design Studio 1)

°斎藤  潮 教授  土肥 真人 准教授  奥山 信一 准教授  杉田 早苗 助教  笠原 知子 助教
3学期  1−1−1

 建築,景観計画と設計,オープンスペースの設計,コミュニティ・デザインといったフィールドを異にする多彩な教員のアドバイスと評価体制のもとに,空間計画と設計の基礎とプレゼンテーション技法を習得させる。

 

非協力ゲーム理論(Non-cooperative Game Theory)

 武藤 滋夫 教授  3学期  2−0−0

 社会経済システムを分析していく上で必要不可欠な非協力ゲーム理論の基礎を,適用例を交えながら数学的に厳密に学ぶ。非協力ゲーム理論的なものの見方や考え方,論理的な思考力を身につけることを目的とする。主な内容は以下の通りである。(1)戦略形ゲーム,戦略の支配,ナッシュ均衡,(2)展開形ゲーム,部分ゲーム完全均衡,(3)繰り返しゲーム,フォーク定理,(4)情報不完備なゲーム,ベイジアン・ナッシュ均衡,完全ベイジアン均衡,(5)社会経済システムへの適用例

 

社会科学のための応用数学(Applied Mathematics for Social Sciences)

 樋口 洋一郎 教授  3学期  2−1−0

 社会科学モデル構築のために必要な数学的手法(線形代数,微積分,最適化問題,数値的最適化法,差分方程式,微分方程式など)の基礎を応用例を紹介しながら学ぶ。

 

社会科学原論(Principles of Social Science)

 宇佐美 誠 教授  3学期  2−0−0

 公共的問題を発見し解決してゆく上で,社会科学的知識は欠くことができない。学生各人が社会科学の諸分野のいずれかを選択し学習を進めてゆくための準備段階として,諸分野に共通する基本事項を習得することが,この講義の目的である。人間の知識全体における社会科学的知識の位置を示した上で,近代社会科学の歴史を概観した後,研究方法の区分と整理を行い,方法上の基本概念を説明し,最後に具体的作業での留意点を解説する。

 

都市計画概論(Introduction to Urban Planning)

 中井 検裕 教授  3学期  2−0−0

 都市計画のさまざまな要素について,基礎的知識を習得することを目的に,都市計画に係わる技術的な手法の内容とその背景や意味を論ずる。

 (1) 都市の発展と都市計画 (2) 西洋の都市計画史 (3) 日本の都市計画史 (4) マスタープラン (5) 土地利用の計画 (6) 都市施設の計画 (7) 市街地の開発と再開発 (8) 都市空間の設計 (9) 都市計画の手順 (10) 日本の都市計画制度 (11) 欧米の都市計画制度

 

ランドスケープ概論(Introductory Landscape Architecture)

 土肥 真人 准教授  3学期  2−0−0

 ランドスケープ・アーキテクチャの空間,歴史,思想,方法などの初歩について講義し,人間と外部空間の複雑で深遠な関係とそれへの制度的,技術的,芸術的な介入の手法について論じる。

 

人間環境の計画史(History of Environment and City Planning)

°土肥 真人 准教授  斎藤  潮 教授  中井 検裕 教授  坂野 達郎 准教授
十代田 朗 准教授  真野 洋介 准教授  中西 正彦 助教  津々見 崇 助教  杉田 早苗 助教
笠原 知子 助教  3学期  2−0−0

 山・河川・海・森などの自然環境と都市・集落の計画について,その思想と技術の推移を歴史的・文化人類学的視点から述べると同時に,自然と都市の相互作用について論ずる。

(1) 自然環境の計画とその思想
(2) 公共施設整備の現代
(3) 西欧の都市計画とその歴史
(4) 日本の都市計画とその歴史

 

プログラミング第一(社工)(Practical Use of Computer Network)

 橋浦 弘明 非常勤講師  3学期  0−0−1

 大学での学習,研究活動を実践する上で,プログラミング言語とアルゴリズムに関する知識は重要であり,2年次以降の専門的な科目や研究において目的にあった独自のプログラムを作成することは必須である。そこで本授業は2年次以降の専門的な科目や研究に必要なプログラミングの基本的な文法,技法の習得を目的とする。

 

空間計画設計演習第二(Environmental Planning and Design Studio U)

°中井 検裕 教授  十代田 朗 准教授  坂野 達郎 准教授  津々見 崇 助教
中西 正彦 助教  西河 哲也 非常勤講師  沖山 浩二 非常勤講師  4学期  1−1−1

 都市計画/まちづくりを展開させる上での問題意識とその結果に触れ,地域を観察する目を養うとともに,関係者とのディスカッションや,資料収集を経て,計画づくりの基礎的作業を学習することをねらいとする。

 

マクロ経済学第一(Macroeconomics T)

 金子 昭彦 准教授  4学期  2−0−0

 マクロ経済学は,一国のGNP,経済成長率,インフレーション,経常収支等の決定について研究する学問である。また,それらの決定要因について理解することは,適切な政策を考える事につながる。本講義では,マクロ経済学の基礎理論を解説し,それが現実の経済問題に対していかに有用かを学ぶ。

 

ミクロ経済学第二(Microeconomics Part U)

 大和 毅彦 教授  4学期  2−0−0

 ミクロ経済学の基礎と応用について講義する。内容は,公共財供給(公共財の定義,自発的支払メカニズム,コルムの三角形,パレート効率性,リンダール均衡),不完全競争の理論(独占企業の利潤最大化,完全競争と独占の比較,自然独占),公平性の経済学(分割できない財の配分における公平性,選挙における議席配分の公平性,要求問題の公平性,公共サービスの費用分担)などを学習する。

 

統計学(社工)(Statistics for Social Sciences)

 樋口 洋一郎 教授  4学期  2−1−0

 記述統計量,確率の基礎,確率変数,確率分布,パラメーター推定,仮説検定,及び回帰分析について歴史的背景を含めた解説を行い,社会科学における統計学応用のための基礎を学ぶ。

 

協力ゲーム理論(Cooperative Game Theory)

 武藤 滋夫 教授  4学期  2−0−0

 社会経済システムを分析していく上で必要不可欠な協力ゲーム理論の基礎を,適用例を交えながら数学的に厳密に学ぶ。協力ゲーム理論的なものの見方や考え方,論理的な思考力を身につけることを目的とする。主な内容は以下の通りである。(1)交渉ゲーム,ナッシュ交渉解,(2)特性関数形ゲーム,コア,安定集合,交渉集合,カーネル,仁,シャープレイ値,(3)社会経済システムへの適用例

 

景観学概論(Fundamental Theories on View and Value)

 斎藤  潮 教授  4学期  2−0−0

 人間と環境との間に存立する景観という現象が,個人に属する主観的性質をもつとされるのはどのような意味においてなのか。また,複数の個人で,あるいは世代を超えて景観にかかわる価値観を共有する契機はどこにあるのか。景観の価値観の共有とはどのような可能性と問題を孕むのか。心理学の概念である「閾値」,社会学の概念である「集合表象」などをもとにした景観関連の研究成果を経由し,実例を交えながらこの問題に接近するとともに,芸術行為と個人の役割,近年盛んな環境論という観点からこの問題を照射する。

 

歴史方法論(Historians)

 山室 恭子 教授  4学期  2−0−0

 目ざすは読書力。本を読む力。

 本ギライを本好きに、本好きを本大好きに。

 歴代の受講者がおもしろい! と太鼓判の本を80冊ほどご用意します。ジャンルは歴史にとどまらず、経済学・世界情勢からイラスト・小説まで百花繚乱多種多彩。このなかから、20冊以上かつ2000ページ以上、という条件で読書レース開催。1冊ずつ律儀に通読しても、数章ずつ浮気につまみぐいしても(←特にこれを推奨)OK。

 その読書体験をWeb上のサイト「ヒストリアンズ」にて受講者全員で共有しようという、本学初の挑戦を秘めた変わり種講義です。講義本体は毎回ディスカッションとミニ・プレゼンテーションで発想力・表現力を培っていただこうという組み立て。

 とりわけ本ギライのかたのご参加をお待ちしています。

 

コラムiランド(Column i land) SC:(H21登録)創造性育成科目

 山室 恭子 教授  4学期  0−1−0

 iはインターネットのi。Webの海に文章表現の島を浮かべます。

 目ざすのは自在に自然言語を操れる力。そして,実り多いコミュニケーションを広げることのできる人間的な深み。それを教室にせっせと通うのではなく,Webだけで,パソコンの前ですいすい達成してしまおうという本学初の試みです。不定期出航なのでOCWで情報をご確認ください。

 

国土・地域計画論(National and Regional Planning)

 °津々見 崇 助教  大西 律子 非常勤講師  4学期  2−0−0

 都市や農山村を含む広域計画としての国土計画および地域計画の考え方や方法を修得することを目指す。講義の前半では、わが国の近現代の国土計画・地域計画の変遷を辿り、各時代の計画思想や計画内容を学ぶ。後半は、現在の制度的体系や各種計画の内容、また地域の取組み等を解説し、国土・地域が抱える課題や今後の計画のあり方について考える。

 

住環境計画論(Urban Housing and Residential Improvement)

 真野 洋介 准教授  4学期  2−0−0

 都市における住環境は,さまざまな社会的側面の重層により形成されている。本講義では,その環境の解読と計画のために必要なさまざまなアプローチと方法について,空間像と仕組みの両面から論じる。

 

プログラミング第二(社工)(Social System Programming)

 渡辺  理 非常勤講師  4学期  1−1−0

 本講義では,社会システムの設計,構築,運用のサイクルをまわすために必要な技法の基礎を習得し,実践練習を行う。本講義で定義する社会システムとは,社会における人間行動をITシステムやコーディネータの介在によって支援するサービスシステムのことを指す。本講義において目標とする開発能力は,柔軟なシステムを設計する能力と,アイデアを明確化する能力,及び,人間系を含むシステムの状態を把握する能力の3つである。

 まず,業務システムの概要を習得し,システム設計に必要なオブジェクト指向やデータモデリング,EA等の方法論と,標準的な図法であるUMLの基礎を習得する。次に,発想支援法と特許記法を習得する。その後,社会システムにおける人間の相互作用を捉える方法論と技法を習得し,最後に,実システムの事例検討を行う。社会システムのコンセプトデザイナーや,上流のITアーキテクト,SE,コンサルタント等に興味のある学生を受講対象と想定する。

 

空間システム特別演習第一(Special Studio T)

 各教員  4学期  0−2−0

 各教員があらかじめ提示する個別課題から学生諸君が1課題を選択して取り組み,教員とのディスカッションや,調査を通じて成果報告する。教員が属する専門分野の視点やものの考え方の一端を知る機会を研究室所属前の学生諸君に与えると同時に,専門的思考の入門的トレーニングとする。課題によっては複数の教員が共同で実施することがある。

 

公共経済学(社工)(Public Economics)

(平成22年度休講)

 未 定  5学期  2−0−0

 税制や社会保障制度のあり方や政策の決定プロセスについての経済学的な考え方を学ぶ。ミクロ経済学第一,同第二,マクロ経済学第一,非協力ゲーム理論を履修していることが望ましい。

 

社会シミュレーション(社工)(Social Simulation)

 増田 直紀  非常勤講師  5学期  2−0−0

 社会のモデルを解析する上で一番重要なのは,社会現象をどのようにモデル化して数式やプログラムで記述するかという点である。物理学や工学のように定式がないため,「変」なモデルを作ってしまう恐れもあり難しい反面,モデルのオリジナリティーを発揮出来るという点では非常に面白い。

 この講義では,色々なモデルを紹介しながら,モデルを解析する手法としての数値計算方法やエージントベースモデルの基礎を講義し,演習も行う。一つのテーマ終了毎にレポート提出がある。

 

公共システム分析(Theory of Public Institutions and Related Issues)

 坂野 達郎 准教授  5学期  2−0−0

 環境問題,都市問題,組織問題といった社会問題を解決するためには,個人の行為管理権に何らかの形で制限を加えることが必要です。これが,公共意思決定の本質です。本講義では,なぜ,どういう状況で個人行為管理権の制限を行うことが必要かつ正当なのかという問題(正当性問題)を考えるための理論を現実問題に即しながら学びます。

 第二に,個人意思に反した行為管理権の制限は有効性に欠けます。個々人の自発的意思に基づく自発的な契約と国家権力に基づく統制を両極にして,実はさまざまな中間的な制度の可能性が存在します。どのような制度がなぜ有効に行為管理権を制限することに成功するのかという問題(効率性問題)を考えるための理論を現実問題に即しながら学ぶのが第二の目的です。

 効率性問題はまだ体系的に研究が整理されていないのが現状です。本講義では,個人合理的な行為モデルに動機,認知バイアス,あるいは信頼,規範といった社会心理学的な要因を取り入れた研究の紹介を行っていきます。

 

経済成長論(Economic Growth Theory)

 金子 昭彦 准教授  5学期  2−0−0

 この授業では近年発展著しい経済成長論について学ぶ。世界には経済発展を続ける国,経済発展から取り残された国,かつて経済発展をしていたのに停滞してしまった国などがある。そのような現実をふまえ,経済成長を持続させる要因は何か,どのような政策が経済成長を高めるのか,ということを考察する。

 

環境経済学(Environmental Economics)

 日引  聡 連携准教授  5学期  2−0−0

 本講義では,環境問題を分析するための経済学の基礎理論を学ぶことを通して,日本が直面する環境問題の現状,日本の環境政策・制度,および,その問題点や望ましい政策のあり方について理解を深めます。

 

計量経済学入門(Introductory Econometrics)

 田中 隆一 准教授  5学期  2−1−0

 計量経済学はミクロおよびマクロレベルの経済データを使って経済理論を検証する,あるいは理論を下にデータを分析する方法について研究する経済学の一分野として誕生し,発展してきました。しかしながら,その応用可能性は経済学という枠組みを超え,今日では社会科学一般において幅広く用いられています。この講義では,「社会科学のための応用数学」や「統計学(社工)」等の授業で習得した基礎的な数理統計理論を復習しつつ,統計パッケージを用いて現実のデータを分析する手法に触れることにより,卒業研究をはじめとする今後の研究において役立つデータ分析力を身につけることを主な目的としています。

 

マクロ経済学第二(Macroeconomics U)

 内藤  巧 准教授  5学期  2−0−0

 この授業では、マクロ経済学第一を前提にして、中級レベルのマクロ経済学のトピックスについて講義する。

 中級レベルのマクロ経済学の理論を理解し,日本やアメリカが直面している現実の問題やその対処法をマクロ経済学の観点からより深く理解することを目的とする。

 

サンプリング理論と実験計画(Sampling Theory and Design of Experiments)

 加藤 尊秋 非常勤講師  5学期  2−0−0

 実験や社会調査で不可欠なサンプリング理論とその実際,及び実験計画法について統計理論からの詳細な解説を行う。

 

都市景観論(Theory of Townscape)

 笠原 知子 助教  5学期  2−0−0

 都市空間の計画・設計を行う際に基盤となる,景観の考え方や課題を理解することを目指す。前半では,都市景観への関心や価値観の変遷を通して,人間と環境との関係を景観という概念によってとらえることの意味や,景観が「よい」とはどういうことなのかを考える。後半では,具体的な計画・設計や論争を通して,現在の景観計画・設計における課題を理解する。

 

都市・地域計画史(History of City Planning)

 杉田 早苗 助教  5学期  2−0−0

 現在の都市を理解し将来の都市を考えるためには,都市をいかにして形成してきたのか,その歴史的変遷を知ることが重要である。講義では,主に日本の近代都市計画の展開を辿るとともに,実際に形成された都市空間をトピック的に紹介しながら,現代の都市計画にも通底する計画思想や計画手法を講述する。

 

空間システム特別演習第二(Special Studio U)

 各教員  5学期  0−2−0

 各教員があらかじめ提示する個別課題から学生諸君が1課題を選択して取り組み,教員とのディスカッションや,調査を通じて成果報告する。教員が属する専門分野の視点やものの考え方の一端を知る機会を研究室所属前の学生諸君に与えると同時に,専門的思考の入門的トレーニングとする。課題によっては複数の教員が共同で実施することがある。

 

社会工学計画演習(Planning Workshop in Social Engineering)

°十代田 朗 准教授  斎藤  潮 教授  中井 検裕 教授  坂野 達郎 准教授
土肥 真人 准教授  金子 昭彦 准教授  真野 洋介 准教授  中西 正彦 助教
杉田 早苗 助教  笠原 知子 助教  津々見 崇 助教  5学期  0−1−2

 現代の都市における問題群からよく耳にするキイワードを選び,その意味するところを掘り下げ,オリジナルな枠組をもってそれを捉え直し,その枠組から将来に向けて為すべきことを提案するというプロセスを経て,互いに異なる考え方を調査やディスカッションを通じて収束する方途を模索させる。グループ課題。

 

社会学概論(社工)(Analysis of Social System)

 瀧川 裕貴  非常勤講師  6学期  2−0−0

 社会学の学問的課題は社会的秩序の成立機構の解明である。中でも格差や不平等を伴う社会秩序の生成とその正当性の吟味は社会学理論の中心的課題となる。そこで本講義では、社会成層・社会階級論を中心におきつつ、社会学の全体像を体系的に講義することを目的とする。特に、分析的アプローチに基づく社会学を重視する。そのため数理社会学やその他隣接する社会科学の数理アプローチの成果を積極的に取り上げる。

 

社会調査論(Social Research)

 橋本 摂子 助教  6学期  2−1−0

 社会調査の歴史,定量的,定性的社会調査の方法論についての基礎的な理解,および調査のデザインと実施の技法を習得することを目的とする。講義では,具体的な社会問題とそれらをめぐる先行研究を取り上げながら,問題発見を通じた仮説の構築と推論の方法,定量データおよび定性データの収集と分析の技法,調査の倫理といった事項を中心に社会調査法の基礎を概説する。

 

人間科学概論(Applied Social Science Related to Social Justice and Civic Actions)

安立 清史 非常勤講師  内藤 佳津雄 非常勤講師  林  達雄 非常勤講師
渡部  幹 非常勤講師  中村 好一 非常勤講師  野口 秀行 非常勤講師  小林 美和 非常勤講師
佐藤  香 非常勤講師  6学期  2−0−0

 社会における弱者に注目して,その社会と人間についての基本的問題の所在を明らかにし,種々の解決策などについて考察する。本講義においては,開発途上国への非政府組織による経済的社会的援助の問題,難民への援助の問題,地方自治体の国際協力としての先進国及び開発途上国の弱者への援助及び協力の問題,先進国,特に日本における老人医療の問題などに焦点を当てる。

 

国際経済学(International Economics)

 内藤  巧 准教授  6学期  2−0−0

 学部レベルの国際貿易理論を習得する。

 

地球環境モデル論(Global Environmental Modeling)

 増井 利彦 連携准教授  6学期  1−1−0

 気候変動問題を中心に,環境変化や経済活動を記述するモデルについて説明するとともに,プログラミング演習を通じて,モデルの作成と政策評価の基礎について習得する。

 

住宅・土地政策(Housing and Land Policy)

 中川 雅之 非常勤講師  未 定  6学期 2−0−0

 住宅と土地は国民生活の基盤である。本講義では住宅および土地政策のもつ社会的意義を踏まえつつ,政策としての理念,手法,効果を解説し,歴史,現況,課題,将来の展望を講述する。また住宅・土地政策の科学的分析についても,実例を交えて述べる。集中講義形式で開講する。

 

観光学概論(Introduction of Tourism Research)

 °十代田 朗 准教授  大下  茂 非常勤講師  渡辺  厚 非常勤講師  6学期  2−0−0

 本講義では,観光,特に観光地に関する基礎知識を学んだ上で,これからの都市・地域計画・政策の中で,観光をどう位置づけていくべきか,どういう観光地を形成していくべきかに関して事例紹介を交えながら学ぶ。

 

土地利用計画論(Land Use Planning)

 中西 正彦 助教  6学期  2−0−0

 土地利用に関する計画プロセス(土地利用実態の把握手法および土地利用計画の策定技術の基礎と実際)および実現プロセス(都市開発の手法と実際,土地利用規制の手法と制度など)の学習を通じて,土地利用コントロールを巡る諸論を理解する。

 

プロジェクトの経済学(Economic Valuation of Public Project)

 肥田野 登 教授  6学期  2−0−0

 プロジェクトの効率的かつ公正な運営に不可欠な,客観的な評価手法である,経済学に準拠した費用便益分析の理論と実際を学習する。乗数効果は存在するかなどのマクロ経済学から,費用便益分析のミクロ経済学的基礎,前提条件,CVM(仮想市場法),及びヘドニック分析について,最新の情報を提供する。

 

現代経済の諸問題(Lectures on Modern Economy)

 未 定  6学期  2−0−0

 この講義では,産業組織,労働市場,財政,社会保障,金融など,現代経済に関わる諸問題について,ミクロ経済学,マクロ経済学,計量経済学の理論を応用した分析の考え方や手法について解説する。

 

法システム(Legal System)

 宇佐美 誠 教授  6学期  2−0−0

 公共的問題を発見し解決するための1つの重要な制度複合体が,法システムである。この講義では,法哲学における法概念論の観点から,法システムについて概説する。法哲学の概要・位置および社会工学にとっての意義を明らかにした上で,法の特質として,道徳および強制との関係を概観した後,法のモデルについて,命令モデルからルール・モデルへの転換と,ルール・モデルへの代案として提示されている原理モデルとを解説する。最後に,法と表裏一体の関係にある権利について,多様な形態の区分と権利の本性の説明とを行う。

 

政治学(社工)(Political Science)

 武藤  祥 非常勤講師  6学期  2−0−0

 政治とそれに関わることがら(権力、リーダーシップ、利害の対立・調整など)は、我々の身近にある多くの人間集団の中でも見られる。本講義は政治現象を様々な側面から検討することで、政治学の基本概念や基礎知識について理解を深めることを目指す。

 

位相と凸解析(Topology and Convex Analysis)

 平井 俊行 助教  6学期  2−0−0

 経済学やゲーム理論をはじめとする社会科学の理論分析において、伝統的に重要な役割を果たしてきた位相数学および凸解析について学ぶ.

 社会科学理論の厳密な理解へつなげることを目的とする。

 

空間計画設計演習第三(Environmental Planning and Design Studio V)

°斎藤  潮 教授  土肥 真人 准教授  真野 洋介 准教授  小野寺 康 非常勤講師
杉田 早苗 助教  笠原 知子 助教  6学期  1−1−1

 空間計画設計演習第一で培った空間計画および設計の発想法(現場の空間的特質の読み取りや利用上の問題点の抽出から空間的な解法の模索),図面・模型表現などのプレゼンテーション技法の向上(計画や設計のねらいに応じた的確な表現方法の選択と洗練)を目指す。フィールドは,何度も現場でスタディ可能な本学キャンパス内に選択し,現役のアーバンデザイナーの講義ならびに設計指導を交える。

 

コミュニケーション選択の理論とシステムデザイン(Discrete Choice Theory and Design of Communication System)

 肥田野 登 教授  7学期  2−0−0

 コミュニケーションを対象に人間の心理的な選択理論である,離散的選択理論(計量経済学)を学び,その限界から,コミュニケーションの変容が起こる条件を時空間認識に立脚した,芸術創造を行うことによって考える。

 

応用計量経済学(Applied Econometrics)

 島根 哲哉 助教  7学期  2−0−0

 計量経済分析でパネルデータを用いた分析方法について, 推定方法の数理的な特徴を理解する。さらに, パネルデータを用いる応用上の可能性と問題点を踏まえた経済分析を行う能力を養う。

 

温暖化影響評価論(Fundamental Theories for Climate Impact Assessment)

 棟居 洋介 助教  7学期  1−1−0

 地球温暖化によるグローバルな影響を予測するための理論,統計・データ利用法,分析手法について,プログラミングと地理情報システムの演習をとおしてその基礎を学びます。

 

脳機能測定法概論(Measurements of Brain Functions)

 大上 淑美 助教  6学期  1−1−0

 人間の行動を脳の活動から見るために必要な生理指標を測定するための要点を習得することを目的とする。基本的な脳の構造と機能や脳機能測定の歴史とEEG ・fMRI・NIRSといった異なる測定方法、脳機能の測定や生理指標を用いた人間の行動のメカニズムを明らかにするための基礎的な知識を学ぶ。また、実際に脳機能測定機器を用いて簡単な脳機能測定の実習を行う。

 

社会工学インターンシップ(Internship Program for Social Engineering)

 教務担当教員  7学期  0−2−0

 各自が行った学外でのインターンシップ活動に単位を認める科目である。具体的な認定基準については教務担当教員に問い合わせること。大まかな基準としては

 

空間システム特別研究第一(Field Work T)

 各教員  7学期  0−2−0

 卒業研究のためのフィールド調査に割り当てられる単位である。

 申告にあたっては、指導教員または教務担当教員と相談の上、承認を得ること

 

空間システム特別研究第二(Field Work U)

 各教員  8学期  0−2−0

 卒業研究のためのフィールド調査に割り当てられる単位である。

 申告にあたっては、指導教員または教務担当教員と相談の上、承認を得ること。