電気電子工学関係科目

 

基礎電気回路(Basic Circuit Theory)

E.°廣川 二郎 助教授  O.黒澤  実 助教授  前学期  2−1−0

I 主として,線形回路網の基本的性質,定常応答の解析方法を修得し,これを自由に駆使できるようにすることを目

的とする。

II 1.回路網の基本的法則 2.回路微分方程式 3.複素表示(記号演算の基礎とインピーダンス,アドミタンス)

4.簡単な回路網 5.一般線形回路網解析など

 

基礎電気情報数学A(Mathematics for Electrical Engineering and Computer Science A)

E.°高橋 宏治 助教授  O.中村健太郎 助教授  前学期  2−0−0

I 電気電子工学科および開発システム工学科電気Aコースの学生を対象に,電気・情報分野の学習を進める上で必要な

数学的知識のうち,以下の項目について修得する。

II フーリエ級数展開,フーリエ変換,標本化定理,ラプラス変換など。

 

論理回路理論(A)(Switching Circuit Theory(A))

E.°宮本 恭幸 助教授  O.村田 英一 助教授  前学期  2−1−0

計算機システム設計の基礎という立場から,論理回路の動作を理解する上で必要な基礎理論(論理代数,論理関数の

諸性質),及び論理回路の代表的設計手法(組合せ回路/順序回路の合成簡単化の原理とその方法)について講述する。

また,理解を深めるための演習をあわせて行なう。

 

基礎電気情報数学B(Mathematics for Electrical Engineering and Computer Science B)

E.°水本 哲弥 助教授  O.荒井 滋久 教授  後学期  2−0−0

I 電気・情報系の課程学習上必要となる数学的基礎知識として,微分方程式に関する手法を習得する。

II 常微分方程式,偏微分方程式,固有値問題など。

 

計算機論理設計(A)(Computer Logic Design(A))

松澤  昭 教授  後学期  2−0−0

計算機のハードウエアの概要を講義し,特に,その中心となるプロセッサの機能や各部分の論理設計について学習す

る。論理設計の基礎となる組合せ回路,順序回路を論じた上で,各種演算回路,命令セット,布線論理制御,パイプラ

イン処理などについて論じる。

 

先端ディジタル通信技術(Advanced Digital Communications)

平田 康夫 講師  篠永 英之 講師  °野本 真一 講師  後学期  1−0−O

I ワイヤレス技術を中心に,これまでの通信サービスと技術の変遷を踏まえ,最先端のシステムや将来に向けた研究

開発のトレンドを講義する。携帯電話のディジタル技術による進化から,無線LANやITS(高度道路交通システム)

等を取り上げ,その基盤技術と,研究開発の現場での最先端の話題を紹介する。

II ワイヤレス通信の変遷,携帯電話からユビキタス社会,サービスの進化とそのコア技術,無線LANネットワークと

セキュリティ,自動車と無線ITS(ETC, DSRC)IPネットワークとモバイル,将来のディジタル無線通信技術,アドホッ

ク,MIMO, SDR

 

基礎電気情報数学C(Mathematics for Electrical Engineering and Computer Science C)

E.°安岡 康一 助教授  O.宮本 智之 助教授  植之原裕行 助教授  前学期  2−0−0

I 電気電子工学科および開発システム工学科電気Aコースの学習上必要となる数学的基礎知識として,複素関数と特

殊関数について次の事項を学ぶ。

II 複素関数の正則性,留数・複素積分,ローラン展開,ベッセル関数。

 

電気電子工学英語の基礎と応用(Essentials of Modern Electrical and Electronic Engineering)

E.O.Adarsh SANDHU(サンドゥー・アダルシュ)助教授  前学期  2−0−0

I 電気電子工学についての科学技術英語力を深める。授業は英語で行い,必要に応じて日本語で説明する。受講生全

員は授業中の課題について英語での発表を行う。

II 電気電子工学数学,電気電子材料及び電子素子,電気磁気学,電気電子回路,電気電子工学技術者倫理。

(注)本科目は2クラスに分けて実施する。

 

科学技術者実践英語(Advanced English Communication for Engineers)

未 定  後学期  1−0−0

科学技術者のための実践的な英語コミュニケーションスキル開発を行う。受講予定者は,予めTOEIC TOEFLを受講し

申告時にSCORE SHEETを提出する必要がある。申告時においてある程度のSCOREレベルに達していることが望ましい。

授業では,コミュニケーションスキルの内容に応じてクラス編成を行い訓練を行う。

 

電気学第一(Electrical Engineering Science I)

小田 俊理 教授  阿部 正紀 教授  酒井 善則 教授  前学期  2−0−0

I[講義の目的]

1. この講義は,いろいろな工学分野を専攻する学生に共通に役立つ電気の知識を工学的立場で与えようとするもので

ある。それぞれのクラスで3名の教官が,アナログ回路(小田),半導体(阿部),デジタル回路・通信(酒井)を講

義する。三つの内容は独立しているので学ぶ順番が異なっても問題はない。

II[講義計画]

1. アナログ回路:回路に電流が流れて,情報の伝送や光・熱の発生などの多彩な働きが得られる。ここでは回路の働

きを理解するための基礎理論を学ぶ。

・オームの法則と電気回路・交流回路・複素数を用いた交流回路・増幅回路

2. 半導体:量子論が明らかにした電子の本質と,電子物性論の基礎を学び,各種のダイオード・トランジスタの原理

を理解する。

・電子の本質・電子物性の基礎・ダイオードの原理・トランジスタの原理

3. ディジタル技術:全ての情報を1,0で表現して処理するディジタル技術について,コンピュータ・通信の両面か

ら基礎を理解する。

・論理関数の基礎・加算器・レジスタの論理動作・情報のディジタル化・ディジタル伝送

 

電気学第二(Electrical Engineering Science II)

°赤木 泰文 教授  村田 英一 助教授  後学期  2−0−0

I 目的は電気学第一と同じであるが,第二では第一で学んだ基礎の上に,半導体素子,電子回路とその性質,電磁エ

ネルギー変換,情報通信とネットワークを主として学ぶ。電気学第一を履修してあることが望ましい。本講義は電気

情報系以外の学生を対象としているから電気情報系学生の単位は認めない。ただし聴講は自由。

II 半導体素子,電子回路,パワーエレクトロニクス,電磁エネルギー変換,情報通信,ネットワーク構成。

 

一般電気工学実験(General Electrical Engineering Laboratory)

°高木 茂孝 教授  藤田 英明 助教授  前学期  0−0−1

I 本実験は電気電子工学科,情報工学科,開発システム工学科電気コース及び制御システム工学科を除いた学生を対

象としたもので,電気工学の基礎理論並びに諸現象を理解し,電気機械器具の取扱いを修得することを目的とする。

II 実験内容は次のとおりである。

1. オシロスコープ 2. 演算増幅器 3. ディジタル回路基礎 4. 単相電力の測定 5. 単相変圧器 6. 三相

誘導電動機 7. PCによる計測・波形処理

 

電気磁気学(Electricity and Magnetism)

E.°古屋 一仁 教授  浅田 雅洋 教授  O.荒木 純道 教授  高田 潤一 助教授

前学期  4−0−0

電気系工学の基本である電気磁気学を習得させる。応用ベクトル解析の講義で習得したベクトル関数の微積分をもと

に,その応用として学んだ静電界の法則に引き続いてここでは,静電界,導体系,誘電体,電流,磁界,磁性体,電磁

誘導,変位電流,電磁界の基本法則,電磁波の順に電気磁気学の体系全体にわたる講義を行う。

 

電気磁気学演習(Exercises on Electricity and Magnetism)

E.°古屋 一仁 教授  浅田 雅洋 教授  O.荒木 純道 教授  高田 潤一 助教授

前学期  0−2−0

電気磁気学の講義で行われた内容の理解を深め,その習得を助けるため,電気磁気学の講義と密接に連絡しつつ,実

際の計算問題の解法を演習により体得させる。

 

情報処理概論(電情A)(Introduction to Information Processing(Electrical Engineering A))

E.°山下 幸彦 助教授  O.山口 雅浩 助教授  前学期  2−0−0

I 電子計算機による情報処理の基本的な考え方を学ぶとともに,C言語等に関する基礎的な講義と講義時間内の演習,

及びC言語等を使った簡単な実習を通して,プログラミングの基礎的技術を身につける。

II 情報処理の概念,式,文,データ型,関数,入出力

 

情報処理実習(Practice in Information Processing(Electrical Engineering))

°荒木 純道 教授  山下 幸彦 助教授  前学期  0−0−1

電気電子工学科および開発システム工学科電気Aコースの学生のための計算機実習で,Mathematicaなどの汎用ソフト

ツールを用いて実験データの処理,データのグラフ表示,数式の可視化,数値シミュレーション,ドキュメントの作成編

集などのコンピュータの活用方法を学ぶ。具体的例題として,量子論,電磁気学,電気回路,電気数学から題材を取り上

げていく。

 

電子物性基礎論(Electronic Properties of Matter)

E.原  和彦 助教授  O.°山田  明 助教授  前学期  2−0−0

I 物質の電気的性質ならびに電気・電子材料に関する講義の入門として,物質の構造,結晶内電子の状態などについ

て学んだ後,固体の電気伝導理論について学習する。

II 物質の構造,格子振動,自由電子論,固体の帯理論,固体の電気伝導。

 

電気・電子計測(Electrical and Electronic Measurement)

E.水田  博 助教授  O.°中本 高道 助教授  前学期  2−0−0

I この科目では,直流から数10GHz程度の周波数までの電気計測の基礎的事項を学び,最近の計測器の原理,特性,

使用方法を修得する。

II l. 計測の基礎 2. 雑音 3. アナログ量 4. ディジタル量 5. 電圧と電流の測定 6. 電力の測定 7.

抵抗・インピーダンスの測定 8. 周波数と位相の測定 9. 磁気測定 10. 波形測定 11. コンピュータを用い

た計測システム

 

回路理論(Circuit Theory)

藤井 信生 教授 後学期  2−1−0

I 主として基礎電気回路を学習した電気電子工学科の学生を対象とし,回路の時間領域,周波数領域動作の考え方と

解析方法,回路方程式の一般的導出法とその解法などを修得させる。

II 回路の微分方程式と応答,ラプラス変換による回路解析と回路関数,S変数,1−port,2−port回路,分布定

数線路など。

 

通信理論概論(Introduction to Communication Theory)

荒木 純道 教授  後学期  2−0−0

I 主として電気電子工学科の学生を対象として,情報理論,符号理論及び通信理論の概要等を説明する。

II 情報源,情報量,情報源符号化,データ圧縮,通信路と相互情報量,通信路モデル,通信路符号化,通信路の信頼

性関数,レート歪み理論,誤り訂正符号理論,変復調理論,暗号理論,情報通信ネットワークほか。

 

電磁波(Electromagnetic Waves)

安藤  真 教授  後学期  2−0−0

I 電気磁気学を履修した学生を対象にして電磁波の基礎および応用について解説する。数式を扱う事はあくまでも手

段として,物理現象の理解を目的としている。PCによるアニメーションも取り入れる。

II l. 電気磁気学の基礎

2. 電磁波の基礎:Maxwellの方程式とその解,境界条件,平面波の反射と屈折,光学との関連など。

3. 電磁波の放射:微小ダイポールからの放射,波動方程式の解,静電界およびビオサバールの法則との比較。

4. 電磁界の基本原理:界の唯一性,ポインティングベクトル

 

半導体物性(Semiconductor Physics)

E.°山田  明 助教授  渡辺 正裕 助教授  O.小長井 誠 教授

後学期  2−0−0

I 半導体の電気伝導とこれに関連する現象ならびに半導体接合について学んだ後,半導体デバイス,半導体材料につ

いて学習する。

II 半導体の電気伝導理論,半導体の各種効果,半導体接合,半導体デバイス,半導体の諸現象。

 

電気機器学(Electric Machinery)

藤田 英明 助教授  後学期  2−0−0

I 本科目はエネルギーの変換,制御の分野に広く用いられている電気機器の基礎原理を修得させるためのもので,電

気機器全般について講述する。

II (1)電気・機械間のエネルギー変換原理。(2)静止器の基礎,磁気回路。(3)リアクトルと電磁石。(4)変圧器:原理,等

価回路,三相結線。(5)直流発電機と電動機。(6)交流機の基礎:回転磁界の発生,起電力,トルク。(7)誘導電動機。(8)

同期発電機と電動機

 

インターネット技術概論(Introduction of the Internet)

室田 真男 助教授  後学期  2−0−0

I インターネットを支えている基本技術とその本質的意味を概観することを第一の目的とする。さらに,World Wide Web

に関わる技術および作法に沿ったコンテンツ作成の基本的方法を,理解・習得することを第二の目的とする。

 

電力工学第一(Electric Power Engineering I)

石井 彰三 教授  前学期  2−0−0

I 電力を発生するためのエネルギー変換から,電力工学の基礎となる回路論的な考え方を修得する。

II エネルギーと発電,電力の伝送と制御,電力伝送特性,三相対称座標法,故障計算,電力方程式,電力潮流計算。

 

パワーエレクトロニクス(Power Electronics)

°赤木 泰文 教授  大橋 弘通 教授  前学期  2−0−0

I 電力用半導体素子を用いた各種電力変換とその応用を扱う分野であるパワーエレクトロニクスについて,その大要

を講述する。

II (1)パワーエレクトロニクスとは:概説,基礎原理。(2)各種電力用半導体素子。(3)各種ダイオード整流回路:原理,

基礎特性,平滑方式。(4)位相制御整流回路。(5)整流回路の入力特性:有効・無効電力,力率,ひずみ率。(6)交流電力

変換回路。(7)直流チョッパ。(8)インバータ:回路方式と動作原理,制御方式。(9)交流可変速駆動の基礎。(10)電力変換

装置の応用。

 

アナログ電子回路(Analog Electronic Circuits)

E.°藤井 信生 教授  O.高木 茂孝 教授  前学期  2−1−0

I 主として,電気電子工学科および開発システム工学科電気Aコースの学生を対象としてトランジスタの動作,その回

路解析,演算増幅器回路,応用回路例等を修得させる。基礎電気回路,回路理論等を履修しておくことが望ましい。

II トランジスタの動作,トランジスタの基本回路,帰還回路,演算増幅器回路,発振回路。

 

磁性・誘電体物性(Physics of Magnetics and Dielectrics)

E.°岩本 光正 教授  O.中川 茂樹 助教授  前学期  2−0−0

I 物質の磁性,誘電性と超伝導に関する理論及びこれらに関する材料について学習する。

II 磁性理論,磁性材料,誘電体及び強誘電体の理論,誘電及び絶縁材料,絶縁破壊,強誘電体材料,超伝導材料。

 

電子デバイス(Electron Devices)

E.°益 一哉 教授  筒井 一生 助教授  O.杉浦 修 助教授  宮本 恭幸 助教授

前学期  2−0−0

I 半導体物性を基礎にして,デバイス機能を得るための仕掛け(動作原理),回路内に組み込まれた時に発揮される

特性に対する理解を得ることを目的とする。

II バイポーラトランジスタ,サイリスタ,MOSダイオード,MOSFET,JFET,MESFET,CCDの動作原理,等価

回路などについて講義する。

 

制御系解析(Control System Analysis)

高橋 宏治 助教授  前学期  2−0−0

I 電気電子工学科および開発システム工学科電気Aコースの学生を対象に,自動制御系の基本概念と取扱い手法につ

いて修得させる。後学期の「自動制御」と合わせて,定量的制御に関する全般を網羅する。

II 制御の概念,伝達関数,ブロック線図,応答と特性,フィードバックの概念など。

 

信号システム解析(Signal and System Andlysis)

松澤  昭 教授  前学期  2−0−0

I 信号およびシステム理論の基礎について講述する。連続および離散時間信号とシステムの時間および周波数領域で

の取り扱いをはじめ,標本化定理の理論的骨格や,ディジタルフィルタの設計等を述べる。

II 信号およびシステムの概要,微分および差分方程式,畳み込み演算,フーリエ級数,フーリエ変換,離散フーリエ

変換,高速フーリエ変換,標本化定理,ラプラス変換,z-変換,安定性,ディジタルフィルタ。

 

高電圧・放電物性(High Voltage Engineering and Discharge Plasmas)

堀田 栄喜 教授  前学期  2−0−0

I 高電圧技術,気体放電,プラズマについて基礎的なことがらを講述する。

II 高電圧発生法および測定法,高電圧機器絶縁設計,気体中の基礎過程,気体絶縁破壊,放電現象,プラズマの基礎,

プラズマ計測,電磁流体力学,核融合。

 

光電工学(Opto-electrical Engineering)

安岡 康一 助教授  前学期  2−0−0

I 電気電子工学に関連した光に関する物性物理的分野と照明・レーザなど光をエネルギーとして利用する応用分野に

ついて工学的基礎知識を与えることを目的としている。

II 光の基本的性質,発光と吸収機構,光源・レーザの原理と特徴,視覚の定量的取扱いと照明計算,光の検出・制御

と応用。

 

電気現業実習(Electrical Engineering Practice)

°学科長)  0−0−2

電気情報関係の企業において研究,開発,生産等の実務を体験する。主に夏期休暇を利用して,各学生の希望する企

業等において研修する。

 

電力工学第二(Electric Power Engineering II)

石井 彰三 教授  後学期 2−0−0

I 電力工学第一にひきつづき,電力発生伝送に関する諸問題について学習する。

II 系統安定度,中性点接地,雷・誘導障害,電力系統の保護,電力系統の運用,開閉装置及び開閉現象,サージ現象。

 

集積回路設計基礎論(Fundamentals of Integrated Circuit Design)

E.°中本 高道 助教授  O.杉浦 修 助教授  大見俊一郎 助教授

後学期  2−0−0

I.フルカスタム及びセミカスタムのデジタル集積回路の設計手法の基礎を学ぶ。

II.LSI製作の基本プロセス技術(C-M0S論理LSI),CM0S基本回路,メモリ回路,論理シミュレーション,論理設計

手法,レイアウト設計手法,故障シミュレーション,テスト容易化設計,ハードウェア記述言語,PLA, PLD, FPGA,

ゲートアレイ,スタンダードセル

 

量子論(Quantum Theory)

E.°小田 俊理 教授  O.岩本 光正 教授 後学期  2−1−0

I 原子スケールの微視的現象を扱う量子論の基本的概念,基礎的事項を習得し,電気・電子工学の各分野における応

用に備える。

II 量子論の基本的概念(粒子性と波動性,不確定性原理,波動関数),演算子と固有関数,波動方程式の解法(井戸

型ポテンシャル,調和振動子,球対称ポテンシャル),衝突問題,スピン,近似解法。

 

電気音響振動(Acoustic Engineering)

°上羽 貞行 教授  中村健太郎 助教授  後学期  2−0−0

I 音波あるいは振動の情報を電気信号に変換したり,逆に電気信号を音波あるいは振動の信号に変換するなどの電気

音響技術はわれわれの生活にきわめて身近なものであるが,本講義はこの技術の基礎である電気音響学を学習するこ

とを目的としている。

II 1. 序説 2. 音と聴覚 3. 音響・振動の物理 4. 機械系・音響系の電気回路対応 5. 電気音響変換器の機

構と性質 6. スピーカ 7. 音響測定 8. 電気音響装置 9. 超音波の応用

 

光伝送工学(Fundamentals of Optical Communication)

°小山二三夫 教授  荒井 滋久 教授  水本 哲弥 助教授  後学期  2−0−0

光ファイバ通信や光エレクトロニクスの基礎となる光伝送の基本,導波光学とレーザの基本原理について考える。ま

ず,光通信の歴史から始め,光導波路,光ファイバ伝送路,半導体レーザ,光変調,復調(光検波器),光回路の性質

を理解し,将来のデバイス開拓の基礎を作る。次に,光通信システム,コンピュータ間の光伝送など大規模光ネットワー

クの設計方法を学ぶ。

 

通信方式(Communication System)

高田 潤一 助教授 後学期  2−0−0

I 通信理論概論,信号システム解析,基礎電気情報数学AおよびBを履修した学生に対して,アナログおよびディジ

タル情報の通信伝送方式の基礎を習得させる。

II 通信システム概論:通信伝送のモデルと具体例,確率過程の基礎と雑音,アナログ変調方式,基底帯域パルス伝送,

信号空間解析,帯域通過ディジタル伝送。

 

電磁波伝送工学及び電波法(Electromagnetic Wave Transmission and the Radio Law)

廣川 二郎 助教授  後学期  2−0−0

I TEM波の電磁波伝搬,分布定数線路中の電圧・電流分布,インピーダンス,伝送線路などについて学ぶ。また,

空間における電磁波伝搬,電磁波の放射,電波法関係の諸法令・規則などについて述べる。

II 平面波の反射と透過,TEM線路,線路方程式,分布定数線路における電圧・電流分布およびインピーダンス,ス

ミスチャート,2導体系伝送線路,中空導波管。

数値計算法(A)(Numerical Analysis(A))

西方 敦博 助教授  後学期  2−0−0

I 計算機による各種数値計算手法を紹介し,それらの原理および特徴を述べる。また,いくつかの具体的問題への適

用例について触れる。

II 計算の誤差と安定性,線形方程式の解法,非線形方程式の解法,関数の計算,加速,補間と補外,数値微分・積分

法,微分方程式の解法等。

 

ディジタル電子回路(Digital Electronic Circuits)

杉野 暢彦 講師  後学期  2−0−0

ダイオード,バイポーラトランジスタ,M0Sトランジスタによる各種論理ゲート回路とそれらの特性,各種パルス回

路,フリップフロップ,ディジタル演算回路,AD及びDA変換回路などについて講義する。

 

電機制御(Electric Machine Control)

藤田 英明 助教授  後学期  2−0−0

I 電気−機械系の動特性を知るために必要な,電気系と機械系とのアナロジー,電気機械系の運動方程式,回転機の

特性および制御法,座標変換法などの基礎を講述する。

II (1)電気回路と磁気回路との双対 (2)電気系と機械系とのアナロジー (3)保存系・ラグランジュの運動方程式 (4)直

流機の特性と制御 (5)誘導機の特性と制御 (6)同期機の特性と制御 (7)整流子形回転機の基礎理論  (8)座標変換の基

 

電気機械設計及び製図(Design and Drawing of Electric Machine)

中村 雅憲 講師  前学期  1−0−1

I 1. 設計という観点から電気機械を考えることによって,その本質についての理解を深める。2. 設計の基本的な

考え方とキイポイントを把握する。3. 電気機械周辺のシステム設計との関係を知る。4. 製図の基本を理解し図面

が読めるようになること。

II 1. 電気機械設計の基礎原理 2. 誘導電動機,交流発電機,直流機,変圧器,電力用半導体素子の設計の要点

3. 電磁界解析の適用例 4. 電気機械製図の基本

 

電気鉄道(Electric Railway)

藤原 守男 講師  前学期  1−0−0

I 電気鉄道における近年の技術進歩は目覚ましいものがあり,高速大容量輸送という鉄道の特性をますます高めてい

る。

特に近年の石油価格高騰と供給不安のため,脱石油の交通機関として電気鉄道が世界的に再評価の機運にあり,日

本の電気鉄道技術は,電化先進国(電化線区キロはロシア,ドイツに次いで世界第三位)として注目を浴びている。

こうした視点から,電気鉄道の意義,技術,運営について把握する。

II 電気鉄道と鉄道経営,電気車両と列車運転,電気運転設備,運転制御システム,速度制御とブレーキ制御,交流電

化,新幹線,新交通システム,磁気浮上システム。

 

電力エネルギー変換工学(Energy and Electric Power Conversion Technology)

°道畑日出夫 助教授  藤田 昌雄 講師  前学期  2−0−0

I 発電と変電について,その基礎原理,水力・火力・原子力発電所および変電所の計画,設計,ならびに運用の要点

と実際を修得させる。また,基本となる流体力学,熱力学,燃焼学,電気化学反応の基礎から,大規模電力供給事業

を行う場合の発電用資源,および電力系統との関連についても学ぶ。電気事業における技術開発の現況と展望,およ

び環境問題への応用にも触れる。

II 流体動力学の基礎,原動機と熱力学,熱サイクル,燃焼・伝熱の基礎,ボイラーおよび蒸気タービン,水力発電,

原子力発電,火力発電,燃料電池発電,太陽光発電,風力発電,環境保全技術,変電所,送変電用電力機器,電力貯

 

電気法規及び施設管理(Electrical Equipment Standard and Management)

竹野 正二 講師  後学期  1−0−0

I 電気事業についての理解を深めるとともに,電気事業並びに電気施設に対する法規制の概要を理解させる。

II 電気事業の発展・現状と電気事業の特性

電気法規の変遷

電気事業法

電気施設に関する技術基準

その他の電気関係法規の概要

 

電気電子工学創造実験(Creative Experiments on Electrical and Electronic Engineering)

°阿部 正紀 教授  川上 寛児 講師  嶋田 隆一 教授  高橋 宏治 助教授

山田  明 助教授  廣川 二郎 助教授  前学期  0−0−1

I 特定の目的を達成するために電気電子工学の原理を応用した実験装置・システムを実際に製作する体験を通して,

創造的思考法を習得するとともに電気電子工学の基本的原理への理解を深める。

II 平成16年度は,「手回し発電機と高速回転モータを組み合わせた装置」を学生が自ら設計,製作し,回転スピー

ドを競うコンペを行う。

(補足事項)

電気電子工学科2年生を対象とし,夏休み期間中(8月第1週および9月第3週)に行う。

 

電気電子工学実験第一(Electrical and Electronic Engineering Laboratory I)

°小長井 誠 教授  安藤  真 教授  中川 茂樹 助教授  藤田 英明 助教授

真島  豊 助教授  宮本 恭幸 助教授  安岡 康一 助教授  山田  明 助教授

後学期  0−0−2

I 電気磁気学,電子物性基礎論,基礎電気回路,電気・電子計測などで学んだ基礎的な諸現象について観測するとと

もに,電気電子工学における測定方法について入門的な実験を行う。

II 実験題目

交流回路基礎,交流回路応用,誘電体(コンデンサ)基礎,磁性体基礎,半導体基礎,波動基礎,PCによる計測・

波形処理など(実費頒布)

 

電気電子工学実験第二(L1ゼミ)(Electrical and Electronic Engineering Laboratory II ; L1 Seminar)

°藤井 信生 教授  赤木 泰文 教授  小田 俊理 教授  阿部 正紀 教授

荒井 滋久 教授  石井 彰三 教授  岩本 光正 教授  高橋 宏二 助教授

広川 二郎 助教授  前学期  0−0−3

I 電気電子工学実験第一を履修した学生がさらに電気電子工学の分野において使用されている主要な機器に関する実

験(コース別に内容が一部異なる)を通して,電気電子工学の諸原理を会得し,かつ機器の取り扱いに慣れることを

目的としているが,またL1ゼミとしての授業も行う。すなわち各自が行った各種実験のうちの一つの実験課題に関し

て,その目的,内容,結果,考察等をまとめたレポートを,小人数グループ単位で電気系教官を交えたゼミナール形式

で報告・発表し,討論を行う。

II アナログ回路実験,ディジタル回路実験,バイポーラトランジスタの製作と特性測定,電力回路基礎と回転機,誘

電材料物性,磁性材料物性,分布定数線路,光ファイバ伝送。

 

電気電子工学実験第三(Electrical and Electronic Engineering Laboratory III)

°古屋 一仁 教授  石井 彰三 教授  藤田 英明 助教授  中本 高道 助教授

杉浦  修 助教授  水本 哲弥 助教授  高田 潤一 助教授  後学期  0−0−3

I 電気電子工学実験第一,同第二を履修した学生が,より広い視野から電気電子工学を学ぶために必要な実験を行い,

この分野における諸原理の理解を深め,機器の取扱いを習得し,そして“ものを作りあげる経験”を目的としている。

II パワーエレクトロニクス応用機器のディジタル制御,プラズマ・高電圧,セミカスタムLSIの設計とその応用,

M0S集積回路,偏光と電気工学効果・磁気光学効果,音声記号伝送のシミュレーション

 

統計学概論(Introduction to Statistics)

鎌倉 稔成 講師  金藤 浩司 講師  藤澤 洋徳 講師(連絡教官 間瀬  茂 教授)

前学期  2−0−0

情報科学課程の教授要目を参照のこと

 

一般機械工学(General Mechanical Engineering)

各教官  前学期  2−0−0

機械科学課程の教授要目を参照のこと

 

情報ネットワーク設計論(Communication Networks)

E.山岡 克式 助教授  O.°酒井 善則 教授  後学期  2−0−0

情報工学課程の教授要目を参照のこと

 

自動制御(a),(b)(Automatic Control)

(a)井村 順一 助教授  (b)北川  能 教授  後学期  2−0−0

制御システム工学課程の教授要目を参照のこと

 

一般材料力学B(Strength of Materials)

岸本喜久雄 教授 ほか  後学期  2−0−0

機械知能システム学課程の教授要目を参照のこと

 

工業経営(Industrial Management)

°蜂谷 豊彦 教授  渡辺 千仭 教授  飯島 淳一 教授  曹  徳弼 教授  水野 眞治 助教授

梅室 博行 講師  永田 京子 講師  前学期  2−0−0

経営システム工学課程の教授要目を参照のこと

 

原子核工学概論(Introduction to Nuclear Engineering)

井頭 政之 助教授  嶋田 隆一 教授  前学期  2−0−0

原子核工学課程の教授要目を参照のこと

 

品質管理(Quality Control)

圓川 隆夫 教授  宮川 雅巳 教授  後学期  1−0−1.5

経営システム工学課程の教授要目を参照のこと

 

現代日本の企業と社会(Modern Japanese Business Management)

一橋大学教官  後学期  2−0−0

「一橋大学の教官による交流講義」を参照のこと