◎電磁気学 I(Electricity and Magnetism I)
a. °安藤 真 教授 b.浅田 雅洋 教授 前学期 2−1−0
I クーロンの法則からマクスウェルの方程式に至る電磁気学の基本体系を学ぶ。電磁気学 Iでは,このうち,ベクトル演算から始め,静電界の方程式とその解を学ぶ。
II (1) ベクトル演算(スカラとベクトル,発散・回転・勾配,ガウスの定理,ストークスの定理,ヘルムホルツの定理,立体角,ベクトル場の分類) (2) クーロンの法則(点電荷に対するクーロンの法則,電界・電気力線と等電位面,スカラ源とスカラポテンシャル) (3) ポアソンの方程式(分布電荷と巨視的電界,ポアソン方程式の一般解) (4) 導体と電界(導体と電界(平行平板,同軸円筒),導体表面の電荷,鏡像法) (5) 誘電体を含む系の静電界(自由電荷と分極電荷,分極ベクトル,電界の方程式と物性条件,境界条件,静電界のエネルギー)
◎線形回路(Linear Circuit Theory)
a.°荒井 滋久 教授 b.山田 明 教授 前学期 2−1−0
I 直流回路からスタートして,これを拡張した交流理論の基本を学習する。この講義により,受動素子を用いた交流回路の諸特性が計算できるようになる。
II (1) 直流回路 (2) 受動回路素子 (3) 正弦波と複素数 (4)インピーダンスとアドミタンス (5) 電力 (6) 変成器 (7) 共振回路 (8)
回路方程式 (9) 2端子対パラメータ (10) 回路の諸定理 (11) 三相交流
◎解析学(電気電子)(Analysis for Electrical and Electronic Engineers)
a.°安岡 康一 教授 b.植之原 裕行 准教授 前学期 2−1−0
I 電気・電子・情報・通信工学において必要となる基本的な数学手法について学ぶ。特に,物理現象の解析に用いられる複素関数,留数の定理,微分方程式,偏微分方程式を学習する。
II (1) 複素数,複素関数,オイラーの公式 (2) 複素関数の微分,正則関数,コーシー・リーマンの関係式 (3) 調和関数,複素関数の積分,正則関数で表す物理現象 (4) コーシーの定理,コーシーの積分公式,ベキ級数とテイラー展開 (5) ローラン展開,特異点,留数定理 (6) 複素積分による実関数の積分,複素積分の応用 (7) 1階常微分方程式:変数分離形,同次形,階数の引き下げ,線形 (8) 1階線形分方程式と回路解析(RC,RL) (9) 階斉次線形微分方程式:基本解と一般解,ロンスキアン (10) 2階非斉次線形微分方程式:定数変化法 (11) 2階線形微分方程式と機械振動・回路解析(RLC)(12) 級数による解法,ベッセルの微分方程式,偏微分方程式:拡散方程式 (13) ラプラス方程式,波動方程式,ヘルムホルツ方程式
◎フーリエ変換及びラプラス変換(Fourier Transform and Laplace Transform)
a.°古屋 一仁 教授 b.水本 哲弥 教授 前学期 2−1−0
I 信号とシステムにおける,時間領域と周波数領域の扱い方の基礎を理解する。線形時不変システムに関する解析手法であるフーリエ変換・ラプラス変換を理解して,その電気電子情報通信工学への応用の基礎を築く。
II (1) フーリエ級数展開の基礎(フーリエ級数展開係数の求め方) (2) フーリエ級数展開の性質(関数の偶奇性,項別微分,ギブスの現象) (3) フーリエ級数展開の複素表現,非周期関数とフーリエ積分・フーリエ変換 (4) フーリエ変換の例・フーリエ変換の性質 (5) 線形システムとフーリエ変換 (6) 標本化定理 (7) 離散フーリエ変換 (8) ラプラス変換の定義・ラプラス変換の例 (9) ラプラス変換の性質 (10) ラプラス逆変換,部分分数展開 (11) ラプラス変換を用いた微分方程式の解法 (12) ラプラス変換と電気回路 (13) ラプラス変換の応用
◎電気電子工学実験第1(Electrical and Electronic Engineering Laboratory I)
°小長井 誠 教授 安岡 康一 教授 藤田 英明 准教授 真島 豊 准教授
宮本 恭幸 准教授 山田 明 教授 Pathom Attaviriyanupap 助教 宮島 晋介 助教
前学期 0−0−2
I 電磁気の基礎的な諸現象について観測するとともに,線形回路で学んだ電気回路について入門的な実験を行い,電気電子工学に関係する実験方法の基本を理解する。
II (1) 計測機器の使用方法 (テスター,オシロスコープの使い方.直流・交流電圧・電流の測定) (2) コンピュータを使った計測(A/D変換を使った計測と数値処理) (3) コンデンサ (4) LCRからなる簡単な回路の周波数特性 (5) 共振回路
○アルゴリズムとプログラミング(Algorithms and Programming)
a.°山下 幸彦 准教授 b.渡辺 正裕 准教授 前学期 2−0−0
I コンピュータは,現代の情報処理に欠かすことができないものである。そのコンピュータに何をするか指示するための言葉がプログラミング言語であり,指示内容を記述することをプログラミングと呼ぶ。プログラミングを行うためには,情報を格納する方法としてデータ構造を格納した情報を処理する方法としてアルゴリズムを学ぶ必要がある。プログラミングパラダイムの主流となっているオブジェクト指向プログラミン言語であるJavaに基づき,アルゴリズムやプログラミングの基礎を身につけることが本講義の目的である。
II (1) 情報処理・プログラミング言語の役割 (2) 情報システムの基礎 (3) オブジェクト指向プログラミング (4) 変数 (5) 演算 (6) 制御構造(条件分岐,繰り返し) (7) クラスとインスタンス (8) 配列と行列計算 (9) 配列と各種ソートアルゴリズム (10) 各種ソートのプログラミング (11) クラスの継承 (12)ポリモーフィズム
○電気電子計測(Electrical and Electronics Measurement)
a.°中川 茂樹 准教授 b.中村 健太郎 准教授 前学期 2−0−0
I 直流から数10GHz程度の高周波数までの電気電子工学に関連する物理量の測定・計測方法について学ぶ。
II (1) 電気電子計測の基礎 (2) 雑音の性質と信号処理 (3) 計測と装置校正 (4) アナログ量の扱い方 (5) ディジタル量の扱い方 (6) 電圧と電流の測定 (7) 電力の測定 (8) 抵抗・インピーダンスの測定 (9) 周波数と振幅・位相の測定 (10) 磁気測定 (11) 誘電測定 (12)
時間波形の測定と測定装置 (13) コンピュータを用いた計測システム
◎電磁気学 II(Electricity and Magnetism II)
a.°岩本 光正 教授 b.中川 茂樹 准教授 後学期 2−1−0
I 電磁気学 IIでは,電磁気学 Iに続き,電磁誘導の法則,磁界のエネルギーを学ぶ。これらの知識の上で機械力と電磁気力との関係を理解し,最終的にマクスウェルの方程式と電磁界の基本的枠組みを学ぶ。
II (1) 電流と電荷の保存,オームの法則,ジュール損失 (2) 時間変化を伴う電界の方程式,電界のエネルギー (3)電流による磁界,ビオ・サバールの法則,アンペアの周回積分,磁束密度,ベクトルポテンシャル (4) 磁気モーメント,磁化,磁性体内のBとH (5) 磁気回路,インダクタンスとコイル,磁気エネルギー (6)ファラデーの電磁誘導の法則,起電力,ローレンツ力,表皮効果 (7) 仮想変位の方法,マクスウェルの応力 (8) 変位電流,マクスウェル方程式
◎応用確率統計(Applied Probability and Statistical Theory)
a.°荒木 純道 教授 b.西方 敦博 准教授 後学期 2−1−0
I 電気電子情報通信工学に関係する諸分野における確率統計的な解析および設計手法を習得させる。特に信号およびシステムに対する確率統計的把握は情報通信工学に欠かせないものであるので,確率分布や関連するパラメーター推定法,さらにデータ処理における統計的検定推論の手法を広汎に活用できる力を身につけさせる。
II (1) 確率統計とは (2)
確率統計の基礎 (3) 条件付き確率とベイズの定理 (4) 確率分布とモーメント (5) 統計量とその応用 (6) 統計的検定 (7) 最尤推定,区間推定 (8) 確率過程の基礎 (9) 定常過程 (10) 一般調和解析 (11) 情報量と確率分布
◎回路理論(Circuit Theory)
a.°宮本 恭幸 准教授 b.廣川 二郎 准教授 後学期 2−1−0
I 回路の時間領域,周波数領域動作の考え方と解析方法,回路方程式の一般的導出法とその解法などを修得させる。
II (1) 線形回路の基礎 (2) 線形回路の時間応答(微分方程式) (3) 線形回路の時間応答(ラプラス変換) (4) 回路関数の性質 (5) 2種素子回路の合成 (6) 2端子対回路網とSpice解析 (7)
フィルタの構成 (8)
分布定数回路1(分布定数回路,電信方程式,無限長線路の電圧・電流) (9) 分布定数回路2 (不連続点における反射・透過,有限長線路の電圧・電流) (10) 分布定数回路3 (正弦波定常状態の電圧・電流,分散特性,散乱行列)
◎プログラム実習(Programming Skills)
a.°山下 幸彦 准教授 b.渡辺 正裕 准教授 後学期 0−0−2
I 本を読んで勉強するだけでは,プログラミングができるようにはならない。自分で考え,わからない点を調べ,実際にプログラムを記述し,動作させ,プログラミングのミスを見つけ,それを修正し,プログラムを完成させることが重要である。本実習の目的は,3学期の講義「アルゴリズムとプログラミング」で学習したプログラミングの基礎を元に,課題や自由テーマのプログラミングを完成させ,基本的なプログラミングスキルを身につけることである。
II (1) 実習全体の説明,アカウントの作成 (2) プログラミング作法・レポートの書き方の説明 (3) 行列計算の実習説明 (4) 行列の和,差,積のプログラミング (5) 連立方程式の解法のプログラミング (6) 最小2乗法のプログラミング (7)
各種ソートのプログラミング (8) C言語(またはJAVA)の基本操作とグラフィクス (9) 方程式の数値解法 (10) 回路の過渡応答解析 (11) ベクトルの微分のグラフィクス表示
◎電気電子工学実験第2(Electrical
and Electronic Engineering Laboratory II)
°荒井 滋久 教授 水本 哲弥 教授 中川 茂樹 准教授 廣川 二郎 准教授
高橋 宏治 准教授 Adarsh Sandhu 准教授 櫻井 仁夫 助教 多田 大 助教
後学期 0−0−2
I 電磁気学で学んだ基礎的な諸現象について観測するとともに,回路理論および電気電子計測で学んだ電気回路について入門的な実験を行う。また,フーリエ変換の実際を学ぶとともに,電子物性に関する基礎的な特性を評価する。
II (1) フーリエ変換(矩形波・三角波,単一パルス) (2) 過渡現象(C−R,L-C-R回路の時間応答) (3) 分布定数回路(特性インピーダンス,反射,定在波) (4) 制御工学(伝達関数とフィードバック制御,制御の安定性) (5) 半導体物性(電子物性の基礎,キャリア濃度,ホール効果)
○制御工学(電気電子)(Control Engineering for Electrical and Electronic
Engineers)
E.藤田 英明 准教授 O. °高橋 宏治 准教授 後学期 2−0−0
I 電気電子工学科及び開発電Aの学生を対象に,自動制御系の基本概念と取扱い手法について修得させる。当講義の後に開講される「自動制御」と合わせて,定量的制御に関する全般を網羅する。
II (1) 制御の概念 (2) フィードバックの役割 (3) 制御系の表現 (4) ラプラス変換 (5) 伝達関数 (6)
基本要素の特性 (7) フィードバック制御系の基本 (8) 系の応答の把握 (9) 系の特性記述 (10) 安定性 (11)
過渡特性 (12) フィードバック制御系の特性改善 (13) 応用例
○半導体物性(Semiconductor Physics)
a.真島 豊 准教授 b. °Adarsh Sandhu 准教授 後学期 2−0−0
I 半導体の入門として,物質の構造,固体内電子の状態などについて学んだ後,固体の電気伝導理論,分布則について学習する。さらに,半導体中の電気伝導現象の基礎である,キャリア連続の方程式について応用を通して学習する。
II (1) 結晶構造(結晶の並進対称性,ブラベー格子,ミラー指数) (2) 固体のバンド構造の基礎(水素原子,分子から固体,金属・半導体・絶縁体) (3) 固体のバンド構造 I(無限のポテンシャルに閉じ込められた電子) (4) 固体のバンド構造 II(周期構造中の電子,許容帯,禁制帯,有効質量,電子と正孔) (5)
キャリア(状態密度,分布則,真性キャリア濃度) (6) ドーピング (7) 電気伝導の基礎(ドリフト速度,移動度,導電率,抵抗率) (8) ドリフト電流と拡散電流 (9) バンド図 (10) 少数キャリアの注入と再結合 (11) 少数キャリア連続の方程式 (12) 少数キャリア連続の方程式の応用 (13) pn接合 (14) 金属半導体接合 (15) 半導体の応用
◇先端ネットワーク工学(Advanced Network Technologies)
長谷川 享 非常勤講師 堀内 浩規 非常勤講師 竹内 和則 非常勤講師
後学期 1−0−0 集中講義
I 通信ネットワークは変革期を迎え,携帯電話網からインターネットに至る全てのネットワークがIP技術により統合されつつあり,さらにITSや情報家電も包含したユビキタス時代の到来も近い。特に,多様なネットワークをシームレスに統合することが最大の技術課題であり,ベースとなる無線技術やTCP/IP技術を習得することはネットワークを技術者にとって重要である。本講義では,基本となるTCP/IPプロトコル,携帯電話網,ITS,情報家電の要素技術と全体アーキテクチャに関して基本的な理解を達成する。
II (1) TCP/IPプロトコルの基礎 (2) 次世代インターネットの構造 (3) 次世代ネットワークNGNの動向 (4) World Wide Web の関連技術 (5) ユビキタスネットワークの動向 (6) 情報家電 (7) 広域無線IPネットワーク (8)
無線LAN,PANの最新動向 (9) ユビキタスを支える無線
◎アナログ電子回路(Analog Electronic Circuits)
E.岡田 健一 准教授 O. °松澤 昭 教授 前学期 2−1−0
I トランジスタの回路解析・設計,演算増幅器回路,応用回路等を修得する。
II (1) トランジスタの動作とエバース・モルのモデル (2) トランジスタの直流および小信号等価回路 (3) トランジスタのバイアス回路 (4) 基本増幅回路 (5) 増幅回路の周波数特性 (6) 組合せ増幅回路 (7) 負帰還回路 (8) 集積回路化電子回路 (9) 演算増幅器回路 (10) 大振幅信号増幅回路 (11) 発振回路
◎ディジタル電子回路(Digital Electronic Circuits)
E. °高橋 宏治 准教授 O.徳光 永輔 准教授 前学期 2−1−0
I 論理回路の動作を理解する上で必要な基礎理論に習熟した後,各種論理ゲート,ディジタル演算回路への応用について講義する。コンピュータアーキテクチャの基礎となる2進法とそれらを用いた論理関数,および論理回路を組み合わせた演算回路の動作が理解できることを目標とする。
II (1)2値による情報の表現 (2) ブール代数と論理関数 (3) 基本論理回路 (4) トランジスタの2値動作と基本ゲート (5) 組み合わせ論理回路 (6) 論理関数の簡単化 (7) 組み合わせ論理回路の例 (8) フリップフロップ (9) フリップフロップの応用 (10) 順序回路 (11) 順序回路の実現
◎電気電子工学実験第3(Electrical and Electronic Engineering Laboratory III)
°松澤 昭 教授 益 一哉 教授 岡田 健一 准教授 西山 伸彦 准教授
赤木 泰文 教授 岩本 光正 教授 伊藤 浩之 助教 佐藤 隆英 助教 萩原 誠 助教 間中 孝彰 助教 前学期 0−0−2
I 電気磁気および電子物性の基礎的な諸現象について観測するとともに,アナログ電子回路,ディジタル電子回路,制御工学,電気電子計測等で学んだ電気回路について入門的な実験を行う。
II (1) アナログ電子回路(増幅回路) (2) アナログ電子回路(OPアンプ,発振回路) (3) ディジタル電子回路(ゲート回路,ゲートを組み合わせた回路(フィリップ・フロップ,全加算器)) (4) 電気機器(モータ単体,可変電圧・可変周波数電源) (5) 電気電子材料(磁性体,金属)
○電気機器学(Electric Machinery)
E. °赤木 泰文 教授 O.藤田 英明 准教授 前学期 2−0−0
I モータや発電機など広く応用されている電気機器全般について,電気―機械エネルギー変換の基礎原理を理解し,各機器の基本的な動作特性を習得する。
II (1) 各種の電気機器の応用と役割 (2) 直流モータの構造と原理 (3) 直流機の特性 (4) 電気―機械エネルギー変換の基礎 (5) 変圧器の基礎(6)電力用変圧器 (7) 三相交流と回転磁界 (8) 誘導モータの基礎 (9) 誘導モータの特性 (10) 同期モータと同期発電機 (11) 同期機の特性 (12) 永久磁石モータとブラシレスDCモータ (13) 電磁石とステップモータ
○電子デバイス(Electron Devices)
E.筒井 一生 准教授 O. °宮本 恭幸 准教授 前学期 2−0−0
I 半導体デバイスの基本を学ぶ。半導体の物性を基礎にしてデバイス機能を得るための仕掛け(動作原理),回路内に組み込まれた時に発揮される特性を理解する。さらには「デバイスとは何か?」を考える。
II (1) トランジスタの増幅とはなにか/MOSFETの概略と反転層 (2) MOSFET(ピンチオフの概念・直流特性) (3) MOSFET(インバータと高速動作) (4) MOSFET(しきい値電圧) (5) MOSFET(スケーリング) (6) バイポーラトランジスタ(pn接合におけるキャリアの挙動) (7) バイポーラトランジスタ(動作原理,ベース電流とコレクタ電流) (8) バイポーラトランジスタ(等価回路モデル) (9) バイポーラトランジスタ(コレクタの設計) (10) バイポーラトランジスタ(動作速度を決める要因) (11) その他のデバイス(パワーデバイス) (12) その他のデバイス(JFET・MESFET・CCD) (13) その他のデバイス(ヘテロ接合とHEMT・HBT)
◇電気電子材料(Electrical and Electronics Materials)
小田 俊理 教授 前学期 2−0−0
I 磁性体及び誘電体の基礎を,物質の磁性と誘電性に関する理論から学ぶ。磁化及び分極がどのような現象であるかを学び,関連の材料について理解を深める。
II (1) 誘電体材料とその応用 (2) 誘電分極 (3) 気体・固体の誘電率 (4) 誘電分極の周波数特性と複素誘電率 (5) 強誘電体と相転移 (6) 誘電体の電気伝導 (7) 磁性材料とその応用 (8) 磁化と磁気モーメント (9) 反磁性・常磁性 (10) 強磁性 (11) スピントロニクス
◇量子力学(Quantum Mechanics)
阿部 正紀 教授 前学期 2−0−0
I 原子スケールの微視的現象を扱う量子論(量子力学がその中核)の基本を習得し,電気電子工学の各分野の応用に備える。量子力学で「謎」とされている「観測問題」を手がかりとして自然科学の本質についても学ぶ。
II (1) 量子力学の誕生と発展 (2) 粒子・波動の二重性とド・ブロイ波 (3) シュレーディンガー波動方程式と自然科学の本質 (4) 確率波の解釈と不確定性原理 (5) 波動関数・演算子・固有関数 (6) 常状態と波動方程式の解 (7) スピンと量子統計 (8) 観測問題と量子情報工学の基礎
◇波動工学(Electromagnetic
Fields and Waves)
安藤 真 教授 前学期 2−0−0
I 電磁気学を履修した学生を対象として,波動特に電磁波の基礎と,工学的応用へ向けた波動伝送原理について解説する。講義では,まずマクスウェルの方程式の物理的意味の理解を深める。具体的でもっとも基本的な解として平面波の性質を調べ,反射,透過,屈折現象,定在波などを考察する。さらに,TEM線路における波動伝送を考察しインピーダンスの概念を学ぶ。微小波源からの放射界を導出し,電磁気学と電磁波との関係を考察する。
II (1)電磁気学の復習とマクスウェルの方程式(変位電流,ファラデの法則,マクスウェルの方程式) (2) 平面波(波波動方程式の解),{E,H,β,λ,k}の関係,定在波,偏波) (3) 境界条件(接線成分の連続,垂直成分の連続,完全導体) (4) 反射,屈折(平行/垂直偏波,全反射,ブリュースター角,損失媒質,表皮の厚さ) (5) TEM線路(線路方程式とTEM波,反射,インピーダンス) (6) 電磁波の放射(スカラー波動方程式,ベクトルホテンシャル,ローレンツ条件,放射条件,遠方放射界)
◇電気現業実習(Electrical Engineering
Practice)
学科長 前学期 0−0−2
I 電気情報関係の企業において研究,開発,生産等の実務を体験する。主に夏期休暇を利用して,各学生の希望する企業等において研修する。
◇電気電子工学創造実験(Creative Experiments
on Electrical and Electronic Engineering )
水本 哲弥 教授 前学期 0−0−1
I 電子磁気学および電気回路に関する知識を活用して,設定された目標課題を達成すべく創造性に溢れた実験を展開していく。
II (1) 実験ガイダンス (2) 目標課題の設定と企画 (3) 限定された実験資材を活用して,有効に課題達成する計画立案 (4) 予備的試行と課題製作
◎電気電子工学実験第4(Electrical
and Electronic Engineering Laboratory IV)
°古屋 一仁 教授 安藤 真 教授 荒木 純道 教授 中本 高道 准教授 小田 俊理 教授 阪口 啓 准教授 平野 拓一 助教 倉科 隆 助教
後学期 0−0−2
I 電子デバイス,波動工学等で学んだ電磁気,電気回路の応用的な内容について実験を通して理解を深める。また,通信伝送の入門的な実験を行うとともに,D/A変換,A/D変換などのディジタル信号処理の基礎を実験によって理解する。
II (1) 波動(定在波,回折現象,偏波) (2) 通信伝送(変復調,符号化,復号化,光ファイバ通信) (3) LSI(ALU,セミカスタムLSI,FPGAのプログラミングと応用 (4) 半導体(デバイスプロセス・評価,MOS論理回路作製)
○コンピュータアーキテクチャ(Computer
Architecture)
E. 杉野 暢彦 准教授 O. °中本 高道 准教授 後学期 2−0−0
I 計算機のハードウェア,特にプロセッサの機能や設計の考え方を学ぶ。マイクロプロセッサの基本的な動作と構成を理解し,そのハードウェア記述を把握し,使うことが可能となることを達成レベルとして目指す。
II (1) 情報システムとLSI設計の概要 (2) 演算ユニット(加算回路,乗算回路,シフト回路,数値表現(負数の表現),算術演算(ALU)回路,フラグ) (3) 機能ユニット(カウンタ,マルチプレクサ,トライステートバッファ,メモリとバス構成) (4) モデルアーキテクチャと基本命令セット (5) アドレッシング,スタック (6) レジスタ間命令の制御 (7) メモリレジスタ間命令の制御 (8) パイプライン (9) 割り込み (10)
I/O等の周辺(Peripheral)回路の制御
○通信伝送工学(Communication
Engineering)
高田 潤一 教授 後学期 2−0−0
I 情報通信のための実際的な変復調などのディジタル伝送技術,および情報の定量化に関する情報理論を理解する。
II (1) 通信システム概論(通信伝送のモデルと具体例) (2) 情報源符号化 (3) データ圧縮 (4) 通信路容量 (5) 通信路符号化 (6) 誤り訂正符号 (7) 確率過程(定常過程,ウィナー・ヒンチンの定理) (8) 信号空間解析(直交基底,雑音による誤り) (9) パルス伝送,スペクトル (10) 整合フィルタ,最適受信機 (11) 等価基底帯域系と信号空間解析 (12) ASKの変復調 (13) PSKの変復調
◇電力工学 I(Electric Power Engineering I)
安岡 康一 教授 後学期 2−0−0
I 電磁気学や回路理論を基礎に,大容量電気エネルギーの発生・伝送と消費,3相交流による電力伝送方式と計算手法,電力系統故障時の過渡現象解析について学ぶ。3相交流とYΔ変換,無効電力と有効電力の違いを理解し,単位法を使った簡単な電力伝送特性の計算ができること,故障時等の異常電圧・電流値を3相対称座標法により解き,必要な保護システムや電力系統における電圧と周波数の制御方式について理解できることを,達成レベルとして目指す。
II (1) 電力・エネルギーと社会,電力伝送方式,3相交流,YΔ結線 (2) 電力系統の基本回路,系統の連携,大容量機器,伝送電力 (3) LCR回路,分布定数回路,送電線と電力系統の等価回路 (4) 単位法,%インピーダンス,変圧器の単位法,3相短絡電流 (5) ベクトル電力,電力伝送特性,無効電力の調整 (6) 電圧の調整,電力円線図,負荷力率の改善 (7) 電力調整設備,調相設備,負荷配分 (8) 電力方程式,電力潮流計算 (9) 故障計算,3相対称座標法,対称分インピーダンス (10) 3相交流発電機の故障計算,2機回路の故障計算 (11) 電力系統の故障計算,3相短絡,系統故障の影響 (12) 地絡故障,断線故障,誘導障害 (13) 中性点接地方式,保護継電設備
◇パワーエレクトロニクス(Power Electronics)
赤木 泰文 教授 後学期 2−0−0
I パワー半導体デバイスのスイッチング作用を利用した電力変換装置とその応用を扱う分野はパワーエレクトロニクスと呼ばれている。本講義では,パワーエレクトロニクスの基礎としての各種電力変換装置の動作原理と応用を講述する。
II (1) パワーエレクトロニクスとは? (2) 各種電力用半導体素子とその特性 (3) ダイオード整流回路 (4) 整流回路直流出力の平滑化 (5) 三相サイリスタ整流回路 (6) 他励インバータの動作原理 (7) 他励インバータの直流送電への応用 (8) 直流チョッパ (9) 絶縁形DC-DCコンバータ (10) インバータの基礎と動作原理 (11) 単相PWMインバータ (12) 三相PWMインバータ (13) パワーエレクトロニクスの応用
◇ディジタル信号処理(Digital
Signal Processing)
山口 雅浩 准教授 後学期 2−0−0
I 音声や画像,各種のセンサ信号などをディジタルデータとして処理するシステムを理解し,設計を行うために必要となる理論と信号処理システムの基本的な考え方を習得する。
II (1) ディジタル信号処理とは/システムとは (2) 線形時不変システム/たたみ込み演算 (3) 連続時間信号のフーリエ解析 (4) ラプラス変換 (5) システムの周波数領域解析 (6) 信号の標本化/標本化定理 (7) 離散時間信号/離散時間信号のフーリエ変換 (8) 離散時間システム/差分方程式 (9)z変換/システムの安定性 (10) 離散フーリエ変換 (11) 離散時間システムの周波数特性 (12) ディジタルフィルタ(FIR, IIR) (13) 適応信号処理の基礎 (14) ディジタル信号処理の応用
◇集積回路工学(Integrated
Circuit Technology)
松澤 昭 教授 後学期 2−0−0
I ディジタル集積回路の設計手法の基礎を学ぶ。
II (1)LSIの概要と設計・製造フロー (2) LSI製造における基本プロセス技術 (3) CMOSデバイス (4) CMOS基本論理回路とスケーリング則 (5) 配線とシグナルインティグリティ (6) メモリ回路 (7) 論理設計と論理シミュレーション (8) レイアウト設計 (9) 故障シミュレーションとテスト容易化設計 (10) 実装とインターフェース技術 (11) 低電力・高速設計技術
◇光エレクトロニクス(Opto-electronics)
小山 二三夫 教授 後学期 2−0−0
I 光とエレクトロニクスの融合分野である光エレクトロニクスの基礎を学ぶ。光導波の原理,光ファイバとレーザの基礎,光通信システムの仕組み,光メモリの動作原理などについて学ぶ。
II (1) 光とは (2) 幾何光学の基礎 (3) 光を導く現象の基礎 (4) 光導波路 (5) 光ファイバ (6)
発光の基礎 (7) 誘導放出とレーザの基礎 (8) 半導体レーザの仕組み (9) 光増幅技術 (10) 光の変調と復調 (11) 光機能デバイス (12) 光通信システム (13) 光ストレージ技術
◇情報通信技術(ICT)概論(Introduction of Information and Communication
Technology)
山崎 克之 非常勤講師 後学期 1−0−0 集中講義
I 情報通信技術(ICT)は様々な産業の中核技術としてのみならず,企業活動,行政,家庭生活などの社会・環境の基盤となってきている。本講義では情報通信技術について,ネットワークの本質的・基礎的な技術およびアプリケーションとの連携・課題を解説するとともに,最近の研究開発やビジネスの話題を紹介する。
II (1) 概論(ユビキタス,ネットワークの外部性) (2) 電話・ISDNとトラヒック設計,地震と着信系幅輳制御 (3) IPネットワークの経路制御, コネクションの概念 (4) IPネットワークの品質,インターネットの課題 (5) IP電話とビデオ通信の品質,インターネットの効用 (6) ロングテール,web2.0,情報通信産業論
科学技術者実践英語(Advanced English Communication for Engineers)
各教員 後学期 1−0−0
I 科学技術者のための実践的な英語コミュニケーションスキル開発を行う。受講予定者は,予めTOEIC TOEFLを受講し申告時にスコアシートを提出する必要がある。申告時においてある程度のスコアレベルに達していることが望ましい。スコアシートの提出がない場合及び基準点に達していない場合,受講できないことがある。授業では,コミュニケーションスキルの内容に応じてクラス編成を行い訓練を行う。
○技術者英語(Technical English for Electronic and Electrical
Engineers)
E. °Adarsh Sandhu 准教授 O. John Banieki 非常勤講師 前学期 2−0−0
I 電気電子工学科学生の科学技術英語力を深める。英語素養を身に付けるきっかけを与える。
II (1) Basics of Engineering
Mathematics (2) Introduction to Quantum Mechanics (3) Properties of Semiconductors (4) Modern
Electronic Devices (5) Basic Digital Electronics (6) Magnetic Materials (7) Electrostatics
and Electromagnetism (8) Direct Current Circuits (9) Alternating Current Circuits (10) The
Role of Electrical and Electronic Engineers in Society (11)
Computer Engineering
○技術者倫理(電気電子工学科)(Science and Engineering Ethics (Electrical and
Electronic Engineering))
金城 徳幸 非常勤講師 前学期 1−0−0
I 技術者の社会的機能を理解し,他からの強制によらず自分自身の基準に基づいて,倫理面から見て適切な判断を下せる素養を,主として事例教育の方法により身につけること。
II (1) 倫理への扉 (2) 専門家としての責任1(真実を語ること,安全,研究への誠実さ) (3) 専門家としての責任2(安全) (4) 職場関係の中での権利と責任 (5) プライバシーの権利 (6) 財産権 (7) 研究への誠実さと研究課題への研究者としての正直さと責任 (8) 責任と環境問題 (9) 研究,設計業務における信用と責任 (10) 事例研究
○技術論文(Lゼミ)(Engineering
Writing ; L Seminar)
°藤井 信生 教授 各教員 前学期 0−0−1
I 技術者として必要な,日本語による文書作成能力,日本語による発表能力を身につける。また日本語と英語による表現方法の差異を学習する。
II (1) 研究発表の目的 (2) 技術論文の分類 (3) 文献調査の方法 (4) 特許調査の方法 (5) 実験レポートと学位論文 (6) 技術論文の構成 (7) 学術用語 (8) 技術論文の文体 (9) 発表の方法(口頭発表) (10) 発表の方法(ポスター発表) (11) 英語文献の読み方 (12) 英語論文の書き方
◇電力エネルギー変換工学(Energy and Electric Power Conversion Technology)
°片岡 良彦 連携准教授 藤田 昌雄 非常勤講師 前学期 2−0−0
I 発電と変電について,その基礎原理,水力・火力・原子力発電所および変電所の計画,設計,ならびに運用の要点と実際を修得させる。また,基本となる流体力学,熱力学,燃焼学,電気化学反応の基礎から,大規模電力供給事業を行う場合の発電用資源,および電力系統との関連についても学ぶ。電気事業における技術開発の現況と展望,および環境問題への応用にも触れる。
II 流体動力学の基礎,原動機と熱力学,熱サイクル,燃焼・伝熱の基礎,ボイラーおよび蒸気タービン,水力発電,原子力発電,火力発電。送変電技術,環境対策技術,省エネルギー技術。
◇電力工学 II(Electric Power Engineering II)
石井 彰三 教授 前学期 2−0−0
I 電力工学 Iに引き続いて電力を発生するためのエネルギー変換から電力工学の基礎となる回路論的な考え形までを習得する。
II (1) 系統安定度 (2) 中性点接地 (3) 雷・誘導障害 (4) 電力系統の保護 (5) 電力系統の運用 (6) 開閉装置および開閉現象 (7) サージ現象
◇高電圧工学(High Voltage Engineering)
堀田 栄喜 教授 前学期 2−0−0
I 高電圧・高電界の作用により現れる荷電粒子を伴った現象を,気体エレクトロニクスの基礎知識によって理解する。つづいて電子の発生,液体,固体中の導電現象・絶縁特性を学ぶ。これらを基に,プラズマ,高電圧,エレクロニクス機器および電力システムなどで幅広く使われている高電圧・高電界技術について修得する。
II (1)
電磁界中の荷電粒子の運動 (2) 気体エレクトロニクスの基礎 (3) 気体の絶縁破壊と放電の発生 (4) プラズマの発生と基本的性質 (5) プラズマの診断 (6) 液体の電気伝導と絶縁破壊 (7) 固体および複合誘電体の電気伝導と絶縁破壊 (8) 交流・直流・インパルス高電圧の発生 (9) 高電圧・大電流の計測 (10) 高電圧と電力システム (11) エレクトロニクスにおける高電圧・高電界現象 (12) 高電圧・高電界の応用
◇多次元データ解析(Analysis of Multi-Dimensional Data)
中本 高道 准教授 前学期 2−0−0
I 画像,スペクトラムデータ解析,計測データ解析,感性工学等における基礎となる多次元データの特徴抽出,分類,パラメータの最適化等に関する解析手法を学ぶ。
II (1) 確率統計の基礎 (2) 多次元データの取扱い (3) 主成分分析法 (4) 回帰分析法 (5) 判別分析法 (6)クラスタ分析法 (7) ニューラルネットワーク (8) 最適化問題 (9) シンプレックス法 (10) 最急降下法,共役勾配法 (11) ニューラルトワークを用いた最適化問題の解法 (12) 多次元データ解析手法の応用
◇波動伝送工学及び電波法(Wave Transmission Engineering and the Radio Law)
廣川 二郎 准教授 前学期 2−0−0
I マイクロ波・ミリ波,光波を伝送する線路や回路素子について講義する。
II (1) 電磁波・分布定数回路 (2) 伝送線路:金属壁導波路,誘電体線路,平面線路 (3) インピーダンス整合 (4) 共振器 (5) マイクロ波・ミリ波回路素子 (6) アンテナ (7) 受動光回路素子
◇無線通信システム(Radio Communication Systems)
阪口 啓 准教授 前学期 2−0−0
I 無線通信システムを構成する基礎技術について講義する。
II (1) 無線通信方式の発展と特長 (2) 誤り制御方式 (3) 符号化変調 (4) スペクトル拡散通信とCDMA (5)
OFDM (6) 無線アクセス技術 (7) 多重通信方式 (8) 移動通信における電波伝搬特性 (9) フェージング対策技術 (10) 周波数有効利用とセル構成法 (11) 通信ネットワーク
◇電気電子工学実験第5(Electrical and Electronic Engineering
Laboratory V)
赤木 泰文 教授 石井 彰三 教授 安岡 康一 教授 藤田 英明 准教授 井深 真治 助教
萩原 誠 助教 前学期 0−0−1
I 電力工学,パワーエレクトロニクス等で学ぶ電磁気,電気回路の応用的な内容について実験を通して理解を深める。また,ディジタル信号処理・制御の実際を実験によって理解する。
II (1) 高電圧 (2) プラズマ (3) 交流電動機・発電機 (4) 半導体電力変換器
科学技術者国際コミュニケーション(Advanced International Communication for Engineers)
三上 幸一 教授 岸本 喜久雄 教授 河村 憲一 准教授 °齋藤 滋規 准教授
中川 茂樹 准教授 竹村 次朗 准教授 Ilya D. Gridnev 准教授 前学期 0−1−0
I 科学技術者のための実践的な英語コミュニケーションスキルの開発を行う。海外の大学生と少人数のグループ研究を行い,英語によるコミュニケーションとプレゼンテーションスキルを習熟する。
II 英国ケンブリッジ大学工学部で日本語を履修している学生とチームを組み,ビデオ会議,電子メールによる英語・日本語を使用したコミュニケーションを行う。研究テーマとしては日本の最先端の製品・技術を取り上げる。
◇電気機械設計及び製図(Design and Drawing of Electric Machine)
中村 雅憲 非常勤講師 後学期 1−0−1
I 設計という観点から電気機械を考えることによって,その本質についての理解を深める。設計の基本的な考え方とキイポイントを把握する。電気機械周辺のシステム設計との関係を知る。製図の基本を理解し図面が読めるようになること。
II (1) 電気機械設計の基礎原理 (2) 誘導電動機,交流発電機,直流機,変圧器,パワー半導体デバイスの設計の要点 (3)
電磁界解析の適用例 (4) 電気機械製図の基本
◇電気法規及び施設管理(Electrical Equipment Standard and Management)
大島 正明 非常勤講師 後学期 1−0−0
I 電気事業についての理解を深めるとともに,電気事業並びに電気施設に対する法規制の概要を理解させる。
II (1) 電気事業の発展・現状と電気事業の特性 (2) 電気法規の変遷 (3) 電気事業法 (4) 電気施設に関する技術基準 (5) その他の電気関係法規の概要
◇電気鉄道(Electric Railway)
藤原 守男 非常勤講師 後学期 1−0−0
I 電気鉄道における近年の技術進歩は目覚ましいものがあり,高速大容量輸送という鉄道の特性をますます高めている。 特に近年の石油価格高騰と供給不安のため,脱石油の交通機関として電気鉄道が世界的に再評価の機運にあり,日本の電気鉄道技術は,電化先進国(電化線区キロはロシア,ドイツに次いで世界第三位)として注目を浴びている。
こうした視点から,電気鉄道の意義,技術,運営について把握する。
II 電気鉄道と鉄道経営,電気車両と列車運転,電気運転設備,運転制御システム,速度制御とブレーキ制御,交流電化,新幹線,新交通システム,磁気浮上システム。
電気学第一(Electrical Engineering Science I)
°岩本 光正 教授 水本 哲弥 教授 酒井 善則 教授 前学期 2−0−0
I 現代の工学を学ぼうとする者は,どんな分野を専攻するにしても,電気とその応用に関する基礎知識なしでは済まされなくなっている。この講義は,いろいろな工学分野を専攻する学生に共通に役立つ電気の知識を工学的立場で与えようとするものである。それぞれのクラスで3名の教員が,誘電体・絶縁体(岩本),アナログ回路(水本),ディジタル回路・通信(酒井)を講義する。三つの内容は独立しているので学ぶ順番が異なっても問題はない。
II (1) 誘電体・絶縁体(電荷の蓄積,電気絶縁,分極現象の制御,液晶とメモリ,界面電荷の輸送とFET)
(2) アナログ回路(オームの法則と電気回路,複素数を用いた交流回路の表現,増幅回路)
(3) ディジタル技術(コンピュータのハード的面の基礎,ディジタルネットワークの基礎)
電気学第二(Electrical Engineering Science II)
古屋 一仁 教授 後学期 2−0−0
I 電気情報系以外の分野でも広く用いられている電気情報系の知識・技術を理解することが目的である。半導体集積回路及び光記録・光通信をとりあげて講義する。「電気学第一」を履修済みであることが望ましい。対象は電気・情報系以外の学生である。(電気・情報系学生は単位取得できない)
II CMOSトランジスタ,基本ゲート回路,集積回路,VLSI製造プロセス,光と物質の相互作用,半導体レーザ,光ファイバー,光記録(CD,DVD),光通信。
一般電気工学実験(General Electrical Engineering Laboratory)
°学科長 府川 和彦 准教授 前学期 0−0−1
I 本実験は電気電子工学科,情報工学科,開発システム工学科電気コース及び制御システム工学科を除いた学生を対象としたもので,電気工学の基礎理論並びに諸現象を理解し,電気機械器具の取扱いを修得することを目的とする。
II 実験内容は次のとおりである。
(1) オシロスコープ (2) 演算増幅器 (3) ディジタル回路基礎 (4) 単相電力の測定 (5) 単相変圧器
(6) 三相誘導電動機 (7) PCによる計測・波形処理
◇一般機械工学(General Mechanical Engineering)
前学期 2−0−0
機械科学課程の教授要目を参照のこと
◇材料力学概論S(Introduction
to Strength of Materials (S))
前学期 1−0−0
機械知能システム学課程の教授要目を参照のこと
◇自動制御 (a), (b) (Automatic Control)
後学期 2−0−0
制御システム工学課程の教授要目を参照のこと
◇経営とイノベーションの技術(Management
and Innovation: Principles and Technologies)
前学期 2−0−0
経営システム工学課程の教授要目を参照のこと
◇原子核工学概論(Introduction
to Nuclear Engineering)
前学期 2−0−0
原子核工学課程の教授要目を参照のこと
◇情報ネットワーク設計論(Communication
Networks)
後学期 2−0−0
情報工学課程の教授要目を参照のこと
◇品質管理(Quality
Control)
後学期 1−0−1.5
経営システム工学課程の教授要目を参照のこと
現代日本の企業と社会(Modern Japanese Business Management)
一橋大学教員 後学期 2−0−0 (平成20年度休講)
「一橋大学の教員による交流講義」を参照のこと