]V 教職に関する科目

 

教職概論(Introduction to the Teaching Profession)

 森下  稔 非常勤講師  前学期  2−0−0

  1. 教職の意義,教員の役割,職務内容等に関する理解を深めさせることを通じ,教員を志願する者に教職に対する自らの適性を考察させるとともに,教職への意欲や一体感の形成を促す観点から,指導・助言・援助を行うことを目的とする。
  2. 基本的には,以下の3つの要素からなる。
    1. 教職の意義及び教員の役割の理解
    2. 教員の職務内容の理解
    3. 教員を志願する者に対しての進路選択に資する機会・情報等の提供

 

教育基礎第一(Education Foundations T)

 佐々木 毅 非常勤講師  前学期  1−0−0

 教育について,これまでどのような社会の建設と個人の育成を目指して展開されてきたかを歴史的にたどり,そのあり方について考える。

 

教育基礎第二(Educational Foundations U)

 森下  稔 非常勤講師  後学期  1−0−0

  1. 現代における国内外の教育問題の理解を目的とする。
  2. 国内に関しては,学校教育を通じていかなる資質を備えた人間を育てようとしているかについて,改正教育基本法に至るまでの近年の教育政策論議をふまえての解説を内容とする。国際的な教育問題に関しては,教育普及のための開発援助の問題の解説を内容とする。

 

教育制度(Educational Systems)

 山村  滋 非常勤講師  後学期  1−0−0

  1. わが国の教育制度および諸外国の教育制度をとおして,今日の教育制度の理解を深めることを目的とする。
  2. わが国および外国の教育制度の特徴と問題点,改革動向などを内容とする。

 

教育行財政(Educational Finance and Governance)

 山村  滋 非常勤講師  前学期  1−0−0

  1. わが国の教育行財政の基本的な仕組みの理解,および,あるべき教育行政・制度のあり方を考えることを目的とする。
  2. わが国の教育行財政の基本的仕組みおよび最近の改革動向を内容とする。

 

発達と学習T(Development and Learning T)

 °山岸 侯彦 准教授  前川 眞一 教授  前学期  1−0−0

  1. 生徒の発達過程に関する理解を深め,授業実践や生徒理解のための教育心理学的基礎を学ぶ。
  2. 学習過程を支える認知や動機づけの発達,学校・学級集団における生徒のパーソナリティや対人関係の発達など。

 

発達と学習U(Development and Learning U)

 °山岸 侯彦 准教授  中川 正宣 教授  前学期  1−0−0

  1. 教授−学習過程に関する理解を深め,わかりやすい授業や自己学習能力を育てる授業を実践するための教育心理学的基礎を学ぶ。
  2. 学習理論,認知の過程,動機づけ,教授方法,教育評価,教師の役割など

 

教育工学T(Educational Technology T)

 松田 稔樹 准教授  前学期  0−1−0

  1. 教育工学的アプローチによって,授業を設計,実施,改善するための基礎的な知識や,基本的な考え方,手法を理解し,体験を通じて修得することを目的とする。
  2. 教育工学的な考え方,教授・学習に関わるモデル,教授法などの基礎知識と,授業設計・評価のための目標分析,誤り・つまずき分析,授業展開分析,コミュニケーション過程の設計,授業評価,学習評価などの手法を内容とする。
  3. 本授業は,学部2年生以上(学科所属している学生)で,原則として「教職概論」「教育基礎第一」「教育制度」「発達と学習T・同U」「教育課程の意義・編成と教科の指導法T(ただし,情報を除く)」の単位を既に修得している者のみ,履修を認める。(単位未修得の者に対しては,開講前の週に本授業に関連する内容についての試験を行い,合格した者にのみ履修を認める。試験範囲については,http://www.et.hum.titech.ac.jp/~matsuda/et.htmlを参照のこと。科目等履修生で当該単位未修得の者は,教務課への履修希望届けを提出する前に担当教員に相談すること。工業の免許状取得希望者は,本授業科目を5学期に履修することを推奨する。)また,本授業は形式的に集中講義の形をとるが,出席を重視するため,同じ授業時間帯の他授業科目との重複履修や,欠席が3回以上の者の単位取得は認めない。

 

教育工学U(Educational Technology U)

 野村 泰朗 非常勤講師  後学期  0−1−0

  1. 教育工学Tの学習成果を発展させ,情報技術と教育との関わりについて,授業改善の視点と情報教育の視点との両面から理解し,実際に授業を設計したり,教材開発したりすることができるようになることを目的とする。
  2. 教育メディア,授業の情報化,情報教育などを内容とする。
  3. 本授業は,「教育工学T」と「総合演習」の単位を既に修得している者のみ,履修を認める。

 

マルチメディアと学習環境(Multimedia and Learning Environment)

 室田 真男 准教授  前学期  1−1−0

  1. マルチメディア利用による効果的な学習・教育環境について理解を深めることを目的とする。
  2. マルチメディア環境を活用した授業を設計・相互実践し,その結果を発表および討論する。

 

学習メカニズムの数理モデル(The Mathematical Models of Learning Mechanisms)

 中川 正宣 教授  後学期  1−1−0

 主に人間の学習メカニズムを中心に,人間の高次認知過程,すなわちパターン認識,推論,意思決定,問題解決,言語理解,感情等を含む様々な心理学的事実について,心理学実験に基づく心理学理論を概説する。別に,コンピュータグラフィクスで表現されるモデルのシミュレーション結果を用いていわゆる「心のコンピュータモデル」についても,なるべく具体的にわかりやすく説明する。

 

教育課程の意義・編成と教科の指導法(数学)T(Studies on Curriculum & Method of Mathematics Teaching T)

 清水 克彦 非常勤講師  後学期  1−0−0

  1. 数学教育の基本的な原則を理解し,教授法の基礎を学ぶことを目的とする。教育基礎第一及び第二,発達の学習T及びUを予め履修しておくことが望ましい。
  2. 数学教育の歴史,数学教育の役割と目標,数学教育の思想と現状,数学教育の国際比較。

 

教育課程の意義・編成と教科の指導法(数学)U(Studies on Curriculum & Method of Mathematics Teaching U)

 清水 克彦 非常勤講師  後学期  1−0−0

  1. 数学の教授方法と,その心理学的基礎を修得することを目的とする。
  2. 教授論,教授方法,その心理学的基礎,コンピュータとの関連。

 

教育課程の意義・編成と教科の指導法(数学)V(Studies on Curriculum & Method of Mathematics Teaching V)

 松田 稔樹 准教授  後学期  0−1−0

  1. 「教育工学T」の授業で学ぶ授業設計・評価手法と,「教育課程の意義・構成と教科の指導法(数学)T」および「同U」で学ぶ教育課程や数学教育に関する基礎知識を有機的に結びつけ,数学教育における教育課程の編成,教材の選択と配列の方法,生徒とのコミュニケーションの方法に関する実践的理解を深めることを目的とする。
  2. 数学科における問題解決力や数学的見方・考え方の育成方法を主要テーマとして,教育課程編成,授業設計,教授スキルの活用方法,評価方法などの内容について,模擬授業などを中心とした演習を行う。また,模擬授業を行う準備として指導案作成の課題を課す。
  3. 「教育課程の意義・編成と教科の指導法(数学)T」,「同U」および「教育工学T」の単位を既に修得している者のみ,履修を認める(ただし,今年度の教員採用試験に合格していて,どうしても単位が必要な場合および,今年度の夏季休業期間中に「教育課程の意義・編成と教科の指導法(数学)T」「同U」を履修し,当該授業のレポートを本授業科目担当者に提示して,単位取得の見込みがあると判断された場合を除く。なお,科目等履修生の場合は,これらに相当する科目の単位修得状況が分かる成績証明書等を願書提出時に提出すること。)。

 

教育課程の意義・編成と教科の指導法(数学)W(Studies on Curriculum & Method of Mathematics Teaching W)

 山岸 侯彦 准教授  後学期  0−1−0

  1. 教育課程の意義・編成と教科の指導法(数学)T〜Vで学ぶ教育課程や数学教育の指導法に関する知識,技能と,教育実習での実践経験に基づき,数学教育のあり方について多面的な考察を行い,実践する資質を養うことを目的とする。
  2. 学校や生徒の実態,学校教育への家庭や社会からの要求,学問と学校教育との関係など,数学教育を考えるためのさまざまな視点について,具体的経験と客観的情報とを結びつけ,基礎・基本の確実な習得,個に応じた教育,特色ある学校作りなどを考慮した数学の教育課程編成と指導法について扱う。
  3. 教育実習を履修していることを本授業の履修条件とする。また,平成10年度改正免許法に基づいて免許状を申請する者のみを対象とする。

 

教育課程の意義・編成と教科の指導法(理科)T(Studies on Curriculum & Method of Science Teaching T)

 清原 洋一 非常勤講師  後学期  1−0−0

  1. 理科教育の基本的な原則を理解し,教授法の基礎を学ぶことを目的とする。教育基礎第一及び第二,発達の学習T及びUを予め履修しておくことが望ましい。
  2. 理科教育の役割と目標,教材論,教授論,科学教育の思想と現状。

 

教育課程の意義・編成と教科の指導法(理科)U(Studies on Curriculum & Method of Science Teaching U)

 清原 洋一 非常勤講師  後学期  1−0−0

  1. 理科の教授方法の心理学的基礎を学ぶことを目的とする。
  2. 教授方法,論理的思考の発達,概念学習,教授・学習システムの設計。

 

教育課程の意義・編成と教科の指導法(理科)V(Studies on Curriculum & Method of Science Teaching V)

 前迫 孝憲 非常勤講師  後学期  0−1−0

  1. 教育工学の授業で学ぶ授業設計・評価手法と,教育課程の意義・編成と教科の指導法(理科)T,Uで学ぶ理科教育に関する基礎知識を有機的に結びつけ,理科教育における教育課程の編成,教材の選択と配列の方法に関する実践的理解を深めることを目的とする。
  2. 教育課程編成,教材分析,授業設計,教授法,評価方法などを内容とする。
  3. 教育課程の意義・編成と教科の指導法(理科)T,Uおよび教育工学Tを予め履修したものとして授業を行う。

 

教育課程の意義・編成と教科の指導法(理科)W(Studies on Curriculum & Method of Science Teaching W)

 山岸 侯彦 准教授  後学期  0−1−0

  1. 教育課程の意義・編成と教科の指導法(理科)T〜Vで学ぶ教育課程や理科教育の指導法に関する知識,技能と,教育実習での実践経験に基づき,理科教育のあり方について多面的な考察を行い,実践する資質を養うことを目的とする。
  2. 学校や生徒の実態,学校教育への家庭や社会からの要求,学問と学校教育との関係など,理科教育を考えるためのさまざまな視点について,具体的経験と客観的情報とを結びつけ,基礎・基本の確実な習得,個に応じた教育,特色ある学校作りなどを考慮した数学の教育課程編成と指導法について扱う。
  3. 教育実習を履修していることを本授業の履修条件とする。また,平成10年度改正免許法に基づいて免許状を申請する者のみを対象とする。

 

教育課程の意義・編成と教科の指導法(情報)Ta,b(Studies on Curriculum & Teaching Method of Information Study Ta,b)

°松田 稔樹 准教授  野村 泰朗 非常勤講師  波多野 和彦 非常勤講師  玉田 和恵 非常勤講師
萩生田 伸子 非常勤講師  後学期  a:1−1−0, b.0−1−0

  1. 小・中・高等学校の学習指導要領の総則を理解し,学校の教育課程をより良く編成するための方法や留意点を認識・修得するとともに,教育課程全体の中で,普通教科「情報」を必修で実施することの意義・役割を認識し,その教育目標を達成する上で必要な授業設計,教材開発,教育方法,学習評価等に関する知識,技能,考え方等を修得することを目的とする。
  2. 教育課程編成と情報教育の体系的実施,普通教科「情報」と専門教科「情報」との違い,普通教科「情報」の授業イメージとそれに基づく授業設計・教材開発,模擬授業,「情報と社会」の討論指導法,学習評価などを講義と演習を交えて扱う。
  3. 「教育工学T・U」で授業設計の一般論を履修しているという前提で授業を行う。また,教科に関する科目として,「情報」に関する専門基礎科目をある程度履修しているという前提で授業を行う。なお,本授業科目は,平成22年度以降,1単位科目と2単位科目に分け,1単位科目は数学や理科と同様,教育工学Iの前提履修科目とし,Uは教育工学を前提履修科目とする予定である。

 

教育課程の意義・編成と教科の指導法(情報)U(Studies on Curriculum & Teaching Method of Information Study U)

 松田 稔樹 准教授  後学期  0−1−0

  1. 「教育課程の意義・編成と教科の指導法(情報)T」で学んだ教育課程や情報教育の指導法に関する知識,技能と,教育実習Uでの実践経験に基づき,「情報」の指導のあり方について多面的な考察を行い,実践する資質を養うことを目的とする。
  2. 普通科と専門学科との違いなど,学校及び生徒の実態をふまえた「情報」関連科目の選択や取扱いについて検討したり,大学等の高等教育や生涯学習との関連を検討する。また,「教育課程の意義・編成と教科の指導法(情報)T」では扱わなかった専門教科「情報」についての教育課程編成や指導法についても扱う。
  3. 「教育課程の意義・編成と教科の指導法(情報)T」と「教育実習」を履修していることを本授業の履修条件とする。

 

教育課程の意義・編成と教科の指導法(工業)T(Studies on Curriculum & Method of Teaching Industrial Subjects T)

 森安  勝 非常勤講師  前学期  1−0−0

  1. 工業教育の基本的な原則を理解し,教授法の基礎を学ぶことを目的とする。教育基礎第一及び第二,発達と学習T及びUを予め履修しておくことが望ましい。
  2. 工業教育の役割と目標,教材論,戦後の工業教育の現状。

 

教育課程の意義・編成と教科の指導法(工業)U(Studies on Curriculum & Method of Teaching Industrial Subjects U)

 成田  彰 非常勤講師  前学期  1−0−0

  1. 教育課程の意義・編成と教科の指導法(工業)Tを基礎にして,教材の選択と配列の方法,教育課程の編成について理解することを目的とする。教育基礎第一及び第二,発達と学習T及びU,教育課程の意義・編成と教科の指導法(工業)Tを予め履修しておくことが望ましい。
  2. 工業教育の歴史,工業教育に対する社会的要求,教材の選択と配列,教育課程。

 

教育課程の意義・編成と教科の指導法(工業)V(Studies on Curriculum & Method of Teaching Industrial Subjects V)

 岩城  純 非常勤講師  前学期  0−1−0

  1. 工業科目の教授方法を修得し,その心理学的・技術的基礎を修得することを目的とする。教育課程の意義・編成と教科の指導法(工業)T,Uを予め履修しておくことが望ましい。
  2. 教授方法の歴史,教授方法の心理学的・技術的基礎,教授の方法,教材,最近の企業内訓練方法。

 

教育課程の意義・編成と教科の指導法(工業)W (Studies on Curriculum & Method of Teaching Industrial Subjects W)

 山岸 侯彦 准教授  後学期  0−1−0

  1. 教育課程の意義・編成と教科の指導法(工業)T〜Vで学ぶ教育課程や工業教育の指導法に関する知識,技能と,教育実習での実践経験に基づき,工業教育のあり方について多面的な考察を行い,実践する資質を養うことを目的とする。
  2. 学校や生徒の実態,学校教育への家庭や社会からの要求,学問と学校教育との関係など,工業教育を考えるためのさまざまな視点について,具体的経験と客観的情報とを結びつけ,基礎・基本の確実な習得,個に応じた教育,特色ある学校作りなどを考慮した数学の教育課程編成と指導法について扱う。
  3. 教育実習を履修していることを本授業の履修条件とする。また,平成10年度改正免許法に基づいて免許状を申請する者のみを対象とする。

 

特別活動の運営(Management of Extracurricular Activities)

 鴨川 明子 非常勤講師  前学期  0−1−0

  1. 本講義では,特別活動の目標と内容,成立と変遷などの総論および具体的な実践例による各論を概観することによって,特別活動の現代的意義について考えます。また,学校教育における望ましい集団生活を通して,心身の調和のとれた発達と個性の伸長や,人間としての在り方と生き方の模索などを目指す特別活動をどのように運営したらよいかについて考え,運営技能の習得を目指します。
  2. 1. 特別活動の内容と構成
    2. 特別活動の目標
    3. 特別活動の指導計画作成とグループワーク
    4. 特別活動と他領域との関係−現代の教育問題を考える−
    5. 特別活動の指導計画と評価,グループワーク
    6. 総論

 

道徳教育の研究(Studies of Moral Education)

 吉岡 昌紀 非常勤講師  前学期  2−0−0  偶数年度開講

  1. 目的
    道徳について論じること。
    道徳教育の現状と問題点を知り,よりよい授業案を作ること。
  2. 内容
    道徳教育の歴史的変遷
    道徳教育に関する学習指導要領の内容
    道徳教育の現状と問題点
    道徳性に関する心理学的知見
    道徳の授業方法

 

生徒・進路指導と教育相談T(Educational Guidance and Counseling T)

 °山岸 侯彦 准教授  斎藤 憲司 准教授  横山 明子 非常勤講師  前学期  2−0−0

  1. 中学校・高等学校における生徒・進路選択のための相談・指導に関する基本的な理論と方法を,調査データや学校教育における具体例に基づいて概説する。

 

生徒・進路指導と教育相談U(Educational Guidance and Counseling U)

 藤田 晃之 非常勤講師  後学期  0−2−0

  1. 小学校・中学校・高等学校における生徒・進路指導と教育相談に関して,調査データや学校教育,カウンセリングの現場における具体例に基づいて演習を行い,これらの指導に必要な具体的なカウンセリング技術の基礎を学習する。
  2. まず,生徒指導について簡単に触れ,その後,進路指導について実習を中心に学習する。次に,カウンセリングの基礎技法について実習をまじえながら学習する。これらの基礎的な事項を学習した後,学級崩壊,いじめ,不登校など,学校が抱える様々な問題への対応について学び,最後に,思春期・青年期の心の問題について,概論的に説明する。

 

総合演習(Exercises of Systematic Problem Solving for Multi Disciplinary Issue)

 °松田 稔樹 准教授  石井 奈津子 非常勤講師  後学期  0−2−0

  1. 地球環境,異文化理解,人口と食糧,社会への男女の共同参画といった人類共通のテーマや,少子・高齢化と福祉,家庭の在り方,情報モラルや企業倫理など我が国社会全体に関わるテーマのうちのいくつかについて,ディスカッション等を中心に十分理解を深めるとともに,それらの内容を発達段階に応じてどのように教えたらよいかについて自ら考えることをねらいとする。
  2. 最初にシステムズアプローチによる問題解決手法や,ゲーミング・シミュレーションの手法など,Iに例示した課題を解決する上で有効な手法を解説・体験してもらった上で,各年度に指定した課題について,それらの手法も活用して調査・分析・報告をしてもらい,ディスカッションを経た後,生徒に「総合的な学習の時間」にそれらの内容を指導するためのプランを作成・提出してもらう。
  3. 授業は,1単位分を通常の時間割の中で行い,1単位分を集中講義で行う。それぞれについて10時限分以上の出席をしていない場合は単位を認めない。また,与えられたテーマに即して発表,レポートの課題を全てこなしていない場合も単位を認めない。なお,本科目は平成22年度以降に学部入学する者は履修できない(免許法の改正に伴い,「総合演習」の代わりに平成22年度に新設する「教職実践演習」を履修すること)。また,平成24年度を最後に本科目は廃止予定であり,平成22年度以前に入学した者も,平成25年度以降は「教職実践演習」を履修すること。

 

教育実習基礎A(Basic Directed Teaching A)

 各教員(°山岸 侯彦 准教授)  前学期  0−0−1

  1. 学校現場で教育実習を行うために必要な基礎技能を修得すること,実習の成果に基づいて教職への理解を深めることを目的とする。
  2. 教育実習オリエンテーション,授業見学,教材研究,指導案作成,模擬授業(マイクロティーチング),実習後討論などのいわゆる教育実習の事前・事後指導を行う。
  3. 履修時までに「教育工学T・U」「教育課程の意義・編成と教科の指導法T」を履修しておくものとする。その他の教員免許状取得に必要な教育実習以外の単位もすべて取得していることを原則とする。また,教育実習のための書類手続きや,オリエンテーションを含むため,履修希望者は履修前年度の4月から授業に参加する必要がある。
  4. 本授業は,教育実習第二Aまたは第三Aまたは第四Aと同時履修するものとする。

 

教育実習基礎B(Basic Directed Teaching B)

 各教員(°山岸 侯彦 准教授)  後学期  0−0−1

T,U,V 教育実習基礎Aに同じ。
W 本授業は,教育実習第二Bまたは第三Bまたは第四Bと同時履修するものとする。

 

教育実習第一A(Directed Teaching 1A)

 各教員(°山岸 侯彦 准教授)  前学期  0−0−1

  1. 中学校の教員免許状を取得しようとする者が,教育実習第三の成果をふまえて,教育実践力をさらに高め,学校教育への一層の理解を深めることを目的とする。
  2. 1単位分の教育実習(学校管理,授業,生徒指導の各分野について,観察,参加,実習)を行う。
  3. 本授業は,中学校の教員免許状取得希望者のみが履修できる。したがって,教育実習基礎,第三を含め,本授業及び教育課程の意義・編成と教科の指導法W以外で中学校教員免許状取得に必要な教職課程に関する単位を全て修得済みであり,教科に関する科目についても確実に取得できる見込みがあること,さらに,当該年度に「介護等の体験」を取得見込み又は取得済であることを履修の要件とする。

 

教育実習第一B(Directed Teaching 1B)

 各教員(°山岸 侯彦 准教授)  後学期  0−0−1

T,U,V 教育実習第一Aに同じ。

 

教育実習第二A(Directed Teaching 2A)

 各教員(°山岸 侯彦 准教授)  前学期  0−0−2

  1. 教育課程の講義・演習で修得した専門知識や技能を学校現場で実際に適用する体験を通して,教職への理解を深めること,教師として必要な実践的能力を修得すること,生徒理解を深めることを目的とする。
  2. 2週間の教育実習(学校管理,授業,生徒指導の各分野について,視察,参加,実習)を行う。
  3. 本授業は,教育実習基礎Aと同時履修するものとする。

 

教育実習第二B(Directed Teaching 2B)

 各教員(°山岸 侯彦 准教授)  後学期  0−0−2

T,U 教育実習第二Aに同じ。
V 本授業は,教育実習基礎Bと同時履修するものとする。

 

教育実習第二C(Directed Teaching 2C)

 各教員(°山岸 侯彦 准教授)  前学期  0−0−2

  1. 中学校の教員免許状を取得しようとする者が,教育実習第二Aまたは第二Bの成果をふまえて,教育実践力をさらに高め,学校教育への一層の理解を深めることを目的とする。
  2. 2週間の教育実習(学校管理,授業,生徒指導の各分野について,観察,参加,実習)を行う。
  3. 本授業は,中学校の教員免許状取得希望者のみが履修できる。したがって,教育実習基礎AまたはB,第二AまたはBを含め,本授業及び教育課程の意義・編成と教科の指導法W以外で中学校教員免許状取得に必要な教職課程に関する単位を全て修得済みであり,教科に関する科目についても確実に取得できる見込みがあること,さらに,当該年度に「介護等の体験」を取得見込み又は取得済であることを履修の要件とする。

 

教育実習第二D(Directed Teaching 2D)

 各教員(°山岸 侯彦 准教授)  後学期  0−0−2

T,U,V 教育実習第二Cに同じ。

 

教育実習第三A(Directed Teaching 3A)

 各教員(°山岸 侯彦 准教授)  前学期  0−0−3

  1. 教育課程の講義・演習で修得した専門知識や技能を学校現場で実際に適用する体験を通して,教職への理解を深めること,教師として必要な実践的能力を修得すること,生徒理解を深めることを目的とする。
  2. 3週間の教育実習(学校管理,授業,生徒指導の各分野について,視察,参加,実習)を行う。
  3. 本授業は,教育実習基礎Aと同時履修するものとする。

 

教育実習第三B(Directed Teaching 3B)

 各教員(°山岸 侯彦 准教授)  後学期  0−0−3

T,U 教育実習第三Aに同じ。
V 本授業は,教育実習基礎Bと同時履修するものとする。

 

教育実習第四A(Directed Teaching 4A)

 各教員(°山岸 侯彦 准教授)  前学期  0−0−4

 教育実習第二A及び第二Cの内容を,同一学期に同一学校で4週間実習するものである。

 本授業は,教育実習基礎Aと同時履修するものとする。

 

教育実習第四B(Directed Teaching 4B)

 各教員(°山岸 侯彦 准教授)  後学期  0−0−4

 教育実習第二B及び第二Dの内容を,同一学期に同一学校で4週間実習するものである。

 本授業は,教育実習基礎Bと同時履修するものとする。

 

教職実践演習(Experimental Practices for Certificating Teacher's License)

 前川 眞一 教授  松田 稔樹 准教授  後学期  0−2−0

  1. 教職課程の最後に履修する科目として,まず,教職科目及び教科に関する科目の基礎知識の定着を図る。
    その上で,以下の目標を達成し,教員として学校の教壇に立つ上での必要最低限の資質を身につける。
  2. ア.学校現場の課題を学問的知見や他の実習生との議論をふまえて分析・探求し直し,改善案を立てられるようになる。
    イ.学校教育の現代的課題を解決する上で必要な教育実践研究の方法を修得する。
    ウ.さまざまな学校での教育実習体験を持ち寄り,来年度実習生への指導や提言を行う活動を通じて,教員としての使命感・責任感の向上,生徒理解・教科指導力の向上を図るとともに,学校教育に求められる多様なニーズや尊重すべき多様な価値観への認識を深め,社会性を養う。
  3. 教職科目及び教科に関する科目の基礎知識の定着を図るために,「教職・教科科目の基礎知識確認(テストと解説)」を行う。これに合格した者を対象として,以下の学習活動を行う。
    目標アを達成するために,学校現場を見学した体験,教育実習指導教員や生徒とのやりとりに基づき各自の課題を明確にし,同様の課題を持った学生同士で討論することを通じて,その解決策を考え,レポート報告する。
    目標イを達成するために,各自の前提知識・技能の修得状況をふまえて学校教育の現代的課題に関する特定研究課題を割り振り,教育実習中にデータ収集などをさせ,学生同士で情報交換・議論をしてもらい,研究報告としてまとめ・発表してもらう。また,特定研究課題として扱いにくい生徒理解や対人関係上の問題について,学校現場の先生からの事例紹介を受け,ロールプレイングを行い,理解を深める。
    目標ウを達成するために,来年度実習生の模擬授業に生徒役として参加してもらい,生徒の実態に即した反応や助言ができるようになるとともに,教職科目や教科に関する科目で学んだ知識を総合して,特定課題の解決に向けた提言を発表してもらい,質疑を通してその理解度を評価したり,深め定着させる。
  4. 本授業は,教職課程の最終段階で履修する科目であり,免許取得に必要な単位を(本科目以外)全て習得していることを履修条件とする。(ただし,当該学期に教科に関する科目の単位を習得すれば免許取得条件を満たす場合は,例外的に本授業科目の履修を認める場合がある。)
    授業は,基本的に集中講義形式で行い,出席重視で行う。全学の学生が対象となるため,予め設定した開講日の予定を空けておくこと。
    工業の教員免許取得希望者に関しては,本科目を除く免許取得に必要な教職科目21単位を全て習得している者のみ,履修を認める。
    なお,本科目は平成22年度以降に学部入学する者を対象とし,平成25年度から開講する。ただし,平成22年度以前に入学した者で平成24年度までに「総合演習」を未習得のものは,この科目を履修すること。