電気電子工学関係科目

電磁気学I(Electricity and Magnetism I)

E.°安藤  真 教授  O.浅田 雅洋 教授  前学期  2−1−0

I クーロンの法則からマクスウェルの方程式に至る電磁気学の基本体系を学ぶ。電磁気Iでは,このうち,ベクトル演算から始め,静電界の方程式とその解を学ぶ。

II (1) ベクトル演算:スカラとベクトル,ベクトル記号,発散・回転・勾配.ヘルムホルツの定理,立体角,ベクトル場の分類 (2) クーロンの法則:点電荷に対するクーロンの法則,電界・電気力線と等電位面,スカラ源とスカラポテンシャル(3) ポアソンの方程式 :分布電荷と巨視的電界,ポアソン方程式の一般解 (4) 導体と電界:導体と電界(平行平板,同軸円筒),導体表面の電荷,鏡像法 (5) 誘電体を含む系の静電界 :自由電荷と分極電荷,分極ベクトル,電界の方程式と物性条件,境界条件,静電界のエネルギー

◎線形回路(Linear Circuit Theory)

E.°荒井 滋久 教授  O.山田  明 助教授  前学期  2−1−0

I 直流回路からスタートして,これを拡張した交流理論の基本を学習する。続いて線形集中定数回路の基礎を学習する。

II (1) 電気の基礎:直流と交流,オームの法則,電力と電力量 (2) 回路素子とその性質:抵抗,キャパシタンス,インダクタンス (3) 正弦波交流とインピーダンス:フェーザ表示,複素数表示 (4) 交流回路と記号的計算法 (5) 交流回路の各種定理:重ね合せの理,相反定理,補償,鳳-テブナン,双対,因果律と受動性 (6) 共振回路・フィルタ回路と周波数特性 (7) 相互インダクタンスと変成器 (8) 交流電力:瞬時電力,力率,無効電力 (9) 二端子対網とその基本的表示法

◎解析学(電気電子)(Analysis ? Electrical and Electronic)

E.°安岡 康一 助教授  O.植之原 裕行 助教授  前学期  2−1−0

I 電気・電子・情報・通信工学において必要となる基本的な数学手法について学ぶ。特に,物理現象の解析に用いられる複素関数,留数の定理,微分方程式,偏微分方程式を学習する。

II (1) 微分方程式:微分方程式・偏微分方程式の種類,境界条件 (2) 1階の微分方程式:変数分離系,線形1階常微分方程式 (3) ヘルムホルツ方程式(デカルト座標,円筒座標,球座標)とその変数分離解 (4) 線形2階同次微分方程式I:特異点,級数解 (5) 線形2階同次微分方程式II:確定および不確定特異点 (6) 非同次方程式:定数変化法,グリーン関数 (7) 複素関数:複素変数の関数,オイラーの式 (8) 複素関数の微分:コーシー・リーマンの条件 
(9) 複素関数の積分:経路積分,コーシーの積分定理 (10) 境界値問題と経路積分 (11) 2次元ラプラス方程式と解析関数 (12) コーシーの積分公式:コーシーの積分公式,ローラン展開,解析接続 (13) 留数:特異点,留数の定理,コーシーの主値 (14) 留数計算と線形システムの安定性テスト (15) 留数を用いた積分:定積分の計算

◎フーリエ変換及びラプラス変換(Fourier Transform and Laplace Transform)

E.°古屋 一仁 教授  O.水本 哲弥 教授  前学期2−1−0

I 信号とシステムにおける,時間領域と周波数領域の扱い方の基礎を理解する。線形時不変システムに関する解析手法であるフーリエ変換・ラプラス変換を理解して,その電気電子情報通信工学への応用の基礎を築く。

II (1) フーリエ級数:周期信号のフーリエ級数表現 (2) フーリエ変換1:非周期信号の表現とフーリエ変換 (3) フーリエ変換2:周期信号のフーリエ変換,フーリエ変換の性質 (4) フーリエ変換3:畳み込み積分とフーリエ変換積 (5) 離散フーリエ変換:非周期離散時間信号の表現と離散フーリエ変換 (6) ラプラス変換1:定義,収束域,ラプラス逆変換 (7) ラプラス変換2:ラプラス変換の性質 (8) ラプラス変換3:線形時不変システムの解析,ブロック線図

◎電気電子工学実験第1(Electrical and Electronic Engineering Laboratory I)

°小長井 誠 教授  安岡 康一 助教授  藤田 英明 助教授  真島 豊 助教授
宮本 恭幸 助教授  山田 明 助教授前学期  0−0−2

I 電磁気の基礎的な諸現象について観測するとともに,線形回路で学んだ電気回路について入門的な実験を行う。

II (1) 計測機器の使用方法 (テスター,オシロスコープの使い方.直流・交流電圧・電流の測定) (2) コンピュータを使った計測(A/D, D/A変換の使い方) (3) コンデンサ,インダクタンスの特性(電圧/電流の位相ずれ) (4) L,C,Rからなる簡単な回路のインピーダンス周波数特性 (5) 共振回路

○アルゴリズムとプログラミング(Algorithms and Programming)

E.°山下 幸彦 助教授  O.渡辺 正裕 助教授  前学期2−0−0

I 電子計算機による情報処理技術を身に付けることは,情報系以外の技術者にも必須である。本講義では,情報処理プラットフォームとしてMATLABを利用し,前半はプログラム言語としてのMATLABに焦点を当て,その使用法の基本を学び,後半はアルゴリズムおよびデータ構造の基礎に関して,実習を交えて理解する。(数値計算に触れる)

II (1) MATLABとその仲間たち (2) プログラムの作成と実行方法 (3) データと型 (4) 演算子と式 (5) 制御構造 (6) 組み込み関数と入出力 (7) 関数Mファイル (8) 再帰的アルゴリズム (9) 探索 (10) スタックとキュー  (11) ソート,リスト,木構造

○電気電子計測(Electrical and Electronics Measurement)

E.°水田  博 助教授  O.中村 健太郎 助教授  前学期  2−0−0

I 直流から数10GHz程度の高周波数までの電気電子工学に関連する物理量の測定・計測方法について学ぶ。 

II (1) 計測の基礎 (2) 雑音の性質と信号処理 (3) 計測と装置校正 (4) アナログ量とディジタル量 (5) 電圧,電流の測定 (6) 電力の測定 (7) インピーダンスの測定 (8) 進行波,反射波の測定 (9) 周波数と振幅・位相の測定 (10) 磁気測定 (11) 誘電測定 (12) 時間波形の測定と測定装置 (13) コンピュータを用いた計測システム

◇電気電子工学創造実験(Creative Experiments on Electrical and Electronic Engineering)

SC:(H17選定)創造性育成科目

°水本 哲弥 教授  阿部 正紀 教授  嶋田 隆一 教授
安岡 康一 助教授  高橋 宏治 助教授  中川 茂樹 助教授  山田  明 助教授
藤田 英明 助教授  龍前 三郎 講師  前学期0−0−1

I 決められたテーマのもとで電気電子工学の原理を応用した実験装置・システムを実際に製作する体験を通して,創造的思考法を習得するとともに電気電子工学の基本的原理への理解を深める。

II 平成18年度は,まず学期中の7回の授業時間帯(火曜7,8時限)に“実験クイズ”および自ら製作した磁石コイル駆動装置を用いて,「電磁誘導の法則」を体得する。この成果をふまえて「人力発電機」を設計する。続いて夏休み期間中の7回の集中時間帯(9:00-1700;8/10-12, 9/25-28)に人力発電機を試作し,その特性を測定・解析し改良を加えて完成させる。この間に得たデータや考察結果をまとめて,10月3日(火)14:00-16:00に行われる「ゑれきてるコンテスト」でポスター発表するとともに,発電パワーのコンペを行う。

(補足事項)

・電気電子工学科2年生を対象とする。

・本科目は「産学連携創造性教育支援プログラム」として産業界からの支援を受けて行われる。

・本科目とゑれきてるコンテストの内容は URL < http://www.taka.ee.titech.ac.jp/elecon/ > に掲載されている。

◎電磁気学II(Electricity and Magnetism II)

E.°岩本 光正 教授  O.中川 茂樹 助教授  後学期  2−1−0

I 電磁気IIでは,電磁気Iに続き,電磁誘導の法則,磁界のエネルギーを学ぶ。これらの知識の上で機械力と電磁気力との関係を理解し,最終的にマクスウェルの方程式と電磁界の基本的枠組みを学ぶ。例えば,インダクタンスの物理的な意味を理解する。

II (1) 電界系の方程式:電流と電荷の保存,オームの法則,ジュール損失,時間変化を伴う電界の方程式,電界のエネルギー (2) 磁界に関する方程式:電流による磁界,ビオ・サバールの法則,磁束密度,ベクトル源とベクトルポテンシャル,磁気モーメント (3)物質と磁界:磁化,アンペアの周回積分,磁性体内のBとH,磁気回路,インダクタンスとコイル,磁気エネルギー,ローレンツ力 (4) 磁界系の方程式:ローレンツ力,起電力,ファラデーの法則,表皮効果,磁界エネルギー (5) 物質に加わる力:ローレンツ力,仮想変位の方法,マクスウェルの応力 (6)マクスウェルの方程式と動的電磁気学:変位電流,マクスウェルの方程式

◎応用確率統計(Applied Probability and Statistical Theory)

E.°荒木 純道 教授  O.西方 敦博 助教授  後学期  2−1−0

I 電気電子情報通信工学に関係する諸分野における確率統計的な手法を習得する。特に信号およびシステムの確率統計的把握は情報通信工学に欠かせない。

II (1) 確率統計の基礎 (2) 確率分布とモーメント (3) 確率過程 (4) 定常,エルゴート過程 (5) 一般調和解析 (6) 信号と雑音(7) 統計的検定・推定

◎回路理論(Circuit Theory)

E.°宮本 恭幸 助教授  O.廣川 二郎 助教授  後学期  2−1−0

I 回路の時間領域,周波数領域動作の考え方と解析方法,回路方程式の一般的導出法とその解法などを修得させる。

II (1) 回路の微分方程式と応答 (2) ラプラス変換による回路解析と回路関数 (3) S変数 (4) 1-port回路 
(5) 2-port回路 (6) 分布定数線路

◎プログラム実習(Programming Skills)

E.°山下 幸彦 助教授  O.渡辺 正裕 助教授  後学期  0−0−2

I 「アルゴリズムとプログラミング」で履修した言語(またはJAVA)を使用し,数値計算を中心とした実際のプログラミング構成法を習得する。

II (1) C言語 (またはJAVA) の基本操作とグラフィクス (2) 方程式の数値解法:連立一次方程式,特異値分解 (3) 回路の過渡応答解析:Z変換による解,差分方程式 (4) ベクトルの微分のグラフィクス表示

◎電気電子工学実験第2(Electrical and Electronic Engineering Laboratory II)

°荒井 滋久 教授  水本 哲弥 教授  中川 茂樹 助教授  廣川 二郎 助教授
高橋 宏治 助教授  Adarsh Sandhu 助教授 後学期  0−0−2

I 電磁気で学んだ基礎的な諸現象について観測するとともに,回路理論および電気電子計測で学んだ電気回路について入門的な実験を行う。また,フーリエ変換の実際を学ぶとともに,電子物性に関する基礎的な特性を評価する。

II (1) フーリエ変換:矩形波・三角波,単一パルス,スペクトル解析,波形解析,平均値,実効値 (2) 回路理論:過渡現象,C-R,L-C-R回路の時間応答 (3) 分布定数回路:特性インピーダンス,反射,定在波 (4) 制御工学:制御の安定性,伝達関数とフィードバック制御 (5) 半導体物性:電子物性の基礎,キャリア濃度,ホール効果

○制御工学(電気電子)(Control Engineering - Electrical and Electronic)

E.°高橋 宏治 助教授  O.藤田 英明 助教授  後学期  2−0−0

I 自動制御系の基本概念と取扱い手法について学び,制御技術全般に関する知識を修得する。

II (1) 制御の概念 (2) フィードバックの役割 (3) 制御系の表現 (4) ラプラス変換 (5) 伝達関数 (6) 基本要素の特性 (7) フィードバック制御系の基本 (8) 系の応答の把握 (9) 系の特性記述 (10) 安定性 (11) 過渡特性 (12) フィードバック制御系の特性改善 (13) 応用例

○半導体物性(Semiconductor Physics)

E.真島  豊 助教授  O.°Adarsh Sandhu 助教授  後学期  2−0−0

I 半導体の入門として,物質の構造,固体内電子の状態などについて学んだ後,固体の電気伝導理論,分布則について学習する。さらに,半導体中の電気伝導現象の基礎である,キャリア連続の方程式について応用を通して学習する。

II (1) 結晶構造:結晶の並進対称性,ブラベー格子,ミラー指数 (2) 固体のバンド構造の基礎:定性論,水素原子,分子から固体,金属・半導体・絶縁体 (3) 固体のバンド構造I:量子力学の基礎,無限のポテンシャルに閉じ込められた電子 (4) 固体のバンド構造II:周期構造中の電子,許容帯,禁制帯,有効質量,電子と正孔 (5) キャリア:状態密度,分布則,真性キャリア濃度 (6) ドーピング:ドーピング,電子濃度・正孔濃度,温度特性 (7) 電気伝導の基礎:ドリフト速度,移動度,導電率,抵抗率 (8) ドリフト電流と拡散電流 (9) バンド図:電界が有る場合のバンド (10) 少数キャリアの注入と再結合 (11) 少数キャリア連続の方程式 (12) 少数キャリア連続の方程式の応用:キャリアの生成消滅,キャリアの拡散,拡散長 (13) pn接合 (14) 金属半導体接合

◇先端ネットワーク工学(Advanced Network Technologies)

未  定  後学期  1−0−0

I IP網に代表される高速広域情報通信ネットワークの仕組みと活用技術を理解することは今後の技術者にとって重要である。

II (1) 情報通信ネットワークの基礎 (2) ネットワークの階層構造 (3) TCP/IPプロトコル (4) WWWの関連技術 
(5) ユビキタスネットワークの動向 (6) 情報家電 (7) RFタグ

基礎電気情報数学C(Mathematics for Electrical Engineering and Computer Science C)

E.°安岡 康一 助教授  O.植之原裕行 助教授  宮本 智之 助教授  前学期  2−0−0

I 電気電子工学科および開発システム工学科電気Aコースの学習上必要となる数学的基礎知識として,複素関数と特殊関数について次の事項を学ぶ。

II 複素関数の正則性,留数・複素積分,ローラン展開,ベッセル関数。

電気電子工学英語の基礎と応用(Essentials of Modern Electrical and Electronic Engineering)

C:(H17認定)創造性育成科目

E.O. Adarsh SANDHU(サンドゥー・アダルシュ)助教授  前学期  2−0−0

I 電気電子工学についての科学技術英語力を深める。授業は英語で行い,必要に応じて日本語で説明する。受講生全員は授業中の課題について英語での発表を行う。

II 電気電子工学数学,電気電子材料及び電子素子,電気磁気学,電気電子回路,電気電子工学技術者倫理。

(注)本科目は2クラスに分けて実施する。

電力工学第一(Electric Power Engineering I)

石井 彰三 教授  前学期  2−0−0

I 電力を発生するためのエネルギー変換から,電力工学の基礎となる回路論的な考え方を修得する。

II エネルギーと発電,電力の伝送と制御,電力伝送特性,三相対称座標法,故障計算,電力方程式,電力潮流計算。

パワーエレクトロニクス(Power Electronics)

赤木 泰文 教授  前学期  2−0−0

I パワー半導体デバイスを用いた各種電力変換とその応用を扱う分野であるパワーエレクトロニクスについて,その大要を講述する。

II (1) パワーエレクトロニクスとは:概説,基礎原理。(2) 各種パワー半導体デバイス。(3) 各種ダイオード整流回路:原理,基礎特性,平滑方式。(4) 位相制御整流回路。(5) 整流回路の入力特性:有効・無効電力,力率,ひずみ率。(6)交流電力変換回路。(7) 直流チョッパ。(8) インバータ:回路方式と動作原理,制御方式。(9) 交流可変速駆動の基礎。
(10) 電力変換装置の応用。

アナログ電子回路(Analog Electronic Circuits)

E.°藤井 信生 教授  O.高木 茂孝 教授  前学期  2−1−0

I 主として,電気電子工学科および開発システム工学科電気Aコースの学生を対象としてトランジスタの動作,その回路解析,演算増幅器回路,応用回路例等を修得させる。基礎電気回路,回路理論等を履修しておくことが望ましい。

II トランジスタの動作,トランジスタの基本回路,帰還回路,演算増幅器回路,発振回路。

磁性・誘電体物性(Physics of Magnetics and Dielectrics)

E.°岩本 光正 教授  O.中川 茂樹 助教授  前学期  2−0−0

I 物質の磁性,誘電性と超伝導に関する理論及びこれらに関する材料について学習する。

II 磁性理論,磁性材料,誘電体及び強誘電体の理論,誘電及び絶縁材料,絶縁破壊,強誘電体材料,超伝導材料。

電子デバイス(Electron Devices)

E.°益 一哉 教授  筒井 一生 助教授  O.宮本 恭幸 助教授  前学期  2−0−0

I 半導体物性を基礎にして,デバイス機能を得るための仕掛け(動作原理),回路内に組み込まれた時に発揮される特性に対する理解を得ることを目的とする。

II バイポーラトランジスタ,サイリスタ,MOSダイオード,MOSFET,JFET,MESFET,CCDの動作原理,等価回路などについて講義する。

制御系解析(Control System Analysis)

高橋 宏治 助教授  前学期  2−0−0

I 電気電子工学科および開発システム工学科電気Aコースの学生を対象に,自動制御系の基本概念と取扱い手法について修得させる。後学期の「自動制御」と合わせて,定量的制御に関する全般を網羅する。

II 制御の概念,伝達関数,ブロック線図,応答と特性,フィードバックの概念など。

信号システム解析(Signal and System Analysis)

松澤  昭 教授  前学期  2−0−0

I 信号およびシステム理論の基礎について講述する。連続および離散時間信号とシステムの時間および周波数領域での取り扱いをはじめ,標本化定理の理論的骨格や,ディジタルフィルタの設計等を述べる。

II 信号およびシステムの概要,微分および差分方程式,畳み込み演算,フーリエ級数,フーリエ変換,離散フーリエ変換,標本化定理,ラプラス変換,z-変換,安定性,ディジタルフィルタ。

高電圧・放電物性(High Voltage Engineering and Discharge Plasmas)

堀田 栄喜 教授  前学期  2−0−0

I 高電圧技術,気体放電,プラズマについて基礎的なことがらを講述する。

II 高電圧発生法および測定法,高電圧機器絶縁設計,気体中の基礎過程,気体絶縁破壊,放電現象,プラズマの基礎,プラズマ計測,電磁流体力学,核融合。

光電工学(Opto-electrical Engineering)

安岡 康一 助教授  前学期  2−0−0

I 電気電子工学に関連した光に関する物性物理的分野と照明・レーザなど光をエネルギーとして利用する応用分野について工学的基礎知識を与えることを目的としている。

II 光の基本的性質,発光と吸収機構,光源・レーザの原理と特徴,視覚の定量的取扱いと照明計算,光の検出・制御と応用。

電気現業実習(Electrical Engineering Practice)

(学科長)  0−0−2

 電気情報関係の企業において研究,開発,生産等の実務を体験する。主に夏期休暇を利用して,各学生の希望する企業等において研修する。

電気電子工学実験第二(L1ゼミ)(Electrical and Electronic Engineering Laboratory II ; L1 Seminar)

°阿部 正紀 教授  藤井 信生 教授  赤木 泰文 教授  小田 俊理 教授  

荒井 滋久 教授  石井 彰三 教授  岩本 光正 教授  高橋 宏二 助教授

廣川 二郎 助教授  前学期  0−0−3

I 電気電子工学実験第一を履修した学生がさらに電気電子工学の分野において使用されている主要な機器に関する実験(コース別に内容が一部異なる)を通して,電気電子工学の諸原理を会得し,かつ機器の取り扱いに慣れることを目的としているが,またL1ゼミとしての授業も行う。すなわち各自が行った各種実験のうちの一つの実験課題に関して,その目的,内容,結果,考察等をまとめたレポートを,小人数グループ単位で電気系教員を交えたゼミナール形式で報告・発表し,討論を行う。

II アナログ回路実験,ディジタル回路実験,バイポーラトランジスタの製作と特性測定,電力回路基礎と回転機,誘電材料物性,磁性材料物性,分布定数線路,光ファイバ伝送。

科学技術者実践英語(Advanced English Communication for Engineers)

未 定  後学期  1−0−0

 科学技術者のための実践的な英語コミュニケーションスキル開発を行う。受講予定者は,予めTOEIC TOEFLを受講し申告時にSCORE SHEETを提出する必要がある。申告時においてある程度のSCOREレベルに達していることが望ましい。スコアシートの提出がない場合及び基準点に達していない場合,受講できないことがある。授業では,コミュニケーションスキルの内容に応じてクラス編成を行い訓練を行う。

情報通信技術(ICT)概論(Introduction of Information and Communication Technology)

山崎 克之 講師  後学期  1−0−0

I 企業活動,行政,家庭生活などあらゆる場面において情報通信技術(ICT)が基盤となっている。本講義では「ユビキタスネットワーク」へと向かう情報通信技術の基本と具体例を解説する。研究開発・実用化の現場から最新の話題を紹介する。

II 情報通信ネットワークの変遷(回線交換からIPへ),接続制御方式(人と人,人とモノ,モノとモノを繋ぐ),情報通信プロトコル(相互通信の手順と規約),ネットワークのモデル化(通信トラヒックのデザイン),インフラ技術(ブロードバンドへ向けて),アプリケーション技術(IP電話・ビデオ電話とネットワーク)

電力工学第二(Electric Power Engineering II)

石井 彰三 教授  後学期 2−0−0

I 電力工学第一にひきつづき,電力発生伝送に関する諸問題について学習する。

II 系統安定度,中性点接地,雷・誘導障害,電力系統の保護,電力系統の運用,開閉装置及び開閉現象,サージ現象。

集積回路設計基礎論(Fundamentals of Integrated Circuit Design)

E.°中本 高道 助教授  O.徳光 永輔 助教授  大見俊一郎 助教授

後学期  2−0−0

I.フルカスタム及びセミカスタムのデジタル集積回路の設計手法の基礎を学ぶ。

II.LSI製作の基本プロセス技術(C-MOS論理LSI),CMOS基本回路,メモリ回路,論理シミュレーション,論理設計手法,レイアウト設計手法,故障シミュレーション,テスト容易化設計,ハードウェア記述言語,PLA,PLD,FPGA,ゲートアレイ,スタンダードセル

量子論(Quantum Theory)

E.°小田 俊理 教授  O.岩本 光正 教授 後学期  2−1−0

I 原子スケールの微視的現象を扱う量子論の基本的概念,基礎的事項を習得し,電気・電子工学の各分野における応用に備える。

II 量子論の基本的概念(粒子性と波動性,不確定性原理,波動関数),演算子と固有関数,波動方程式の解法(井戸型ポテンシャル,調和振動子,球対称ポテンシャル),衝突問題,スピン,近似解法。

電気音響振動(Acoustic Engineering)

上羽 貞行 教授  °中村健太郎 助教授  後学期  2−0−0

I 音波あるいは振動の情報を電気信号に変換したり,逆に電気信号を音波あるいは振動の信号に変換するなどの電気音響技術はわれわれの生活にきわめて身近なものであるが,本講義はこの技術の基礎である電気音響学を学習することを目的としている。

II 1. 音の基本量と聴覚 2. 音波の波動方程式 3. 音波の伝搬 4. 機械振動の基礎 5. 機械系・音響系の電気回路対応 6. 電気音響変換器の機構と性質 7. 超音波の応用

光伝送工学(Fundamentals of Optical Communication)

°小山二三夫 教授  荒井 滋久 教授  水本 哲弥 教授  後学期  2−0−0

 光ファイバ通信や光エレクトロニクスの基礎となる光伝送の基本,導波光学とレーザの基本原理について考える。まず,光通信の歴史から始め,光導波路,光ファイバ伝送路,半導体レーザ,光変調,復調(光検波器),光回路の性質を理解し,将来のデバイス開拓の基礎を作る。次に,光通信システム,コンピュータ間の光伝送など大規模光ネットワークの設計方法を学ぶ。

通信方式(Communication System)

村田 英一 助教授 後学期  2−0−0

I この科目は通信方式の基礎原理を習得させるもので,アナログおよびディジタル通信の基本概念と基礎技術について講述する。

II 通信工学概論,信号とスペクトル,信号の伝送,アナログ信号のディジタル化,連続波変調通信方式と雑音,基底帯域ディジタル通信方式,帯域通過ディジタル通信方式

電磁波伝送工学及び電波法(Electromagnetic Wave Transmission and the Radio Law)

廣川 二郎 助教授  後学期  2−0−0

I TEM波の電磁波伝搬,分布定数線路中の電圧・電流分布,インピーダンス,伝送線路などについて学ぶ。また,空間における電磁波伝搬,電磁波の放射,電波法関係の諸法令・規則などについて述べる。

II 平面波の反射と透過,TEM線路,線路方程式,分布定数線路における電圧・電流分布およびインピーダンス,スミスチャート,2導体系伝送線路,中空導波管。

数値計算法(A)(Numerical Analysis(A))

西方 敦博 助教授  後学期  2−0−0

I 計算機による各種数値計算手法を紹介し,それらの原理および特徴を述べる。また,いくつかの具体的問題への適用例について触れる。

II 計算の誤差と安定性,線形方程式の解法,非線形方程式の解法,関数の計算,加速,補間と補外,数値微分・積分法,微分方程式の解法等。

ディジタル電子回路(Digital Electronic Circuits)

杉野 暢彦 助教授  後学期  2−0−0

 ダイオード,バイポーラトランジスタ,MOSトランジスタによる各種論理ゲート回路とそれらの特性,各種パルス回路,フリップフロップ,ディジタル演算回路,AD及びDA変換回路などについて講義する。

電機制御(Electric Machine Control)

藤田 英明 助教授  後学期  2−0−0

I 電気−機械系の動特性を知るために必要な,電気系と機械系とのアナロジー,電気機械系の運動方程式,回転機の特性および制御法,座標変換法などの基礎を講述する。

II (1) 電気回路と磁気回路との双対 (2) 電気系と機械系とのアナロジー (3) 直流機の特性と制御 (4) 誘導機の特性と制御 (5) 同期機の特性と制御 (6) 整流子形回転機の基礎理論 (7) 座標変換の基礎

電気電子工学実験第三(Electrical and Electronic Engineering Laboratory III)

°古屋 一仁 教授  石井 彰三 教授  小田 俊理 教授  水本 哲弥 教授  藤田 英明 助教授
中本 高道 助教授  高田 潤一 助教授  後学期  0−0−3

I 電気電子工学実験第一,同第二を履修した学生が,より広い視野から電気電子工学を学ぶために必要な実験を行い,この分野における諸原理の理解を深め,機器の取扱いを習得し,そして“ものを作りあげる経験”を目的としている。

II パワーエレクトロニクス応用機器のディジタル制御,プラズマ・高電圧,セミカスタムLSIの設計とその応用,M0S集積回路,偏光と電気工学効果・磁気光学効果,音声記号伝送のシミュレーション

科学技術者国際コミュニケーション(Advanced International Communication for Engineers)

三上 幸一 教授  岸本喜久雄 教授  °竹村 次朗 助教授  竹山 雅夫 助教授
水田  博 助教授  前学期(7学期)  0−1−0

I 科学技術者のための実践的な英語コミュニケーションスキルの開発を行う。海外の大学生と少人数のグループ研究を行い,英語によるコミュニケーションとプレゼンテーションスキルを習熟する。

II 英国ケンブリッジ大学工学部で日本語を履修している学生とチームを組み,ビデオ会議,電子メールによる英語・日本語を使用したコミュニケーションを行う。研究テーマとしてはICタグなど最先端の製品・技術を取り上げる。

電気機械設計及び製図(Design and Drawing of Electric Machine)

中村 雅憲 講師  前学期  1−0−1

I 1. 設計という観点から電気機械を考えることによって,その本質についての理解を深める。2. 設計の基本的な考え方とキイポイントを把握する。3. 電気機械周辺のシステム設計との関係を知る。4. 製図の基本を理解し図面が読めるようになること。

II 1. 電気機械設計の基礎原理 2. 誘導電動機,交流発電機,直流機,変圧器,パワー半導体デバイスの設計の要点 3. 電磁界解析の適用例 4. 電気機械製図の基本

電気鉄道(Electric Railway)

藤原 守男 講師  前学期  1−0−0

I 電気鉄道における近年の技術進歩は目覚ましいものがあり,高速大容量輸送という鉄道の特性をますます高めている。

 特に近年の石油価格高騰と供給不安のため,脱石油の交通機関として電気鉄道が世界的に再評価の機運にあり,日本の電気鉄道技術は,電化先進国(電化線区キロはロシア,ドイツに次いで世界第三位)として注目を浴びている。

 こうした視点から,電気鉄道の意義,技術,運営について把握する。

II 電気鉄道と鉄道経営,電気車両と列車運転,電気運転設備,運転制御システム,速度制御とブレーキ制御,交流電化,新幹線,新交通システム,磁気浮上システム。

電力エネルギー変換工学(Energy and Electric Power Conversion Technology)

未 定  藤田 昌雄 講師  前学期  2−0−0

I 発電と変電について,その基礎原理,水力・火力・原子力発電所および変電所の計画,設計,ならびに運用の要点と実際を修得させる。また,基本となる流体力学,熱力学,燃焼学,電気化学反応の基礎から,大規模電力供給事業を行う場合の発電用資源,および電力系統との関連についても学ぶ。電気事業における技術開発の現況と展望,および環境問題への応用にも触れる。

II 流体動力学の基礎,原動機と熱力学,熱サイクル,燃焼・伝熱の基礎,ボイラーおよび蒸気タービン,水力発電,原子力発電,火力発電。

電気法規及び施設管理(Electrical Equipment Standard and Management)

竹野 正二 講師  後学期  1−0−0

I 電気事業についての理解を深めるとともに,電気事業並びに電気施設に対する法規制の概要を理解させる。

II 電気事業の発展・現状と電気事業の特性

  電気法規の変遷

  電気事業法

  電気施設に関する技術基準

  その他の電気関係法規の概要

電気学第一(Electrical Engineering Science I)

岩本 光正 教授  °荒木 純道 教授  酒井 善則 教授  前学期  2−0−0

I[講義の目的]

1. この講義は,いろいろな工学分野を専攻する学生に共通に役立つ電気の知識を工学的立場で与えようとするものである。それぞれのクラスで3名の教員が,アナログ回路,半導体,デジタル回路・通信の各分野を講義する。三つの内容は独立しているので学ぶ順番が異なっても問題はない。

II[講義計画]

1. アナログ回路:回路に電流が流れて,情報の伝送や光・熱の発生などの多彩な働きが得られる。ここでは回路の働きを理解するための基礎理論を学ぶ。

 ・オームの法則と電気回路・交流回路・複素数を用いた交流回路・増幅回路

2. 半導体:量子論が明らかにした電子の本質と,電子物性論の基礎を学び,各種のダイオード・トランジスタの原理を理解する。

 ・電子の本質・電子物性の基礎・ダイオードの原理・トランジスタの原理

3. ディジタル技術:全ての情報を1,0で表現して処理するディジタル技術について,コンピュータ・通信の両面から基礎を理解する。

 ・論理関数の基礎・加算器・レジスタの論理動作・情報のディジタル化・ディジタル伝送

電気学第二(Electrical Engineering Science II)

古屋 一仁 教授  後学期  2−0−0

I 電気情報系以外の分野でも広く用いられている電気情報系の知識・技術を理解することが目的である。半導体集積回路及び光記録・光通信をとりあげて講義する。「電気学第一」を履修済みであることが望ましい。対象は電気・情報系以外の学生である。(電気・情報系学生は単位取得できない)

II CMOSトランジスタ,基本ゲート回路,集積回路,VLSI製造プロセス,光と物質の相互作用,半導体レーザ,光ファイバー,光記録(CD,DVD),光通信。

一般電気工学実験(General Electrical Engineering Laboratory)

SatoruIhara 教授  °府川 和彦 助教授  前学期  0−0−1

I 本実験は電気電子工学科,情報工学科,開発システム工学科電気コース及び制御システム工学科を除いた学生を対象としたもので,電気工学の基礎理論並びに諸現象を理解し,電気機械器具の取扱いを修得することを目的とする。

II 実験内容は次のとおりである。

1. オシロスコープ 2. 演算増幅器 3. ディジタル回路基礎 4. 単相電力の測定 5. 単相変圧器 

6. 三相誘導電動機 7. PCによる計測・波形処理

一般機械工学(General Mechanical Engineering)

前学期  2−0−0

 機械科学課程の教授要目を参照のこと

自動制御 (a), (b) (Automatic Control)

後学期  2−0−0

 制御システム工学課程の教授要目を参照のこと

一般材料力学B(Strength of Materials)

後学期  2−0−0

 機械知能システム学課程の教授要目を参照のこと

工業経営(Industrial Management)

前学期  2−0−0

 経営システム工学課程の教授要目を参照のこと

原子核工学概論(Introduction to Nuclear Engineering)

前学期  2−0−0

 原子核工学課程の教授要目を参照のこと

情報ネットワーク設計論(Communication Networks)

後学期  2−0−0

 情報工学課程の教授要目を参照のこと

品質管理(Quality Control)

後学期  1−0−1.5

 経営システム工学課程の教授要目を参照のこと

現代日本の企業と社会(Modern Japanese Business Management)

一橋大学教員  後学期  2−0−0

 「一橋大学の教員による交流講義」を参照のこと