◎電磁気学I(Electricity and Magnetism I)
E. °安藤 真 教授 O. 浅田 雅洋 教授 前学期 2−1−0
I クーロンの法則からマクスウェルの方程式に至る電磁気学の基本体系を学ぶ。電磁気学 Iでは,このうち,ベクトル演算から始め,静電界の方程式とその解を学ぶ 。
II (1) ベクトル演算:スカラとベクトル,ベクトル記号,発散・回転・勾配.ヘルムホルツの定理,立体角,ベクトル場の分類 (2) クーロンの法則:点電荷に対するクーロンの法則,電界・電気力線と等電位面,スカラ源とスカラポテンシャル (3) ポアソンの方程式 :分布電荷と巨視的電界,ポアソン方程式の一般解 (4) 導体と電界:導体と電界(平行平板,同軸円筒),導体表面の電荷,鏡像法 (5) 誘電体を含む系の静電界 :自由電荷と分極電荷,分極ベクトル,電界の方程式と物性条件,境界条件,静電界のエネルギー
◎線形回路(Linear Circuit Theory)
E. °荒井 滋久 教授 O. 山田 明 准教授 前学期 2−1−0
I 直流回路からスタートして,これを拡張した交流理論の基本を学習する。続いて線形集中定数回路の基礎を学習する。
II (1) 電気の基礎:直流と交流,オームの法則,電力と電力量 (2) 回路素子とその性質:抵抗,キャパシタンス,インダクタンス (3) 正弦波交流とインピーダンス:フェーザ表示,複素数表示 (4) 交流回路と記号的計算法 (5) 交流回路の各種定理:重ね合せの理,相反定理,補償,鳳-テブナン,双対,因果律と受動性 (6) 共振回路・フィルタ回路と周波数特性 (7) 相互インダクタンスと変成器 (8) 交流電力:瞬時電力,力率,無効電力 (9) 二端子対網とその基本的表示法
◎解析学(電気電子)(Analysis for Electrical and Electronic Engineers)
E. °安岡 康一 准教授 O. 植之原 裕行 准教授 前学期 2−1−0
I 電気・電子・情報・通信工学において必要となる基本的な数学手法について学ぶ。特に,物理現象の解析に用いられる複素関数,留数の定理,微分方程式,偏微分方程式を学習する。
II (1) 微分方程式:微分方程式・偏微分方程式の種類,境界条件 (2) 1階の微分方程式:変数分離系,線形1階常微分方程式 (3) ヘルムホルツ方程式(デカルト座標,円筒座標,球座標)とその変数分離解 (4) 線形2階同次微分方程式I:特異点,級数解 (5) 線形2階同次微分方程式II:確定および不確定特異点 (6) 非同次方程式:定数変化法,グリーン関数 (7) 複素関数:複素変数の関数,オイラーの式 (8) 複素関数の微分:コーシー・リーマンの条件 (9) 複素関数の積分:経路積分,コーシーの積分定理 (10) 境界値問題と経路積分 (11) 2次元ラプラス方程式と解析関数 (12) コーシーの積分公式:コーシーの積分公式,ローラン展開,解析接続 (13) 留数:特異点,留数の定理,コーシーの主値 (14) 留数計算と線形システムの安定性テスト (15) 留数を用いた積分:定積分の計算
◎フーリエ変換及びラプラス変換(Fourier Transform and Laplace Transform)
E. °古屋 一仁 教授 O. 水本 哲弥 教授 前学期 2−1−0
I 信号とシステムにおける,時間領域と周波数領域の扱い方の基礎を理解する。線形時不変システムに関する解析手法であるフーリエ変換・ラプラス変換を理解して,その電気電子情報通信工学への応用の基礎を築く。
II (1) フーリエ級数:周期信号のフーリエ級数表現 (2) フーリエ変換1:非周期信号の表現とフーリエ変換 (3) フーリエ変換2:周期信号のフーリエ変換,フーリエ変換の性質 (4) フーリエ変換3:畳み込み積分とフーリエ変換積 (5) 離散フーリエ変換:非周期離散時間信号の表現と離散フーリエ変換 (6) ラプラス変換1:定義,収束域,ラプラス逆変換 (7) ラプラス変換2:ラプラス変換の性質 (8) ラプラス変換3:線形時不変システムの解析,ブロック線図
◎電気電子工学実験第1(Electrical and Electronic Engineering Laboratory I)
°小長井 誠 教授 安岡 康一 准教授 藤田 英明 准教授 真島 豊 准教授
宮本 恭幸 准 教授 山田 明 准 教授 前学期 0−0−2
I 電磁気の基礎的な諸現象について観測するとともに,線形回路で学んだ電気回路について入門的な実験を行う。
II (1) 計測機器の使用方法 (テスター,オシロスコープの使い方.直流・交流電圧・電流の測定) (2) コンピュータを使った計測(A/D, D/A変換の使い方) (3) コンデンサ,インダクタンスの特性(電圧/電流の位相ずれ) (4) L,C,Rからなる簡単な回路のインピーダンス周波数特性 (5) 共振回路
○アルゴリズムとプログラミング(Algorithms and Programming)
E. °山下 幸彦 准教授 O. 渡辺 正裕 准教授 前学期 2−0−0
I 電子計算機による情報処理技術を身に付けることは,情報系以外の技術者にも必須である。本講義では,情報処理プラットフォームとしてMATLABを利用し,前半はプログラム言語としてのMATLABに焦点を当て,その使用法の基本を学び,後半はアルゴリズムおよびデータ構造の基礎に関して,実習を交えて理解する。(数値計算に触れる)
II (1) MATLABとその仲間たち (2) プログラムの作成と実行方法 (3) データと型 (4) 演算子と式 (5) 制御構造 (6) 組み込み関数と入出力 (7) 関数Mファイル (8) 再帰的アルゴリズム (9) 探索 (10) スタックとキュー (11) ソート,リスト,木構造
○電気電子計測(Electrical and Electronics Measurement)
E. °中川 茂樹 准 教授 O. 中村 健太郎 准 教授 前学期 2−0−0
I 直流から数10GHz程度の高周波数までの電気電子工学に関連する物理量の測定・計測方法について学ぶ。
II (1) 計測の基礎 (2) 雑音の性質と信号処理 (3) 計測と装置校正 (4) アナログ量とディジタル量 (5) 電圧,電流の測定 (6) 電力の測定 (7) インピーダンスの測定 (8) 進行波,反射波の測定 (9) 周波数と振幅・位相の測定 (10) 磁気測定 (11) 誘電測定 (12) 時間波形の測定と測定装置 (13) コンピュータを用いた計測システム
◇電気電子工学創造実験(Creative Experiments on Electrical and Electronic Engineering)
SC :(H18選定)創造性育成科目
水本 哲弥 教授 前学期 0−0−1 (平成19年度休講(平成20年度開講))
◎電磁気学II(Electricity and Magnetism II)
E. °岩本 光正 教授 O. 中川 茂樹 准教授 後学期 2−1−0
I 電磁気学IIでは,電磁気学Iに続き,電磁誘導の法則,磁界のエネルギーを学ぶ。これらの知識の上で機械力と電磁気力との関係を理解し,最終的にマクスウェルの方程式と電磁界の基本的枠組みを学ぶ。例えば,インダクタンスの物理的な意味を理解する。
II (1) 電界系の方程式:電流と電荷の保存,オームの法則,ジュール損失,時間変化を伴う電界の方程式,電界のエネルギー (2) 磁界に関する方程式:電流による磁界,ビオ・サバールの法則,磁束密度,ベクトル源とベクトルポテンシャル,磁気モーメント (3) 物質と磁界:磁化,アンペアの周回積分,磁性体内のBとH,磁気回路,インダクタンスとコイル,磁気エネルギー,ローレンツ力 (4) 磁界系の方程式:ローレンツ力,起電力,ファラデーの法則,表皮効果,磁界エネルギー (5) 物質に加わる力:ローレンツ力,仮想変位の方法,マクスウェルの応力 (6) マクスウェルの方程式と動的電磁気学:変位電流,マクスウェルの方程式
◎応用確率統計(Applied Probability and Statistical Theory)
E. °荒木 純道 教授 O. 西方 敦博 准教授 後学期 2−1−0
I 電気電子情報通信工学に関係する諸分野における確率統計的な手法を習得する。特に信号およびシステムの確率統計的把握は情報通信工学に欠かせない。
II (1) 確率統計の基礎 (2) 確率分布とモーメント (3) 確率過程 (4) 定常,エルゴート過程 (5) 一般調和解析 (6) 信号と雑音 (7) 統計的検定・推定
◎回路理論(Circuit Theory)
E. °宮本 恭幸 准教授 O. 廣川 二郎 准教授 後学期 2−1−0
I 回路の時間領域,周波数領域動作の考え方と解析方法,回路方程式の一般的導出法とその解法などを修得 させ る。
II (1) 回路の微分方程式と応答 (2) ラプラス変換による回路解析と回路関数 (3) S変数 (4) 1-port回路 (5) 2-port回路 (6) 分布定数線路
◎プログラム実習(Programming Skills)
E. °山下 幸彦 准教授 O. 渡辺 正裕 准教授 後学期 0−0−2
I 「アルゴリズムとプログラミング」で履修した言語(またはJAVA)を使用し,数値計算を中心とした実際のプログラミング構成法を習得する。
II (1) C言語 (またはJAVA) の基本操作とグラフィクス (2) 方程式の数値解法:連立一次方程式,特異値分解 (3) 回路の過渡応答解析:Z変換による解,差分方程式 (4) ベクトルの微分のグラフィクス表示
◎電気電子工学実験第2(Electrical and Electronic Engineering Laboratory II)
°荒井 滋久 教授 水本 哲弥 教授 中川 茂樹 准教授 廣川 二郎 准教授
高橋 宏治 准教授 Adarsh Sandhu 准教授 後学期 0−0−2
I 電磁気で学んだ基礎的な諸現象について観測するとともに,回路理論および電気電子計測で学んだ電気回路について入門的な実験を行う。また,フーリエ変換の実際を学ぶとともに,電子物性に関する基礎的な特性を評価する。
II (1) フーリエ変換:矩形波・三角波,単一パルス,スペクトル解析,波形解析,平均値,実効値 (2) 回路理論:過渡現象,C-R,L-C-R回路の時間応答 (3) 分布定数回路:特性インピーダンス,反射,定在波 (4) 制御工学:制御の安定性,伝達関数とフィードバック制御 (5) 半導体物性:電子物性の基礎,キャリア濃度,ホール効果
○制御工学(電気電子)(Control Engineering for Electrical and Electronic Engineers)
E. 藤田 英明 准教授 O. °高橋 宏治 准 教授 後学期 2−0−0
I 自動制御系の基本概念と取扱い手法について学び,制御技術全般に関する知識を修得する。
II (1) 制御の概念 (2) フィードバックの役割 (3) 制御系の表現 (4) ラプラス変換 (5) 伝達関数 (6) 基本要素の特性 (7) フィードバック制御系の基本 (8) 系の応答の把握 (9) 系の特性記述 (10) 安定性 (11) 過渡特性 (12) フィードバック制御系の特性改善 (13) 応用例
○半導体物性(Semiconductor Physics)
E. 真島 豊 准教授 O. °Adarsh Sandhu 准教授 後学期 2−0−0
I 半導体の入門として,物質の構造,固体内電子の状態などについて学んだ後,固体の電気伝導理論,分布則について学習する。さらに,半導体中の電気伝導現象の基礎である,キャリア連続の方程式について応用を通して学習する。
II (1) 結晶構造:結晶の並進対称性,ブラベー格子,ミラー指数 (2) 固体のバンド構造の基礎:定性論,水素原子,分子から固体,金属・半導体・絶縁体 (3) 固体のバンド構造I:量子力学の基礎,無限のポテンシャルに閉じ込められた電子 (4) 固体のバンド構造II:周期構造中の電子,許容帯,禁制帯,有効質量,電子と正孔 (5) キャリア:状態密度,分布則,真性キャリア濃度 (6) ドーピング:ドーピング,電子濃度・正孔濃度,温度特性 (7) 電気伝導の基礎:ドリフト速度,移動度,導電率,抵抗率 (8) ドリフト電流と拡散電流 (9) バンド図:電界が有る場合のバンド (10) 少数キャリアの注入と再結合 (11) 少数キャリア連続の方程式 (12) 少数キャリア連続の方程式の応用:キャリアの生成消滅,キャリアの拡散,拡散長 (13) pn接合 (14) 金属半導体接合
◇先端ネットワーク工学(Advanced Network Technologies)
長谷川 享 非常勤講師 堀内 浩規 非常勤講師 竹内 和則 非常勤講師
後学期 1−0−0
I IP網に代表される高速広域情報通信ネットワークの仕組みと活用技術を理解することは今後の技術者にとって重要である。
II (1) 情報通信ネットワークの基礎 (2) ネットワークの階層構造 (3) TCP/IPプロトコル (4) WWWの関連技術 (5) ユビキタスネットワークの動向 (6) 情報家電 (7) RFタグ
◎アナログ電子回路(Analog Electronic Circuits)
E. °藤井 信生 教授 O. 松澤 昭 教授 前学期 2−1−0
I トランジスタの回路解析・設計,演算増幅器回路,応用回路等を修得する。
II (1)トランジスタの等価回路 (2)バイアス回路 (3)トランジスタの基本増幅回路 (4)高周波等価回路 (5)負帰還回路 (6)集積基本電子回路 (7)増幅回路 (8)差動増幅回路 (9)大信号増幅回路 (10)演算増幅器回路 (11)発振回路 (12)変復調回路 (13)ミキサ回路 (14)フィルタ回路
◎ディジタル電子回路(Digital Electronic Circuits)
E. °高橋 宏治 准教授 O. 徳光 永輔 准教授 前学期 2−1−0
I 論理回路の動作を理解する上で必要な基礎理論に習熟した後,各種論理ゲート,ディジタル演算回路への応用について講義する。
II (1)トランジスタの2値動作 (2)ブール代数と論理関数 (3)基本論理回路 (4)基本ゲート (5)組み合わせ論理回路 (6)論理関数の簡単化 (7)組み合わせ論理回路の例 (8)フリップフロップ (9)フリップフロップの応用 (10)順序回路 (11)順序回路の実現I
◎電気電子工学実験第3(Electrical and Electronic Engineering Laboratory III)
°阿部 正紀 教授 益 一哉 教授 松澤 昭 教授 西山 伸彦 准教授 赤木 泰文 教授
岩本 光正 教授 前学期 0−0−2
I 電気磁気および電子物性の基礎的な諸現象について観測するとともに,アナログ電子回路,ディジタル電子回路,制御工学,電気電子計測等で学んだ電気回路について入門的な実験を行う。
II (1)アナログ電子回路(増幅回路) (2)アナログ電子回路(OPアンプ,発振回路) (3)ディジタル電子回路 (4)電気機器 (5)電気電子材料(磁性体,金属)
○電気機器学(Electric Machinery)
E. °赤木 泰文 教授 O. 藤田 英明 准教授 前学期 2−0−0
I エネルギーの変換や制御に広く用いられている電気機器全般について,エネルギー変換のしくみや動作特性など基礎理論を習得し,その応用についても理解を深める。
II (1)各種電気機器とその役割 (2)直流機の基礎 (3)直流発電機と直流電動機 (4)ステッピング電動機 (5)磁気現象の基礎 (6)変圧器 (7)3相交流 (8)誘導電動機 (9)同期電動機と同期発電機
○電気デバイス(Electron Devices)
E. 筒井 一生 准教授 O. °宮本 恭幸 准教授 前学期 2−0−0
I 半導体デバイスの基本を学ぶ,半導体の物性を基礎にしてデバイス機能を得るための動作原理,回路内に組み込まれた時に発揮される特性を理解する。
II (1)pn接合とポテンシャル分布 (2)pn接合の電流電圧特性 (3)金属−半導体接触 (4)バイポーラトランジスタの基礎 (5)理想バイポーラトランジスタ (6)バイポーラトランジスタの等価回路 (7)バイポーラトランジスタの小信号等価回路と高周波特性 (8)MOSダイオード (9)MOSFET (10)その他のデバイス
◇電気電子材料(Electrical and Electronics Materials)
小田 俊理 教授 前学期 2−0−0
I 磁性体及び誘電体の基礎を,物質の磁性と誘電性に関する理論から学ぶ。磁化及び分極がどのような現象であるかを学び,関連の材料について理解を深める。
II (1)誘電体材料とその応用 (2)誘電分極 (3)気体・固体の誘電率 (4)誘電分極の周波数特性と複素誘電率 (5)強誘電体と相転移 (6)磁性材料とその応用 (7)磁化と磁気モーメント (8)反磁性・常磁性 (9)強磁性 (10)磁気異方性と非相反特性
◇量子力学(Quantum Mechanics)
阿部 正紀 教授 前学期 2−0−0
I 原子スケールの微視的現象を扱う量子論の基本的概念を習得し,電気電子工学の各分野における応用に備える。
II (1)量子力学の誕生と発展 (2)粒子・波動の二重性とド・ブロイ波 (3)シュレディンガー波動方程式と自然科学の本質 (4)確率波の解釈と不確定性原理 (5)波動関数・演算子・固有関数 (6)常状態と波動方程式の解 (7)スピンと量子統計 (8)観測問題と量子情報工学の基礎
◇波動工学(Electromagnetic Fields and Waves)
安藤 真 教授 前学期 2−0−0
I 電磁波の放射,伝搬,反射の原理及び性質を説明する。
II (1)電磁気学の基礎 (2)伝送線路 (3)マックスウェル方程式とその解 (4)インピーダンス (5)境界条件,波動の反射と回折 (6)波動の放射と受信 (7)導波構造 (8)エネルギーおよび情報伝送媒体としての波動 (9)波動の合成と設計
◇電気現業実習(Electrical Engineering Practice)
学科長 前学期 0−0−2
I 電気情報関係の企業において研究,開発,生産等の実務を体験する。主に夏期休暇を利用して,各学生の希望する企業等において研修する。
◎電気電子工学実験第4(L2ゼミ)(Electrical and Electronic Engineering Laboratory IV; L2 Seminar)
°古屋 一仁 教授 安藤 真 教授 荒木 純道 教授 中本 高道 准教授 小田 俊理 教授
後学期 0−0−2
I 電子デバイス,波動工学等で学んだ電磁気,電気回路の応用的な内容について実験を通して理解を深める。また,通信伝送の入門的な実験を行うとともに,D/A変換,A/D変換などのディジタル信号処理の基礎を実験によって理解する。
II (1)波動 (2)通信伝送工学 (3)セミカスタムLSIの設計とその応用 (4)半導体実験
○コンピュータアーキテクチャ(Computer Architecture)
E. 杉野 暢彦 准教授 O. °中本 高道 准教授 後学期 2−0−0
I 計算機のハードウェア,特にプロセッサの機能や設計の考え方を学ぶ。
II (1)組み込みシステムとLSI設計の概要 (2)加算回路 (3)ALU回路 (4)組み合わせ回路 (5)レジスタ (6)状態遷移回路 (7)マイクロコントローラとマイクロプロセッサ (8)命令セットと実行方法
○通信伝送工学(Communication Engineering)
高田 潤一 教授 後 学期 2−0−0
I 情報通信のための実際的な変復調などのディジタル伝送技術,および情報の定量化に関する情報理論を理解する。
II (1)通信システム概論 (2)確率過程の基礎 (3)雑音理論の基礎 (4)情報量,エントロピー (5)情報源符号化定理 (6)情報源符号化とデータ圧縮 (7)通信路容量 (8)通信路符号化定理 (9)誤り訂正符号 (10)帯域通過ディジタル伝送
○技術論文(L1ゼミ)(Engineering Writing; L1 Seminar)
各教員 後学期 0−0−1
I 技術者として必要な,日本語による文書作成能力,日本語による発表能力を身につける。また日本語と英語による表現方法の差異を学習する。
II (1)研究発表の目的 (2)技術論文の分類 (3)文献調査の方法 (4)特許調査の方法 (5)実験レポートと学位論文 (6)技術論文の構成 (7)学術用語 (8)技術論文の文体 (9)発表の方法(口頭発表) (10)発表の方法(ポスター発表) (11)英語文献の読み方 (12)英語論文の書き方
◇電力工学 I(Electric Power EngineeringI)
安岡 康一 准教授 後学期 2−0−0
I 電力を発生するためのエネルギー変換から電力工学の基礎となる回路論的な考え方までを習得する。
II (1)エネルギーと発電 (2)電力の伝送と制御 (3)電力伝送特性 (4)三相送電と対称座標法解析 (5)故障計算 (6)電力方程式 (7)電力潮流計算
◇パワーエレクトロニクス(Power Electronics)
赤木 泰文 教授 後学期 2−0−0
I 電力用半導体素子を用いた電力エネルギーの変換技術の原理を説明する。
II (1)パワーエレクトロニクスの基礎 (2)電力用半導体素子 (3)ダイオード整流回路 (4)インバータの原理 (5)交流可変駆動の方式 (6)電力変換装置の応用
◇ディジタル信号処理(Digital Signal Processing)
山口 雅浩 准 教授 後学期 2−0−0
I 信号およびシステム理論の基礎について講義する。
II (1)信号およびシステムの基礎 (2)差分方程式で記述されるシステム (3)畳込み演算 (4)離散フーリエ変換 (5)標本化定理とエリアジングスペクトル (6)ラプラス変換,z変換 (7)システム安定性 (8)ディジタルフィルタ(FIR, IIR) (9)信号の情報圧縮 (10)AD変換,DA変換
◇集積回路設計(Integrated Circuit Design)
松澤 昭 教授 後 学期 2−0−0
I ディジタル集積回路の設計手法の基礎を学ぶ。
II (1)LSI製作の基本プロセス技術 (2)CMOSの設計基礎 (3)CMOS基本回路 (4)メモリ回路 (5)論理シミュレーション (6)論理設計手法 (7)レイアウト設計手法 (8)故障シミュレーション (9)テスト容易化設計 (10)ハードウェア記述言語 (11)PLA, PLD, FPGA,スタンダードセル
◇光エレクトロニクス(Optelectronics)
小山 二三夫 教授 後学期 2−0−0
I 光とエレクトロニクスの融合による光エレクトロニクスを学ぶ。半導体物性を基礎にして光デバイスの動作原理,さらに光通信や光記録の仕組みを理解する。
II (1)光導波路 (2)レーザ発振の原理 (3)LED (4)光検出器の原理 (5)光変復調器 (6)光ディスク技術(DVDなど) (7)光機能素子
◇情報通信技術(ICT)概論(Introduction of Information and Communication Technology)
山崎 克之 非常勤講師 後学期 1−0−0
I 企業活動,行政,家庭生活などあらゆる場面において情報通信技術(ICT)が基盤となっている。本講義では「ユキビタスネットワーク」へと向かう情報通信技術の基本と具体例を解説する。研究開発・実用化の現場から最新の話題を紹介する。
II 情報通信ネットワークの変遷(回線交換からIPへ),接続制御方式(人と人,人とモノ,モノとモノを繋ぐ),情報通信プロトコル(相互通信の手順と規約),ネットワークのモデル化(通信トラヒックのデザイン),インフラ技術(ブロードバンドへ向けて),アプリケーション技術(IP電話・ビデオ電話とネットワーク)
科学技術者実践英語(Advanced English Communication for Engineers)
各教員 後学期 1−0−0
科学技術者のための実践的な英語コミュニケーションスキル開発を行う。受講予定者は,予め TOEIC TOEFLを受講し申告時にスコアシートを提出する必要がある。申告時においてある程度のスコアレベルに達していることが望ましい。スコアシートの提出がない場合及び基準点に達していない場合,受講できないことがある。授業では,コミュニケーションスキルの内容に応じてクラス編成を行い訓練を行う。
科学技術者国際コミュニケーション(Advanced International Communication for Engineers)
三上 幸一 教授 岸本 喜久雄 教授 河村 憲一 准教授 °齋藤 滋規 准教授
中川 茂樹 准教授 竹村 次朗 准教授 Ilya D. Gridnev 准教授 前学期 0−1−0
I 科学技術者のための実践的な英語コミュニケーションスキルの開発を行う。海外の大学生と少人数のグループ研究を行い,英語によるコミュニケーションとプレゼンテーションスキルを習熟する。
II 英国ケンブリッジ大学工学部で日本語を履修している学生とチームを組み,ビデオ会議,電子メールによる英語・日本語を使用したコミュニケーションを行う。研究テーマとしては日本の最先端の製品・技術を取り上げる。
◇電気機械設計及び製図(Design and Drawing of Electric Machine)
中村 雅憲 非常勤講師 前学期 1−0−1
I 1. 設計という観点から電気機械を考えることによって,その本質についての理解を深める。2. 設計の基本的な考え方とキイポイントを把握する。3. 電気機械周辺のシステム設計との関係を知る。4. 製図の基本を理解し図面が読めるようになること。
II 1. 電気機械設計の基礎原理 2. 誘導電動機,交流発電機,直流機,変圧器,パワー半導体デバイスの設計の要点 3. 電磁界解析の適用例 4. 電気機械製図の基本
◇電気鉄道(Electric Railway)
藤原 守男 非常勤講師 前学期 1−0−0
I 電気鉄道における近年の技術進歩は目覚ましいものがあり,高速大容量輸送という鉄道の特性をますます高めている。
特に近年の石油価格高騰と供給不安のため,脱石油の交通機関として電気鉄道が世界的に再評価の機運にあり,日本の電気鉄道技術は,電化先進国(電化線区キロはロシア,ドイツに次いで世界第三位)として注目を浴びている。
こうした視点から,電気鉄道の意義,技術,運営について把握する。
II 電気鉄道と鉄道経営,電気車両と列車運転,電気運転設備,運転制御システム,速度制御とブレーキ制御,交流電化,新幹線,新交通システム,磁気浮上システム。
◇電力エネルギー変換工学(Energy and Electric Power Conversion Technology)
°片岡 良彦 連携准教授 藤田 昌雄 非常勤講師 前学期 2−0−0
I 発電と変電について,その基礎原理,水力・火力・原子力発電所および変電所の計画,設計,ならびに運用の要点と実際を修得させる。また,基本となる流体力学,熱力学,燃焼学,電気化学反応の基礎から,大規模電力供給事業を行う場合の発電用資源,および電力系統との関連についても学ぶ。電気事業における技術開発の現況と展望,および環境問題への応用にも触れる。
II 流体動力学の基礎,原動機と熱力学,熱サイクル,燃焼・伝熱の基礎,ボイラーおよび蒸気タービン,水力発電,原子力発電,火力発電。
◇電気法規及び施設管理(Electrical Equipment Standard and Management)
竹野 正二 非常勤講師 後学期 1−0−0
I 電気事業についての理解を深めるとともに,電気事業並びに電気施設に対する法規制の概要を理解させる。
II 電気事業の発展・現状と電気事業の特性
電気法規の変遷
電気事業法
電気施設に関する技術基準
その他の電気関係法規の概要
電気学第一(Electrical Engineering Science I)
°岩本 光正 教授 水本 哲弥 教授 酒井 善則 教授 前学期 2−0−0
I[講義の目的]
1. この講義は,いろいろな工学分野を専攻する学生に共通に役立つ電気の知識を工学的立場で与えようとするものである。それぞれのクラスで3名の教員が,アナログ回路,誘電体・絶縁体,ディジタル回路・通信の各分野を講義する。三つの内容は独立しているので学ぶ順番が異なっても問題はない。
II[講義計画]
1. アナログ回路:回路に電流が流れて,情報の伝送や光・熱の発生などの多彩な働きが得られる。ここでは回路の働きを理解するための基礎理論を学ぶ。
・オームの法則と電気回路・交流回路・複素数を用いた交流回路・増幅回路・電子回路とその応用
2. 電子物性(誘電体・絶縁体):真空の持つ電磁気学的性質を理解し,誘電体・絶縁体・液晶・半導体の物性を考える。
・電子物性の基礎・真空・誘電体・絶縁体・液晶・半導体
3. ディジタル技術:全ての情報を1,0で表現して処理するディジタル技術について,コンピュータ・通信の両面から基礎を理解する。
・論理関数の基礎・加算器・レジスタの論理動作・情報のディジタル化・ディジタル伝送
電気学第二(Electrical Engineering Science II)
古屋 一仁 教授 後学期 2−0−0
I 電気情報系以外の分野でも広く用いられている電気情報系の知識・技術を理解することが目的である。半導体集積回路及び光記録・光通信をとりあげて講義する。「電気学第一」を履修済みであることが望ましい。対象は電気・情報系以外の学生である。(電気・情報系学生は単位取得できない)
II CMOSトランジスタ,基本ゲート回路,集積回路,VLSI製造プロセス,光と物質の相互作用,半導体レーザ,光ファイバー,光記録(CD,DVD),光通信。
一般電気工学実験(General Electrical Engineering Laboratory)
°学科長 府川 和彦 准教授 前学期 0−0−1
I 本実験は電気電子工学科,情報工学科,開発システム工学科電気コース及び制御システム工学科を除いた学生を対象としたもので,電気工学の基礎理論並びに諸現象を理解し,電気機械器具の取扱いを修得することを目的とする。
II 実験内容は次のとおりである。
1. オシロスコープ 2. 演算増幅器 3. ディジタル回路基礎 4. 単相電力の測定 5. 単相変圧器
6. 三相誘導電動機 7. PCによる計測・波形処理
◇一般機械工学(General Mechanical Engineering)
前学期 2−0−0
機械科学課程の教授要目を参照のこと
◇材料力学概論(Introduction to Strength of Materials)
前学期 1−0−0
機械知能システム学課程の教授要目を参照のこと
◇自動制御(a),(b)(Automatic Control)
後学期 2−0−0
制御システム工学課程の教授要目を参照のこと
◇工業経営(Industrial Management)
前学期 2−0−0
経営システム工学課程の教授要目を参照のこと
◇原子核工学概論(Introduction to Nuclear Engineering)
前学期 2−0−0
原子核工学課程の教授要目を参照のこと
◇情報ネットワーク設計論(Communication Networks)
後学期 2−0−0
情報工学課程の教授要目を参照のこと
◇品質管理(Quality Control)
後学期 1−0−1.5
経営システム工学課程の教授要目を参照のこと
現代日本の企業と社会(Modern Japanese Business Management) (平成19年度休講)
一橋大学教員 後学期 2−0−0
「一橋大学の教員による交流講義」を参照のこと