学 習 案 内

1. 総   説

1. 学部,類,学科について

本学の学部に置く類に対応する学科は,次の通りです。

学部

学        科

学部

学        科

理学部

第1類

数学科

工   学   部

第4類

国際開発工学科

物理学科

社会工学科

化学科

制御システム工学科

情報科学科

第5類

地球惑星科学科

電気電子工学科

工   学   部

第2類

金属工学科

情報工学科

有機材料学科

社会工学科

無機材料工学科

第6類

土木・環境工学科

社会工学科

建築学科

第3類

化学工学科

社会工学科

高分子工学科

第7類

社会工学科

社会工学科

経営システム工学科

生命理工学部

生命科学科

第4類

機械科学科

生命工学科

機械知能システム学科

機械宇宙学科

 

2. 学習計画について

授業科目

本学の授業科目は,(1)文系,(2)理工系,(3)総合系の3つの系に大別され,その授業科目の区分は,次表のとおり。

授 業 科 目

授     業     内     容     等

文 系

文系科目

人文・社会系の基礎的科目

国際コミュニケーション科目

外国語-英語,ドイツ語・フランス語・ロシア語・中国語(I・II及び選択)

理工系

理工系基礎科目

数学,物理学,化学,生物学,地学,図学,コンピュータサイエンス入門

理工系広域科目

複数学科に共通の専門分野の科目

基礎専門科目

各学科の専門分野の科目

Lゼミ科目

学士論文研究の前段階の授業

学士論文研究

特定のテーマを選択,指導教員のもとに行う研究

総合系

総合科目

文系と理工系の接点に位置する特定なテーマによる科目

健康・スポーツ科目

健康科学とスポーツ実習に関する科目

情報ネットワーク科目

コンピュータリテラシ

環境教育科目

環境安全論

Fゼミ科目

科学技術者倫理教育を含む,将来の専門分野の科目に備えるための科目

創造性育成科目

創造性を育むことを主な目的とした科目

文明科目

世界文明センターが提供する科目


学 期

 本学の学年は,4月〜9月,10月〜3月の2学期に分けており,大部分の授業は1学期で修了します。学習を進めるにあたっては,この学習案内と授業時間割をみて学習計画を立てることになりますが,各授業科目の学習はおおよそ次の順序で進めることになります。

 第1,第2学期- 全学生が一様に主として文系科目,国際コミュニケーション科目(I及びII),理工系基礎科目,健康・スポーツ科目,情報ネットワーク科目,環境教育科目,Fゼミ科目について,卒業に要する総単位数の約半数を修得しますが,この科目のうちには2年次進級(学科所属)に必要な単位数(4頁表2)が定められています。

         少数の理工学の基礎又は広域の専門分野の科目も修得します。

 第3,第4学期- 文系科目,国際コミュニケーション科目(I及びII),総合科目,健康・スポーツ科目の修得を進めるほか,各学科に所属し理工学の専門分野の理工系広域科目,基礎専門科目を履修します。

 第5,第6学期- 主として理工系広域科目,基礎専門科目,Lゼミ科目及び国際コミュニケーション科目(I)を修得します。

         他に総合科目,国際コミュニケーション科目(選択)等も開講されています。

 第7,第8学期- 主として基礎専門科目,Lゼミ科目とともに学士論文研究を行います。

 なお,中学校,高等学校教員免許状の取得希望者は,このほかに,教職に関する科目を履修する必要があります。

 以上の科目を修得する単位数の比率で示すとおおよそ表1のとおりとなります。

表1 学期と科目との関係

学期と科目との関係

授業科目と単位

 学習するすべての授業科目には,

それぞれの単位数が規定されていて,その構成と意味は次のとおりとなります。

 単位数2-1-0はその授業科目が「講義2単位-演習1単位-実験0単位」をもって構成されていることをあらわし,講義・演習・実験実習等の単位数の合計がその授業科目の単位数として数えます。

 各授業科目の単位数は,1単位の授業科目を45時間の学習を必要とする内容をもって構成することとし,その授業科目に応じ,授業時間外に必要な予習,復習等を考慮して,次の基準により,計算します。

(1)講義及び演習については,15時間の授業をもって1単位とする。

(2)実験,実習,製図及び実技については,30時間の授業をもって1単位とする。

 

学習申告上限単位数

 学生の主体的な学習を促し,教室における授業と学生の教室外学習を含めた充実した授業展開を実現するためには,少数の授業科目を集中的に学習することが必要です。このため,平成13年4月入学者から1年間に学習申告できる科目の単位数の上限は60単位としています。ただし,卒業要件にならない教職に関する科目等は含まれません。

 


卒業までに修得すべき単位数

 入学後,卒業までに修得すべき最低必要単位数は表2及び表3のとおりであり,学期別にみた望ましい修得単位は表4のとおりとなります。

 単位修得にあたっては,計画的に各学期に割りあてて学習を進める必要があります。

特に第7,8学期には学士論文研究を行いますので,それまでの学期に多めに修得しておくよう計画しなければなりません。

 以上述べたような学習を進めて行くためには,各学年毎の助言教員に相談するのがよいでしょう。

 1年次・・・・・クラス担任及びクラス担当助言教員

 2年次以降・・・各学科の助言教員(所属する学科毎にその学科の教員数人…各年次の前学期始めに掲示します。)

 表2及び表3に記載の各種必要単位数が在学中に変更されることがあるが,その場合には入学年度の規定が適用されます。

 

表2 卒業までに必要な最低単位数

区分

科目

最 低 必 要 単 位 数

学科所属資格

学士論文研究資格

卒業資格

文系科目

及び 

総合科目

4単位
※ 文系ゼミ以外の文系科目から取得すること

14単位
※ 文系ゼミ以外の文系科目
10単位以上を含めること

18単位
※ 文系ゼミ以外の文系科目
12単位以上を含めること

国際コミユニケーション I・II

6単位
※英語のほか他の1外国語を含めること

12単位
※国際コミュニケーションIを6単位及び国際コミュニケーションIIを6単位又は国際コミュニケーションIを8単位及び国際コミュニケーションIIを4単位のいずれか12単位

国際コミュニケーションIについては英語5〜7を除く

国際コミュニケーションIIについては,ドイツ語,フランス語,ロシア語及び中国語のうち一外国語とする

14単位
※ 国際コミュニケーションIを8単位及び国際コミュニケーションIIを6単位又は国際コミュニケーションIを10単位及び国際コミュニケーションIIを4単位のいずれか14単位

国際コミュニケーションIについては英語5〜7のうち,いずれか一科目を含めること

国際コミュニケーションIIについては,ドイツ語,フランス語,ロシア語及び中国語のうち一外国語とする

14単位を超える単位数(例えば,英語10単位,ドイツ語6単位)を取得しても卒業に必要な単位数として算入されない

理工系基礎科目

14単位

16単位以上で,各学科の定める単位

16単位以上で各学科の定める単位
学科等によっては取得単位数の上限を設定し,上限を超える単位を取得しても卒業に必要な単位数として算入しない場合があるので,各学科等の標準学習課程を参照すること

健康・スポーツ科目

1単位

3単位
※ 健康科学1単位及びスポーツ実習I及びIIの2単位を含めること

3単位
※健康科学1単位及びスポーツ実習I及びIIの2単位を含めること
上記3単位のほか,選択科目のうちから計2単位を卒業に必要な単位数として算入することができる

理工系広域科目

基礎専門科目

Lゼミ科目

Fゼミ科目

情報ネットワーク科目

環境教育科目

創造性育成科目

文明科目

 

各標準学習課程により定める
(表3参照)

各標準学習課程により定める
(表3参照)

学士論文研究

6単位から14単位の範囲で各学科等の標準学習課程により定める

124単位以上
※卒業に必要な単位数を124単位を超えて設定している学科等があるので,各学科等の標準学習課程を参照すること

 

(注)卒業に必要な単位数124単位以上に含まれない科目
  1.創造性育成科目
  2.教職に関する科目

表3 各標準学習課程により定める学士論文研究申請及び卒業に必要な単位数

 本表に示す単位数は,表2に示す文系科目,総合科目,国際コミュニケーション科目,理工系基礎科目及び健康・スポーツ科目の単位数は除いてあります。各標準学習課程案内(P.55〜P.127)では付表に示す単位数あるいは総単位数等で記載されているので,詳しくは,各標準学習課程案内を参照してください。また,卒業資格としての修得単位数は124単位以上であるので注意してください。

標準学習課程

学士論文研究申請資格

卒 業 資 格

数物地学

数学専修

40(◎8,○26)(4年次転学科の場合は別途定める。)

60(◎8,○26,学論10)

物理学専修

54(◎18,○14)

71(◎20,○16,学論8)

地球惑星科学専修

47(◎4)

71(◎4,学論 8)付表中の科目から36以

化学

◎14,○実験12,演習9,無6

65

◎19,○実験12,演習9,
無10,Lゼ4,学論8

情報科学

◎14,○36

68(◎14,○36,学論8)

材料工学

金属工学専修

◎14,

理広16【含◎】,総修得単位107
基専34【含◎,○】

◎18,○2,

理広16【含◎】
基専39【含◎,○】,学論8

有機材料工学専修

55(◎16)

63(◎16,学論8)

無機材料工学専修

◎14,

理広10【含◎】総修得単位111
基専34【含◎】

◎22【含学論8】基専(各群より習得)

化学工学

化学工学コース

56

◎17
◇22以上,☆2以上

66(学論8,●2を含む)

応用化学コース

52(◎18,○24)

66(◎22,○24,学論8)

高分子工学

52(◎16,○16)

66(◎16,○16,学論8)

機械科学

56

○12,
標準科目46【含○,7,8学期除く】

56(☆14,学論8)

機械知能システム学

56

◎9,○32,
標準科目50【含◎,○】

71

◎9,○32,
標準科目50【含◎,○】,学論10

機械字宙学

57

◎12,
理広+基専30【含◎】

67

◎12,
理広+基専30【含◎】,学論8

制御システム工学

55(◎ 4,○4科目,基専無印14)

63

◎12【含学論8】,○4科目,
基専無印14

経営システム工学

56(○5科目)

70(○5科目,学論8)

電気電子工学

◎31,○14,◇6

◎37,○18,◇6,学論8

情報工学

◎6,○28,☆+●12又は◇+●12

◎6,○30,☆+●16又は◇+●16,学論8

土木・環境工学

◎8,○26,無18

◎11,○29,無20,学論6
(3年次3月卒業の場合は学論4)

建築学

50(◎6,○20)

67(◎9,○23,学論8)

社会工学

■16,■+□42

■16,■+□44,学論8

国際開発工学

54 付表中6学期までの科目から
基専36,理広18【含◎】

67 付表中の科目から
基専38,理広19,Lゼ2,学論8

生命科学

分子生命コース

◎Fゼミ4
理広20【含◎4】
基専20【含◎8】
◎Lゼミ2

◎Fゼミ4
理広20【含◎4】
基専20【含◎8】,学論8
◎Lゼミ4

生体機構コース

生命情報コース

生命工学

生物工学コース

◎Fゼミ4
理広20【含◎8】
基専20【含◎8】
◎Lゼミ2

◎Fゼミ4
理広20【含◎8】
基専20【含◎8】,学論8
◎Lゼミ4

生体分子コース

生命情報コース

表4 学期別にみた望ましい修得単位数

本表は,学期ごとに学習計画を立てる上で参考となるよう示しているものです。
卒業までに修得すべき最低必要単位数は表2及び表3のとおりとなっていますので,これらの表を基に各学期ごとに学習計画を立ててください。

なお,学習申告については,「3.単位の修得について」を参照してください。

科 目

年 次

1年次

2年次

3年次

4年次

学 期

第1・2学期

第3・4学期

第5・6学期

第7・8学期

文系科目

4以上

 

6以上

 

 

2以上

2以上

 

18

総合科目

国際コミュニケー

ション科目

(I及びII)

8

 

英語4単位

他の1外国語4単位

4以上

 

英語2単位以上

他の1外国語2単位

2

 

英語5,英語6及び英語7のうち

いずれか1科目が必修

14

理工系基礎科目

16

 

 

 

16

健康・スポーツ科目

3

 

スポーツ実習I及びIIの2単位

健康科学1単位

(注)

3

理工系広域科目

基礎専門科目

Fゼミ科目

Lゼミ科目

情報ネットワーク科目

環境教育科目

創造性育成科目

文明科目

類によって異なる

各標準学習課程により定める

(表3参照)

学士論文研究

 

6単位から14単位の範囲で各標準学習課程より定める

(注) 健康・スポーツ科目については,上記3単位のほか,選択科目のうちから,2単位を卒業に必要な単位数として算入することができます。

3. 単位の修得について

学習申告

 授業を受けるためには,まず学期の始めに,その授業科目の授業を受ける意思表示(申告)をしなければなりません。

(学習規程第6条)

 申告の手続きをした授業科目でなければ授業を受けることも試験を受けることもできないし,単位を取得することもできません。

(1) 申告の時期と方法

 毎学期始めに申告の期間が設けられ,その期間中に次の2つの手続きをとらなければなりません。

 (a)各授業科目について担当教員に申告し許可を受ける。

 (b)その学期に学習しようとする全授業科目を記入した「学習計画申告書」を学務部教務課を経て学部長に提出し許可を受ける。

 上記(a),(b)の手続きは,一括して学務部教務課で受付け,電算機処理により学務部教務課を経て学部長並びに担当教員へ回付されます。

 この申告手続きの電算処理を図解すると,次のようになります。

(1)申告書等交付日・・・・・・授業開始後2週間以内の所定の期間

(2)申告書等提出日・・・・・・授業開始後3週間以内の所定の期間

(3)申告科目表交付日及びC訂正の申し出期間・・・・・・申告締切期間後2週間以内の所定の期間。

 電算処理票が申告どおり電算機に読み込まれたか否かを確認する期間で必ず本人が確認し,訂正の必要がある場合は,学部教務係(大岡山)又は,学部係(すずかけ台)に申し出てください。ただし,申告の取り消し又は追加することはできません。なお,病気,その他やむを得ない事情によって,定められた期間中に手続きができない場合は,あらかじめ学部教務係(大岡山)又は,学部係(すずかけ台)に届け出て指示を受けてください。

(2) 申告人数に制限のある授業科目

 学習を希望する授業科目であっても,2年次以降の実験,実習,製図,演習などのなかには,設備等の都合で人数が制限されているものがあり(学習規程第13条),申告しても許可されない場合があります。なお,類所属学生は,理工系広域科目,基礎専門科目のうち,実験・実習に関するものを履修できないが,2学期以上在学し学科に所属できなかった者で,所属する類主任及び開講授業科目の学科長の許可を受けた者については,許可することもあります。

(3) 再申告

 不合格となった授業科目について単位の修得を希望する場合は,改めて申告しなければなりません。これを「再申告」といいます。(学習規程第8条)

 再申告の授業科目が新しく履修する授業科目又はもう1つの再申告科目の授業科目と時間割上重複する場合は,重複した2つの授業科目のそれぞれの担当教員の許可を受けることにより,双方の授業科目を申告することができます。ただし,実験,実習を必要とする授業科目及び理工系基礎科目(数学)に関する授業科目については,原則として重複を生ずるような申告をすることはできません。

(4) 申告の取り消しと追加

 一度申告した後の授業科目の取り消し,又は追加の申告は,授業開始後3週間以内に担当教員に申し出て許可を受けなければなりません。(学習規程第6条)

試 験

(1) 授業科目履修の評価

 申告し学習を続けてきた授業科目に関する評価は,その学期末に行われる試験(平素の成績・平素の成績と学期末試験・レポート提出などによる場合もある)によって合格か不合格かがきめられます。評価は100点満点で行われ,60点以上の成績を合格とし,その授業科目の単位が与えられます。一度合格した授業科目については,その単位を取り消すことも,その成績を更新することもできません。(学習規程第9条)

(2) 追試験と再試験

 病気,事故等やむを得ない理由により,試験を受けられなかった者に行う試験及び再申告のため,期末試験の際に他の授業科目と試験時間割上重複する場合に再申告した授業科目に対して行う試験を追試験といい,試験に合格しなかった者に同一学期内で行う試験を再試験といいます。(学習規程第9条)再試験は,文系科目,国際コミュニケーション科目I,同II,理工系基礎科目,総合科目,健康・スポーツ科目の講義科目について行うことがありますが,それ以外の科目については,原則として行いません。再試験に合格した場合の成績はすべて60点となります。

 追試験,再試験を行う場合は,その都度掲示します。

他大学等で取得した単位

 編入学・転入学を除き,他大学等において取得した単位については,平成13年4月から,卒業に要する単位として算入できる単位数は入学前の既修得単位等と合わせて60単位を超えることはできません。(学習規程第12条)

お茶の水女子大学との単位互換

 本学とお茶の水女子大学の間において,単位互換の協定を締結しています。これにより希望者(学科所属者のみ)は特別聴講学生としてお茶の水女子大学の科目を受講することが可能となり,単位を取得することができ,所定の手続きを経た後卒業に必要な単位として算入することができます。

 卒業所要単位数には,他大学等での取得単位数と合わせて60単位まで算入できます。

 履修方法,履修可能科目などについては,掲示にて確認してください。(学則第106条)

慶應義塾大学との単位互換

 本学工学部と慶應義塾大学経済学部の間において,単位互換の協定を締結しています。これにより希望者(学科所属者のみ,工学部)は特別聴講学生として慶應義塾大学経済学部の科目を受講することが可能となり,単位を取得することができ,所定の手続きを経た後卒業に必要な単位として算入することができます。

 卒業所要単位数には,他大学等での取得単位数と合わせて60単位まで算入できます。

 履修方法,履修可能科目などについては,掲示にて確認してください。(学則第106条)