機械宇宙学課程

1. 機械宇宙学課程は最新の科学に基盤をおいた「宇宙に象徴される極限環境下において要求される高度の機械工学」(機械宇宙学)の基礎的素養に加えて,あらゆる知識を総合し,具体的な「もの」を作り上げる創造的システム開発能力と指導力・企画力・国際性などを兼ね備えた人材の育成を目的としている。

2. 第1,第2学期の科目中,微分積分学第一,同第二,線形代数学第一,同第二,微分積分学演習第一,同第二,線形代数学演習第一,同第二,物理学B,物理学C,基礎物理学演習,基礎物理学実験,化学第一,同第二,化学実験第一,図学・図形科学第一,同第二,工業力学第一,同第二及び機械工学系リテラシー(通年)は機械宇宙学の基礎となる科目であるから,本課程を希望する学生はこれらを履修することが望ましい。

3. 機械宇宙学科の科目は付表に示すとおりである。なお, 第3,4,5,6学期の理工系広域科目と基礎専門科目はいずれも機械宇宙学課程の基礎科目であるから,推奨された学期に履修することが望ましい。

4. 6学期以上在学し,次の2学期で卒業に要する単位を履修する見込みのできたものは,指導教員を選んで学士論文研究の履修を申請することができるが,それまでに次の条件を満足していないものは,原則として学士論文研究の履修は許可されない。

(イ) 機械宇宙学課程標準科目中の◎印の科目の全部(12単位)を履修していること。

(ロ) 機械宇宙学課程標準科目中の理工系広域科目及び基礎専門科目より,◎印の科目を含めて合計30単位以上を修得していること。

(ハ) Fゼミ,情報ネットワーク科目,環境教育科目,理工系広域科目,基礎専門科目及びLゼミ中より,前項(ロ)の修得単位を含めて57単位以上修得していること。

(ニ) 前項(ハ)の履修単位を含めて総取得単位数が104単位以上であること(注)。

5. 本課程を履修して卒業するためには,上記4項に加え,次の条件を満足しなければならない。

(イ) 学士論文研究(8単位)を履修していること。

(ロ) Fゼミ,情報ネットワーク科目,環境教育科目,理工系広域科目,基礎専門科目,Lゼミ及び学士論文研究の総取得単位数が67単位以上であること。

(ハ) 前項(ロ)の修得単位を含めて総取得単位数が124単位以上であること(注)。

(ニ) 前項の規定にかかわらず,「東京工業大学早期卒業に関する規則」の要件を満たした場合,卒業と認定する.ただし,早期卒業の場合,学士論文研究は半年間で終えることができるものとし,その場合も8単位を認定する。

(注) 国際コミュニケーション科目I・II,理工系基礎科目及び健康・スポーツ科目の履修単位については,それぞれ学士論文研究資格及び卒業に必要な単位数として,14単位,16単位,5単位の計33単位を総取得単位数として数えるが,それ以上取得しても上記4項及び5項の総取得単位数には算入しない。
本学科における国際コミュニケーションI「英語5,英語6又は英語7」の単位認定のための基準設定点(TOEIC試験の点数で示される)は,500点です。


付 表

第  1  学  期

第  2  学  期

Fゼ

理広

○機械工学系リテラシー(通年)

○工業力学 第一

2−1−1

1−1−0

Fゼ

理広

○機械工学系リテラシー(通年)

○工業力学 第二

2−1−1

1−1−0

第  3  学  期

第  4  学  期

理広

 物理数学基礎

 基礎解析力学

 熱力学基礎

 流体力学基礎

 固体力学基礎

 宇宙航空材料学

 ロボット工学基礎

○電気学 第一

 機械創造基礎

 数値解析基礎

2−0−0

2−0−0

2−0−0

2−0−0

2−1−0

2−0−0

2−0−0

2−0−0

1−0−1

1−1−0

理広

基専

理広

基専

◎機械宇宙学実験 第一

 物理数学応用

 熱物質移動論

 実在流体力学

 構造制御学

 材料機能システム学

 振動工学

 メカトロニクス

 宇宙工学基礎

1−0−1

2−0−0

2−1−0

2−1−0

2−0−0

2−0−0

2−0−0

2−0−0

2−0−0

第  5  学  期

第  6  学  期

基専

◎機械宇宙学実験 第二

 エネルギー・環境学

 破壊制御学

 振動解析学

 機械制御学

 宇宙システム工学

◎機械宇宙設計製図

 数値シミュレーション基礎

 レーザー工学

○バイオメカニズム

 機械宇宙学現業実習

1−0−1

2−1−0

2−0−0

2−0−0

2−0−0

2−0−0

0−0−2

1−0−1

2−0−0

2−0−0

0−0−2

基専

Lゼ

基専

理広

 宇宙熱流体工学

 応用連続体力学

 極限材料プロセス学

 機械システムモデル論

 宇宙開発工学

◎機械創造

◎機械宇宙学ゼミ

 確率力学

 構造システム設計学

 タグチメソッド

○工学における創造性と倫理

 科学技術者実践英語

2−0−0

2−0−0

2−0−0

2−0−0

2−0−0

1−0−2

1−2−0

2−0−0

2−0−0

2−0−0

2−0−0

1−0−0

第  7  学  期

第  8  学  期

基専

学論

 機械宇宙コロキウム

 飛翔体工学

 マイクロ・ナノメカニクス入門

 発明特許論

 Fundamentals of
Mechanical Engineering

 学士論文研究

2−0−0

1−0−0

1−0−0

1−0−0

2−1−0

 

4

基専

学論

○航空宇宙技術

 学士論文研究

2−0−0

4

○印は他学科で開設している授業科目