社会工学関係科目

社会工学と問題発見(Problem Findings in Social Engineering)
°金子 昭彦 准教授  中井 検裕 教授  肥田野 登 教授  斎藤  潮 教授
坂野 達郎 准教授  山下  徹 非常勤講師  岡田 一天 非常勤講師  西河 哲也 非常勤講師
川野  毅 非常勤講師  未 定 非常勤講師   3学期   1−0−1
問題発見と解決のための計画について,その構成要素であるプランや政策,デザインの理論と方法を数カ所の現場実習を通して学ぶ。学生にはプレゼンテーションとコメントを義務づける。

空間設計の基礎(Fundamental Theories on Space Design)
°斎藤  潮 教授  土肥 真人 准教授  奥山 信一 准教授   3学期   1−0−1
空間を計画・設計するのに最低限必要な基礎知識として,空間把握・解釈法,空間の操作および統合の技法,空間表現・空間計画の技法・方法および日本の代表的空間について講述する。また,空間を表現する道具としての図面について,演習を通じて学習させる。

(1) 空間の把握
・身体を用いた空間計測・空間スケール,・地形構造,・地被と地物,・要所把握,・人間活動,・歴史的意義
(2) 空間の計画と表現
・現況把握と評価,・問題抽出と解決,・統合

コンピュータ・ネットワーク活用技術の基礎(Practical Use of Computer Network)
橋浦 弘明 非常勤講師   3学期   0−0−1
コンピュータは生活のあらゆる場面で用いられ,その利用技術はますます重要となっている。本講義では,コンピュータの利用に欠かす事のできないプログラミング言語(Java)とその基本的文法,技法の習得を行う。更に実際のソフトウェア,システム開発現場を模倣したプロジェクト形式によるソフトウェア開発演習を通じて,実際にソフトウェア開発作業に必要な技術の習得を行う。

都市計画概論(Introductory City Planning)
中井 検裕 教授   3学期   2−0−0
都市計画の基礎概念について履修し,都市基本計画の立案に係わる技術的な手法の内容とその背景や意味を論ずる。
(1) 都市の発展と都市計画 (2) 西洋の都市計画史 (3) 日本の都市計画史 (4) マスタープラン (5) 土地利用の計画 (6) 都市施設の計画 (7) 市街地の開発と再開発 (8) 都市空間の設計 (9) 都市計画の手順 (10) 日本の都市計画制度 (11) 欧米の都市計画制度

経済学の基礎理論(Basic Theory of Economics)
内藤  巧 准教授   3学期   2−1−0
経済学では,様々な社会問題を個人の「合理的な」行動の総体的な結果として捉え,「効率性」(どのくらいムダがないか)という基準で評価し,より効率的な政策や制度を設計する。この講義では,経済学のあらゆる分野の基礎となるミクロ経済学の基礎概念を理解することを目指す。
(1)イントロダクション (2)家計の行動 (3)企業の行動 (4)市場均衡と効率性 (5)市場の失敗と政府の役割

社会システムの構造分析(Analysis of Social System)
土場  学 非常勤講師   3学期   2−0−0
日本社会の構造変動(資源や地位の配分パターンの変化)の動態を社会学の理論と方法を土台として総合的ないし相関的に把握することをねらいとする。またそれと同時に,社会構造を計量的に分析するための手法を学んでもらう。

ゲーム理論(Game Theory)
武藤 滋夫 教授   3学期   2−0−0
社会・経済システムを記述し分析する理論である 「ゲーム理論」,特に「非協力ゲーム理論」について,その理論的基礎と経済学など社会科学への応用を事例を交えながら解説する。主な内容は以下のとおりである。戦略形ゲーム,ナッシュ均衡,展開形ゲーム,部分ゲーム完全均衡,情報不完備なゲーム,完全ベイジアン均衡,繰り返しゲーム,フォーク定理

問題の構造化と調査(Problem Structuring and Social Survey)
未 定   4学期   1−1−0
具体的な社会問題について,問題の明確化と実態の把握を行うための基礎的手法を学ぶ。すなわち,ある社会問題に関して,問題点を探索し,それらを整理・構造化し,関連する既存のデータ・資料を収集し,先行研究を検討する手続きを習得する。そしてそれを通じて明確化された問題図式をもとに,作業仮説を構築し,それを検証するための調査を設計する。

社会工学数理の基礎(Fundamental Mathematical Methods for Social Engineering)
°樋口 洋一郎 教授  肥田野 登 教授  加藤 尊秋 助教  島根 哲哉 助教   4学期  1−1−1
社会工学における問題解決のための数理的手法の基本である (1)数理計画法の基礎 (2)統計 (3)回帰分析を学習する。(1)数理計画法においては線形計画法,非線形計画法の基礎,最適化手法等,(2)統計においては,基礎概念,推定(最尤法)と検定及び離散統計,そして (3)回帰分析においては,連続・離散的変数(量と質)の扱いに注意しつつ,重回帰分析の基礎と応用を学習する。

経済システムと政策論(Economic System and Policies)
金子 昭彦 准教授   4学期   2−0−0
マクロ経済学は,一国の国民所得,経済成長率,インフレーション,経常収支等の決定について研究し,適切な政策を考える学問である。本講義では,「経済学の基礎理論」で学んだ知識を基礎にマクロ経済学を学ぶ。具体的には,長期モデルにおける国民所得・経常収支の決定およびそれらへの経済政策の影響,貨幣とインフレーションの関係,IS-LMモデルやマンデル=フレミングモデルを使った短期モデルにおける総需要・経常収支の決定および経済政策の有効性などである。

国土と地域の計画(National and Regional Planning)
°十代田 朗 准教授  大西 律子 非常勤講師  渡辺  厚 非常勤講師  大下  茂 非常勤講師
4学期   2−0−0
国土計画と地域計画の考え方や方法を修得することを目指し,まず,講義の前半部では,わが国の国土計画・地域計画の事業の今日までの歴史的変遷を辿る。(1)近代までの国土条件と国土認識とそれに基づく国土計画の変遷,(2)近代以降,明治・大正・昭和初期の国土計画と地域開発事業,(3)昭和戦後期の全国総合開発計画と地域開発事業及びその制度的体系,(4)現在の全国総合開発計画(21世紀の国土のグランドデザイン,国土形成計画),(5)近年の地域開発事業(リゾート開発計画,テクノポリス等)。後半部では,これからの地域計画の考え方と方法を中心にトピック的に講述する。まず,(6)今後の国土・地域計画をとりまく社会経済・環境を認識した上で,(7)コンベンション都市開発,(8)集客型地域づくり等を事例を交えながら解説する。

社会工学特別演習第一(Social Engineering Special Exercise I)
各教員   4学期  0−2−0
各研究室の学部ゼミ,大学院ゼミ,勉強会などに参加し,その研究分野の研究内容,研究方法論の基礎について学習する。Lゼミ科目であり,第1〜第3で,異なる研究室を2つ以上選択しなければならない。

社会工学専門講義第一(Social Engineering Special Lecture I)
各教員   4学期   2−0−0
学生の関心に応じて,社会工学の各研究分野からより専門性の高い話題を学び,それについて問題の所在,分析の方法,解決としての計画などを講述し,学士論文研究のための基礎とさせる。

法システム(Legal System)
宇佐美 誠 准教授   4学期   2−0−0
本講議では,公共的問題を発見し解決する重要な制度複合体である法システムについて,法哲学とくに法概念論の観点から概説する。
(1) 法哲学の概要・位置づけと社会工学にとっての意味
(2) 法の種類(名宛人による区別,作用による区別)
(3) 法の特質(法と道徳,法と強制)
(4) 法のモデル(命令からルールへ,原理と政策)
(5) 権利(権利の区分,権利の本質)

コラムiランド(Column i land)
山室 恭子 教授   4学期   0−1−0
iはインターネットのi。Webの海に文章表現の島を浮かべます。
目ざすのは自在に自然言語を操れる力。そして,実り多いコミュニケーションを広げることのできる人間的な深み。それを教室にせっせと通うのではなく,Webだけで,パソコンの前ですいすい達成してしまおうという本学初の試みです。時は夏,8月から10月下旬までの期間に,Web上での文章コンテストを5回程行い,最後にみんなで顔合わせ,と計画しています。
文系全学科目の「コラムランド」「コラムキングダム」とリンクさせて遊ぶもよし,大学院に進学した際に待っている「文章表現論」のプレマッチとして参戦するもよし。夏のリゾートアイランド。お気軽にお立ち寄りください。

公共経済学(社工)(Public Economics)
小西 秀樹 教授   4学期   2−0−0
公共経済学の基礎理論,主として市場の失敗,公共選択理論,および租税理論について講義する。

社会工学計画第一(Models, Forecasting, Policy and Planning Formation, and Their Evaluation in Social Engineering)
°肥田野 登 教授  増井 利彦 連携准教授  土肥 真人 准教授   5学期   0−1−1
社会工学における,問題解決のための個人と社会に係わる理論,予測,代替案作成及びその評価手法を社会工学の哲学,理念と方法の中で位置付ける。特に人文社会科学と社会工学の関係,経済学の人文社会科学における位置付けなどを社会工学の課題に則して学ぶ。特に評価に不可欠な地球環境問題に係わるシミュレーションの学習と社会経済的評価手法の中でも重要な費用便益分析の手法である仮想市場法(CVM)を習得する。

人間環境の計画史(History of Environment and City Planning)
°十代田 朗 准教授  斎藤  潮 教授  土肥 真人  准 教授  中井 検裕 教授
5学期   2−0−0
山・河川・海・森などの自然環境と都市・集落の計画について,その思想と技術の推移を歴史的・文化人類学的視点から述べると同時に,自然と都市の相互作用について論ずる。
(1) 自然環境の計画とその思想
(2) 公共施設整備の現代
(3) 西欧の都市計画とその歴史
(4) 日本の都市計画とその歴史

プロジェクトの経済評価(Project Evaluation Method)
°坂野 達郎 准教授  肥田野 登 教授   5学期   1−1−0
社会システムに関するプロジェクトの効率的かつ公正な運営に不可欠な,システムの状態を客観的に評価する手法を学習する。
(1) 経済評価のための基準と意思決定
選好関係と効用,不確実性を伴う決定,投票理論
(2) 経済評価手法
費用 便益分析,ヘドニックアプローチの理論と実際

移動とコミュニケーションのシステムデザイン
(Design of Transport and Communication Space and System: Design, Arts and Mathematical Choice Model)
肥田野 登 教授   5学期   2−0−0
コミュニケーションの場,状況のデザインを鉄道,駅,車両などの物的な施設や空間のみならず,自己の内面における対話にまで拡張して行い,具体的な作品を創造する。さらに,これらのコミュニケーションを統合的に扱える数理選択モデル理論とその応用を学習する。

デザインプレゼンテーション(Techniques of Presentation)
°斎藤  潮 教授  小野寺 康 非常勤講師   5学期   1−0−1
計画・デザインの課題を通して,その意図を第三者に伝達するための表現技法を学ぶ。
題材は,ランドスケープ,建築,構造物から幅広く選択する。

社会工学特別演習第二(Social Engineering Special Exercise II)
各教員   5学期  0−2−0
各研究室の学部ゼミ,大学院ゼミ,勉強会などに参加し,その研究分野の研究内容,研究方法論の基礎について学習する。Lゼミ科目であり,第1〜第3で,異なる研究室を2つ以上選択しなければならない。

社会工学専門講義第二(Social Engineering Special Lecture II)
各教員   5学期   2−0−0
学生の関心に応じて,社会工学の各研究分野からより専門性の高い話題を選び,それについて問題の所在,分析の方法,解決としての計画などを講述し,学士論文研究のための基礎とさせる。

環境経済・政策論 I(Theory of Environmental Economics and Policies I)
日引  聡 連携准教授   5学期   2−0−0
本講義のねらいは次の通り。
(1) 環境問題を分析するための経済学の基礎理論の修得
(2) 日本が直面する環境問題の現状,日本の環境政策・制度,および,その問題点や望ましい政策のあり方について理解を深める。

社会工学の政策と計画実践論(Policies and Planning Practices in Social Engineering)
°中井 検裕 教授  肥田野 登 教授  関  幸子 非常勤講師  真野 修司 非常勤講師
大村 哲弥 非常勤講師  額田 樹子 非常勤講師  佐波 利昭 非常勤講師  渡辺 美衡 非常勤講師
5学期   2−0−0
現代社会システムの直面する諸問題について,国・地方自治体・民間企業における政策・企画立案の実践を論じる。現実社会の第一線で活躍する講師を招き,社会工学の実践を教授すると同時に,社会システムの政策計画立案の体系化を試みる。

歴史空間論(Topics of Historical Landscapes)
°山室 恭子 教授  高岸  輝 准教授   5学期   2−0−0
我が日本において,人々が空間をどのように認識し,表現してきたか。
中世の絵巻物・近世初めの屏風絵・江戸の浮世絵の三つの世界を旅することで,その答えをさぐってゆく。
右から左へと巻き広げながら,手の中でストーリーが進行する絵巻物,空間を仕切り飾る調度として機能した屏風絵,版画として大量に流通した浮世絵。それぞれに固有の特徴を押さえつつ,古来,日本人がどのように空間を認識したりデザインしたりしてきたか,その豊穣な精神世界を汲み上げる。
毎週,プロジェクタでスクリーンに投影される大量の絵に溺れていただくこととなろう。

計量経済学入門(Introductory Econometrics)
田中 隆一 准教授   5学期   2−0−0
この講義では,「社工数理の基礎」等の授業で習得した基礎的な計量経済理論を復習しつつ,統計パッケージを用いて現実のデータを分析する手法に触れていただくことにより,卒業研究をはじめとする今後の研究において役立つようなデータ分析力を身につけていただくことを主な目的としています。

社会工学計画第二(Planning Workshop in Social Engineering)
°坂野 達郎 准教授  中井 検裕 教授  土肥 真人 准教授  斎藤  潮 教授
十代田 朗 准教授  樋口 洋一郎 教授  金子 昭彦 准教授  内藤  巧 准教授
真野 洋介 准教授  宇佐美 誠 准教授  伊藤 雅春 非常勤講師  角方 正幸 非常勤講師
村木 美貴 非常勤講師  中西 正彦 助教  杉田 早苗 助教  津々見  崇 助教
橋本 摂子 助教  堂免 隆浩 助教  斉藤 都美 助教   笠原 知子 助教   6学期   0−0−2
与えられた社会経済的,地域的問題をある一定の側面から把握し,利用可能な人的時間的物的資源を効率的に使用し,コンセプトとしての解決案を提示できるような開発・施設・政策・制度プロジェクトを運営していくためのプロポーザルを作成する。演習の成果物として,社会的意義の記述文書,コンセプトを表現する図面,コンセプトを実現するための制度案を要求する。
(1) 計画要素の選定と関連構造の考察 (2) 計画素案の立案 (3 )コンセプトの社会的意義の中間発表 (4) 担当教員への経過報告と素案の改善 (5) 最終計画案の発表

コンピュータ・プログラミング(Computer Programming)
渡辺  理 非常勤講師   6学期   1−1−0
社会情報システムのモデリングに必要な技法を紹介し,演習を行う。UMLの主要な技法や,システム分析/評価法,アイデア抽出法や,社会情報システムの設計事例など。
ITシステムの開発に限らず,人間系を含む広義のシステムデザインに役立つモデリング能力の習得をねらいとする。
社会システムのコンセプトデザイナーや,上流SE,コンサルタント等に興味のある学生を受講対象と想定する。

環境経済・政策論 II(Theory of Environmental Economic and Policies II)
°増井 利彦 連携准教授  未 定 非常勤講師   6学期   2−0−0
現代の環境問題群は大きな変貌を遂げてきており,それに対応して環境政策も高度化しつつある。本講義では,地球規模の環境政策,発展途上国の環境政策,日本国内の環境政策のそれぞれについて,最前線で活躍する専門家の講義を交え,これらの政策の実態と理論的解釈を論じる。

人間科学概論(Human Science)
白波瀬 佐和子 非常勤講師  安立 清史 非常勤講師  内藤 佳津雄 非常勤講師
林  達雄 非常勤講師  渡辺  幹 非常勤講師  中村 好一 非常勤講師  野口 秀行 非常勤講師
山本 美和 非常勤講師   6学期   2−0−0
社会における弱者に注目して,その社会と人間についての基本的問題の所在を明らかにし,種々の解決策などについて考察する。本講義においては,開発途上国への非政府組織による経済的社会的援助の問題,難民への援助の問題,地方自治体の国際協力としての先進国及び開発途上国の弱者への援助及び協力の問題,先進国,特に日本における老人医療の問題などに焦点を当てる。

住宅・土地政策(Housing and Land Policy)
浅見 泰司 非常勤講師  山鹿 久木 非常勤講師   6学期  2−0−0
住宅と土地は国民生活の基盤である。本講義では住宅および土地政策のもつ社会的意義を踏まえつつ,政策としての理念,手法,効果を解説し,歴史,現況,課題,将来の展望を講述する。また住宅・土地政策の科学的分析についても,実例を交えて述べる。集中講義形式で開講する。

社会工学特別演習第三(Social Engineering Special Exercise III)
各教員   6学期  0−2−0
各研究室の学部ゼミ,大学院ゼミ,勉強会などに参加し,その研究分野の研究内容,研究方法論の基礎について学習する。Lゼミ科目であり,第1〜第3で,異なる研究室を2つ以上選択しなければならない。

社会工学専門講義第三(Social Engineering Special Lecture III)
各教員   6学期   2−0−0
学生の関心に応じて,社会工学の各研究分野からより専門性の高い話題を選び,それについて問題の所在,分析の方法,解決としての計画などを講述し,学士論文研究のための基礎とさせる。

社会工学インターンシップ(Internship Program for Social Engineering)
教務担当教員   7学期  0−2−0
各自が行った学外でのインターンシップ活動に単位を認める科目である。具体的な認定基準については教務担当教員に問い合わせること。大まかな基準としては
・連続して2週間以上もしくはそれに準じた就業実態のあること。
・単なる語学研修および休学中の実習については認定できない。
・採用活動目的のインターンシップ科目は単位認定しない。