生命科学関係科目

 

生命科学基礎実験第一(Life Science Laboratory T)

 各教員(°学科長)  前学期  0−0−2

 生命科学実験の基礎として位置づけられる。

  1. 基礎的な実験器具の取り扱い,原理,保守方法について,最も適した実験を行うことにより修得する。特に緩衝液の作用と調製,pHの測定,液体・固体の定量分取,分光分析法,遠心分離法に習熟する。実験廃棄物の管理,危険物の処理について修得する。
  2. 以上の基礎の上に立って,生化学実験の初歩を実習する。タンパク質,核酸の定量法,電気泳動法,クロマトグラフィー。
  3. 有機化学の基礎実験として,薄層クロマトグラフ,有機分析,結晶化学を実習。

 

生命科学基礎実験第二(Life Science Laboratory U)

 各教員(°学科長)  後学期  0−0−2

 基礎実験第一の続きとして,生命科学実験の基礎として位置づけられる次の実習を行う。

  1. 物理化学的基礎実験として,相平衡,分配率,エレクトロニクス工作,溶液粘性,拡散定数測定,及びパソコンによるプログラム作成を行う。
  2. 生物学実験の基礎的技術である顕微鏡による生体観察を色々な角度から実習。
  3. 分子生物学実験の基礎となる遣伝子DNAの扱いや細胞培養技術を修得する。

 

物理化学(生命科)第一(Physical Chemistry T)(Bioscience)

 °村上  聡 教授  林  宣宏 准教授  前学期  2−0−0

 生命現象は生体の構成因子である細胞の活動の総体であり,さらに細胞活動の素過程は蛋白質や核酸など生体分子が織りなす“化学反応”の総体であるといえる。したがってこれら分子の成り立ちや,それらによる化学反応の詳細を物理化学的に考察し,記述することは生命現象を本質的に理解するうえで重要となる。本講義では生命科学を学ぶうえで必要となる物理化学的な知識や考え方の習得を目指している。なお教科書としては,アトキンス 生命科学のための物理化学東京化学同人 を使う。

 

物理化学(生命科)第二(Physical Chemistry U)(Bioscience)

 °岩崎 博史 教授  長田 俊哉 准教授  後学期  2−0−0

 気体の性質,熱力学の法則,エネルギーの変換,相平衡,自由エネルギーなど熱力学全般を講義し,化学反応の結果得られるエネルギーや反応の平衡について解説する。

 

生物化学(生命科)第一(Biochemistry T)(Bioscience)

 °広瀬 茂久 教授  梶原  将 准教授  駒田 雅之 准教授  前学期  2−0−0

 生命現象に関する分子的基礎を修得することを目的とし,生体構成成分の構造・物性・生理機能について概説した後に,生体における物質代謝やエネルギー変換系について解説する。

 

生物化学(生命科)第二(Biochemistry U)(Bioscience)

 °工藤  明 教授  川上 厚志 准教授  伊藤 武彦 教授  後学期  2−0−0

 生命現象に関する分子的基礎を修得することを目的とし,生体成分の生合成過程,複雑な分子集合体の形成原理,運動系・能動輸送系・生体防御系のしくみ,ホルモンの作用機構などについて解説する。

 

有機化学(生命科)第一(Organic Chemistry T)(Bioscience)

 °関根 光雄 教授  清尾 康志 准教授  前学期  2−0−0

 生命現象を分子レベルで理解し,かつ生理機能を有する有機化合物を創製するために必要な有機化学の知識を修得する。主に,有機分子の構造と結合の基礎とアルカン,立体異性体,ハロアルカン,アルコール,エーテルの構造,性質,反応について理解する。

 

有機化学(生命科)第二(Organic Chemistry U)(Bioscience)

 °清尾 康志 准教授  湯浅 英哉 教授  後学期  2−0−0

 有機化学(生命科)第一に引き続き,生命現象を分子レベルで理解し,かつ生理機能を有する有機化合物を創製するために必要な有機化学の知識を修得する。主にアルケン,アルキン,芳香族化合物,アルデヒド・ケトンの構造,性質,反応について理解する。

 

分子生物学第一(Molecular Biology T)

 °喜多村 直実 教授  梶川 正樹 講師  前学期  2−0−0

 生命現象に関する分子的基礎を修得することを目的とし,DNA及びRNAの化学構造と化学的性質について概説した後,複製,修復,組換え,転写と翻訳について遺伝の基本メカニズムを解説し,ついでDNAクローニングと遺伝子工学の基礎について述べる。さらに真核細胞の核に焦点をあて,そこで行われる染色体の構築と複製およびRNA合成・スプライシングについて解説する。

 

分子生物学第二(Molecular Biology U)

 °岡田 典弘 教授  岩崎 博史 教授  相澤 康則 講師  後学期  2−0−0

 生命現象に関する分子的基礎を修得することを目的とし,特に遺伝子の発現調節機構について論じる。バクテリアの転写調節について概説した後,高等真核動物の遺伝子発現調節についても述べる。ゲノムの進化や神経科学の基礎についても概説する。

 

生物学第一(Biology T)

 °岸本 健雄 教授  太田 啓之 教授  増田 真二 准教授  前学期  2−0−0

 生物学第一および第二は,基礎生物学A,Bレベルの知識を前提にして,現代生物学を理解するうえで基本となる知識の修得を目指す。生物学第一では,主に細胞の構造と機能,及びその維持などを中心に学習する。

 

生物学第二(Biology U)

 °田中 幹子 准教授  立花 和則 准教授  白髭 克彦 非常勤講師  後学期  2−0−0

 生物学第一とともに,現代生物学を理解するうえで基本となる知識の習得を目指す。生物学第一の学習の上に立って,特に,細胞骨格,細胞接着,受精,発生について学習する。

 

生体分子分析化学(Analytical Chemistry for Bioscientist)

 荒川 秀俊 非常勤講師  後学期  2−0−0

 生物の構造や機能をつかさどる生体分子を分析するための基礎原理を理解するとともに,その実際としての様々な機器分析法による生体分子測定技術を習得する。

 

バイオ情報学(Fundamental Concepts of Bioinfomatics)

 °伊藤 武彦 教授  黒川  顕 教授  後学期  2−0−0

 ゲノム科学においては,膨大な情報の中から生物学的に価値ある情報を発見するためのコンピュータによる解析,すなわちバイオインフォマティクス解析が必須となっている。また,ヒトゲノムを約1週間で解読することができる新型シークエンサーの登場に至り,今後さらなるバイオインフォマティクスの発展が期待されている。このような背景を受け,本講義では,バイオインフォマティクスの基礎を解説する。

 

基礎生命理工学演習(生命科)第一(Basic Bioscience and BiotechnologyT)(Bioscience)

 °広瀬 茂久 教授  村上  聡 教授  関根 光雄 教授  前学期  0−2−0

 物理化学(生命科)第一,有機化学(生命科)第一および生物化学(生命科)第一の授業において出題される問題のレポート提出およびその講評により,上記のそれぞれの科目の修得を助けるとともに発表能力をも養成する。

 

基礎生命理工学演習(生命科)第二(Basic Bioscience and BiotechnologyU)(Bioscience)

 °工藤  明 教授  岩崎 博史 教授  清尾 康志 准教授  後学期  0−2−0

 物理化学(生命科)第二,有機化学(生命科)第二および生物化学(生命科)第二の授業において出題される問題のレポート提出およびその講評により,上記のそれぞれの科目の修得を助けるとともに発表能力をも養成する。

 

生命科学総合実験第一(Advanced Life Science Laboratory T)

 (生命)各教員(°コース主任)  前学期  0−0−4

 生物物理化学,生化学,分子生物学,生物有機化学に関する,より高度な実験を行う。

 (生体)各教員(°コース主任)  前学期  0−0−4

 分子生物学,生化学,遺伝学に関する,より高度な実験を行う。

 (情報)各教員(°コース主任)  前学期  0−0−4

 分子生物学,細胞生物学,発生生物学に関する,より高度な実験を行う。

 

生命科学総合実験第二(Advanced Life Science Laboratory U)

 (生命)各教員(°コース主任)  後学期  0−0−4

 生物物理化学,生化学,分子生物学,生物有機化学に関する,より高度な実験を行う。

 (生体)各教員(°コース主任)  後学期  0−0−4

 分子生物学,生化学,遺伝学に関する,より高度な実験を行う。

 (情報)各教員(°コース主任)  後学期  0−0−4

 分子生物学,細胞生物学,発生生物学に関する,より高度な実験を行う。

 

分子神経科学(Molecular Neuroscience)

 °一瀬  宏 教授  長田 俊哉 准教授  前学期  2−0−0

 神経情報伝達・脳神経系の形成機構やタンパク質分子の物性・構造などを題材として,分子レベルから細胞レベルに亘る生命現象について物理学的な見地から理解することを目的とする。

 

生体高分子学(Macromolecules)

 °林  宣宏 准教授  村上  聡 教授  前学期  2−0−0

 生命現象は生体の構成因子である細胞の活動の総体であり,細胞の活動を支えているのは蛋白質や核酸などの生体高分子,バイオナノマシンである。従って,生命現象の究極の“理解”は,それらバイオナノマシンがいつ,どこで,どのように,何をしているかを記述することに在る。本講義では,生命の本質的な理解に至るために,生体高分子の物性,機能構造,相互作用の分子メカニズムを解説するとともに,それを調べるための解析手法の基礎を学ぶ。生命現象を考察するときに,生体高分子が活動する様子がイメージできるようになれば,本講義の目的は達せられたことになる。なお,本講義を受講する者には,本講義と連携して開講される「生命物理化学・データ解析学」も受講することが望まれる。

 

生体代謝化学(Metabolic Pathway in Cell)

 °一瀬  宏 教授  久堀  徹 教授  前学期  2−0−0

 講義の前半では,生体内のエネルギー代謝系を,糖代謝・脂質代謝を中心に学び,エネルギーの流れと物質の流れの両面から理解する。また,それに関連する生体内の重要な代謝経路を紹介する。後半では,アミノ酸代謝・核酸代謝を中心に生体代謝におけるビタミンの役割や機能について述べるとともに,代謝異常によって引き起こされる病態について,病態代謝・栄養化学的側面から解説する。

 

生体情報学(Biological Recognition and Signaling)

 °広瀬 茂久 教授  福島 慶子 准教授  前学期  2−0−0

 複雑な生体の機能を調和のとれた状態に保つために全身にはりめぐらされている情報伝達系と処理系の概略について述べる。“Integration of parts into a functional whole”を実現するために,複雑にからみ合って働いているホルモン系や神経系の全体像をとらえる。特に感覚受容とその中枢(脳)における処理機構に重点を置いて解説する。情報伝達系を構成する成分の分子像にもせまる。免疫学の基礎を解説し,さらに最新のトピックスについても紹介する。

 

分子遺伝学(Molecular Genetics)

 °喜多村 直実 教授  駒田 雅之 准教授  前学期  2−0−0

 メンデル遺伝学を分子生物学の立場から概説した後,遺伝情報の発現,複製,組み換え機能を分子レベルで理解させる。さらに,トランスジェニックマウスの作製による遺伝子の生体内での機能の研究,ゲノムのリンケージマップやフィジカルマップの意義,それを利用した近年のヒト疾患の病態の解明につながる遺伝子クローニング,などをトピックスとして取り上げ解説する。

 

発生生物学(Developmental Biology)

 °田中 幹子 准教授  白髭 克彦 非常勤講師  前学期  2−0−0

 本講義では,卵から成体ができる発生過程においてみられる,細胞の発生運命の決定や胚の形態形成の仕組みについて述べていく。また,各器官の形成についても述べる。

 

細胞生物学(Cell Biology)

 °岸本 健雄 教授  立花 和則 准教授  前学期  2−0−0

 細胞は生命の基本単位といえる。その構造と機能について,具体的な生命現象との関連において,分子レベルで理解することを目的としている。特に,真核細胞における染色体の構築・複製・分配に焦点をあてる予定である。

 

生体分子化学(Biomolecular Chemistry)

(平成22年度は休講)

 未 定  前学期  2−0−0

 生命活動の根幹を成すタンパク質や核酸などの機能性生体分子の機能が発現するメカニズムを,化学・物理の立場から概説する。酵素学の基礎から,リボザイム,触媒抗体,プロテインスプライシングなど最近のトピックスまでを,構造生物学的知見をまじえながら,解説する。

 

生物環境論(Environmental Biology)

 佐藤  哲 非常勤講師  前学期  2−0−0

 生物は複雑な生物種間,あるいは生物と無機的環境との相互作用のネットワーク(生態系)の中で進化し,現在も生きている。生物多様性を育んできた生態系のなりたちを,特に生物種間(ヒトも含む)の相互作用に焦点をあてて解説する。自然とヒトとのかかわりの多様なありかたをもとに,ヒトの生活と生態系保全を両立させるメカニズム,持続的な自然資源利用のメカニズムを探る。

 

生命物理化学・データ解析学(Physical chemistry and data analysis for the life sciences)

 徳永 万喜洋 教授  前学期  2−0−0

 生命科学の基本として用いられる,熱統計力学およびデータ解析学の内容を,講義と自ら課題を解いて学習する。熱統計力学;エントロピー・自由エネルギーの直感的理解,平衡・反応論。データ解析;誤差論・最適フィット・統計分布・相関関数・デジタルフィルター。

 

分子生物学(Molecular Biology)

(生物・情報)°和地 正明 准教授  山口 雄輝 准教授
(分子)田川 陽一 准教授  前学期  2−0−0

 ヴォート「生化学・下」(東京化学同人)を教科書として用い,原核生物および真核生物におけるDNA複製,転写,翻訳,細胞内シグナル伝達について,基礎概念を解説する。同上「生化学・上」を教科書として生物化学を学習した工学系学生を対象とした講義である。

 

生命倫理学概論(Introduction to Bioethics)

 島 次郎 非常勤講師  後学期  2−0−0

 工学的興味の優先のゆえに倫理にもとることのないよう,倫理の重要性を教授するとともに,倫理からみた基準の設定法を自らも確立できるようにする。

 

生物有機化学(Bioorganic Chemistry)

 °湯浅 英哉 教授  関根 光雄 教授  後学期  2−0−0

 生命現象を分子レベルで理解し,かつ生理機能を有する有機化合物を創製するために必要な有機化学の知識を修得する。主に,カルボン酸,カルボン酸誘導体,アミン,フェノール,エステルエノラートの構造,性質,反応について理解する。

 

生物構造化学(Structural Biomolecular Chemistry)

(平成22年度は休講)

 未 定  後学期  2−0−0

 生命情報のダイナミズムを制御する核酸やタンパク質は,その特異な立体構造によって分子間相互作用を限定し,特定の作用によって機能が発現するように設計されている。これを理解するために,まず分子間相互作用の基本概念について講義する。つぎに,立体構造の構築原理を説明し,分子進化と機能の多様化,立体構造の環境適合,生体反応や生命体の仕組などを立体構造に基づいて解説する。また,方法論についても触れ,構造生物学の物理化学的手法の原理を解説する。

 

微生物科学(Microbiological Science)

 梶原  将 准教授  後学期  2−0−0

 微生物の分類と性状,構造と形態形成,生理など,微生物に関する基礎を講義した上で,微生物と人間との係わり,特に感染症と病原体,防御,予防と治療などについて概説する。

 

植物生理学(Plant Physiology)

 °太田 啓之 教授  増田 真二 准教授  後学期  2−0−0

 次の2分野を中心として講義をおこなう。これらはいずれも,植物生理の分野で中心的な分野である。

  1. 光合成反応
    生物学第一の講義にひき続いて,光合成の機構と生理的意義を解説する。
  2. 光形態形成を中心とした,植物の形態形成
    光は植物の発生・分化にとって不可欠な因子である。ここでは,植物の形態形成について,特に光の効果を中心にして解説する。

 

分子進化学(Molecular Evolution)

 岡田 典弘 教授  後学期  2−0−0

 生物の進化について,分子生物学の立場で理解するための知識,方法論等の基礎を修得する。特に真核細胞ゲノムの驚くべき構造とその成立過程を分子生物学の立場から述べる。

 また,各種の生物の相同蛋白質の構造やその情報源である核酸の構造の比較等により,系統樹の作製,進化速度の算出,遺伝子重複の存否やその発現等に関する理解を深める。

 

多様性生物学(Biodiversity)

 °本川 達雄 教授  本郷 裕一 准教授  後学期  2−0−0

 さまざまな動物の体のデザインについて学ぶ。扱う動物は刺胞動物,環形動物,昆虫,軟体動物,棘皮動物,脊索動物など。また後半では,環境中の微生物の多様性やその分子生態学的研究法,種多様性の評価法,多様な生物種間に見られる共生関係などについて学ぶ。

 

分子生理学(Molecular Physiology)

 °工藤  明 教授  川上 厚志 准教授  後学期  2−0−0

 免疫について,その分子メカニズムを解説し,生体防御と細胞分化について考える。生命科学の歴史と基礎的な概念について解説し,動物の発生,パターン形成,組織や器官の形成の仕組みを学習する。

 

応用有機化学(Applied Organic Chemistry)

(平成22年度は休講)

 未 定  後学期  2−0−0

 本講義では,有機化学(生命科あるいは生命工)第一,第二の基礎に引き続き,有機化学の基本的概念について述べる。とくに生命科学において重要なカルボニル基,カルボン酸およびアミンとそれらの誘導体の化学について理解を深める。

 

生命理工学実験法(Approaches to Life Science and Biotechnology)

°櫻井  実 教授  太田 啓之 教授  廣田 順二 准教授  増田 真二 准教授
實吉 敬二 准教授  立花 和則 准教授  相澤 康則 講師  後学期  2−0−0

 生命科学,バイオテクノロジーの分野で必要なラジオアイソトープ(RI)実験,組換えDNA実験,動物実験,バイオインフォマティクスなどについて解説する。また,これらの技術における安全性,倫理性についても解説し,研究者の心構えについて考えてもらう。

 

生物関連法規概論(Introduction to Laws and Guidelines for Biotechnology)

 浦田 雄次 非常勤講師  北爪 麻己 非常勤講師  後学期  2−0−0

 バイオテクノロジーの技術体系は遺伝子工学の急速な進展に伴って多岐にわたり,相関する法体系も多様なかかわり合いをもっている。生物利用技術を対象とした技術自体の自主規制と技術関連の法規による規制とともに,新技術を知的所有権により保護する法とのかかわりについて理解を深め,権利・義務の意識の高揚を図る。

 

遺伝子工学(Genetic Engineering)

 半田  宏 教授  後学期  2−0−0

 遺伝子工学の始まりから,その後の発展を概説し,最新情報を紹介する。ゲノム,染色体,遺伝子,発現制御などの基礎と応用を解説し,遺伝子組換え,塩基配列解読法,PCR,RNAiなどの関連技術を紹介する。教科書として昭晃堂「新しい遺伝子工学」を用いる。

 

生命情報工学基礎(Fundamentals of Bioinformatic Engineering)

 °小畠 英理 准教授  半田  宏 教授  後学期  2−0−0

 遺伝情報ネットワーク,分子生命情報ネットワーク,細胞の情報受容・伝達,感覚情報ネットワーク,脳情報ネットワーク,生物間コミュニケーションにおける情報プロセシングおよびその制御メカニズムを修得させる。

 

バイオ統計学(Biostatistics)

 黒川  顕 教授  後学期  2−0−0

 新型シークエンサーや・質量分析機・ナノ計測など実験機器の発展に伴い,少ない実験で膨大な実験結果を得ることができるようになった。しかし,これら膨大な情報の中には多量のノイズが含まれているため,そこから真の情報を抽出するためには統計解析が必須となる。また,間違った統計手法の適用は,研究そのものの論理性を揺るがしかねない。このような背景を受け,本講義では統計学の基礎を実際の研究事例に基づき解説し,正しい統計解析手法を身につける事を目標とする。

 

海外科学技術研究開発(Reseach and Development for Bioscience and Biotechnology in Overseas Countries)

 ゜梶原  将 准教授  赤池 敏宏 教授  丹治 保典 教授  後学期  0−2−0

 国際的な研究者・技術者を志す大学生に,世界特に日本の近隣で密接な関係があり,今後の共同的発展が期待されるアジア・オセアニア諸国やヨーロッパ各国の大学や企業等における科学技術の研究開発の状況を把握すると共に,現地の学生,研究者,技術者との研究開発に関する議論をし,密な交流を行うことを目的とする。

 

生命科学インターンシップT(Life Science Internship T)

 ゜一瀬  宏 教授  工藤  明 教授  駒田 雅之 准教授  前学期  0−0−2

 企業等において自らの専攻や将来のキャリアに関連した就業体験を行うことにより,企業が学生に求めるものを理解し,その理解を大学での勉学等に活かすことを目的とする。特に決まったコースは用意しないが,夏期休暇等を利用して,少なくとも2週間以上にわたり,学生が自主的に就業体験を行うものである。申告前に,担当教員へ必ず相談すること。

 

生命科学インターンシップU(Life Science Internship U)

 °一瀬  宏 教授  工藤  明 教授  駒田 雅之 准教授  後学期  0−0−2

 企業等において自らの専攻や将来のキャリアに関連した就業体験を行うことにより,企業が学生に求めるものを理解し,その理解を大学での勉学等に活かすことを目的とする。特に決まったコースは用意しないが,夏期休暇等を利用して,少なくとも2週間以上にわたり,学生が自主的に就業体験を行うものである。申告前に,担当教員へ必ず相談すること。

 

バイオ創造設計U(Creative Design for Bioscience and BiotechnologyU) SC:(H21登録)創造性育成科目

 °太田 啓之 教授 ほか  前後学期(通年)  0−4−0

 本科目は1年次必須科目「バイオ創造設計T」のアドバンスドバージョンである。本科目に参加する学生は,少人数グループに分かれて個々に課題を設定し,1年間をかけて課題を達成する。「バイオ創造設計T」と同様,教えられる学習ではなく,自ら学び解決する方法を学ぶことを目的とした演習である。各グループは,生命に関する基本的かつ今日的な問題点を掘り下げたり,深く考察したりできる課題を独自に設定すること。なお,実施にあたっては「バイオ創造設計室」を最大限に活用することを前提とする。前期終了時にそれぞれの課題の達成状況を中間報告する機会を設ける。また,後期終了時には最終の発表会を公開で行う。各グループには複数名の教員がオブザーバーとして参加するので,課題の遂行状況を随時報告すること。科目の詳細に関しては初回に担当教員から説明を行う。

 

生命科学L1ゼミ(Laboratory Seminar I)

 (分子生命),(生体機構),(生命情報)各教員(°コース主任)  後学期  2−0−0

 各研究室における研究の紹介と,世界におけるその分野の研究の進展状況について解説する。

 

生命科学L2ゼミ(Laboratory Seminar II)

 (分子生命),(生体機構),(生命情報)各教員(°コース主任)  前学期  2−0−0

 学士論文研究に伴う輪読・中間報告を通じて専門的知識を修得する。

 

生命理工学特別講義第一(Lecture on Advanced Bioscience and Biotechnology T)

 未 定  前学期(奇数年度開講)  2−0−0

 生命科学のいろいろな分野の最前線で活躍している研究者が,その研究内容と将来の展望を解り易く解説する。

 

生命理工学特別講義第二(Lecture on Advanced Bioscience and Biotechnology U)

 今村 健志 非常勤講師  内藤 幹彦 非常勤講師  前学期(偶数年度開講)  2−0−0

 第一に同じ

 

生命理工学特別講義第三(Lecture on Advanced Bioscience and Biotechnology V)

 未 定  前学期(奇数年度開講)  2−0−0

 第一に同じ

 

生命理工学特別講義第四(Lecture on Advanced Bioscience and Biotechnology W)

小椋 利彦 非常勤講師  渡邉  肇 非常勤講師  前島 一博 非常勤講師
前学期(偶数年度開講)  2−0−0

 第一に同じ

 

企業社会論(Industrial Sociology)

°黒川  顕 教授  田中 康進 非常勤講師  原村 昌幸 非常勤講師  中川 博之 非常勤講師
小倉  誠 非常勤講師  坂田 恒昭 非常勤講師  樋口 直樹 非常勤講師  錦織 經治 非常勤講師
前学期  2−0−0

 大きく変わりつつある日本経済において,製薬,食品,製造,ベンチャーの各分野で企業がどのように対応しているのかその実態を解説する。

 

ナノバイオインテリジェンス(Nano-Bio-Intelligence)

°木賀 大介 准教授  山村 雅幸 教授  村田  智 准教授  蜩c 保子 准教授
赤池 敏宏 教授  清尾 康志 准教授  中村 清彦 教授  小野  功 准教授
宮下 英三 准教授  前学期  2−0−0

 知能の実現においては,生物から学ぶことが本質的に重要である。本講義では,生物学からヒントを得た人工システムの構築手法および,高度情報処理技術を用いた生物学についてわかりやすく解説する。具体的には,「生物学への構成的アプローチ−つくってわかる生物学」,「再生医療と細胞外マトリクス工学」,「DNA・タンパク質・細胞のためのマイクロ・ナノテクノロジー」,「DNAナノテクノロジー入門」,「分子ロボティクス入門」,「分子コンピューティング」,「意思決定の脳内神経機構」,「モデリングと最適化」,「脳のモジュール性と情報表現」,「微細加工技術を活かした細胞生物物理学・細胞動力学」,「化学を利用したDNAと遺伝子の合成」などについて14回の講義で紹介する。

 

科学英語特別講義(English for Science)

 グリーン チャールズ シニア 非常勤講師  後学期  2−0−0

 英語の論文を読む力と書く力は,国際社会における研究者として不可欠な能力である。本講義では,科学論文を書くための基礎的な表現力や専門的な表現方法について学ぶ。