機械知能システム学関係科目

機械知能システム学セミナー(Seminar for Mechanical and Intelligent Systems Engineering)

各教員  3学期  1−1−0

I 機械知能システム学を学ぶのに必要な基本的事項,プレゼンテーション方法について学習するとともに,技術者の役割・使命・責任について理解を深めることを目的とする。

II 機械技術の役割,技術者倫理,レポートの書き方,口頭発表法,技術討論法。

変形と振動の力学第一(Mechanics of Deformation and Vibration I)

°井上 裕嗣 助教授  岸本喜久雄 教授  木村 康治 教授  齋藤 滋規 助教授

3学期  3−1−1

講義,演習および実験・実習を組み合わせた統合的授業を通じて,変形する固体の力学の初歩を確実に修得させることを目的とする。静力学についてはいわゆる材料力学の初歩,動力学についてはいわゆる振動学の初歩に絞り,これらの知識に基づく初等的な解析能力,および,それにより実際問題を的確に把握する能力を修得することを履修目標とする。

エネルギーと流れ第一(Energy and Fluid Flow I)

°京極 啓史 教授  中原 綱光 教授  末包 哲也 助教授

3学期  3−1−1

エネルギーと流体の移動現象とそれを利用するための考え方を,講義・実験・演習を通して修得させる。特に,エネルギーの移動と流体の移動現象の類似性と相違点,ならびに熱・流体の特質を活かしたエネルギー利用機器の動作原理と特徴について十分に理解させることを目的とする。この授業を通して得た知識を実際に直面するであろう工学問題に応用し,機器の動作原理の理解と簡単な設計に適用できることを履修目標とする。

工学数学第一(Mathematics for Engineering I)

°持丸 義弘 教授  高橋 邦夫 助教授  山崎 敬久 助教授  齋藤 滋規 助教授

3学期  2−2−0

I 工学の基礎となる物理法則の数式化の方法とその数式化された方程式の解法を習得させる。この講義を通して得た手法を工学の諸問題ヘ応用するための知見を身につけさせる。

II 微分法,積分法,常微分方程式,偏微分方程式の概念と解法,複素数と複素関数,複素関数の線積分,留数と特異点,等角写像に関する講義および演習を行う。

情報数理工学第一(Information Science and Engineering I)

°原 精一郎 助教授  末包 哲也 助教授  3学期  1−2−0

 はじめに,工学の基礎となる物理法則を記述する上で必要となる工業数学のうち,線形代数について講述し,諸問題に適用し,利用する能力を得る。引き続き,数理解析に関する講義を行ない,基本的事項の知識を得る。さらにこれらと並行してパーソナルコンピュータを利用した演習により,実際にC言語によるプログラミングを行う素養を身につける。

設計と生産の工学第一(Design and Manufacturing I)

°斎藤 義夫 教授  岩附 信行 教授  鈴村 暁男 教授  笹島 和幸 教授

4学期  3−1−1

機械システムの設計と生産に関わる基礎知識を修得させるために,まず,機械システムとその設計プロセスの概要,運動機構の設計法,設計内容を第3者に伝達するための工学図形情報の表現について,講義,実習,実験を通じて系統的に理解させることを目的とする。本授業を通じて,機械運動システムの基本設計とその図面化を実施できることを履修目標とする。

変形と振動の力学第二(Mechanics of Deformation and Vibration II)

°岸本喜久雄 教授  井上 裕嗣 助教授  岩附 信行 教授

4学期  3−1−1

「変形と振動の力学第一」に引き続いて材料力学と振動学の基礎的知識を深め,特に両者の関連を理解させるとともに,これらに関連する弾性力学,塑性力学,破壊力学,材料強度学などのより広い知識を修得させることを目的とする。「変形と振動の力学第一・第二」を通じて得られる基礎知識を総合して初歩的な実際問題を解決する能力,および,より困難な実際問題を解決するための糸口を発見する能力を修得することを履修目標とする。

エネルギーと流れ第二(Energy and Fluid Flow II)

°佐藤  勲 教授  末包 哲也 助教授  中原 綱光 教授  斉藤 卓志 助教授

4学期  3−1−1

「エネルギーと流れ第一」に引き続き,エネルギーと流体の移動現象とそれを利用するための考え方を,講義・実験・演習を通して修得させる。特に,エネルギーの移動と流体の移動現象の類似性と相違点,ならびに熱・流体の特質を活かしたエネルギー利用機器の動作原理と特徴について十分に理解させることを目的とする。この授業を通して得た知識を実際に直面するであろう工学問題に応用し,機器の動作原理の理解と簡単な設計に適用できることを履修目標とする。

工学数学第二(Mathematics for Engineering II)

°高橋 邦夫 助教授  山崎 敬久 助教授  齋藤 滋規 助教授

4学期  2−0−0

I 工学の基礎となる物理法則の数式化の方法とその数式化された方程式の解法を習得させる。この講義を通して得た手法を工学の諸問題へ応用するための知見を身につけさせる。

II ベクトル解析,フーリェ変換,ラプラス変換,変分法に関する講義および演習を行う。

プロジェクト研究(Research Project)C C:(H17認定)創造性育成科目

各教員  5学期  0−2−1

 自然科学・社会科学ならびに情報・知能化システムなどの機械工学の先端分野・周辺分野について調査研究を行う。自ら進んで調査テーマを設定し,問題提起から解決手法の提案・検証にいたるプロジェクトの立案・遂行の一連のプロセスを追うことにより,これまでに学習した工学的知識を活用する能力,問題設定能力などの総合的素養を培う。調査結果はレポートにまとめるとともに口頭発表を行ない,工業技術者として必要なコミュニケーション能力を養う。

設計と生産の工学第二(Design and Manufacturing II)

°鈴村 暁男 教授  斎藤 義夫 教授  岩附 信行 教授  山崎 敬久 助教授  塚本 茂美 講師

5学期  3−1−2

機械知能システムの設計と生産に関わる基礎知識を修得するために,機械システムに使用される材料とその性質,各種加工法の詳細を理解させ,一連の講義の集大成として,具体的な機械システム設計を体験させることを目的とする。本授業を通じて,機械知能システムの詳細設計を実施できることを履修目標とする。

メカトロニクス工学(Mechatronics)

°初澤  毅 教授  岡田 昌史 助教授   佐藤 海二 助教授

5学期  3−1−1

ロボットや工作機械などを制御するために必要な電気的,機械的基礎知識を講義により習得させる。また,電子回路,モータ,PC(パソコン)によるプログラミング等を用いて制御系を構成しながら実際の取り扱いを学び,メカトロニクスへの理解を深める。モータなどのメカトロニクス要素について,PCからのプログラミングにより位置決め制御を行なうための設計手法,機器構成法を身につけることを履修目標とする。

計測と統計(Measurement and Statistics)

°笹島 和幸 教授  原 精一郎 助教授  前学期  2−1−0

 各種物理量の計測,特に幾何量を中心とした精密計測のための基礎,計測の原理と手法および得られた計測データの処理方法について講述する。さらに,計測データの統計処理,特に工学分野で重要な検定と推定,相関・回帰分析などを中心に述べる。将来,実際に直面する工学問題を解決するにあたって必要とされる計測と統計の基礎知識を身につけ,活用できるようになることを目的とする。

工業量子力学(Engineering Quantum Mechanics)

山崎 敬久 助教授  5学期  2−0−0

I 量子力学の基礎的知識を習得させ,その簡単な応用について触れる。

II 基本的な考え方,波動方程式の簡単な解とエネルギー準位,量子統計および自由電子論など。

基礎トライボシステム(Fundamentals of Tribosystem)

°中原 綱光 教授  京極 啓史 教授  益子 正文 教授  5学期  2−0−0

I 接触二固体間に生じる摩擦摩耗現象とそれを取扱う際の考え方を修得させる。特に,摩擦摩耗現象の原因とその特性,摩擦摩耗制御手段としての潤滑の原理と潤滑剤の物性について十分に理解させることを目的とする。

II トライボロジーと機械技術,接触と表面あらさ,無潤滑下の摩擦と摩耗,流体潤滑,弾性流体潤滑,流体潤滑の応用,弾性流体潤滑の応用,境界潤滑の機構,潤滑剤など。

人工知能概論(Introduction to Artificial Intelligence)

°舩橋 誠壽 講師  本間 弘一 講師  5学期  2−0−0

I 人工知能を幅広くとらえた知的情報処理に関する,基礎的な要素の習得および現状把握を目的とする。

II 探索,知識表現推論,ファジィ,ニューロ,GA等について概説し,さらに実際的問題への応用を講義する。

機械知能システム学実習(Practices in Mechanical & Intelligent Systems Engineering)

学科長  5学期  0−0−2

 企業の技術者や研究者のもとで,機械知能システム学に関連した研究・開発および生産システムの実際を体験により習得する。夏期休暇を利用して企業の研究所や工場において実習を行い,終了後に実習報告書を提出し,実習内容について発表する。

機械知能システム創造(Creative Project for Mechanical and Intelligent Systems)SC SC:(H17選定)創造性育成科目

各教員  塚本 茂美 講師  6学期  0−0−4

5学期までに修得した基礎工学ならびに機械工学の基盤分野の知識と応用能力をもとにして,機械・知能システムを構築するための具体的プロジェクトを主導的に立案・遂行する能力を養成することを目的とする。この授業を通して,未知・未解決の問題に取り組み解決していく経験を積み,学士論文研究,さらにはその後社会で直面するであろう様々な課題に果敢に取り組んでいく姿勢を体得することを目標とする。

情報数理工学第二(Information Science and Engineering II)

各教員  満永  豊 講師  秋山 幸生 講師  6学期  1−2−0

 ソフトウェア・ハードウェアの体系的な理解とコンピュータ・ネットワークの動向把握を目的とし,コンピュータの利用者として必要な基本知識を講述する。また,情報数理工学第一で習得した技法をもとに,ワークステーションを利用して,機械知能システム学に関連した諸現象に対する計算機シミュレーションの演習を行ない,コンピュータシミュレーションの基礎の習得を目的とする。

知的制御設計(Intelligent Control System design)

岡田 昌史 助教授  後学期  2−0−0

本講義ではメカトロニクスシステムの知的制御法について述べる。特に,現代制御論を中心として,動的システムの安定化,モデリング,状態推定器(オブザーバ)の役割および設計法からその応用手法を述べる。また,センサ信号処理の手法を含めた離散時間システム解析,動的システムの同定法,非線形制御手法を述べ,知的な機械を設計・制御するための実際的な設計論を講義する。

振動・音響とその制御(Vibration, Acoustics, and Control)

°北條 春夫 教授 松村 茂樹 助教授  6学期  2−0−0

I 科学技術者に必要な,振動・騒音の計測制御技術について,振動・音波の基礎から最新の計測・解析技術までを学ぶ。さらに実験例について紹介する。

II 機械振動の基礎,音波の性質,振動と音の放射,振動・音の計測法,信号処理(FFT,モーダル解析,音響ホログラフィ,音響インテンシティ),低振動低騒音化の実際。

電子・情報機器設計論(Mechanical Design for Electronic Devices and Information Components)

°川上  崇 講師 岩崎 秀夫 講師  6学期  2−0−0

IT社会を迎え,大量の情報を高速に扱うため,電子・情報機器で消費されるエネルギーが増大している。発生する熱を制御する冷却設計が,機器の正常な動作を確保するために欠かせない。また,処理速度を上げるため,高集積化が進み,狭い空間に多くの異種材料が詰め込まれる傾向にある。その結果,電源のon/offなどに伴う温度変動に起因して材料界面に発生する応力が厳しくなり,材料強度設計が機器開発の中でクリティカルになっている。そのために簡単な実例を通し,工業上どのような設計が行なわれているかを習得することを目的とする。

デザインマネジメント(Industrial Design Management)

平野 哲行 講師  6学期  2−0−0

 デザインは単に色・形等の表層的な『デザイン』のみならず,技術開発から市場導入において戦略的に関与するという広義の意味を持っている。

 本講義では,製作実習によってデザインと構造について基礎的感覚を体感すると共にデザインマネジメントによる企業差別化・新市場創造・社会への波及効果等,社会的価値におけるデザインの重要性について実例を挙げながら理解を深めていく。

高度知能化センシング技術とその応用(Intelligent Sensing Technologies and Their Applications)

伊東 輝行 講師  青山 尚之 講師  高辻 利之 講師  桑水流 理 講師  角田 和巳 講師

斎木 康平 講師  6学期 2−0−0

人と環境に優しい機械知能システムを構築するためには,外界の環境情報を高速にかつ正確に取得できる,優れた知能化センシングシステムの存在が不可欠である。本講義では,産業界あるいは公的研究機関の第1線の技術者,研究者により,自らの研究トピックスをベースにして,高度知能化センシング技術とその応用についてハードウェアとソフトウェアの両面から,その現状と将来展望について講述する。

感性の計測と評価(Measurement and Evaluation of KANSEI)

井宮  淳 講師  松岡 由幸 講師  堀内 靖雄 講師  塩入  諭 講師

6学期  2−0−0

現代の都市社会は成熟しつつあり,商品の価値を定めるものは「遊び」の領域にも踏み入った「好感度」であるとも言える。この点で優れた商品を開発するためには,購入する人間の感性あるいは心理を定量的に計測,評価し,製品に反映させることが必要不可欠である。本講義は,産業界あるいは他大学を含めた公的研究機関に所属する第1線の技術者,研究者により,自らの研究トピックスをベースにして,感性の計測と評価技術:およびその結果の応用技術の現状と課題並びに将来展望について講述する。

科学技術者実践英語(Advanced English Communication for Engineers)

未 定  後学期  1−0−0

 科学技術者のための実践的な英語コミュニケーションスキル開発を行う。受講予定者は,予めTOEICを受験し申告時にTOEIC SCORE SHEETを提出する必要がある。申告時において,ある程度のTOEIC SCOREレベルに達していることが望ましい。授業では,コミュニケーションスキルの内容に応じてクラス編成を行い訓練を行う。

一般材料力学(Strength of Materials)

°岸本喜久雄 教授  井上 裕嗣 助教授  足立 忠晴 助教授  中村 春夫 教授

帯川 利之 教授  前学期  2−0−0A,B 後学期  2−0−0

I 機械系以外の課程を履修する学生を対象にし,それぞれの履修課程を学習する上で必要な力学的知識を修得させるために材料力学の基礎理論について講義する。

II 材料の機械的性質,引張と圧縮,曲げ,ねじり,ひずみエネルギー,柱の座屈,応力集中,疲れ,破壊,非破壊検査法。