1. 目的 機械科学科は「21世紀における物作りの科学」をテーマに,環境と人間に調和した真に豊かな社会を建設するための科学技術の確立を目指す。この方針に沿って,機械科学課程では,解析力・創造力・総合力を有する技術者あるいは研究者であり,かつ,新しい時代に対応できる高い見識と判断力を兼ね備えた経営者・指導者たる素養をもった行動力ある人材の育成を目的とする。
2. 学科所属までに履修すべき科目 第1,2学期の科目中,微分積分学第一,第二,線形代数学第一,第二,微分積分学演習第一,第二,線形代数学演習第一,第二,物理学B,物理学C,基礎物理学実験,基礎物理学演習,化学第一,第二,工業力学第一,第二,図学・図形科学第一,第二,および機械工学系リテラシーは,機械科学の基礎となる科目であるから,本課程を希望する学生はこれらを履修するように努めなければならない。
3. 学習の指針 機械科学課程の標準科目(以下「標準科目」とする)は付表1に示すとおりである。また,履修にあたっては,付表2を参考にすること。
(1) 標準科目中の実験・実習・製図関係科目(○印及び◇印の合計11科目)は収容人員に制限があるので,推奨された学期に履修すること。
(2) 実験・実習・製図関係科目の内で○印の7科目は,最も基礎的に重要な実技科目であるから,全科目を履修するように努力すること。また◇印の科目についてもなるべく多くの科目を履修するよう努力すること。
(3) 標準科目中の☆印の8科目は,機械科学科の内で最も基礎的に重要な講義科目であるから,全科目を履修するように努力すること。
(4) 標準科目中の無印の科目は,自由度の高い選択科目群であるが,なるべく多くの科目を履修するように努力すること。
(5) 本学科における国際コミュニケーションI「英語5,英語6又は英語7」の単位認定のための基準設定点(TOEIC試験の点数で示される)は500点であるが,卒業研究申請時までに,TOEIC650点相当以上の英語能力を獲得することが望ましい。
4. 学士論文研究申請資格の要件 本課程の学士論文研究申請資格の要件のうち,専門科目に関わる要件は以下のとおりである。
(1) 6学期以上在学していること。
(2) 標準科目中の○印の7科目15単位の中から合計12単位以上を修得していること。
(3) 第1学期から第6学期までの標準科目の中から合計46単位以上修得していること。
(4) 前項までの修得単位を含めてFゼミ,Lゼミ,基礎専門科目,理工系広域科目及び国際コミュニケーション選択科目の中より56単位以上修得していること。(他の課程の科目を含んでも良い)
5. 卒業の要件 本課程の卒業の要件のうち,専門科目に関わる要件は以下のとおりである。
(1) 標準科目中の☆印の8科目16単位の中から合計14単位以上を修得していること。
(2) 学士論文研究8単位を含めて標準科目の中から合計56単位以上修得していること。
6. 早期卒業に関する要件など
6−1早期卒業のための学士論文研究申請資格の要件 本課程における早期卒業のための学士論文研究申請資格の要件は以下のとおりである。
(1) 「東京工業大学早期卒業に関する規則」に定める早期卒業資格の認定を受けること。
(2) 申請時において上記4.(2)〜(4)の条件を満足していること。
6−2早期卒業の要件 本課程における早期卒業の要件は以下のとおりである。
(1) 「東京工業大学早期卒業に関する規則」に定める要件を満足していること。
(2) 上記6−1に基づき申請した,学士論文研究(合計8単位)の合格(期間を短縮して取得可能)を認定されること。
(3) 上記5の卒業の要件を満足すること。
(注) なお,卒業に必要な総修得単位数(124単位以上)を始め,学士論文研究申請資格及び卒業資格に関する全学共通の要件があるので,本学習案内の該当箇所を参照のこと。また,学士論文研究申請資格及び卒業資格に必要な理工系基礎科目の単位数は16単位であり,これを超えた単位数については,卒業に必要な単位数124単位に含めることができないので注意すること。
付表1 機械科学課程標準科目 |
第1学期 |
第2学期 |
||||
Fゼ 理広 |
機械工学系リテラシー(通年) 工業力学第一 |
2−1−1 1−1−0 |
Fゼ 理広 |
機械工学系リテラシー(通年) 工業力学第二 |
2−1−1 1−1−0 |
第3学期 |
第4学期 |
||||
基専 〃 〃 〃 〃 〃 〃 理広 〃 〃 〃 |
☆材料力学第一 加工学概論 ☆熱科学第一 ☆流体科学第一 ☆機械運動システム学 ☆機械振動学第一 ○機械製図 計測とデータ処理 電気学第一 ☆工学数理解析第一 ◇情報処理演習(機) |
2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 1−0−2 1−1−0 2−0−0 1−1−0 0−2−0 |
基専 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 理広 〃 基専 |
材料力学第二 ☆機械材料科学第一 熱科学第二 流体科学第二 機械の動力学 機械振動学第二 ○機械設計製図第一 ○機械科学実験第一 ○電気回路実習 ☆工学数理解析第二 ◇基礎数値解析 制御工学基礎 |
2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 1−0−2 1−0−1 0−0−1 1−1−0 1−1−0 2−0−0 |
第5学期 |
第6学期 |
||||
基専 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 Lゼ 理広 〃 |
塑性工学 衝撃工学 機械材料科学第二 熱輸送物理学 数理流体科学 機械の運動と振動の制御 生体工学第一 ○機械設計製図第二 ○機械科学実験第二 ○機械工作実習 ◇独創機械設計プロジェクト第一 夏期企業研修 応用数値解析 |
2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 1−0−2 1−0−1 0−0−1 0−1−1 0−0−2 1−1−0 |
理広 〃 〃 〃 〃 基専 Lゼ 理広 〃 〃 |
電子・情報機器設計論 熱エネルギー変換学 地球環境科学 航空宇宙技術 ロボット技術 生体工学第二 ◇独創機械設計プロジェクト第二 インターンシップ CAD/CAM/CG基礎論 科学技術者実践英語 |
2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 2−0−0 0−0−3 0−0−6 1−1−0 1−0−0 |
第7学期 |
第8学期 |
||||
理広 〃 〃 〃 〃 学論 |
原子核工学概論 自動車工学 スポーツ科学 人間関係論 Fundamentals of Mechanical Engineering A 学士論文研究 |
2−0−0 2−0−0 1−1−0 2−0−0 2−0−0 4 |
基専 理広 学論 |
タグチメソッド Fundamentals of Mechanical Engineering B 学士論文研究 |
2−0−0 2−0−0 4 |
付表2 機械科学課程専門科目群履修表 [PDF]